ヨシダヒロコです。
なんでタイトルが「自習」なのかというと、わたしは去年から半年間修士課程科目生→1年間の選科履修生でゆくゆくは全科と思っているのですが、今回学部にも出願していてやりくりができず学費を払えなかったのです。今年は仕事の受注状況厳しいですし。なので院を半年休学して、大学院入試受けるなら必要な物理・数学中心に自習してました。仕事に関係あるかというとどうかなあ。やりたいことが見つかったから勉強してるという感じです。
化学で他大学院を中退していますが、物理数学で点数は取れてませんでした。4月からまる3ヶ月やっていて、高校生の時から嫌いじゃないのに点数が取れなかったのが、苦手意識が消えてきました。数学は物理にいるからやってみたという感じです。
まず物理。すべて学部の科目です。
初心者は『自然科学はじめの一歩』(魚拓)がいいかと思います。たまーに見る学生のFBグループで『初歩からの物理』(魚拓)は難しいという声を複数目にしました。自然科学系一般に、「初歩」は難しい人には難しいようです。先生方が物理現象を説明する「おもちゃ」を色々自作したりしているのは専門科目でもそうなんですが面白く、『初歩からの物理』で音楽の楽器の音はどういう風に作られているかという岸根先生の説明がとても分かりやすかったです。アシスタントの岡本さんはサイエンスコミュニケーターのようです。わたしの視聴は次回からアインシュタインが出てきてそろそろ終わります。
1個上の『物理の世界』(内容は同じなので30年度の魚拓)は岸根先生、松井先生が主任講師で、『初歩からの物理』に少し遅れて見ていました。春の番組紹介で知りました。初歩に比べると式が出てくるのと、科学史的なこと、例えばこの物理学者はどういう生まれでこういう発見をして、というわたし好みの内容をよく取り上げて、先生がイギリスで写真や動画を撮ってきたりしていました。しょっぱなは実物の『プリンキピア』(ニュートン)の登場でしたし。さっき見ていた第10回では電磁気のパートで、エレキギターの原理を簡単な模型を使って実験していて、手が込んだ原理に驚きました。教材は買う予定で、解説が沢山あるのではと予想しています。アシスタントはライフサイエンス系の研究をしていたらしい浜口さんです。『初歩からの物理』よりは難しいけど、スタジオに物理学者の肖像が沢山飾ってあって、壁はブラックなのでシックでかっこよいです。
専門科目で、基本は力学だよねと米谷先生、岸根先生が主任講師の『力と運動の物理』(魚拓)も途中で教材を買って休みつつ5回まで見ました。考えてみるとわたしが物理に高校の時つまずいたのはしょっぱなの力学でした(化学も数学も初めでつまずきました)。それでも数式にめげず見ていると、式展開とか自分ではまだできていないけれど、自然現象をこんな風に記述しているんだなということが分かってきて拒否感がなくなってきました。3科目通して言えることです。
NHK朝ドラの『ごちそうさん』で、め以子の娘のふ久が数学物理大好きな子で、「見えへん力を見ようとしている」などと評されていましたが、今はいろいろ「見る」手段はありますね。
今、新学期の出願期間で先生方出演の科目紹介番組(15分)をやっていて、物理は終わってしまったようなんですが『力と運動の物理』は最近見て、「基本は古典物理学なので、そこを押さえるとその先の量子力学や素粒子物理にも入って行きやすい」だそうです。なのでこの科目はきっちり履修しておこうと思います。教材はかなり力を入れてあるらしく、放送にははやぶさも出てくるそうです。夏休みまでは自習ということで。科目に限らず、放送大はほぼ自習なのだから開講の意図とか勉強の仕方とか聞いておいたらいいと思います。
他の専門科目2科目、『場と時間空間の物理』(魚拓)、『量子と統計の物理』(魚拓)、両方ほとんどDVDに落としてあるので、可能ならこっちも夏休みに自習してみて、後期に履修したいです。2科目くらい合わせたような科目名ですね。院試は10月なんだけど間に合うかな?
今年前期の面接授業は諦めました。天文サークルにお邪魔して一緒に国立天文台に行ってきたからまあいいかと。春にはアルマ望遠鏡のイベント行ったし。学力とお金があれば、岐阜学習センターの『相対性理論と光』を受けたかったのですが、岩波文庫のアインシュタイン『相対性理論』、本文短いのにぱっと見「わたしには早すぎる」と思いました。当日地震ありましたし。
相対性理論といえば、諸先生方の著作にこんなのがあります。いろいろ偉大な物理学者がいると習いましたが、アインシュタインは本になりやすいのですかね。
次に数学です。
石﨑先生の『入門微分積分』(魚拓)、隅部先生の『入門線型代数』(魚拓)、三浦先生の『数学の歴史』(魚拓)。『微分方程式』(魚拓)は自分にはまだ早く、まず入門やってからということになりました。わたしは物理の式を解くツールとして数学がいるので、確か岸根先生だったかと思いますが物理が先で数学は後から付いてくるというようなことをおっしゃっていて、必要と思ったところを勉強すればいいのかなと。微分積分は高校・大学で、線型代数は大学でやって、塾とかで教えていたので微分積分の方が覚えているはずなんですが、微積の方が見直すことが多いです。微積のアシスタントは、気象予報士の榊さんで授業は明るい雰囲気です。線型代数は行列式を変形していくのが、たとえるとテトリスが片付くような爽快感があります。
『入門線型代数』アシスタントの新さんについてですが、こういうエントリ書こうとすると目に入るあまり気分のよくない彼女についてのネットの評判があります。容姿をや好みを気にする恐らく男性のものです。わたしの見る限り、アシスタントには「素人」はおらず、フレッシュさを売りのNHK語学講座とかとは全然話が違います。新さんは他の方とすこし立ち位置が違うので慣れるのに何回か時間がかかりましたが、最後に「こういう風に勉強するといいですよ」とアドバイスしてくれているんだなと。まとめられて「ああなるほど」と思ったこともありました。わたしの感想ですけど。ちなみに分析化学系で論文を複数出していて、研究者なのかもしれません。わりとレアな分野と聞いています。
さて、数学での意外なヒットは『数学の歴史』で、なんとヒエログリフの時代から始まります。アラビア数文字がまだないわけです。そこからの歴史で、例えば外国の数学書の翻訳書はとても大事でした。どういう職業の人がが翻訳するかで重視するところが違うので内容が変わってしまったり、タイトルが変わったり。「こんなところに翻訳が」と思って見ています。
数学もまだやる科目があるので、間に合うのかなあ?と思いますが。
最後に天文ですが、ここのみ大学院科目の『宇宙・自然システムと人類』(魚拓)です。この手の話好きなので、去年後期に学部導入科目を見て、今期は大学院科目を見てました。大学院で宇宙系は2科目くらいしかなく、そもそも科目自体少ないのです。宇宙系の話が好きな人には面白い科目です。進歩が速いので、数年のうちに遅れてしまっている部分がありました。
これを後期に取ろうかなと思いつつ今日大学院修士全科生の募集要項を見ていたら、来年の新規開講予定科目など色々予定が書いてあって、この科目は新設のオンライン授業になるそうです。オンライン授業で天文ならやってみたいと思ったので、大学院(休学してたのを復学予定)の後期での履修予定科目を翻訳というか、言葉に関係のあるものに変えました。その2にあと3科目ほど感想を書きますが、そこに加えます。