わたしはイタチの一種であるフェレットを飼っている。犬猫のようにあまり長生きせず、がんばって8年くらい。ヒトにはよくなついてくれる。
誤食をしやすく体が細長いので、腸に詰まって腸閉塞で死ぬ子もいる。がんで死ぬ子も、副腎の病気で死ぬ子もいる。わたしも2匹ほどを見送った。覚悟していてもお別れは悲しい。今でも遺品を飾ったり、写真を目立つところに貼ったりしている。今いるのは1匹だけだが、お友達を飼ってあげたい。
で、クローンイタチを作ってやるといわれたら、である。わたしなら断る。死んだ子にも、クローンとして生まれてきた子にも失礼である。百歩譲って、別の個体として可愛がるならばまだましだが。
わたしが黒っぽい子ばかり買うのは、最初の子が黒っぽかったからだろうが、違う名前をつけ、違う個性として可愛がっている。2年ほど前に亡くなった子は庭に埋めた。2度と会えないけど、一緒にいた間本当に楽しかった。将来はまた別のイタチが待っている。ペットとの出会いは一期一会なので、亡くなった子は眠らせてあげたい。化けて出るのは大歓迎、である。
ペットをなくした話、というとこんなホラー小説がある。映画もまあまあ良かった(映画は「ペット・セメタリー」)。