今年を振り返って。

一言で言うと、いろいろありました。何だかんだ言っても日本とは結構システムがきっちりしている国だ、そしてわたしもその国の一員なんだなと。

まさか日本を一歩も出ずにカルチャーショックでダウンするとは思わなかったですが、いい経験になりました。

南欧方面はまったく動きがなく、スペインなんかはたしか2週間ほどお休みらしいのでまったくメールが開封された形跡がありません。アジア方面は動いているようなんで、ご挨拶しておきました。

実務的なトラブル対処能力はアップしたと思います。懺悔したいこともありますが……。

年末年始は、預かった猫のお守りをしながら単語集でも作ろうと思います。

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やりきれないニュース。

夕べ、パレスチナ・イスラエル問題のETV特集を見ていました。こういう話はやはりNHKが強いです。今ちょっと事情でBS1や2が入ってないのですが、あそこのドキュメンタリーもすごい。なんだか、大事な資料映像を返さなかったりするらしいですけどね→一次情報です。

(語学使いにとってNHKは外せないですし、親が映画好きなので、うちは受信料を払っています)

欧米のメディアに頼っていると、ハマスやヒズボラは悪者という印象を持ってしまいがちですが、それは違う。パレスチナやヨルダンでは住民に混じって普通に助けてくれているそうです。日本人スタッフだから話してくれたのかもしれませんね。

戦時中、硫黄島での死闘のあと、米軍は「イオージマの教訓」として空爆を使うことにした。ですから、アフガン侵攻のときに飯島愛が「ビンラディン捕まえるのなら、普通に行けばよくない?どうしてアフガンを空爆するの?」というようなことを「週刊朝日」に書いて「それもそうだ」と思ったのですが、それには理由があったのですね。イスラエル軍は当然同じ路線をとるでしょう。

ヨルダンにはまだクラスター爆弾のかけらが残されており、一見おもちゃに見えるので子供が触って傷を負うという悲しい事件も起こっています。傷跡を見せてくれる子もいました。かなり生々しい話があり、再放送されるかもしれないのでチェックしてみてください。

わたしがいつもお話しているイスラエル人はかなり考え方が例外的なのかもしれません。戦争をやっていることにかなり滅入っていましたから。番組中では「もっと戦闘を続けるべきだった」としたイスラエル人のほうが多かったようです。アラブ人が「イスラエル」と聞いただけで感情的に反応するのも判る気がします。家族5人を失った少女は、一生イスラエルを許さないでしょう。

国内の社会面にも悲しい話がありますが、スペイン、マドリードの空港駐車場でETA(「バスク祖国と自由」――バスク地方独立運動をしている:Wikipedia)が車爆弾によるテロを起こしました。さきほどGoogle Españaで確認したところ、昨日は6人と言われていたけが人が26人になっていました。詳細は年越しになりそうです。

イスラエルに送ったお手紙の返事がメールでありました。届くのに1週間、年賀状ありがとうとのことでした。

Happy New Year(ロシア語)

クリスマス前後にもらいました。聖地と書いてあるのでたぶんエルサレムだと思います。オレンジのドームはビザンチンの時代に建てたモスク。旅行ができないもの同志、エールの送りあっこをしているわけです。

「虐待という迷宮」より、「被害者権力」について。

虐待という迷宮

虐待という迷宮
春秋社
これを読んで、リストカットを繰り返す人の周辺状況が想像できるようになりました。惜しむらくは、情報がちょっと古い。

引用が長いですが、だいぶ前から考えていることです。

P140より

アミティは、もともと加害者としての犯罪者、もしくは依存症である人たちの集まりである。わたしが新聞の片隅ではじめてアミティを知ったとき、「加害者における被害者性の承認」ということばが浮かんだ。どのような加害者もかつては被害者だったという視点は、わたしの思考と共鳴するものだった。

二つ目の意味は、被害者でありつづけることをやめるためである。逆説的であるが、「被害者をたっぷりやる」ことは、被害者を脱するためにこそ必要な段階なのだ。

被害者に責任はないというフレーズは、アダルト・チルドレンと共通している(引用者注:他の場所で書いてありますが、この方はアダルト・チルドレンを肯定的に捉えているようです)。つまり今の苦しみに自分は責任はないという免責性を強調している点だ。被害者というこ
とばは、このように責任がない、悪くない、正義である、正しいのは自分だ、だから主張は認められるべき、といった過程を経て、いつのまにかとほうもない権力をさえ帯びはじめるのだ。

それを「被害者権力」とわたしは呼んでいる。わたしはこの権力を嫌悪している。ときにはそのことに悲しみす>ら覚える。被害者であることの権力性は、絶対的主義の衣(ころも)をまとっており、そこに甘んじていることの安易さは、ときとしてさらなる弱者への支配に連なっていく。DVの被害者である母が子供を支配する、アルコール依存症者の妻たちの行使する独特の支配(共依存)はわかりやすいその実例である。

あと三つ目があるのですが、割愛します。

「被害者をたっぷりやる」ことはこの本の中で繰り返し述べられていることです。わたしはどうも2年強に渡ってかなりやったらしい。なので受けた扱いを、時には別の視点で整理することができるようになってきました。

それは、黙って話を聞いてくださった無名の窓口さん、見守ってくれた家族や友人のおかげです。ときにはいわゆる二次被害を受けて、泣きながら頓服を飲んだり、救急に行ったり、電話機を投げたりしました。子機は動いてはいますが、ガムテープを張ってぼろぼろです。

そして、この引用で一番強調したかったのは「被害者権力」です。散々「被害者をやって」落ち着いて来たらでいいので、考えて欲しいことです。ただし、これも強調したいのですが、その前にいやと言うほど、されたことを「話の分かる人に」愚痴って涙が涸れるほど泣いた後で(追記参照)

この本の中では明確に被害者と支持者を分けていない。大きい出来事でショックを受けた人は、刺さったとげのようなものが一生ちくちく痛むものなのではないでしょうか。それをどの程度風化できるかは、きっと人によるでしょう。支持者によってふるわれる権力のようなものもわたしは感じています。悲しいことですね。

だいぶ前から気が付いていたことなのですが、こういう風にばっちり文章にしてあったので思わず紹介。

被害者と加害者を分けるのも難しい。実際わたしは、混乱した中で人を傷つける方向に走ってしまった経験が複数回ありますし、ほかの人の経験談を読んでいてもそれは起こるものらしい。

(追記)この本が出たとき、ブログの台頭はまだありませんでした。ちょっとものによっては考えちゃうところがあります。

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バラの香りは再現が難しい…けど好き。

バラの香りといっても、ワイン並みに種類があるんではないかと思います。果物の香りまでするのがあるそうで。わたしの知らなかったのもきっとあるでしょうね。

香水で「バラの香り」というのがあるとつい嗅いでみるのですが、(ダマスク)ローズウォーターを使っているせいか、「違う」と思うことが多いのですよ。ただ、手につけてみると違うかもしれないので、今度試してみたいのがひとつあります。

ローズの成分は、女性ホルモンだったかに効くらしいので、妊娠初期などは避けてください。効力のあるものは副作用もあるのです。アロマオイルで副作用があるものは結構あります。

クリックで楽天のハーブティー屋さんに飛びます。有名な「生活の木」のローズウォーター。実店舗が近くにない方のために、紹介しておきます。化粧水としても使えます。最近、ロサ・センティフォリアとかロサ・アルバなども出ているようです(アマゾンでも売っている)。

わたしは気付け薬、たまに化粧水として使ってますが、受験生のリラックス用にもいいかも。

ブルガリア産のローズウォーターは以前ハンズで売ってました(これかな?)。ですが「ブルガリア産」自体がブランドだったりするので、どうもはっきりしない。ちゃんとしたのには証明書があるらしいですが、うーん、宝石だってちゃんと鑑定書が付けられるのはダイヤだけだしな。信頼できそうなのはここかな。

Bulgarian Rose Otto by Alteya 間を飛ばしているので、ローズオイルがとても安いです。直訳調なので、ほんとうにあちらさんだなと(笑。PayPalでお金をいろいろもらえたら、いつか買ってみよう。

バラの香りといえばもうひとつ。今楽しみにしているのがこの香り。ローズソルトです。明日開けるのでわくわくしております。デトックスは大体出所が分かっているので(たぶん近所の某大医学部の先生でしょう)、あまり信用してません。クリックすると楽天に飛びます。

ケモノが4匹同居。

12/9の写真。

個人的な10大ニュースのトップは、もともと1匹いたフェレットのお友達を買ってしまったことでしょう。新しい子はケージの中が狭そうだったので。毎日楽しそうに悪さをしています。

年末の間、猫が1匹増えています。よく預かっています。

フェレットたちは、大好きな廊下でかけっこに出してもらえなくて、がりがり戸を引っかきます。それを廊下にいる猫が、「何だこの音」と見つめます。昨日2本まとめて持って行ってご対面させたら、身内の猫はあまり意外でもなさそうでした。「ふーん。へえ」って感じでした。うちの猫はもう慣れていると思いますが、フェレットにはあまり近寄りません。

今日は朝からその猫がやってきて、すりすりしてもらって、感激。いつもは3日くらいでおうちに帰るのですが、今回はもう少し長そうなので、仲良くなれそうです。

まったく、猫もフェレットも押入れとか大好きですね。みんな開けようとして困っています。

フェレットの片方が、昨日4歳になりました。写真で大きく写っている方がそうです。せちがらい世の中、無事にシニアになってくれて嬉しいです。寿命は8、9歳になってくれればいいほうです。

研究室ってよかったな。

勉強熱心な人が多いと「あれ?なに読んでるの」ってことが多くて、かなり知的好奇心を刺激されたものです。春に遊びに行ったときも思わず本棚チェックでした。

翻訳者になった人にもたまにいるんですが、睡眠障害(昼夜逆転しちゃう)。あれでわたしは勉学が続けられなくなりました。

学生時代に読んだ理科系の本でいちばん興奮したのはプリゴジンらの「混沌からの秩序」(みすず書房)でした。ただ、分からないところがかなりあった。ごく最近分かったのですが、わたしに哲学の素養が足りなかったからですね。あとで読みたいと思うとは思わず整理しちゃったので、古本で買おうと思います。

というわけで、結局どう転んでもアリストテレスからになるのでした。岩波を扱っている本屋さん、ないかな。それとも昔ながらの本屋さんに頼もうか。

あ、近くリンク集に古本屋リンク作りますね。個人の店も扱います。

年末は窓口がいっぱい。

わたしの持病はそこそこ自己コントロール可能だし、事情の分かる知人・友人の輪に入ってしまえば精神科系の病と付き合うのも楽になる(「そんな場所、入り方が分からない」という方はメールくだされば、愚痴られる安全な場所を紹介いたします。DV系もね)。

だが、世の中がいちばん「正月だ」とか言っているこの時期に、患者さんは落ち込みやすい。クリスマスですでに滅入っている人もいるだろうけれど。

一般外来もお休みになるので、主治医やカウンセラーと話ができなくてパニクる人もいるだろうし。救急の需要も増えるな。

もしも患者さんでこのサイトに来られた方がいたら、「自殺」でサイト内検索してみてください。たぶんあなたが考えているのはそれでしょう。

一般窓口につながったときは、「いのちの電話」とかでない近所のほうが恐らく空いているのですが、話を聞いて欲しいとかアドバイスはやめてくれとか最初に言ってください。窓口にもいろんな人がいるし、それにボランティアですし。アドバイス押し付けられて腹が立ったら電話投げちゃって大丈夫です。あなたよりは電話が壊れたほうがなんぼかましです。

検索語トップ5:2006/4月~7月。

1位 エプリー法:24ヒット

2位 西宮冷蔵 :14ヒット――今年はこれで視界が開けました。

3位 マイクロドーズ試験(「マイクロドーズ」10ヒットも合わせると24ヒット):14ヒット――もともとうちのフェレットの関連で調べ始めたことでした。

4位 仕事の種類(「翻訳仕事」9ヒットも合わせると21ヒット):14ヒット

5位 スピリーバ:11ヒット

 

ついでに言うと、6月末にプライベートのゴタゴタで2ちゃんねらーが来たため、実際の1位はリンク元「不明」です。27ヒット。最初のhを抜かして張ったんじゃないですかね。ねらーさんたちはこないだも来てたみたいですが。

発言先にわざわざURLを張っているのは、ハンドルで探してこられる方がたまにいらっしゃるので申し訳ないと思ったからです。

太宰府天満宮のサイト。

http://www.dazaifutenmangu.or.jp/

入試がどうとか聞こえてくる季節になりました。いろいろあって反応が遅れたのですが、こちらのサイトでお守りが買えます。通販じゃ、ちょっとありがたみが落ちるかもしれませんが。

昔、生徒さんを見ていると、どんどんお守りが増えてゆくのがとても微笑ましかったです。

今年のわたしは、睡眠障害による遅刻もあったし、「型破りすぎる」と塾のバイトをクビになったりしたのですが、別口で関わったひとりの子の道路標識くらいにはなったかも、という感じでした。

今はこんな状態で↓もらい事故もできない状態なので、来年はおとなしく過ごしたいと思います。あ、徒歩でいける神社でいいので、厄落としはしてきたいと思います。受験生の皆さんも、ろくなことがないと思ったら神社に行って5円玉でも投げてきてください。気分が落ち着きます。

書初めの練習(中高生には意味不明だと思いますが)

「五輪書」を読むのに時間がかかる理由。

草思社版の現代語訳をちんたら読んでいます。今半分強。大変面白い。剣だけではなく他の武道や武器、他の道にも通じる内容だと思います。

剣道の経験は授業でほんのチラッとやったことがあるだけで、時代劇の殺陣シーンが好きなくらいです。

何で時間がかかるかと言うと、現代語といっても書き下し文レベルな上、結構訳しにくい言葉もあるらしく解説があるからです。とどめにいちばん時間がかかっているのは、剣の使い方をいちいち頭の中で再生しているからです。「ああ、たぶんこういう所作を言っているのか」と分かれば面白い。

これで読みやすくなったらしいですから、元の岩波版はどうだったのかとても興味があります。