サイエンスカフェとやま『明るさの変わる星――激しく変光する星を追って――』(渡辺学芸員、2017/03/18、富山市天文台)。

 

ヨシダヒロコです。

この次の日は天文台の親玉である科学館主催のささやかな物理のサイエンスカフェがあり、面白かったのでまた書きますが、今回はずっと行きたかった天文台に昼間なので家族に送ってもらえたのが嬉しかったです。地理的には近くても、運転を控えているので特に夜には交通手段がなくて。

富山市天文台

呉羽のコミュニティバスには頑張って欲しい。わたしはノーベル物理学賞発表前にもうここでする事が決まっていたニュートリノ関係のカフェに申しこんでいて、受賞後のカフェ当日、天文台から帰る最終便が土曜日は運休(タクシー代もなかった。田舎は高いのです)ことに最寄り駅で気がついて帰るしかなかったことありました。

そんな因縁の(?)天文台。車だとあっさり着き、結構鬱蒼とした古洞の森の中を10分ほど歩きます。春になって外出がしやすくなっていて、森の中は空気が綺麗な気もし、まだ水鳥がいて池で鳴いていました。こんな看板もありました。

入るとサイエンスカフェは始まったばかりで、春休みなのか親子連れが2組くらいと個人がちらほら。こじんまりしていましたが却っていい感じで、自身変光星の観測を長くしている学芸員さんのお話でした。

2017-03-18 17_Fotor

変光星は2つの星が近くで回っていて、片方が隠されるため明るさが周期的に変化するものがあり、そのタイプでは、別名「悪魔の星」と呼ばれる北斗七星のアルゴルが有名だそうです。以前星を知らずに天文台に勤めた人が、2年で「今日はアルゴルが暗い」と分かるようになったとか(肉眼です)。

変光する星にはいろいろな場合があり、爆発する前かもとか、カシオペア座で何か星でない物体が通った?(『コズミック☆フロントNEXT』でその謎の物体の話を見たような)など紹介されました。『コズミック~』はこの天文台も含め、かなりいろんな天文関係者に取材してるんですね。

はくちょう座のデネブや(太陽の200倍くらい大きい、遠い星)、オリオン座のベテルギウスは何が起こるか分からず、天文学とは何が起こるか分からない学問だそうです。例に挙がったのは他におうし座T型変光星、くじら座ミラ、はくちょう座カイ星などで、データを長く取ると変光の度合いが変わることがあるそうです。

変光星に限らず、天文学はアマチュア天文ファンの活躍が大きいのですが、変光星は日本人が多くを発見しているそうです。富山のように天気が悪い地域だと無理ですが、天気がいい地域では愛好家の会社員が屋根などにカメラをセットしてつけたまま寝る、起きてPCのデータ解析(ソフトは無料)という二重生活のようなことで探索していくそうです。東北の方で、天気悪いから群馬に観測所作った方もいるそうです(データは東北に飛ばす)。グループでブログに成果を発表して競い合っているそうです。

途中で、中学生くらいの女の子2人がどうも納得いかないことがあるらしく、ホワイトボードを出してもらって、2人でああたらこうたら絵を描きながら意見を交わしていたのが微笑ましかったです。

渡辺学芸員がお好きなのは激変星という明るさが激しく変わる星です。このサイエンスカフェの数日前に鹿児島の前田さんが発見したうしかい座OV星があるそうですが、検索して裏が取れませんでした。

サイエンスカフェの他には富山県天文学会会員の写真展があったり、ブラックホールのプラネタリウム(規模は小さいけど光ファイバー使った綺麗に光るドーム)があり、時間の関係で春の星座を省略し、学芸員さんにブラックホールのことで少し質問してました。

他に、展示写真がすごいので撮り方の質問もしました。わたしのCanon EOS Kiss X50は月には向いてないとメーカーに言われた気がするのですが、星を撮る方法や使うべきレンズがあるらしいのです。

望遠鏡は結構大きいのがあって、昼でも天気よければ観測があります。この日は残念ながら曇りでした。

デジカメで天体を撮るとかいろんなイベントをしているので、また森を歩いて、夜にゆっくり行ってみたいなあと思った1日でした。これから季節もいいですし。

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楽天銀行の活用法。

こんにちは。富山で化学を中心とする技術翻訳をしていますヨシダヒロコです。

先日騒いでいた翻訳料は4日遅れで入りました。お騒がせしました。

ずっと書こうと思っていたエントリです。まあわたしなぞがお金関係の話をするのもおこがましいのですけど。

昨年辺りから楽天銀行をサブで使っています。翻訳料の振り込みは地銀(以前は都銀にしていましたが、通帳記入をまめにしたくなったので銀行を変えました)ですが、普段はゆうちょ銀行にお金を置いておきます。楽天のVISAデビットカードを使っているので、クレジットカード決済が必要になると、元々いくらか楽天銀行に入れておくか、ゆうちょからお金を動かします。事前に手続きをしておけば(1ヶ月くらいかかりますが)、ゆうちょ銀行から手数料無料で翌日振込が可能です。振込が行われたことも、入金があったこともちゃんとメールで届きます。

VISAデビットカードは、使いすぎが減るのでわたしにはちょうどいいです。たまに残高不足になることが欠点ですけど、クレジットカードの怖さを良く知っているので。銀行口座に残高がある限りは、普通のVISAカードと変わらず使えます。コンビニで眺めたお金関係の本で薦めてました(立ち読みなので書名は失念)。使うと楽天スーパーポイントがたまるのも、まあまあ楽天で買い物する自分にとってはいいのかも。

パスワード忘れも楽天は対応が即時です。店舗のある銀行だと最初から用紙を書き直さなければならなかったりします。取引明細もCSVで落とせますし。

他には、試してないですけど「毎月おまかせ振込予約」というのがあって、勝手に月極の振込みを振り込んでくれるらしいです。

楽天銀行の欠点はサポート窓口が存在せず、ヘルプを見て自分で考えなければならないことでしょう。(7/18訂正:立派な窓口ページがありました。お詫びして訂正します。http://www.rakuten-bank.co.jp/support/contact/contact.html?l-id=top_z_120423_CO140#anchor-02)。ジャパンネット銀行やソニー銀行にもかつて口座を持っていましたが、金もないのに口座だけあってもと整理しました。ちなみに、この2つの銀行にはしっかりしたサポート窓口がありますし、ちゃんとした銀行だと思います。わたしが銀行を変えたのは、デビットカードがらみが理由です。

ネット銀行はうちに缶詰になる翻訳者にとっては便利なので、リアル銀行とよく使い分けて利用すれば楽しいネットライフが送れることでしょう。

(11:45追記:iPhone、Androidともにアプリがあり、スマホからも振込などできます。http://www.rakuten-bank.co.jp/benefit/mobile/smartphone.html

「群録・会社はこうして潰れていく」中経出版

帝国データバンク情報部編。

出版社へのリンク

ちょっと古い本(1997年)なので、ほとんどのネット本屋にはないし、版元品切れなので古本でしかなさそうだが、かなり懐かしい名前の会社が載っている。この本を読む限り、潰れ方にはパターンがあるような気が。

・社長が一代で会社を興し、ワンマン。
・ブレーンが去ってゆき、イエスマンばかりになってしまう。
・バブル期に事業拡大、多極化して失敗(これはよくある話だ)。
・銀行とのいざこざ。メインバンクがなくなってしまった例もあった。
・もう何億もの負債があるのに、更に借金したり他社と提携したりして、巻き返しを図って自滅。借金がきれいな新会社を作って、新会社がなぜか倒産という話もあった。
・粉飾決算(ありがち)。

ひとりで仕事をやってても参考になる点がある。気をつけようっと。