SDL Trados 2014が買えるのは今日まで!

ヨシダヒロコです。

しばらく前に書いた2015無料アップデートつき2014、無事昼のうちに購入しました。

分からないことがあればチャットで聞けるので便利でしたけど(何時までやっているのか分かりません)、わたしの持っているのは2011 Freelance Studioだと思ったら、Freelance Plusであることが分かりました。道理でアップグレードしたらエラーが出るわけだ。アップグレードにいたる画面も分かりにくいですね。

カートにこんなエラーが出たんです。
“Sorry, we had to remove ‘Upgrade from SDL Trados Studio 2011 Freelance to
SDL Trados Studio 2014 Freelance’ from your cart as you do not have the licenses to upgrade”

それでチャットで聞いてみたら、Downloads detailsのところには”SDL Trados Studio 2011 SP2”と書いてあるのですが、言われた通りMy SDL Accountにログインをして[製品および計画]>[ライセンス]を見ると2011 Freelance Plusとなっていました。「分かりにくくてすみません」と謝られましたが。チャット内容はあとでそのままの画面で送られてくるので便利です。

明日にでも2015を発売するので、2014は今日まで購入されるよう、とのことでした。

回し者ではありませんが、購入はこちらから!ちなみに、Studio同士、Plus同士のアップグレードは38000でした。

Trados

http://www.translationzone.com/jp/shop/freelance-translator/

後学のために、魚拓

ちなみに、ダウンロードしようとすると“Note: If you have SDL Trados Studio 2014 installed alongside SDL MultiTerm 2014, you must also upgrade Trados Studio to the latest service pack (SDL Trados Studio 2014 SP2) when upgrading to MultiTerm 2014 SP2”.

と書いてあるので、わたしは使っていないに等しいMuititermユーザーの人はバージョン揃えろ、ってことでしょうかね。

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『銀河鉄道の夜』プラネタリウム展示 by KAGAYAさん(2015/06/20、富山市科学博物館)。

ヨシダヒロコです。

Twitterできれいな写真や星の話のツイートを見つけ、KAGAYAさんを知るようになったのですが、はじめ無理して金沢の外れのプラネタリウムまで行こうとしていたら、土曜夜だけだけど6/27まで富山でもやっていることを知りラッキーでした。

その前、GWにサイエンスヒルズこまつでやっていた『オーロラの調べ』は色々あって行けませんでしたから。KAGAYAさんのトークショーまであったのに。これは新作なのでこれから全国に広がると思います。

公式サイト。
http://www.kagayastudio.com/aurora/

さて『銀河鉄道の夜』ですが、ご存知宮沢賢治の動画童話を星の解説を入れながら短くしたもので、天文台の方の春の星空の観察入れて40分ほどでした。今回カップルは安くなったらしいです。後で書くようにエンディングは分からないようになっているのですが、カップルが見るにはちょっと悲しい話かも。

わたしはこの日、サイエンスカフェとやまに行こうと思いながらも調子の悪さでこことのはしごを諦め、ギリギリに入りました。新幹線開通後、駅につながった停留所から路面電車に乗ったのは初めてだったかも。

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子供の頃は生き物と星が大好きで、学研の事典(写真や絵が沢山)を何回も読んでいたし、ギリシャ神話も大好きでした。この神話は12星座の星占いに名残が残っていますね。宮沢賢治も好きでした。だからそのころは「科学文化センター」だったここのプラネタリウムもよく行ったかと。改装後、ひさしぶりに来ました。

公式サイト。全国を再度巡回中のようです。
http://www.gingatetudounoyoru.com/

CGはこの通りですが、これがプラネタリウムの天空に広がって、きっと賢治の世界はこんなのだったのだろうなあと。ただ美しかったです。

途中星の解説が入るので、銀河鉄道がどういうルートを通ったのかがわかりやすかったですし。話はずいぶん忘れていましたね。一番印象的だったのは燃えているさそりの赤い星(アンタレス)で、もとはけなげなさそりの話です。神話では生き物が星に変えられるというストーリーがよくあります。

そういえば、『よだかの星』のよだかもけなげな鳥だったなあと思い出しました。ちょっとググると出てきますが、実際本にあるような醜い鳥ではなかったようです。さそりもさそり座も世の中では怖いイメージを持たれていますが、賢治はそういう生き物へのまなざしも温かいのだな、と。

話のラストは分からないようになっています。あとでKindleで童話集を買ったら、結構長さがありそうだったので仕方ないかとは思いましたが、あのCGはもう5分でいいから見ていたかったです。それだけが残念です。

夏至近く、7時前の科学博物館。時間を延長しています。大人向けに『HAYABUSA 2』などもあるので、またこんど。

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この日はまあ天気が良かったので、夕暮れの富山駅も綺麗でした。

2015-06-20 19.18.40(6/28 17:01追記:子連れのお母さんが「難しかったね」と言っているのが聞こえて、「これ、童話だよ?」とちょっと意外だったのですが、同業者の友人によるとフィクションを楽しむには訓練がいると)

追加情報ですが、KAGAYAさんは星の写真集をちょうど出されるそうで、条件や設定が書いてあるので、見るだけでなく撮る方にも参考になりそうです。

翻訳ツール情報2つ(Trados、対訳君)。

ヨシダヒロコです。

1週間ほど前にmarikoさんのブログで知ったのですが、今SDL Trados2014を買うと、2015に無料でアップグレードでき、セミナーで言われた情報だそうですが2015はWindows10にしか対応しないそうです(2015/06/26追記:marikoさんによると、Win10は2015にしか対応しない、下のバージョンでも動くはずだけど。2014はWin10になると動く保証はないということだそう)。

Trados 2015がまもなくリリース!

今SDLでは(2015無料アップグレードつき)2014のセールをしていて、わたしは2011でさえ1回しかまだ案件をもらったことないのですが、どうせ要るようになることは分かっているし、アップグレード料金もライセンス全部買うよりはずっとマシなので、買おうと思っています。Win10にする気、しばらくないですし。

関係ないけれど、バージョンが進むに従ってカウントが低く出る傾向になっていると読んだことがあります。

30日までの期限付きセールのページはこちら。その後消えると思います。
http://www.translationzone.com/jp/shop/freelance-translator/

もう1つは、今仕事を頂いているエージェントで「対訳君」を使っており、医薬翻訳には使いやすいという話ですが、アメリア経由で知ったところによるとパッケージ版の販売中止が決定したらしいです。MCLのHPに出てます。腫瘍学の事典なんてなくなったら困るんじゃないの?その筋の人には、と思いますが。それにこんなに辞書が少なくなっては、医薬版のうまみがなくなるのでは。買うならAcceptと思っていたのですが……。エージェントには伝えておきました。

http://www.mcl-corp.jp/software/s_main.html

魚拓

ここでは書いてきませんでしたが、電子辞書や辞書引き用ソフトも皆、なに使っていいか模索中だし(JammingがなくなったしLogophileには期待できないし)、翻訳者のお仕事環境は面倒になってますねえ。

写真は清涼剤代わりに、うちの近くのアカツメクサとヒメジオン(もしかしたらハルジオン)。こういう風景懐かしいですよね、と書こうとして昨日調べたら、両方帰化植物だそうです。

2015-06-24 17.10.28

翻訳ミステリー大賞シンジケート第6回金沢読書会『ステーション・イレブン』(2015/06/13、うつのみや本店)。

ヨシダヒロコです。

1週間前になりますが、はじめてのSF読書会、はじめての本屋さんでの開催でした。場所については、書店員さんのメンバーが協力して下さったそうです。うつのみや(金沢にあるのになぜか「うつのみや」)は、金沢に住んでいた大学時代からお世話になっていて、今でも月1で通院兼羽を伸ばしに富山から金沢に通っている身としては、欲しい本が良く見つかる貴重な本屋でもあります。「はじめての海外文学フェア」まだ開催中です。

翻訳家の満園真木さんをお迎えして始まりました。

今回の課題書『ステーション・イレブン』は、2月に出たばかりの文芸色の強いSFで、原書は2014年刊、『2001年宇宙の旅』のアーサー・C・クラーク賞の他、全米図書賞(フィクション部門)、ベン/フォークナー賞最終候補作にも選ばれました。著者のマンデルは「SF」というカテゴリ分けが最初気に入らなかったようで、NYタイムズの記者を巻き込み少々論争があったと満園さんが教えてくださいました。ジャンルについては、ミステリとSFが混ざったようなのが今はあると北田さんもおっしゃっていて、訳者さんも大変だなと。

さてこの小説はポスト・アポカリプスもの、パンデミックものということですが、前者は文明崩壊後、パンデミックは今まさに韓国で流行っているMERSのように、感染症で人が死ぬというもの。映画でなら観たことあります(『ホット・ゾーン』『コンテイジョン』など)。幹事の北田さんが長い参考書リストを作ってくださって(毎回ありがとうございます)、「パンデミック~アポカリプス」のトップにあげられているのはキングの『ザ・スタンド』(たしかドラマ化されるとか)、ディストピア(管理社会)もののトップはオーウェルの『一九八四年』でした。

冒頭はアーサーという老いた俳優が『リア王』を演じる舞台場面から始まります。皆言っていたけどこの章はぐいぐい引っ張ってくる感じ。アーサーが心臓発作で急に舞台の上で倒れ、客席にいた青年ジーヴァンが心臓マッサージをします。その甲斐はなかったのですが、その後「グルジア風邪」という伝播力の高いウイルスが流行っていることを医師の友人から知らされます。帯にもある通り人類の99%は死滅してしまうのですが、2章以降どうなるのか?

今までの課題本にはページ数が多いものも多かったのですが(引きこまれるとあっという間ですが)、これはごく普通のページ数で、するすると読める本でした。皆が言っていたのは、課題書とならなければ出会えなかったかもしれない、と。

ステーション・イレブン (小学館文庫)

エミリー・セントジョン マンデル

小学館

2015-02-06

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

小学館文庫はまだ歴史が浅くて、と翻訳家さんがおっしゃっていました。書店員さんは、なかなか本屋においてなくて、と。

わたしがあの場で言った感想はあるのですが、言わなかったことも書きます。一番心を惹かれたのが、文明が滅びたとき、残されたものが持つどこか甘いような郷愁です。P350より「自分は旧友を亡くしたが、テレビのニュースが正しいとすれば、おそらくいまこの空港にいる人々の誰もが大切な人を亡くしたはずだ。不意に、仲間の避難民たち、この空港にいる百人ほどの他人への、たまらない愛おしさが湧いてきた」、など。

今回の参加者はお初の方も、県外からの方も多かったのですが、自己紹介の後意見交換。かなり活発でした。メモを全部書いてたら長くなるのではしょりますが。

受けたのが「関係者生き残りすぎ!」。割とあった意見が、時間が行ったり来たりして、1章1章でオムニバス的という。パニックについても言っている方多かったですが、いかにもなパニックはなく静か、それどころか「文明博物館」なんてものを空港に作ってしまう。人間っていいな、と言っている方や、その博物館にあったスノードームこそ文明、という方も。空港に足止めされた人々が着るものがなくなって、お土産の「美しいミシガン北部」というTシャツを皆で着ていたのは可笑しかったとか。

『ステーション・イレブン』とは、アーサーの最初の妻だったミランダが書いていたマンガなのですが、いつでもどこでもそれを書いているミランダは可愛い、という意見も。

終末とは『猿の惑星』みたいなのであとでアバター出てくるようなのかと思ってたら全然違った、という意見はユニークでした。あと、文明崩壊してもしてなくても人間は変わらない、エセ宗教も恋愛も劇団も同じくある、便利か便利じゃないかが違うだけ、とおっしゃる方も。

皆さん「文芸っぽい」と言ってましたが、「文芸文芸してない」という意見も。

他に、伊藤計劃の小説を出していた方もいました。わたしが今日買った『ハーモニー』だったかな?

満園さんによると、3.11のことを思いだしたそうです(震災に遭った方は読まない方が、という意見も他の方からありました)。東京はあの時パニックで、それでもなるべく日常っぽく過ごそうという空気があったそうです。そこでどなたかが『災害ユートピア』の話を出しました。こんな本です。震災後話題になりました。

災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

レベッカ・ソルニット

亜紀書房

2010-12-17

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

他に、作中に出てくる『ステーション・イレブン』はグラフィック・ノベル(出版社が違うとアメコミという)的なチラシがもうできていて、確かマンガ化の話もあるとか。この本の映画化権はもう取得されているそう。映画になるかは分からないけど。

UK版のハードカバーは表紙が可愛らしいと持ってきてくださったので、写真を貼っておきます。

index

http://www.amazon.co.uk/Station-Eleven-Emily-John-Mandel/dp/1447268962

ひとり、エピソードがリアルでないというか、想像の範囲を出なかったという方がいらしたのですが、あとでこんな感想を書いてました(同日追記:すいません、Twitterの仕様変更らしく、前の発言が入ってしまいます)。

個人的には、「リアル」の基準はその人の体験によっても違う気がします。

ちなみに、下ネタ隊は出番なかったようです(いつの間にか一言求められるようになっている?)。

懇親会にはほとんど全員が参加しました。近所のイタメシ屋で、なぜか下ネタ隊が息を吹き返した?のでしょうか。どうしてああなったのかはよく分かりませんが、「パンツ」の訳が難しい問題(わたしがこないだ仕事で間違えたので)を出したのはわたしです。他にハーレクインなどの官能小説の表現や、BLはアメリカにあるのかとか、いつもと違うノリになってしまいましたが、それはそれで楽しかったです。遅くまで盛り上がっていたらしいですね。

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2015-06-13 20.08.03他に、登場人物をあり得なさそうな男言葉・女言葉で訳す問題、ってのがあって、ロックミュージシャン、ノエル・ギャラガーのオレ様言葉で特にMステ出演時のものが話題になりました。帰ってからインタビューまで見ましたが、あれって「俺は○○だぜ」みたいな言葉なんでしょうか、本当に。

あとでこんな辞書を知ったんですけど、文芸方面の方出番あるでしょうか?

官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫)

筑摩書房

2006-10

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

わたしは最近少しずつSF読もうとしているんですが、この手のジャンルは初めてで、新しい経験で良かったです。翻訳家の方が来てくださって、気さくにお話ししてもらったのも楽しかった。今回は新しい方が多かったし、また来てくださるといいなと思っています。

おまけ。話題の金沢駅近くにあるミステリー喫茶店「謎屋珈琲店」でこういうのやります。残り1人だったかな。普通にコーヒー飲みに行けるそうなので(謎解き必須かと思った……)、興味のある方は是非。

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『理系なら知っておきたい生物の基本ノート 生化学・分子生物学編』は文系にもお薦め。

ヨシダヒロコです。

4~6月終わりまでに基礎医学に関わる本を3冊読もうと思っていて、これはその2冊目です。結論から言うと、理系文系関係なしにお薦めです。忙しかった日もありましたけど、トータル20日くらいで読み終えました。実際はもっと少ないと思います。

著者の山川氏は東進ハイスクールの先生。この学校、いま飛ぶ鳥落とす勢いですね。わたしが受験産業に関わっていた頃、予備校の先生の本はよく参考にしたり生徒さんに貸したりしてました。分かりやすいのが多いんですよ。著者は東大院でウニの精子のべん毛運動を解析していたそうです。マニアックなテーマですね。

下のAmazonリンクにもありますが、帯も付いた写真を載せておきます。フェレットがよくちょっかい出して下に落としたのでいいコンディションじゃないですけど。2015-06-18 16.11.59目次は細かく分かれているので、1ページ目を。生化学のパートと分子生物学のパートがあり、途中で「こうやってつながるんですよ」と書いてあった気がしたんですが、もう1回見直すと「生化学から分子生物学へ」という章があるだけでした。眠い目をこすりながら読んでいたので間違えたのかも。つながりが分かった気はしました。

2015-06-18 16.12.28これは生化学のクエン酸回路ですが、わたしが苦手としていたところです。学生時代に生化学の教科書買ったんですが(この本の参考にもあったコーン・スタンプだったかと)、学生時代には詳しすぎてついて行けなかったりしました。この図には見ての通り、化学式がありません。ですから化学式が苦手な人にはいいかと思います。化学式は最小限になっていると思います。フルカラーなのも読みやすく、その割に2000円もしないのです。

分子生物学のパートに入ってからは、下に貼った2冊目の本(一昨年読んで、今半分以上再読終了)のおかげもあってか、ぐっと読みやすくなりました。学部時代の生化学の講義で、(その学部の学生はみんな)生物の知識ないのにいきなり組換えが出てきたことを大学教員やっていた方に愚痴ったら、たしなめられたことあったんですが。リガーゼとか、バクテリオファージの板書(絵)がエイリアンみたいだったことは覚えてるなーと思い出しながらでした。

2015-06-18 16.14.28特別コラムとして『初期化の研究史――核移植実験からSTAP細胞まで――』が巻末にあることもこの本を選んだ理由の1つです。この本は2014年4月26日に出版されており、理研がプロトコル出したのが3月で、まだ色々分かっていなかった時期でした。これ読むと、ES細胞、iPS細胞など、幹細胞まわりのことはざっと分かると思います。

理系なら知っておきたい生物の基本ノート 生化学・分子生物学編山川 喜輝

KADOKAWA

2014-04-01

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

さて、今読んでいる本と次に読みたい本の候補を。1冊目はもう少ししたら再読レビューします。前に書いた解剖学も本が見つかりましたので、おいおい。

新版 絵でわかるゲノム・遺伝子・DNA (KS絵でわかるシリーズ)中込 弥男

講談社

2011-10-29

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

これは、阪大・仲野徹教授の『エピジェネティクス』を読む準備です。もともと自分の病気に関係あるということで興味持ったのですが、不思議だし面白く、今熱い分野です。

エピゲノムと生命 (ブルーバックス)太田 邦史

講談社

2013-08-21

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

最後に、いい加減読了したいこれ。記事1つしか読んでませんけど、今いろいろ本読んでからだともっと分かると思います。須田桃子さんの本も評判いいですね(ただ今積ん読中)。

日経サイエンス 2015年 03月号日経サイエンス

2015-01-24

by [Z]ZAPAnetサーチ2

夏の保存食(ピクルス、梅ジュース)&手作りグラノーラ。

ヨシダヒロコです。

翻訳は、ソースクライアントからファイルが遅れているのをいいことにのんびりしております。というか、早くも夏バテしたか(去年はひどかったんですけど)ちょっと動いてはバテ、を繰り返してます。調子を崩している人も多いと誰かがFBで書いてましたので、読んでいる方もお気をつけて。

さて、去年も書いたのですが、夏になったらピクルスを漬けたくなります。別に他の季節でもいいのでしょうが、味が爽やかなので。作り方も具も色々あって、一番オーソドックスなレシピは「みんなのきょうの料理」にあることが多く、それに従いました。砂糖は10g減らしてわたしにはちょうどです。ディルは冬頃に最寄りのスーパーが改装してから手に入りやすくなりました(↓写真の上の方に見えている青いハーブです)。ポテトサラダにもいいそうです。今年はマッシュルームを入れ、セロリをうっかり忘れました。

今年はジ○ーサラダなるものが流行っていて、あれ絶対お腹壊すと思っていますが、ピクルスは作る過程で材料にさっと火を通します。問題なのは、生野菜をそのまま詰めることなんだそうです。

ピクリングスパイスが残っているので、ピクルスガンガン作る予定(スパイスにも賞味期限あります)。瓶の煮沸消毒は5分くらいと今回知りました(もっと長くしてた)。常温保存するなら中身入れてさらに消毒だそうです。わたしはすぐに食べてしまうので必要ないと思いますが。

ミックスピクルス

作ったのはこれで、真ん中の瓶は既になくなりました。
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台所に立っていたら去年作った梅シロップを見つけました。学生の時から梅酒を漬けていたのですが、そして1年も持たずなくなっていたのですが、お酒を飲めないことになったので代わりに作ったものです。1バッチ目は煮詰めすぎて飴のようになりましたが、2バッチ目はちょうど良い感じになりました。後者が残っています。今年も作っておいて、今あるものをソーダ割もいいな、なんて考えています。味は梅酒ノンアルコール、という感じです。冬だとお湯割りで飲めます。

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梅シロップ
他の作り方もあるようです。このやり方だと結構梅ジャムができてしまい、味が決まらない&でももったいなくて捨てられない場合、悲惨なことに。

2015-06-17 21.01.35最後にグラノーラですが、夏限定で朝食べてます。つい最近、自作できることを知りました。さっきやってみたのですが、オートミールに小麦粉、砂糖はきび糖か黒糖で、つなぎが豆乳とごま油。それと炒ったナッツを入れてオーブンで焼いて、最後にドライフルーツを入れます。材料費かかったけど、2L分できて余った材料もあります。レシピの2倍量で作りました。これも毎朝のものなので、1週間超でなくなるだろうな。

グラノーラ

オーブンから出してフルーツ混ぜたところ。
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タッパーに入れたところ。
2015-06-17 19.52.02今年はあまりバテずに夏を乗り切れたらいいなあ、と思っています。
まともな翻訳関連の記事は後ほど。

チリ映画『NO』を鑑賞(2015/02/28、シネモンド)。

ヨシダヒロコです。

最終的に翻訳ができるようになる目的で、スペイン語を勉強中です。
なかなかスペイン語圏の映画は北陸に来てくれないのですが、この日金沢で用があり、偶然用事のすぐ後に上映だったので見てきました。

その翌日に試験で、終わった後かなり長く呆然としていたり、生活のために翻訳会社を開拓していてレビューが遅くなりましたが、悲惨なチリの恐怖政治をを国民投票を呼びかけるCMの力で終わらせるという、ざっくりというとそういう明るい内容でした。

珍しくパンフレットを買ったので、おいおい書きます。

トレイラーです。

公式HPと、その魚拓。

http://www.magichour.co.jp/no/

http://megalodon.jp/2015-0614-1455-29/www.magichour.co.jp/no/

ガエルの出演作品を見たのは『天国の口、終わりの楽園』が最初だったと思います。正直、よく分からなかった……。内容を今では忘れていますが、『アモーレス・ペロス』と『モーターサイクル・ダイアリーズ』(今日はチェの誕生日です)は面白く見ました。字幕付きの英語圏発映画すら日本では見られなくなっているらしいのに、スペイン語が原語の映画はガエルのインタビューによると本当にマーケットが小さいらしく、いいものがあっても日本で配給されなかったりするのかなと思います。

この映画のテーマにピノチェト政権の恐怖政治がありますが、ラテンアメリカのことを勉強していると、革命とか内戦とか激しい政治事情、厳しい経済状況、麻薬などの治安の悪さが出てきます。「それでも明るいラテンアメリカ人はいい」などと分かったようなことを言うつもりはないですけど(そういうステレオタイプが苦手そうな先生もいました)、日本にないそのような要素になぜか惹きつけられてしまいます。日本も平和に見えて段々危ない方向に行っていると思ってますが。

詳しくはHPやパンフレットにありますが、ピノチェト政権下での3回目の国民投票で、”SI”(YES)または”NO”に別れてCM合戦をすることになりました。パブロ・ラライン監督は76年生まれ、88年のそのCMのことを覚えているそうです。”SI”は政権側、”NO”を作ったのはガエル演じる広告マン、レネ・サアベドラで、実在した2人の広告マンを組み合わせてあります。”SI”の制作側に回るレネの上司、グスマンを演じたアルフレド・カストロは実際に”NO”に関わった人だそうで。ガエル以外のキャストはチリ人のようです。

先ほど、政治が激しいと書きましたが、映画には実際の映像(人が殴られていたり)が挿入されていて、それに合わせて本編も古いカメラが使ってあったりしますが、日本でこの100年内にこんなひどい状況はあっただろうかと思いました。知る限り、日本に「恐怖政治」が存在したことはないかと。

結局、CMは『チリよ、喜びはもうすぐやってくる』というテーマの曲がバックに流れた明るいものになるのですが、この曲がとてもいいのですよね。短い動画があったので下に付けますが、最初と最後にあるサビ部分が気に入りました。誰が作ったんでしょうね。

パンフレットで一番読んで迫力あったのは、東京外国語大学・高橋正明教授の文章で、すごいなーと読んでいたら、それもそのはず、高橋教授はピノチェト政権下のチリを取材して本を書いてました。『チリ・嵐にざわめく民衆の木よ』です。

http://www.otsukishoten.co.jp/book/b54769.html

最後にパンフの写真をば。読むと、単なるハッピーエンドの映画ではなかったことが分かります。まだ売っているところがあるので、興味がある方がいらっしゃったら。

2015-06-14 13.37.31

2015-06-14 14.57.26

『かぐや姫の物語』(2015/03/24、4月&5月鑑賞)の簡単なレビュー。

ヨシダヒロコです。

一昨年の秋、東京滞在中に劇場公開初日をニュースで見ましたが、『風立ちぬ』公開終わり頃に映画館に観に行って、予告編が入ったDVDもらったんでした。これは映画館で観たかったですね。地上波で放送したので録画して2回見たのですが、気がつくと最初の方が切れていたので一手間かかりました。

予告編で、中国語少し入ってますが長めのものです。(2018/05/20 11:20追記:予告編は消えたので、長めのものを英語圏から持ってきました)

まず、『竹取物語』は誰でも知っている話かとは思ったのですが、映画を観て原典に当たりたくなったのでこのサイトで原文・現代語訳ともに読んでみました。中学校のときに冒頭部分を習ったようで、その後子供たちに古典を(たまに)教えたりしたので断片的に接したのかもしれません。大人になって、学生時代に授業他で読んだ作品を読み直すと、ずいぶん感想が違うことがあります。『竹取物語』もそうで、かぐや姫は美しいだけでなくとても優れた女人だったのだろうなと気付きました。

竹取物語 [かぐや姫] ― 全文全訳(対照併記)

一言でいうと、『かぐや姫の物語』のかぐや姫はありのままの自分を男性に対して認めてほしかったのだろうな、と。「美しい」とか「琴が上手」「声がきれい」だけではなく。アニメは現代的な解釈だという気がします。今日日の美女もそういうこと思っていそうですから。

幼少の頃から翁や媼に可愛がられ、育っていくところが丁寧に描かれていて、幼なじみで年上の男の子が出てきます。「竹の子」と呼んでかぐや姫を可愛がってくれます。『筒井筒』みたいですね。かぐや姫を受け止めてくれるのはこの「捨丸にいちゃん」と帝くらいでしょう。原作では帝に愛され、でも宮仕えはしないのですが、長いこと文のやり取りをします。かぐや姫が月に去ったあと、嘆いている様があわれです。

アニメでのすばらしいところはかぐや姫が生き生きと躍動しているところで、正直冒頭部分の原文からこういうビジュアルを想像していませんでした。嬉しかったりひどく悲しかったりするところを動きのあるアニメーションで表現していて、それがそのまま感情の動きになっている気がしました。

最初に見たときの感想は「女って不便だな」だったんですが。それは、年頃(10歳とか)で裳着の式をし、結婚相手を見繕い(でなければ宮仕え)、御簾や牛車のうちからしか外を見られず、「美しい」といううわさだけでやって来た男性の相手をして文のやり取りをし、というのが確かに姫のいう通り「わたしは誰にも嫁ぎません」と言い出しても違和感ないので。現代に生きるわたしには。今は今で別の不便がありますけれど。

平安時代は平和でしたし、書かれた作品も色々あって、源氏物語のマンガ化である『あさきゆめみし』(大和和紀)を高校生の時から数回読みました。実際、結婚制度は通い婚なのでいろんな意味で融通が利いたらしいのですが。結局人間の根本は変わってないんだなと思います。

何回か見たくなるアニメだったなあ、と。また見たら感想が違うだろうから楽しみです。

死んだフェレットたちのバラが咲いた&2匹をシャンプー。

ヨシダヒロコです。

フェレットカテゴリは少し前に作り、すでにレギュラー化してます。

仕事は土曜に前倒ししてほとんど仕上げ、しばらく暇してて今次の仕事の話してます。
昨日は晴れ間にケージの底の部分をやっと洗って日光消毒、新入りのフェレットりりも含め2匹をシャンプー&リンスしました。

あんまりシャンプーはしないんですが。りりがどうするかなと思っていて、怖がらないように気をつけました。お風呂場だよー楽しいねー、洗面器に水あるねー楽しいねーみたいに誘導して。実際心配することは何もなく、自分から浴室に入っていって、おとなしく洗われてました。ミントは元々シャンプーを嫌がらない子ですし。死んだななはかなり嫌がってました。

シャンプーはマーシャルのを使ってます。商品情報のためAmazonのリンクを出しておきますが、いつも買っているSBSコーポレーションの方が安いです。ビバ・フェレットさんもAmazonよりは安いです。ここはオーガニックなものも扱い多いのですが、自分のシャンプーすらそんなに気を使ってませんし(^_^;)。このシャンプー、わたしは以前円がもっと高かったときにAmazon.comで他のものと一緒に買ったのですが、そろそろリンスがありません。Amazon.jpにはリンスの取り扱いないですね……。

マーシャル ノーティアーズ アロエ・シャンプー

ビジネスベンチャーズ・ジャパン

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

洗われたあとのフェレットたち。顔は洗わないので、体の細さが際立ってマヌケです。

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Mint_20150608_112849ミントは濡れたのが気持ち悪いのかケージの中で暴れてましたが、そしてそれが普通なのですが、りりはのほほんとわたしのベッドの上を歩いたりしてました。そのうちカラーボックスの中に入って寝てしまいました。この子、大物かも。

一方、庭には3匹のフェレットが埋葬されているのですが、3色のミニバラ(ミニというか、真ん中くらいのサイズ)を春に鉢から移し替えました。なかなか健康状態が良くないのもあるのですが、全部咲きました。

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これは実はオレンジ色なのです。

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ピンクのバラは、「咲いているかな」とさっき見に行ったら咲きかけでした。

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BSプレミアムで朝から『あまちゃん』『まれ』を連チャンで。

ヨシダヒロコです。

ここに、前回の翻訳ミステリー大賞シンジケート金沢読書会の時(次回は来週です)、「冬の輪島に行きたい」という関東の参加者さんを「面白いか~?」とか言っちゃったことを懺悔します。富山県、あと石川でも加賀地方の人は遠足くらいでしか行ってないことも多いようですが。金沢からはバスで3時間です。

能登には大きく輪島市と珠洲(すず)市などがあって、『まれ』には両方ロケ地として使われていますが、珠洲には友達がいるし、個人的に2回くらい行ったことがあります。塩田の所は珠洲で撮って、輪島は門前町らしいですね。むかし、第三セクターののと鉄道が能登半島の先(珠洲市)まで行っていました。採算取れなくて今は途中までになったのですが、先っぽなので海が三方にあって、あれは本当に綺麗でした。

輪島は遠足で小学校か中学校の時に行きましたが、あまり詳しくは覚えてません。ですけど、ドラマで見る限り景色のいいところですね。

あと、石川県出身・在住の人も複数認めていますが、方言をなかなか頑張っているようで。北陸人から言わせると、北陸を前面に出したドラマや映画って少ないんです。最初の頃とか、桶作夫妻(田中泯&田中裕子。すごく味がある)が朝っぱらから「ダラ」を連発するものですから、「朝からこんなん言っていいがけ」とハラハラしながら笑ってしまいました。「ダラ」は関西の「アホ」に似てるかなと思いますが、わたしも、最近の若めの人もそんなに言わないです。多分。でも「お国言葉」と言われると多分トップの方に来ると思います。

方言はどこのものも知ると面白いものですが、自分のお国言葉に近いものが毎朝放送されていると、こそばゆいというか。ドラマ中の「風の人」「土の人」(よそ者、地元の人)については、富山にも「旅の人」というよそ者を指す言葉があります。田舎は皆そうかもしれませんが、閉鎖的なんですね。

『まれ』のストーリーは、どうでしょうかね。地元のひいき目がかなり入っているのできちんと評価できませんが、今週の展開は面白いんですけど、前から「夢」「夢」とあんまり言われるとうざいかな、というのがあります。あと、希の三角関係というか四角関係も何だかよく分からないし。横浜編では唯一、希が惚れ込んだケーキ屋のパティシエ、小日向さんが演じているんですが、この人が気になってしょうがありませんね。次に何をするんだろうというか。以前、とてもいい人の役で心に残った俳優さんでした。

NHKonlineから、先週のまとめを貼っておきます。この通りではないけど、わたしもこんな感じの言葉を喋ります。関東からは少しだけ関西寄りですね。ちなみに、珠洲の友達にメールしたら、能登に人が増えた、と言っていました。

(2015/06/21追記:消えちゃったので、別の動画1話分貼り直します。前に貼ったまとめは、時間が来たら消えるみたいです)

他に、毎日更新されるレビュー。つまんないときはそう書いてるので潔いです。

エキレビ!まれのあらすじ・レビューまとめ

『あまちゃん』は正直『まれ』より見てて面白いです。共通点は色々あるんですが、例えば都会生まれの子が田舎に根を張って暮らすとか。分かんないけど脚本の差でしょうかね。宮藤官九郎さんは、昔『週刊文春』でコラム書いてたときに本当に面白かったですし。

俺だって子供だ! (文春文庫)

宮藤 官九郎

文藝春秋

2011-03-10

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

多分これだと思います。クドカンが新米パパになってオロオロする話。赤ちゃんの娘に振り回されて……。でも読んでて可笑しくてしょうがないんです。これは『あまちゃん』のちょっと前なんですけど。この人にユーモアで勝てる人はなかなかいないと思いますよ。さすがに、1年朝ドラやって「もう嫌」と言っていたらしいですが。

ちょうどいい動画がないので貼りませんが、『あまちゃん』のいいところはやはり東北弁マジックにもあると思います。あの訛りにはいい意味で脱力するし和みます。「じぇじぇ」が驚くに従って数が増える、というのにも受けました。しかも、あれが2013年という、まだ東北が立ち直れない頃に放送されたのも良かったのでは。リアルタイムで見られなかったので、今頃楽しんでいます。第三セクターが存亡の危機!っていうのは今この辺でも他人事ではなくなるかもだし。

それにしても、『まれ』の常盤貴子にせよ、『あまちゃん』の小泉今日子にせよ、お母さん役なんだなあ、と(キョンキョンはそうでもないけど、常盤貴子はトレンディドラマを1作まじめに見てました。昔)。それももう大きくなった娘がいる。若い俳優さんも頑張っているんですが、40代以降のベテランも思わず目がいくなあ、と見てます。