Gokutan

こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

7、8年くらいいい加減に NHK のスペイン語、イタリア語ラジオ講座を聞いています。ダラダラし過ぎたのか、どっちの言葉も文法の暗記事項がすごく多くて、まだネイティブが普通に書いた電子メールも読めないし、簡単なフレーズもなかなか出てきません。ただ、最近文法が少し楽しくなってきました。

語彙不足も痛感しているので、ネットで単語帳を調べたところこんなものを見つけました。エクセルで作った単語帳も読み込めますし、外国語とその和訳を 2 クリックくらいで入れ替えられますし、ランダムにすることもできます。正解を自分で書き込む形式なので、○×式ではありません。文章を登録することもできますし、スペースがあるので外国語の動詞の活用(英語以外のヨーロッパ系)も登録できます。

http://www.gokutan.com/

なかなか便利そうなので、しばらくこれで遊んでみるつもりです。ただ、特殊文字の入力が面倒そうではありますが……。

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自殺に対する立場をこの際はっきりさせておこう。

今、ネット上で高岡蒼甫さんのブログが読まれているようですね。さっきつながらなくて、どなたかの tumblr で回ってきたのを読みましたが、なるほど衝撃的な内容です。よく今まで生きてこられたことと思います。

さて、わたしが自殺問題にこだわるのにはわけがあって、何回か書いたことではありますが、最近来られた方もいらっしゃると思うので。

一言で言えば、わたし自身が心療内科クリニックに通う患者であり、元(なのかな?)当事者であるからです。未遂の数は 1 回や 2 回ではありませんでした。通院期間はおよそ 20 年です。病名は一番最初は「適応障害」で、今は「双極性障害II型」(躁うつ病)です。結婚する前と、最近 2、3 年は病気といっても傍目には分からないような感じだったようですが、結婚していたころとそのあと何年かは大変でした(結婚していた間のことを詳しく知りたい方はこちら)。

最近死にたいと思わない、または思ったとしても未然に何とかなるわけは、まず主治医だと思います。主治医とは非常時には携帯で相談できます。1 回当たり 3 分くらいの長さですが、そのホットラインができる前は相談電話で理解のない窓口担当者に当たって、電話の子機をぶん投げたりしてました。

もちろん相談窓口にもいい方もいて、そういう人とはよく話をします。それに富山県には精神科救急制度があって、今はさっき言った主治医に電話できるので使っていませんが、以前はお世話になりました。医師にもよりますが、「今こういう状態でこんな薬をもらっているんですが、今しんどくて死にたいので、(オーバードーズにならないように、という意味)一時的に飲んでいい薬の限度を教えてください」と聞けば教えてもらえました。

以前新聞で読んだところ、この窓口は大変人気があったようですが、一般的な悩み事相談は受け付けていないようですね。富山のこころ系相談窓口は時間も限られているし、どうも相性が合わないので金沢にかけています。よく「いのちの電話」を薦める報道がありますが、あそこはなかなかつながらないのでわたしはあまりオススメしません。電話が込む理由は、気持ちは分かるけど毎日のように話をしたい「常連」がいるからです。

さらに、自殺の抑止力になっているのはペットです。フェレットは寿命があまり長くなく、看取ることで死とは何か学ぶこともできました。わたしがいないとフェレットは独りぼっちになってしまうので、そうなるとおいそれと死ぬわけには行きませんよね。ただ、病気しながらペットを飼うのは大変です。

最後に、近しい誰かを亡くすと、自殺についての考えも変わります。わたしにとっては、昨年祖父母を相次いで亡くしたことでした。

自分自身、「危ないな」と思っていた時期には「自殺のコスト」という本をうちに置いてました。今はもうありませんが。賛否両論のようですね。

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=felineferret-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4872336445

昔は「完全自殺マニュアル」も読んでいました。あの本の目的は「死にたくなったら死んでしまえると考え、世の中を住みやすくしよう」おおむねこんな感じだったと思います。未遂が失敗に終わればどうなるか、と分かれば抑止力にはなりますよね。

そんなわけで、自殺者を減らす方法は「自殺をオープンに語る」ことだったりします。ここまで読んでくださって、どうもありがとうございました。

ヨシダヒロコ

自殺報道について、朝日が大きな前進。

こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

まず、これまでの経緯をば。

ライフリンクの自殺対策会議報告と朝日のごたごた。

朝日が自殺報道で誤り認める【追記あり】。

昨日付けで朝日がこのような記事を出しました。わたしの知る限りこういう踏み込んだ内容を記事にした日本のメディアはないので、評価したいと思います。

「自殺報道、指針策定を」 清水内閣府参与に聞く

2011年7月28日10時52分

 今年5月の自殺者急増を受けて、菅政権の作業部会が自殺の時期や自殺者の年代などを分析した。メンバーの清水康之内閣府参与はある女性タレントの自殺報道との関連性を指摘。自殺対策に取り組むNPO法人ライフリンクの代表でもある清水氏に、自殺報道のあり方について聞いた。

 ――分析の結果は。

 「自殺直後の日別自殺者数が今年平均の1.5倍に増え、通常は少ない若年女性の自殺が多かった。女性タレントの自殺を情報バラエティー番組の多くがトップで報じるなどしており、過去の事例を踏まえると、報道が要因になっている可能性がある。政府としてメディア各社に対して、自殺報道ガイドライン(指針)の策定を呼びかけるべきだと発言した」

 ――どう作用しますか。

 「過剰な自殺報道は、表面張力のようにしてやっとのことで生きることにとどまっている人たちに対して、自殺という選択肢を強く植え付けてしまうことがある。もともと精神的に不安定な状態にある人たちにとっての最後の引き金になりかねないということだ。実際に今回のことで、そうやって娘さんを自殺で亡くされたという遺族の方からの相談も複数受けている」

 ――どういう報道が問題なのですか。

 「世界保健機関(WHO)が2000年、自殺報道に関する勧告を出している。避けるべきこととして、センセーショナルに報道しないこと、自殺の写真や遺書を公表しないこと、方法を詳細に報道しないことなどを挙げている。日本でも、1986年に自殺したアイドル歌手の報道を受けた後追い自殺、最近ではいわゆるいじめ自殺、硫化水素自殺など、自殺報道の影響は繰り返し指摘されてきた」

 ――報道機関はどうするべきだとお考えですか。

 「自殺は社会構造的な問題だという理解が、報道関係者に乏しい。自殺は、毎年3万人以上が死に追い込まれている社会的な問題。その対策においてメディアが担うべき責務を自覚することが重要だ。しかし、知る権利にこたえることと、注目されるようにニュースを扱う商業ベースの感覚、自殺予防に資することという3要素の中で、自殺予防が置き去りにされがちだ」

 「熱心な取材が過剰な自殺報道を引き起こし、それが自殺の増加を招くといった悪循環を避けるためにもメディア各社がガイドラインを策定して、それに基づいた報道をすべきである」

 ――参考になる事例があれば教えてください。

 「オーストリアの事例だ。地下鉄の飛び込みが増えていたが、悩み相談の窓口情報を併記したり、写真を掲載しないようにしたりすることで、件数が減った。単に報道しないというのではなく、生きる支援という角度から報道することが大切だ」

   ◇    ◇   

 ライフリンクは、自殺に関する相談先の検索サイト「いのちと暮らしの相談ナビ」(http://lifelink‐db.org/)を開設している。

■誘発しない報道目指す

 朝日新聞では、自殺報道の指針を更新する作業を進めている。改訂を予定している事件報道の記者用手引に盛り込む予定だ。

 これまでの指針でも自殺報道については「連鎖反応が起きないように書き方や扱いには十分注意する」と記者に喚起してきた。しかし、いじめ自殺や硫化水素自殺などの新たな社会事象が起きる中で、報道のあり方についても吟味しなければならない。

 新聞は読者に情報を伝える責務を担っており、自殺についても社会的関心の高いケースはある。ただし、報道で自殺者が増えることがあってはいけない。

 そのためにも、(1)自殺の詳しい方法は報道しない(2)原因を決めつけず、背景を含めて報道する(3)自殺した人を美化しない――などに注意してきた。連鎖自殺を引き起こしやすい青少年やタレントの自殺の報道については、より注意が必要だろう。自殺を誘発しない報道を目指したい。(記者教育担当部長 岡田力)

菊池誠氏の「科学リテラシーとニセ科学問題と科学を伝えることなど」を視聴して。

こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

菊池誠氏の講義が下で聞けます。ファイルは 7 つあるのでお時間のあるときに。

  • 前半での発見は、村上春樹の「IQ84」がカルトに絡んだものだと知ったこと。Wikipediaで見る限り、DV もテーマのひとつになっているようですが。
  • 疫学の重要性
  • A.C.クラークの言葉から派生して、「科学が魔法に見えるなら、魔法は科学に見える」。魔法のように見せず、きちんと分かりやすく説明すること。
  • 絶対安全神話とゼロリスク幻想について。一度流れた「危険情報」は消えない。「安全情報」は大きく報道されない。嘘は後まで影響する。
  • 少し音声が聞き取りづらかったのが残念ですが、うちでこういう講義を聞けるとは思いませんでした。

    HPおおむねリニューアルしました。

    こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

    日本語の HP、大体リニューアルしました。

    http://p450.hiho.jp/index.html

    主に変わったのは価格です。単価の下落にあわせてお安くなりました。翻訳会社経由料金を書いているので、もし直受けしてほしいという奇特な方が現れた場合、もうちょっとお高くなる可能性があります。あと、サンプルもつけました。

    お問い合わせフォーム作成などはピースリンク通訳事務所さん(@m_mikako)を参考にさせていただいて、Google Doc から簡単に作ることができました。しかし、Google の画面を見ていないとお問い合わせに気が付かない!大変だということで探していたら、こちらのメール通知機能にたどり着きました。

    Googleドキュメントのフォーム機能からGoogle Apps Scriptを使ってメール送信 [C!]

    この通りやって大丈夫なんですけど、デフォでは PDT 扱いで時差ぼけしたタイムスタンプが付いてきます。少なくともわたしが試したらそうなりました。それを表示させないようにするには、コメント欄にもあるとおり

    for (var j = 1; j <= cols; j++ ) {

    var col_name = rg.getCell(1, j).getValue(); // カラム名

    の”var j = 1″を 1 から 2 に変更すると、タイムスタンプが付かなくなります。ただ、まだお問い合わせはないんですけどね……。

    ケーブルでアナログ TV を見る――デジアナ変換。

    こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

    アナログ放送が廃止されました。うちはケーブルに入っていたので(チューナーにつながっているテレビは 1 台だけですが)、ほとんどのチャンネルはそのまま 2015 年まで見ることができます。ただ、盲点だったのが NHK-BS で、ケーブル経由で見ていても(という理解でいいんでしょうか?)見られなくなりました。これはちょっと痛いです。

    ケーブルはデジタル放送をアナログに変換して放送しているらしく、色々なケーブルテレビ局に説明があります。

    デジアナ変換とは

    上の URL がまとまっています。

    * 総務省からの要請によりケーブルテレビ事業者が始めるサービスです。

    * 2011年7月24日の地上アナログ放送終了後も地上デジタル放送をアナログ方式に変換して再送信するサービスです。

    実施期間:2011年春~2015年3月末日

    o 切替スケジュール・対象チャンネルはこちら

    * J:COM経由でテレビをご覧の皆さまは対象期間中、アナログテレビのままで引き続き地上波がご視聴いただけます。

    * デジアナ変換とは? 動画でチェック!

    そもそもなんで高い TV やチューナーを買わせて地デジ化するのかということを知らなかったのですが、

    総務省ホームページ

    http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/kihonjoho/kihonjoho2.html

    電波の有効利用

    電波は、もう、目いっぱい使われています。
    通信や放送などに使える電波は無限ではなく、ある一定の周波数に限られています。現在の日本では、使用できる周波数に余裕がなく過密に使用されています。

    デジタル化すればチャンネルに余裕ができます。
    デジタルテレビ放送では大幅にチャンネルを減らすことができます。空いた周波数を他の用途への有効利用が可能になります。

    ということだったらしいです。昨日家電量販店に行ってきましたが、テレビには今更ながら買い物客がいましたね。テレビの価格はこれからどうなるのか気になります。

    「源氏物語――千年の謎」12月公開。

    こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

    昨日は、金沢への通院がてら本屋をゆっくり回ってきました。

    見た棚は、ベストセラー、女性雑誌、週刊誌、NHKテキスト、手芸、料理、ペット、芸能本、夏の100冊、翻訳ミステリ・SF、翻訳小説、自己啓発(これは買うというよりウォッチング)、語学の棚などです。昨日は専門書の階には行きませんでした。料理本のところにマクロビがたくさんあるのが気になりました。

    それで知ったのですが、「源氏物語」がまた映画化されるようですね。天海祐希が演じた作品は見る気が起きませんでした。

    今度のキャストはこちら

    http://genji-nazo.jp/

    http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=felineferret-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4043889011

    與謝野晶子訳がお求めやすい値段になってます。昨日は本は買わなかったのですが、以前からこの人の訳を読んでみたかったので気になります。

    ニセ科学にだまされないための授業@長崎大教育学部【追記あり】。

    こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

    もう 1 年以上前の話なんですけど、最近ついったでスライドが回ってきて、ネタにしたら 2 人にお気に入りにされたので、もしかしてまだご存じなかった方もいらっしゃるのではと思い、書いてみます。

    情報社会と科学
     「水からの伝言」

    長崎大の長島雅裕准教授の授業のスライドです。もろニセ科学(疑似科学)を扱っています。この授業が行われているのが教育学部だというのもすばらしいです。
    こんな授業を受けた生徒たちは、ニセ科学に惑わされて子供を違う道に導いたりはしないでしょう。

    善悪を水に教えてもらうような人間でいいのか?

    という言葉が胸にしみます。

    このスライドは「疑似科学とのつきあいかた ~教師を目指す皆さんへ~」という一連の講義の一部であるらしく、全体はここで読めます。

    http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/handle/10069/23093

    詳しくはブログ「杜の里から」の 1 年前のエントリ、「ニセ科学の授業が始まる」をどうぞ。

    【追記】長島氏のホームページも、天文学の講義の資料があったりして興味深いです。

    なでしこ優勝を海外はこう見る&私的感想。

    こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

    点を取られたら取り返す。そしてどこまでも走り続ける。粘る。あきらめない。想いをこめて決める。そんな感動的な試合を見せてもらって、ただでさえこちらは感極まっているところに、あの表彰式です。金色の紙吹雪やテープが降りしきる中、青き衣のなでしこたちが優勝杯を高らかに掲げたあの姿。

    観ていた多くの日本人が一斉に同じことを考えたようです。「まるでナウシカの大ババ様の予言だ」と。映画『風の谷のナウシカ』のクライマックスに出てくる「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」の予言のようだと。ツイッター上でそういうツイートがあちこちから飛んでくるのを見ながら、ナウシカはもはや日本の国民的神話になりつつあるなあとしみじみ思い。まるでナウシカのように金色のピッチを進む澤穂希選手の見事な後ろ姿がツイートで回ってくるや、さらに感極まり。『ナウシカ』の世界が震災後の日本とどう重なるかを思えば、なおのこと。

    「うちひしがれた国」の復活宣言と なでしこ優勝に英語メディア(gooニュース・JAPANなニュース) – goo ニュース

    上の文章、長いけど読み応えありますよ。

    わたしはなでしこには興味があまりなくて、勝ち進むうちに「見ようかな」と思った典型的なにわかファンです。それも、メキシコ戦(再放送)と準決勝(ライブ)と決勝(再放送)しか見てませんし。
    決勝は見たかったのですが、睡魔に勝てませんでした。

    決勝の再放送で思ったのですが、なでしこは本当にタフで、アメリカが疲れてきても自らを奮い立たせて走り回っていました。本当にすごい試合だったと思います。澤選手をはじめみんな頑張ったんですが、GK の海堀選手のセーブはすごくて、倒れながら足でシュートを蹴るという嘘のようなプレーを披露してくれました。

    昨日、コスタリカから「おめでとう!」とメールが来ました。こんど「なでしこ」の意味を教えてあげようと思います。

    片瀬久美子さんの「あやしい放射能対策」。 

    こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

    原発事故で放出された放射性物質による被害を避けるための対処法として、”放射能を分解除去できる”とか”放射能の毒出しができる”などと宣伝されている疑わしい方法が、雑誌などのメディアや放射線の害を警告する活動をしている一部の団体などから紹介されて広まりつつある。しかし、体内の放射性物質除去という効果に疑問が大きいだけでなく、かえって健康を害する恐れがあったり、効果が期待できないのに高額な商品であるなど、問題視すべきものが多い。その代表的ないくつかを紹介する。

    SYNODOS JOURNAL : あやしい放射能対策 片瀬久美子

    震災以降ずっと言いたかったけどうまく言えなかったこと、いやそれよりはるかにレベルの高い文章なのでオススメ。

    まず、マクロビについて。

    もともとはマクロビオティックにもとづく食事療法を実践していた医師が、長崎の原爆の被爆者達に「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」と指導していたそうで、それが伝えられて味噌や玄米、塩などが放射線の害を防ぐとされている。

    なるほど、だから味噌なんですね(震災以来、放射能を取り除くには味噌、とマクロビオティック信奉者が言っていたのです)。意外と歴史があるみたいで、もっと最近始まったものだと思っていました。

    リンク先のFoocom.netの記事。

    「1日2杯の味噌汁が効く」は本当ですか?  放射能汚染のトンデモ科学に騙されないために

    私はここで「味噌汁にはまったく効果がない」ということを言おうとしているわけではない。しかし、科学的な検証をしていない『AERA』の記事を信用して、これまで味噌汁を飲んでいなかった人が味噌汁を飲んだり、味噌の摂取量を増やしたりする人が増えることはありえる。その人たちにとっては、放射線の防御効果は不確かであるにもかかわらず、食塩摂取量は上がることになるだろう。

    健康になるために食べた味噌で、例えば高血圧なんかになっては元も子もありませんものね。

    次は、EM菌について。

    EM菌とは、乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする有用な微生物の共生体だそうである。

    これが「放射能に効く」と言ってママたちに人気だったりします。決して馬鹿にしているわけじゃなくて、子供を守らなければいけないママたちの弱みに付け込んだ商売です。

    EM菌の開発者は「その主要菌である光合成細菌は、粘土と混和し、1200℃の高温でセラミックス化しても、そのセラミックスから取り出すことが可能である。想像を絶するこの耐熱性は、光合成細菌がガンマ線やX線や紫外線をエネルギー源とし得る機能性を有するからである。そのため、外部被曝はもとより、内部被曝の放射能を無害な状態に変換していると考えられた」と説明しているが、1200℃の高温に耐える微生物など、かなり疑わしい。

    このセラミックスですが、お風呂に入れたりするそうです。水がきれいになるそうです。

    http://www.emj.co.jp/shopping/qanda03.html

    EM・X GOLDの製造方法を調べると、最後に抽出・殺菌を行っているのでEM菌が生きたまま体に入るのではなさそうである(http://emx-gold.jp/products/index.html)。だとすると、「EM菌が放射能を抱き込む」という説明は菌が死んで不活性になっているので適用できなさそうである。 (ところで、1200℃でも死なない脅威の生命力というのが本当ならば、EM菌をどうやって殺菌しているのであろうか?)

    こういう矛盾したことを平気で言ってのけるところがトンデモのトンデモたる所以です。

    次は米のとぎ汁乳酸菌について。

    米のとぎ汁に砂糖と塩少々などを加えてペットボトルなどに入れて常温でおいておく方法が紹介されている。とくに培養前の器具類の殺菌もしていないし、特定の種菌も入れていないので、どんな菌が増えるのかあやしい感じだが、甘酸っぱくできたら成功だそうである。それを飲用したり、応用として米のとぎ汁に豆乳を加えて発酵させてヨーグルトとして食べたり、点眼したり、霧吹きして肺内に吸い込んだりすることで、培養された乳酸菌・光合成細菌・酵母によって放射性物質の毒出しをするそうである。あるブログでは離乳食にも使うと書いてあって驚いた。

    すごく得体が知れなくて怖いんですけど……。で、こんなことになったりします。わたしも下の文章と似たような例をツイッターで見かけました。

    ツイッターで、「米のとぎ汁乳酸菌」による毒出しを実行している人のツイートに「昨夜、乳酸菌を顔にスプレーして、目にもちょっとふりかけて、今朝起きたら両目が真っ赤か!目やにもすごくてびっくり@@ 効いてる証拠って思っていいんですよね?」というのがあった。悪質な代替療法では、害が出ているのにそれは「好転反応」といって毒が出ている証拠だと誤魔化すことが多いが、まるでそれと同じ様子である。効いてる証拠なんていっていないで、眼科に急いで行くべきだろう。

    ホメオパシーについて。

    砂糖玉にあるかないかくらいの成分をしみこませます。彼らはそれを「水が記憶しているから効用がある」と言ってますけど、水に記憶があるんだったら、例えば上水道や下水道の記憶があったっておかしくありませんよね?誰かが言ってたたとえですけど。

    ホメオパシーはこの療法に縋ったことで何人かの死者を出して問題となった。このホメオパシーを推進する団体も、抜け目なく放射性物質の害から身を守るというレメディを宣伝している。「(原文ママ) 特に放射線物質の排出を促すレメディについては、体内に溜まった有害物質がレメディーをとることで体外へと排出されたことが検査結果によって数値で出たケースによって実証されました」と宣伝しているが、この実証されたという実験の詳細などは公表されていない。団体主催者によると「レメディーとってたら、被曝も大丈夫!!」なのだそうであるが、まったく大丈夫ではない。そして、『放射線に対するホメオパシーの防御と治療』という本が出版されており、急性の放射線中毒に対するレメディまでもが記載されているが、内容はどれも信用できない。ホメオパシーのレメディに薬効がないことは、すでにきちんと証明されている。

    死者が出た例として、一番新しいのはこれでしょうか。赤ちゃんに必須なビタミン K2 シロップを与えず、代わりにホメオパスからK2 シロップのレメディー(さっき書いたとおり、ただの砂糖玉で薬効なんてない)をもらって与えたところ、ビタミンK欠乏性出血症で赤ちゃんが亡くなってしまったという話です。以下のブログに詳しいです。

    わかってないのは自分(みつどん)だった件

    ホメオパシーについては、カリスマ的人気を持つ由井寅子氏が被災地で何をしていたか、写真をまとめた Mochimasaさんのエントリも参考になるでしょう。

    被災地でピースサインして記念撮影する由井寅子 日本ホメオパシー医学協会会長

    ペクチン、スピルリナについては知識がほとんどないため割愛します。いい機会なので今回勉強します。

    わたしが上からものを言っているように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしも前のエントリ「わたしもいっちょう黒歴史を曝すか。」で書いているとおり、トンデモにはまったことあります。今、被災地を中心とした日本中が閉塞感や絶望感に覆われている中で、希望を与えるかのような嘘をついて自分の懐にいくばくかの金を納めようとする神経が理解できません。被害者が早く目を覚ますことを望みます。