こういうときはニュースやSNSの代わりにBAHOでも。

ヨシダヒロコです。

2017-06-24 20_3_Fotor

去年の再謁です。

書くことは沢山たまってるけど、地震でへたばってます。実は阪神大震災のとき、下に挙げるChar+石田長生(石やん)のデュオ、BAHOを聞きに大阪に行ってました。馬鹿と阿呆を足して「バホ」です。前日にサンダーバードで大阪駅へ。当時高校の同級生が豊中に住んでまして。

翌日起きたらあれですわ。というか強制的に起こされました。辞令を受けるため早くうちを出ようとしていた同級生は仕事休みになりました。まだ携帯はない時代で、家電(いえでん)はつながらず、公衆電話だとなぜかつながりました。スーパーやコンビニは空でしたね。翌日、もちろんライヴは延期になったので帰ろうとしたんですが、そこにサンダーバードが来て。窓がバリバリに割れていて、ガムテで補強してありました。怖くなって鈍行乗り継いで帰りました。何か恐れをなして振替公演に行かなかったのが残念でなりません。

今回の地震で気がついたのは、こういう怖い体験っていつ表に出てくるか分からないということです。自分には他に経験するだけ余計だったことが複数あり、一番大きかった「普通でない」離婚についてはまだ治療中です。阪神の地震は、一番ひどかった神戸の様子は見てないんですけどね。縁がなにがしかである場所は災害あるとしんどいみたいですね。

これそのうち書こうかと思っていたのですけど、去年くらいからニュースはTV、ネットとも遮断気味です。今回の地震ではだるさが出て寝たり起きたりしてたこともあり、SNSも控えめにしました。デマも出るからね。Yahoo!ニュースのコメントは以前本当にひどかったのですけど、わたしが散々意見送って、読むのも止めたころ少しマシになったようです。もうSNSにリンクがあったときくらいしか読みませんが。

大阪に地震に遭いにいったことは今頃打撃だったと気づいてます。もっと残念だったのは、下のBAHOを結局聞きそびれてしまったこと。数年前に石やんが亡くなったから。ライブに大阪を選んだのは、一番盛り上がるからだったと思います。動画はネットに沢山あり、Charの組んだバンドの中では聞きやすくて、半分漫才なので面白いです。院生の頃(初期の頃?)存在知ったときは盛り上がったなあ。

ということで、しんどい人々用に動画1本上げておきます。これも大阪での演奏ですね。

 

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2018年前半『まいにちスペイン語』『まいにちイタリア語』応用編。

ヨシダヒロコです。

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上の白いテキストは太いんですが、昔出ていた再放送向けテキストで、下で出てくる中矢先生&マルコ先生の教材が載っています。

予告していた通り書きます。

今年春から、英語のビジネス英語2つと一緒に『まいにちイタリア語・スペイン語』にも戻ってきました。TVの『旅するユーロ』も今度はドイツ語・フランス語もDVDにアーカイブ化していまして、ディオールの特集で香水の話が出てきてやったーと思いました。テレビのフランス語以外は去年も見ているので復習ですが、色々手を出しすぎて、遅れ気味で進んでいます。

ラジオはテレビと比べるとちょっと難しいのですが、わたしはイタリア語・スペイン語4級くらいまではこれや本で独学しました。それ以降はどこかで習わないときついです。ラジオの特に応用編は名講義が多く、今でも例えばイタリア語のリッカルド・アマデイ先生のディクテーション講座などは調べてこのブログにくる人がいます。

今はリアルタイムでも録音がしやすくなりました。らじるらじるをかっちり予約録音してくれたりするソフトがあります。再放送も聞き逃したら1週間遅れでHPに音源がでます。テキストや音源(CD、CDダウンロードチケット)は11ヶ月間くらいしか売らないので、逃したらフリマサイトでも狙うしかありません。今のうちはNHK出版でテキストの立ち読みができるので、遅れたけどという方は今のうちに。

 

まず、『まいにちイタリア語』応用編は、4~6月まで毎度おなじみ花本知子先生と複数のイタリア語の先生で、『イタリア語☆翻訳工房』です。4月最初はあの中島敦が南方の戦線から家族に送った手紙という渋いものから始まります。家族思いなところが泣けます。もう1本は、ユーモラスな昔の伊丹十三のエッセー。どうやったらちゃんとスパゲッティを食べられるかと大真面目に書いているのが可笑しいです。それを1レッスンで4文くらいイタリア語に訳します。わたしはイタリア語訳どころか日本語訳もまだまだ勉強してからね、と先生に言われていますが、語彙や訳し方の面で「なるほどー」と思うところが多々ありました。5月になってからはだいぶ難しいです。6月は『吾輩は猫である』です。

夕べやっと気がつきましたが、巻末連載にピノッキオの対訳があります(テキストがあれば音声も聞けます)。

7月からは『古代ローマ幻想散歩』(中矢慎子先生&マルコ・ビオンディ先生)で、このコンビは名前を覚えています。今手元にテキストがあるのは、”Salotto di Gastronomia”(2011)というイタリアの食についてのシリーズです。毎回すごく美味しそうだった覚えがあり、イタリア語学ぶ上で美味しそうな話は外せません。以前は写真にあるように『アンコール まいにち○○語』というテキストが出て、放送も別にあったのですよね。

スペイン語は大楠栄三先生の『スペイン文学を味わう』で、1ヶ月8回で1つのお話の概略を学びます。4月はファリャが曲にもした『三角帽子』、5月は『ペピータ・ヒメネス』、6月は『ウリョーアの館』です。言葉が少々古いところもあるので最初は大丈夫かと思ったのですが、対訳を見ながら楽しめるようになってきました。5月までは男女のごたごたがどうした、みたいな話です。でも話の先が気になるんですよね。スペイン語の方はこれで1年行くのかな?歴史的背景のお話もあります。

巻末連載コラムには、立岩礼子さんの『旅先のヒロイン』などがあります。

テキストの中で他とかぶっているものは売ったりしましたが、大事なものは10年以上前のものからまだ取ってあります。読みものとしていいかも、と思ったりしています。

帽子屋さんこと高橋聡先生のフェローオンライン辞書セミナー(第3弾)受講記(2018/04/14~05/07)。

ヨシダヒロコです。

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Credit:Pixabay

この講座、正式には「スペシャルプログラム【動画配信】 翻訳者のための辞書セミナー 実践(オンライン講座)」と言います。あらかじめ録画されたものを配信するのですが、受講料を払った人だけ3週間ほど好きなだけ繰り返して見られます。アメリア会員でなくても受けられますが会員だと5000円台です。毎回この手のセミナー受けるのに富山から大体泊まりで東京やら大阪やらに行っていたことを考えると、うちでリラックスして見られるしとても助かりました。東京近郊でも外出できない事情がある方にも便利かと思います。

ちなみにこのセミナーは第3弾で、入門編(魚拓=アーカイブのリンク)、英英編(魚拓)がその前にあります。わたしの場合直接セミナーを聞いた経験もありますし、いきなり第3弾に行きました。聞いてみて、前のも聞いてみたいと思いました。今回のセミナーの魚拓はこちらです(魚拓)。

事前課題がありまして、時間はかかりませんが解いておくと全然理解度が違います。

ただ、どのセミナーにも言えますが「行けば自動的に良いことが教えてもらえる」と思っている人には多分あまり収獲がないかも。わたしがどこどこでこんな話を聞いた、とここに色々書いているのは、もちろん現地で頑張ってメモも取ってますけど、帰って頭を整理して情報を必要とする人にも知らせるためです。その過程自体が勉強にもなります。なので「こんなこと知ってる」と自慢しているわけではないです。

辞書セミナーでは分からなかったことを1回限りメールで質問できますので、最大限に使うのがいいと思います。わたしは塾などで少人数を教えたことが長期間ありますが、質問されると嬉しいものです。馬鹿な質問とかあまり考えない方が良いです。

では感想を箇条書きに。期限ギリギリに思い出し、2回目以降は早送りにして気になったところをよく見ました。中身が一杯だったので。

  • この辞書を引くとこういう風に出てくるといろいろ例を出してもらえるので、欲しい辞書が沢山できてしまった
  • 紙の辞書のすすめ
  • 大辞典クラスでまだ揃えられてないものがあり、頑張って買おうと
  • 電子辞書、辞書ブラウザでの成句の引き方(これは助かりました)
  • 問題演習が沢山。再生をポーズにして考えられる
  • スマホアプリの話も
  • EBWin4はあるが使っていないので触ってみようかなと
  • 沢山あるスライドは全部送られてきて資料になる
  • 90分中30分が事前課題の説明+問題演習
  • よく訳をどれくらい砕くか悩むが、訳出の過程を見せてもらったのがとても参考になった
  • 日本語シソーラスの使い方
  • アメリア定例トライアルに絡めて、「何となく訳さないように」と(耳が痛い……)

高橋先生によると、同じものがまた配信されるかもとブログで。ブログは3つあって、その1つのブログをリンクしてなかったので近く右のバーにもリンクしておきます。side A に辞書の情報が出てきます。Tradosのが1つです(リンク済み)。対面セミナーにせよ、ブログでどんな感じの話になりそうか見るのもいいのでは。新しい情報もありますし。

禿頭帽子屋の独語妄言 side A

2018.04.07

 # フェロー・アカデミー、オンライン辞書講座・第3弾

http://baldhatter.txt-nifty.com/misc/2018/04/3-aeb2.html

Tradosの方は

禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS

一応説明すると、辞書ブラウザはCD-ROMやDVD-ROM形式の辞書を沢山使う人が一括で引けるものです。わたしはかなり長いこと(フリーになる前から20年間くらい)使ってきて、最近便利なEPWING形式の辞書がほぼなくなったり使える辞書ブラウザが開発中止などでなくなってきたり、環境が変わって迷いまくりでした。今後自分で作業するに当たって、よい指針を与えてもらったと思います。それも、上京もいいものですが部屋にいながらにして。

講師である帽子屋さんはいつも帽子をかぶっているからそういうあだ名が付いているのですが、画面で最初分からなかったんです。よーく見ると、目立たない黒の帽子かぶっていました。帽子屋さんはやはり帽子屋さんでした。

天気が変ですね。

ヨシダヒロコです。

2018-06-11 16_Fotor

北陸も梅雨入りしました。そもそ北陸では曇りがデフォルト、何かあれば傘もって出かけて当たり前(「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉がある)なのです。TVの北陸観光番組でいくら天気が良さそうに見えても、晴れた天気の良い北陸を見られるとは期待しないでください。いろんなことが「お天気次第」です。なんでああいう番組でいつも天気が良いのか、地元民として謎です。

梅雨と言えば、もともと天気が良くなく湿度も高いので、はっきりと梅雨らしい期間があったか疑問です。とにかく、ここ数日は雨です。

さて今年は(多分全国的に)いつになく気温が上がったり下がったり、春がいつ来たか分からなかったり、服や寝具をどうしてよいのか分からなかったりする状態が続きました。寝具を綿カバーにしたのは最近です。Tシャツ着ると寒いことがあるし、上になんか着ると暑いし。そういう天気だから春から風邪も比較的引き、1回は今週末でした。

ここを読んでおられる方は必ずしも翻訳者さんではないのではと最近思うようになり、翻訳会社に登録してもらう登用試験の「トライアル」はまた説明します。同業者はみんないつも受けていると思います。フリーなので。わたしも色々大変なので最近複数の試験を抱えているのに、なんと大事なときに風邪、それも結構だるさがくる感じでした。いつもの補中益気湯や『マッサン』のホットトディーでもだるくて、しばらく寝たり、富山の売薬やら浅田飴なめたりいろいろやって、日曜夜には何とか机に向かいました。売薬のおかげだったら売薬さんありがとう。

幸い月曜朝一の納期ではなかったので、英日トライアルをひと通り訳したところで「すみません……」と納期延長のメールを入れました。良くないけど出せないよりマシだと思いまして。すぐに朝OKの返事が来ていて、日英の課題をこれからよくよく読むところです。

生活時間帯が後ろに後ろに行っている感じで、いけないなとは思っています。何かの試験がある時は訳したり問題解いたりして、ちょっと勉強したら空がしらじらというのは何とかしたいと思っております。

 

academistの獣医学クラウドファンディング『イヌの乳がん発症メカニズムを解明し、治療に貢献したい!』にご協力お願いします

ヨシダヒロコです。

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今日は、題名の通りイヌの病気に関する獣医学のクラウドファンディングのお話。あと20日を切ったのに集まりがあまり良くないのです。今までいくつか協力してきたのですが個人的には(イヌの飼い主ではないですけど)獣医さんにはお世話になっているし、獣医学分野は見たことなかったので。

小さい時にはインコなど小さな生き物、その後ネコが長くうちにいて、それからフェレットのおかあちゃんになりました。いまは何匹目かのフェレットを亡くしてもうすぐ4ヶ月、妹分のフェレットがいます。年を取っていたとしてもペットを病気で亡くすのはとても辛いことで、彼らは苦しくても口がきけないし我慢強いので余計不憫です。元気なときは可愛らしいことやとんでもないイタズラをして飼い主を喜ばせてくれます。

イヌは飼ったことないだけで、家庭教師を仕事にしていたときや獣医さんの待合室で寄ってきてくれる子がよくいました。また会えてあんたはそんなに嬉しいか、くらいしっぽを振ります。

学術クラウドファンディングサイトacademist(こないだ『サイエンスZERO』に出ました)にはいろんな研究に対する寄付のお願いがあって、研究資金が最近国からさっぱり出ないせいなのか繁盛してます。山口大学TRACは異分野の専門家が集まっており、下にリンクがあります。ビデオを見ると、

https://academist-cf.com/projects/61

「イヌにも『がん家系』があって、乳がんを発症しやすいイヌの家系を見つけました。そのDNAの異常を専門の装置(次世代シークエンサー:外部に委託するそうですが高い装置らしいです)を使って調べます」

という方法で乳がん発症のメカニズムの一端を発見したいということです。説明もあるのでご覧ください。

調べるイヌはこの犬種。

Twitterで、イヌ以外にもいろんな動物のお話もしています。目標の200万が集まらないと、今まで集まったお金は無効になってしまうので、犬好きの方、今この研究のことを知った獣医師の方、よろしくお願いいたします。このクラウドファンディングが成功し、イヌにとって何かの良い結果が出てくれたらと思います。

わたしも昨日から寄付しようとしているのですがエラーが出てしまうのでacademistに連絡しました。月曜には何とかなると思います。地元新聞でも取り上げられたそうなのでうまく行ってくれたらいいですね。

告知:農芸化学会第114回サイエンスカフェ『動物の「うんち」の研究から、わかること -野生動物の生存を助ける腸内細菌の世界-』(2018/06/24、名古屋市科学博物館。申込期限迫る!)

ヨシダヒロコです。

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Amin – Own work
Yakult drink

こないだ名古屋行ったばかりでこれには行けないけど、面白そうです。ただ、申し込みが明日6月10日までなんです。もう往復ハガキは無理ですし。もっと早くチェックしておくべきでした。もし近所の方で面白そうと思ったらぜひどうぞ。腸内細菌についてはヒトでもなにかあると言われているようですね。詳しく読んだりはしてませんけれど。

先日断念した、同じ主催で広島のマッサンの実家・竹鶴酒造にて行われたサイエンスカフェは、ここで書いたためかもしれないけど遠方から連絡や申し込みがあったとキャンセル時にメール頂いて光栄でした。今後気になった催しは、農芸化学会に限らず告知として出していこうと思います。ブログやTwitterで発信しているサイエンスカフェ・ポータルが情報早いです。ブログにリンクしておきます。

サイエンスカフェの内容は以下の通り。

概要

日時 2018年6月24日(日)15:00~16:30
場所 名古屋市科学館 生命館6F学習室
共催 名古屋市科学館
テーマ 「動物の「うんち」の研究から、わかること
-野生動物の生存を助ける腸内細菌の世界-」
コーディネーター 小池田 聡 氏(天野エンザイム株式会社)
講師 牛田 一成 氏(中部大学創発学術院)
内容 野生動物の「うんち」を探して、ゴリラの住む森からヒマラヤの氷河まで調査旅行をしています。野生動物は、過酷な環境を生き抜くために様々な能力を発揮しますが、とりわけ消化や解毒は、彼らの腸内に棲みついた腸内細菌のおかげであることがわかってきました。
今回のサイエンスカフェでは、野生動物の超能力を支える腸内細菌の進化の不思議と、飼育下の野生動物の野生復帰のための腸内細菌研究についてお話ししようと思います。
参加費 600円(飲食費 ※高校生以上の方は入館料が別途必要です)
定員 40名
参加申込
お問合せ先
【往復はがき】
往信面:(1) イベント名、(2) 代表者氏名・住所・電話番号、(3) 全参加者の氏名
返信面:〒住所・氏名
を記入して、下記の「農芸化学会サイエンスカフェ」担当へ

【インターネット(名古屋市電子申請サービス) 】
パソコン用:https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/
携帯電話用:https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/m/
*「キーワード検索」に「名古屋市科学館」と入力

締切:6月10日(日)必着(応募者多数の場合は抽選)

〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番1号
名古屋市科学館 「農芸化学会サイエンスカフェ」担当
電話:052-201-4486  FAX:052-203-0788
ホームページ:http://www.ncsm.city.nagoya.jp/

名古屋では8月頭に天文関係のイベントがまた名古屋大で行われます。それも別個お知らせします(そちらはちょっと行きたいのでありました)。

天然の薬や毒の勉強をしていたレビュアーが『毒物ずかん』(化学同人、近刊)を読んで。

ヨシダヒロコです。

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Credit:Adobe Stock

最近、ネットギャリーというゲラを読んでレビューするシステムを知りました。誰でも登録でき、発売前の本が読める(場合によっては全部ではないらしい)というメリットがあります。Kindleで読める本はまだ多くなく、参加出版社も増えて来ている途上で、本のファイルはパスワード保護されたPDFでダウンロードし、Adobe系のソフトやアプリで読みます。ギャリー(galley)とはゲラの意味だそう。ネットギャリーTwitter(@NetGalley_Japan)中の人の言葉「元々は2008年にアメリカでスタートして、現在フランス版、ドイツ版、イギリス版、日本版が稼働しています。日本は去年の10月に本稼働しました」。

 

さて本の話ですが、化学の勉強していた人にはとてもなじみ深い「化学同人」からのいかにも化学同人らしい本です。ただ表紙にもあるように毒がキャラ化されていて親しみが持てるように工夫されています。絵は姫川たけお氏によるものです。キャラのディテールは考えてあるなと思ったのですが、PDFで発色が悪いのか何なのか、あまりはっきり綺麗に見えませんでした。女子高生が不思議な毒の世界に迷い込むというマンガも各話に入っており、毒キャラたちとのどこか抜けたやりとりが可笑しかったです。

取り上げられている毒はこんな感じ。

********

■1章 妖精の谷(有毒元素)

1 水銀/2 ヒ素/3 タリウム/4 カドミウム/5 ポロニウム

■2章 ドクドク工業地帯(低分子毒)

6 シアン化カリウム/7 一酸化炭素/8 硫化水素/9 塩化水素

■3章 蟲毒の森(生物毒)

10 アコニチン/11 アトロピン/12 アミグダリン/13 アニサチン/14 テトロドトキシン/15 イボテン酸/16 アフラトキシン/17 ヒスタミン

■4章 煙の城下町(化学兵器)

18 CSガス/19 サリン/20 マスタードガス

■5章 赤の女王の城(麻薬)

21 メタンフェタミン/22 MDMA/23 LSD/24 脱法ハーブ/25 ヘロイン

■6章 魔物たちの天空(高分子毒)

26 リシン/27 ファシキュリン/28 カリブドトキシン/29 マイトトキシン/30 ボツリヌス毒素

************

わたしはこの本だと「生物毒」に当たる毒を研究していた、わけではないですが、天然成分で薬になりそうなものに囲まれていましたので、毒も似たようなものだし自然に話に入ってきていました。大学院受験で毒に詳しい先生がおられる薬学部の研究室を候補に入れ、勉強のためノートをコピーさせてもらったらLSDの話が書いてあったことも。なので試験対策として勉強しました。

著者くられ氏のコラムでも最初から書いてあるように、毒と薬は量の問題なのです。だから、絶対的な毒や絶対的な薬はないと。その他のコラムでも食品添加物ちょっと入っていたらダメだなんておかしい、と「ゼロリスク」に苦言を呈したり、頷けるところがとても多かったです。

今回こういう書き手が化学分野にいることを知ることができて良かったです。とっつきやすい本だと思いますし、化学式も最小限、ページ数も抑えてありますので興味のある人はパラパラ眺めてみて下さい。

くられ氏のTwitterで見たのですが、出版社がこんなプロモーションビデオを作ってて「攻めてるなー」と思いましたね。動画はバージョン2もあるそうです。

https://www.kagakudojin.co.jp/book/b358953.html

(リンク切れの場合動画以外はこちらから→魚拓

うんのさんの辞書(ビジネス技術実用英語大辞典 英和編&和英編 CD-ROM)はV6+V5の注文で旧版入手可能(ポトスより情報)。

ヨシダヒロコです。

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Credit:Adobe Stock

うんのさんの辞書は英和・和英とも「いの一番」に引いて読んでいるのに、何ということでしょう、最近まで持っているのが4版だと気がついてませんでした。先月末までに買えばよかったんですが余裕がなく。今では少なくなってしまった辞書引きソフトを選ばないEPWING規格で、今同じ規格なのはライフサイエンス辞書くらいでしょうか。

現在、たとえばAmazonではこんなことになっています。そのうち新品でこういう暴挙はできなくなるらしいですが。ヤフオクは16000円とか18000円とかでした。

business

V6はどっちにしても買う予定なので、販売元のプロジェクトポトスさんに連絡しました。お返事をまとめると、

  • V6と一緒になら、V5はダウンロード販売できます
  • V5所有によるV6の割引もできます
  • V5が9990円、V6が2160円になります
  • V5に間違いを発見しているのでできるだけV6を使って頂きたいが、中古品の高値の取引も食い止めたいです
  • オンラインカタログに買えると書くかは考慮中、要望のあったときだけにするかも

割引まで適用されるとは思っていなかったので、大変ありがたいお話です。

実は1ヶ月前にフェローのオンライン講座で高橋聡先生(帽子屋さん)の辞書講義を受け、まだ記事にできてません。旧版は参照すると記述に変遷があることもあるので、捨てないで下さいねという話があったのです。講義についてはまた書きますが、「再開講されたときに最初から受けた方がぜったい良い」に尽きるので、詳しくは書きません。

翻訳料など入金があったら、ぜひ購入したいと思います。ありがとうございました。V5買い損ねた人にも共有したく、広めて良いかポトスさんに許可を取ってブログ記事にしました。

『暗黒物質とは何か――宇宙創成の謎に挑む』(幻冬舎新書)レビュー。

ヨシダヒロコです。

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Galaxy Abell 1689’s “Gravitational Lens” Magnifies Light of Distant Galaxies: 重力レンズといえばかみのけ座銀河団が有名だそうだが、これはエイベル1689という巨大な銀河団。

この本てっきりレビューしたと思っていました。著者の鈴木洋一郎先生は、今は東大のカブリ数物連携宇宙研究機構に在籍、その前は暗黒物質探索装置・XMASSの実験代表者、宇宙線研究所所長だったこともある方です。いろいろな受賞歴もあります。太陽ニュートリノの研究で業績を上げた方です。

富山には縁がある方で、神岡で研究されてましたし、サイエンスカフェとやまのゲストには2回(栄えある第1回。暗黒物質(ダークマター)特集には行けなかったのですけど)、放送大学富山学習センターでは後期に面接授業(スクーリング)をされてます。授業では2日間物理どっぷりなので、多少勉強してても身体が付いてかないところがありますが、何回もお話聞くうちに段々いろんなことが理解できてきました。面接授業は別に感想を書いてあります。

去年秋の授業の時にこの本を持っている受講生さんがいて、ノーチェックだったためすぐ買って冬に読んでみました。授業で説明されたカミオカンデ→スーパーカミオカンデの実験のことや、ニュートリノ振動とはどういうことかとか、ダークマターのこととか書いてあります。ダークマターの話がほとんどです。読んで「なるほどそういうことだったのか」というのがありました。「装置は複数のテーマに対応するよう作られている」というのは知りませんでした。

ただ出版は2013年なので、最新の話ではありません。毎年の授業で聞くつもりです(去年はやはり重力波がちらほら話に出ました)。本の中のダークマターでその後決着が付いたことがあったり、XMASSにもいろんな運命が待っていたりして、まだ最終的にどうなるかは分かりません。基礎を知るにはとても良い本だと思います。授業で「いやあ……」みたいになってあまり答えてもらえなかった先生のライフヒストリーも最後の章にあります。白黒ながらも図表や写真が結構あります。

本屋サイトを見ると在庫僅少なところが多いのは、何かあったんでしょうか?

ダークマターを扱っている一般書は、知る限りあとは科学雑誌の特集とかなので、一般向け新書としては貴重です。見つかると大ごとなので、新しい発見がときどきネットニュースにもなっています。

宇宙線研究所の主だった方の本は、あと梶田先生の一般書を今読んでいるところです(語り口が気に入りました)。わたしは地元富山が神岡に近く恵まれているとも言えますが、前記事の名古屋のように市民向け講演会がある場合もあり、これは研究者サイドでも一般市民に研究内容を知ってもらえるようという気持ちの表れだろうかと思います。

ちなみに、富山市天文台ではニュートリノ振動の受賞以降、子供たちの質問がすごく増えたそうです。昨今日本の競争力が落ちたと言われていますが、少し明るい話ですね。

 

 

雨の名古屋大に梶田先生の市民向け講演を聞きに(2018/05/23、超高エネルギー宇宙線反応国際シンポジウム、名古屋大学 坂田・平田ホール)。

ヨシダヒロコです。

名古屋日帰りというのを初めてやりました。朝10時台終わりに高速バスで出て、最寄り駅からタクシーで帰ったら日付をまたぐくらい。調子はどっちかというと悪い部類に入ったのですけど、多分行ったら楽しいと思ったので。雨で、着ていくものに迷う天気でした。天気は事前に分かっていたので、靴を磨いて防水スプレーしておきました。物理系の学会ってドレスコードが適当と聞いていたのですが、多少真面目な格好をしました。

行きは高岡駅から加越能バス。元々3000円と安いのに、名古屋線では障害者を差別なく割り引いてくれ、氷見や五箇山方面のバスも出してます。帰りの富山地鉄も早くから障害者用ICカード(路線バス・電車)を導入しています。ここは便数が多いので帰りに使いました。加越能は電源はなくWifiはあって、ただトンネルが多すぎて通信状況はあまり良くなかったです。ネットを使わないPC作業にもトレイがないので適していません(地鉄もそう)。ただ車窓の岐阜の景色が綺麗で、白川郷らしい集落もちらっと見えました。地鉄は電源がありました。20時前発の富山行きだとサービスエリアはもう閉まってます。

名古屋のターミナルで友人と合流し、充電式の充電器を忘れてきてしまったので、スタバで充電の後名大へ。最後に名古屋に来たのは2013年のスペイン語試験DELEでした。試験は近くの南山大だったですけど、その後地下鉄の駅が増えたらしくて門まではスムーズでした。知らない大学内ってよく迷うので、案の定少しウロウロしましたが午後4時半過ぎの開場頃に到着です。

入口に霧箱が複数あり、学生さんらしき人が説明してくれました。箱のサイズが違うと霧の形が違い、理由は分かっていないというのが何とも不思議。国立科学博物館の動画を貼っておきます。

今回面白かったことの1つは、下のスライド表紙の写真を撮っていいですかと受付で聞いたら、出てこられた責任者の先生がTwitterで拝見している方だったこと。わたしは顔アイコンなので、便利なこともありますね。実は講演中後ろでシャッター音がなかなかうるさかったですけど、自分はこの1枚しか撮ってません(あまりうまくない)。着いたときお客さんは入り始めたところで、わたしは2列目でした。

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17時頃、梶田先生が登場されました。講演をこれだけ近くで聞いたことは初めてに近く、のっけから少々お茶目なことを話されました。うっかりしてて60分の講演だと思って準備していたら45分と聞き、内容削ったけど50分になってしまいましたと。わたしもうっかりしてて、チラシにいろんな方法で宇宙を見る方法があるよと書いてあったのに、重力波オンリーの講演会だと勘違いしていました。

1時間近くお話聞いていて、どうやら口癖は「ま、適当に」だと分かりました。本質的なことをざっくり概算とかだいたいで話すのがすごいと思いました。「全部分かろうとすると大変なので何となくで」と最初におっしゃっていたので読まれる方もそんな感じでお願いします。ちなみに数式の類はありませんでした。

内容は盛りだくさんで、多い項目をおのおのあまり難しくなく説明され、スーパーカミオカンデやKAGRAの最新情報もありましたよ。最初は藤原定家 『明月記』(本文の写真があった)から始まりました。超新星爆発(星の寿命が来て爆発し、明るく輝く)の残骸の星雲が2個写真で出まして。超新星は昔の言葉で「客星」というそうです。

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Credit: Smithsonian Institution , SN1006

 

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Credit: NASA,  SN1054( かに星雲)

  1. ニュートリノで探る宇宙
  2. ガンマ線で探る宇宙
  3. 宇宙線で探る宇宙
  4. 重力波で探る宇宙
  5. まとめ

現在スーパーカミオカンデは感度アップに向けて大改造中(水も抜く)で、わたしは7月のジオスペースアドベンチャーの抽選に通ったので、いろいろ調整をして神岡にまた行き、施設を外から覗いてこられたらと思っています(今回施設の中には入れません)。これは講演中にも話があったように過去の超新星爆発で出たニュートリノを観測するためだそうです。

(詳細はスーパーカミオカンデのHPより)

http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/sk/srn.html

KAGRAはGW中にやっと2個目の鏡(1個23kg)がセットできたそうで、1つの鏡をつけるのに20人くらい必要だそうです。来年には試験観測が始められたら、だそうです。

わたしが特に面白かったのは(もちろんニュートリノや重力波も不思議なんですけど)、初めて聞いた超高エネルギーガンマ線のお話。ガンマ線は宇宙にも飛んでいる光というか、放射線の一種です。ガンマ線バーストとかパルサーという言葉も話に出てました(ガンマ線が出ます)。昔爆発した星からできた星雲(SN1006)をガンマ線で観測すると、1000年前の爆発の名残がまだ残っているというのが一番ワクワクしました。

先生の出されたグラフというか図(元の図はエネルギーによってだと思いますが色分けされていました)をペンでざっとメモったもの。超高エネルギーガンマ線で観測するとこうなります。2つにぱっくり分かれているそうです。

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他には、高エネルギーの宇宙線はあまり曲がらず大谷のストレートくらいの速さだそうで、「陽子1個なのに!ぜひ調べたい」みたいなスライドもあり、お忙しい中野球もチェックしてるんだなとか、表現が面白いなと感心したりしてました。

様々な手段で、光では全く予想できなかった宇宙の姿が見えてくるでしょうという結論でした。

質問はアンケート用紙に欄があり、回収して一問一答みたいな感じで学会スタッフの方が聞いていました。研究のこと、先生自身のことなどいろいろ質問があり、最後にあった「日本の基礎科学が今大変ですが、わたしに何かできることはありますか」という質問には、「重力波のサポートは頂いているのだけどもう少し足りません。(恐らくハイパーカミオカンデのことでは)20年準備してきた計画が実現するか分かりません。基礎科学は厳しいので、いろんな人にその話を広めて下さい」とおっしゃってました。宇宙線研究所まわりにも市民のできる寄付制度が複数あるんですが、それについては言われませんでした。ちなみに先生自身は富山市科学博物館であった質問コーナー(人を介して質問に答えてもらう)でもおっしゃっていたように、さほど計画的でも夢を持っている子供でもなかったそうです。

講演後、先生は質問がある皆さんに囲まれてニコニコと話しておられました。わたしは少々気後れしてしまい、時間もなかったのでホールを出ました。

名古屋大出身の有名な研究者は多いらしく(え、この先生も?というのが学内見ててありました)記念の建物が色々建っていました。今回の会場もそうだと後で知りました(しかも平田先生ってわたしの学生時代の専攻にとても近い先生なのに……)。益川・小林先生はこのように建物の中だけではなく、素粒子の専攻の棟だったと思いますが外側にも顔写真がデザインされていました。講演会が少し押したため余裕がなく、下の写真ももうちょっと数撮って良いの選びたかったですけど。わたしと友人が映り込んでいます。

2018-05-23 18_1_Fotor

帰りのバスの中では寝る気にもなれず、前の記事に書いたように大学の勉強が忙しい時期で、読めないだろうなと思いながらも何冊か本を持ってきていたのが少し読めました。たまにこういうお話を聞くと、物理という科目の性質もあり孤独に勉強しているので刺激になります。違う土地に出向くという新鮮さもありました。

夏から秋の初めくらいには天文・物理系の一般公開色々あって魅力的ですけど、個人的に貧乏旅行をしたい地があるのでまだ何とも言えません。カブリの講演会が6/10にストリーミングでもあるので、2時間超えると思いますけど聞いてみようかな。

https://www.ipmu.jp/ja/20180610-WorldUniverse

物理の世界は分かりにくいと思われがちですが、宇宙線もニュートリノも皆さんの周りを飛んでいる実に身近なものです(リンゴ1個枝から落ちても物理ですし)。宇宙の起源の話は、結局は自分たちがどこから来たかとかどうして存在するかとかそういう話に行きつくようです。それに星とか天体って不思議なことだらけですし。ですので、お住まいの近くで心惹かれる講演やイベントがあったらぜひ申しこんでみて下さい。

#まだまだ勉強中ですので、間違いのご指摘を歓迎します。