イタリア語検定準2級3回目受験結果(2017年春期、2017/04/14ネット発表)を晒します。あと3点でした。

ヨシダヒロコです。

先日の金沢イベントは寒くて断念しました。

会場でネット発表14日と聞いたけど昼頃まで気配はなく、英会話行って夜に申込サイトにログインしたらありました。3月末日に合格者の受験番号がネット発表されているのを後追いで知り、落ちていたことが分かりました。ただ、自己採点で今回は惜しかったんだろうなと思ってました。

このブログには全部書いていますが、3級も3回受けて2回目ではあと1点でした。昔英検でもそんなことがありました。でも不合格は不合格ですよね。機関誌や問題・回答(本番では問題用紙に書き込んでしまいます)などもダウンロードできますし、ネット出願便利です。もともとうちの辺りには扱っているところ少ないのでネット出願始めたのですが。

ネット出願者はもう次の要項がダウンロードでき、10/1で出願は7/14~8/15です。わたしはやることが絞られてきた気がします。今回の試験ずいぶん宵っ張りで勉強して、朝4時5時よくあったんで試験後はちょっと何もやる気なかったです。また体調見ながらゆるゆるやろうと思います。

機関誌やHPにも準2級の情報があるし、留学したい人は”Study in Italy(なぜ英語?)”という機関誌がアルクから出るそうです。次はあと3点取りたいですね(3級合格の次の試験であと9点→あと7点→今回あと3点)。ちなみに、機関誌には留学しても3回目の受験と書いている人もいたし、先生にも難しいといわれています。

 

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『岩合光昭の世界ネコ歩き写真展』岩合さんギャラリートーク&サイン会へ(会期2017/03/24~04/03、サイン会03/29、金沢市・香林坊大和)。

ヨシダヒロコです。

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パリに住むご近所にも有名なメス猫で、ディレクターさんが下見に行ったときには1週間ほどこのポーズをしてくれなかったのに、岩合さんが行ったら一発。こうやって街を眺めている。

BSプレミアム『岩合光昭の世界ネコ歩き』大人気ですが、わたしは10年以上前にでっかい顔した野良猫ばかり撮る写真家さんがいるなと知っていました。いまカレンダーを買っているのはわたしですが、昔は親が買っていました。うちに住み着くのは野良猫上がりばっかりでしたので。

うちには20才で亡くなった猫が2匹いたので、今は高齢者が飼っては後で可哀想なことになると親は飼おうとしません。わたしは諦めていませんけど(同じくらい可愛いですがわたしにはフェレットがいます)。

クレヴィス主催の写真展は沢山巡回していて、ここに詳細がありますけど、SNSの方が早いと思います。

http://www.crevis.co.jp/exhibitions/

https://www.digitaliwago.com/

北陸は普通金沢なんですが、逃してばかりでした。今回ギャラリートークについても写真展についても、月1で金沢に行っているのになかなか話が入ってこず、わりと近くになってなぜか東海地方の方から教えてもらいました。石川県のTVや、北陸地方の新聞で告知してたそうです。FBだと『デジタル岩合』とか『岩合光昭の世界ネコ歩き(非公式)』が情報を流すのですが、あまりFB開けてなかったり告知がギリギリだったりしました。

というわけで初めての写真家さんの生トーク、もう始まっていたので「サイン会向けの本とか買うのはいつ?」と慌てながら入りました。

岩合さんは横で写真を出してもらいながら印象的だった猫(TV見てると好みが分かる)の話をしました。とても楽しそうに。いつも動物相手で、しかも気まぐれな猫だし大変だなあ、でも沢山猫に会えて楽しそうとも思っています。「いい猫(こ)だね」といつも猫に言っていますが、あれは言葉が分からなくても雰囲気で伝わっているのでは?それに、カメラ回してる岩合さんに寄ってくる猫を更に撮っている画像が好きですね。あの低いところから撮るスタイル、ペットはたまにしか撮らないですが参考にしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

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イベント『アルマ望遠鏡でさぐるオリオン大星雲』(2017/03/25、大阪市立科学館)。

ヨシダヒロコです。

先日大阪に行った1番の理由はこれでした。ピーターラビット展(既に書いた)も魅力的だったのですが、頑張ればまだ名古屋展に行けるかもでしたし。このイベントは、一度行ってみたかった大阪市立科学館で、最近いろいろ結果が出ているチリのアルマ望遠鏡イベントということでしたので。今まで各地のイベントを「いいなー」と横目で見ていました。

この望遠鏡、チリの高山5000mほどにありますが、行く気になれば見学できるそうです。

わたしは前に書いたグランフロントのピーターラビット展から中之島に荷物持ったまま動いたのですが、中之島近辺はいろんな電車が通っていて、どれに乗ろうかまず迷い&悩み(もう時間になっていて焦りました)、乗って降りたら6時過ぎとかなり暗くて目標物が分からず、着いたら最初の登壇者を聞き逃してしまってました。科学館近辺はシーンとしており、来る場所間違えたかと思いました。

プログラムを順にあげておくと、

1.アルマ望遠鏡プロジェクトの概要:国立天文台チリ観測所助教 平松正顕氏

2.チリ・アルマ望遠鏡施設の紹介:国立天文台チリ観測所准教授 浅山信一郎氏

(チリからSkypeで中継)+所長さんもやって来て手を振ってくれました

3.オリオン座や南天の星空のプラネタリウム解説:学芸員 西野藍子氏(天文担当)

4.オリオン大星雲のアルマ観測最前線:国立天文台水沢VLBI観測所助教 廣田朋也氏

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回線の都合か、2.が最後に来たのはラッキーでした。間に合ったから。

行ったときは学芸員さんの解説が最後らへんで、遠くを見る用の眼鏡レンズを注文してまだ交換できてなかったのですが、前に誘導してもらえました。

4.が間もなく始まり、「天文学者は望遠鏡を真っ先にオリオン大星雲に向ける」とか、研究を説明してもらった後に「これはオフレコ」とまだ発表していないデータが出てきたり、Sourceとsauceを説明するのに「2度付け禁止」の写真が出てきて、聴衆が受けたら「滑ったらどうしようかと思った、よかったー」と講演者が感想を漏らしたりしました。

2.は講演者がまず外にいて、朝8時で太陽が昇ってくるところ、同僚はこれから来るみたいな説明があり、何千メートルの高所で仕事をすると例えば日焼け止めは欠かせないなどのトリビアがありました。山頂(5000m)と山麓(2950m)に施設があるそうです。コントロールルームにもカメラが入り、研究者さんに質問したり。ちょっと前まで知らなかったのですが、米・欧と協同しているんですね。共通の言葉はスペイン語です。

質問は科学館側の意向か、子供の質問が多かったのか、まあ大阪の子供たちは積極的に手あげるなという感じで、「地球宇宙の歴史138億年ってどうして分かったんですか?」みたいないいところ突く子とか、星が好きで研究者になりたいとアピールする子とか面白かったです。そのアピールする子には研究者さんが「(研究者になるのを)待ってますよ」と答えてました。

資料などとお土産です。アンケートにはイベントを増やして欲しいなどと書きました。チケットは翌日行ったときの障害者割引入場券です。イベントは500円でした。

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(最近知りましたが、小中学校の先生方がリクエストしたら国立天文台の研究者さんが来て話をしてくれるというのがあるそうです。 ふれあい天文学)。

翌日待ち合わせの時間つぶしで昼間の科学館に行ったのですが、南部博士の展示を見ながら「これ、誰やろ」と突っ込んでいる男の子がいたので、素の富山弁で「ノーベル賞取った人やよ」と答えておきました(「誰やと思う?」としばらく考えてもらった方が良かったかも)。霧箱やシンチレーションカウンターをちらっと見てきました。半分遊園地のようで、その後会った友達も「あそこ大好き。子供連れてよくいったなあ」と。時間なくてよく見られなかったけど、子供を遊ばせる仕組みがあるらしいです。

また今度行って展示をよく見たいです。今はこんな展示をやっています。去年の賢治展は行きたかったなあ。ミュージアムショップも学芸員さんの書いた「薄い本」が沢山出ていたし、また見たいです。

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#今回、学生時代のユースホステル以来久しぶりに、最近都会に多いホステルに泊まったのですが、新しいところで若いスタッフが道案内の右左を複数回間違えたようで、夜の施錠後にまたコンビニに出て行ったら、危うく戻って来られないところでした。

サイエンスカフェとやま第23回『原子っちゃなんけ?』(ゲスト:新潟大大学院生 小林良彦さん、2017/03/19、富山まちなか研究室)。

ヨシダヒロコです。

2連荘でサイエンスカフェは初めてです。

ゲストの希望で急遽入ったサイエンスカフェだそうで、メルマガで告知があったので申しこみました。告知から時間がなかったせいもあり、お客は4人くらい、前日の天文台より更にこぢんまりしたカフェでした。ですが意外に話が盛り上がってしまい、学芸員さんが別の説明をしてくれたりして、たしか1時間くらいは延長しました。

小林さんはもう博士課程を卒業間近の院生で、専攻は原子核物理学(理論)です。あまりその分野の方から話を聞かないので現地でそう聞いて楽しみでした。わたしが興味を持っている素粒子とは立ち位置が違うようで、そこが面白かったです。

まず、チラシ。タイトルは富山弁で「原子とは何ですか?」です。同席した学芸員さんは物理が専門らしかったです。小林さんは新潟ネイティブではないですが、新潟ではこういう言い方はしないらしい。

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コーヒーを紙コップにもらって、飲み飲み始まりました。スライド3枚くらい付けておきます。

「原子とは?」を科学史的に順を追ってお話してもらいました。まず、研究対象である原子を見たことない、という話。

ブラウン運動というのが化学に(物理にも?)出てきますが、ブラウンが植物学者だったのは知りませんでした。花粉を水に浮かべると破裂してちょこまか動くのですが、石英やガラスでは?と調べるとどれでも動きました。アインシュタインが博士課程で興味を持ち、「アインシュタインの関係式」としてNA=6.02✕10^23(10を23回かける)といういわゆる「アボガドロ数」を考え、これをもともと言い出したのはアボガドロなのでその名前が付いていますが、実験で確かめたのはペランでした。

1905年にアインシュタインは5つくらい理論を出していますが、その1つがブラウン運動で、1908年に原子、分子の存在の論争が終了します。ですがボルツマンなどの原子論派と反原子論派(調べたらオストワルトなどだそう)の対立が激しかったため、ボルツマンは1906年に自殺していました。あと2年生きていたら、という話でした。ボルツマンの墓石にはS=k logWの式が書かれています。

ちなみに小林さんは国内の科学者の墓や関連史跡を訪ねるのが趣味だそうです。尊敬する科学者は仁科芳雄先生です。

(仁科先生、どこかで聞いたと思ったら放送大の『もう一度聞きたい名講義』で見てました。仁科芳雄記念シンポジウム(100周年)のときにルドルフ・パイエルス博士が『物理学に終わりは来るのか』という題で講演した放送があります。毎月スケジュールが大学HPに出ますので、また再放送があるかも。その中で仁科先生の略歴があり、理研で活躍され戦後大変な時期に代表者だった方と知ったのでした。下は略歴)

http://www.nishina-mf.or.jp/nishina-bio.html

ちょっとした実験もありました。無水エタノール100mlと水100mlをビーカーでよく混ぜると、200mlになりますか?という実験。子供向けの科学検定問題になっていました。

http://www.kagaku-kentei.jp/kodomonokagaku

魚拓

後半は元素の話(元素は原子の種類)、原子の構造でラザフォードやボーアが出てきて、キュリー夫妻やベクレルといった放射性物質の研究についても触れられました。元素といえば周期表なのですが、あとに書く新元素を含む最新のものが「一家に一枚」の周期表として手に入ります。無料です。スマホなどだと拡大できます。周期表も美しくできていますが、他にも面白そうなものがあるので(その前日に天文台でもらったものがあった)いろいろあるのを貼ります。

http://stw.mext.go.jp/series.html

錬金術は昔研究されたけど結局金は作れなかった、でも今ならできると。ニホニウムの前にあったウンウントリウムは仮の名だったそうです(何だろうと思っていた)。新元素は4つで他は欧米発。ニホニウムは不安定ですが、その先の物質に利用できるかもしれないとのことでした。ちなみに400兆回試みて、作れたのはたった3回だそうです。

『サイエンスZERO』に特集番組があります。「えっ、できてたの?」って感じだったらしいですね(去年再放送したそうです)。

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015061918SA000/

このお話の最後は、理研がなんと『113』というマンガを出していて、登場人物が何割か増しでイケメンになっているとのことでした。つい最近完結したそうです。

http://www.riken.jp/pr/fun/113/

(これ書いていると、ついでに森田先生のインタビューなど入った特設ページも見つけました)

http://www.nishina.riken.jp/113/

脱線しながら行ったので、良く覚えている質問といえば「原発問題が分かる本が知りたい」くらいでした。実は原子核分野の先生は本を書いていないのだそうです。もともと原子核はイメージが悪いし、書いたことでどうなるか。他の分野の学者さんも叩かれてましたし、と。素粒子は人気があって、「宇宙の起源を探る」というと受けるんですけどね、と言われ、その素粒子に興味があって掘り下げたかったわたしは「そういう見方があったか」と我が身を振り返りました。

もう1つ、学芸員さんが「わたしは時間は構わないけど大丈夫?」とMRIやCTの原理を説明してくれました。出席者の中にお医者さんがいて、学芸員さんも紙芝居で子供によく原理を教えていてその日も持ってきていたんです。知らなかったのですが、化学の構造決定でおなじみのNMR(核磁気共鳴)、原理がMRIと同じで、「核」と付くとイメージが悪いのでNが抜けていると。あとなんで3次元の絵が出てくるか、ホワイトボードとこんなの使って説明してくれました。このパズルは若い人の方が解くの早いらしいです。X、Y、Z軸方向に測定すると波線みたいなグラフが出て、少しずつ角度変えてまたかけて、それに「フーリエ変換」という魔法のようなものをかけるらしい。この魔法は前日の天文台でも出てきたのですが、また勉強しておきます。

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院生の時に、「(NMR室には)磁気を持ったもの持って入らないでね。当たり馬券飛ばした人いるから」、「なぜか教授には娘さんが生まれることが多い」などの噂を聞きました。そんな軽口も聞きながら、まだ話が続いていたようですがもう夕方だったのでお暇しました。

わたしはたぶん半分くらいはここのサイエンスカフェに出てると思いますが、こういう緩くて延々話してるのは初めてでした。それはそれで面白かったです。あと、博士課程あたりの学生さんだったら十分専門性もあるし、現役ならではのお話も聞けるかなと今後に期待したいです。学生さんに少ないお金で準備させて喋らせていいのかな、という懸念がありますけど。

富山まちなか研究室は多目的スペースみたいなところで、壁がこんなのでした。

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しばらくカフェをできなかったせいか、次はもう来週で『蜃気楼の不思議を体験しよう!』です。

http://sctoyama.jp/?p=2346

  • 開催日:2017年4月15日(土) 14:00-15:30

  • 会 場:紀伊国屋書店富山店(総曲輪フェリオ7階)

  • 参加費:無料(飲物はありません)

  • 定 員:20名(申込み順)

  • 申込み申込専用フォームに必要事項を記入してお申し込みください。

  • そのほか

    • 会場風景を撮影して動画配信や記録写真として一部を公開することがあります。

五感で感じる化学(3)――【番外編1】アカハラとブラック研究室が消え去る日はいつ?

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Photo: Classmates ironypoisoning via Visual hunt /  CC BY-SA

他の連載 (1) (2)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

ヨシダヒロコです。

この連載は、本来化学の基礎を分かりやすくというものです。今回は、本当はラストに持ってこようと思っていたサイエンス界隈の問題2つのうち、予定を変更して化学のみならず、実験系の理系に特に多い問題を取り上げます。春先でちょうど人が動く時期ですし、まだ寒い頃にこんな署名集めが始まったからです。2017/04/02現在、当初の目的500名を達成して1000名を集め国に持っていこうとしています。

文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます

自らの経験、周囲で見聞きした経験からも言えますが、若い学生の将来が沢山これまで奪われてきました。全員やる気があったとして、行けるところに進んでいたらどうなっていたでしょう。後ろの方にリンク貼りますが、わたしもその被害者で学生時代から30年近く精神を患っています。途中で遺伝も半分くらいは絡む病であったと分かりましたが。

文系にハラスメントがないわけではありません。そのいやらしさは例えば、詩人・文月悠光(ふづきゆみ)さんの書いた「詩人と娼婦」問題(「私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか? 」(リンク))に出ていると思います。今は有料記事になっていますが。セクハラしている方が文学的な問題とはき違えているところがすごくいやらしいです。

学生を追い詰める「ブラック研究室」の実態
http://newswitch.jp/p/8290
魚拓
家庭教師や塾教師をしていたとき、お母さん方が「資格で安泰に」「手に職」のようにおっしゃることがよくありました。自分ができなかったことを子供に代わりにさせようというお母さんも。でも、それで本人の意に反して理系にやるとすれば、お子さんをひとりの人間として見ていないことになります。これから書くような悲惨なことも起こりかねません(自分から「行く」というなら問題点を教えた上で行ってみれば、と言うのもいいかと思います)。

また、翻訳者には文系出身で専門知識がないことに悩む人が多く、理系出身は少数派です。何か理系を「打ち出の小槌」のように「なんでもできる」と勘違いする方もいます(翻訳会社にもいます)。人によっては死人が出んばかりの過酷な目にあって卒業しているのに、嫉妬なのか無知なだけなのか、無神経な言葉の対象にされることすらあります。今までいちいち言ってきませんでしたが、理系の実態は最悪の場合こうなる(=命がない)なのです。実は上に挙げた文月さんは、「詩人」という肩書きについてくる偏見についてエッセイで書いていて、「理系」と何かが似ています。

冷静なイメージがあり冷たく見えようとも理系も人間ですから、研究室の上の人間が1ヶ月も罵倒すればご飯も喉を通らないし眠れなくなります。そこから「死」に向かうなんて簡単です。そうやって大学に行けなくなった生徒は、専攻によっては珍しくありません。論文を人質に取られハラスメントされることもあり、そうすると卒業ができなかったり危うくなったり、手柄を取られたりすることだってあると聞いています。された方は泣き寝入りしかできなかったのではないでしょうか。

そうやって噂になるのが「ブラック研究室」ですが、誰も何もできません。入ってから分かっても配置換えできたらいいのですが。Googleで検索してみたらこうなりました。

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「アカハラ=アカデミックハラスメント」という名前は実はかなり古いですけど、そう呼ばれる前からこのハラスメントはありました。例えばいじめが学生時代にあって、いじめられた方はずっと引きずったり進路が狂ったりするのに、いじめた方はしれっと普通に家庭持ったりしているというような理不尽さと同様のことが起きています。

なお、アカハラは教員間にもあり、中間管理職的な教員がもっと上から受けるものもあります。

わたしがいわゆる「専門知識」(たった学部並みですが)と引き替えに得たのは健康を長期にわたって害し、就職も逃すという結果でした。きちんと就職もしたかったし、やりたいことをやれるだけの体力も欲しかった。ですが(2017/05/23追記:修士に)進学したときに不況に入ったということもあって、卒業も就職も叶いませんでした。それを何も知らない人は「理系でいいねー、うらやましい」と言います。何とか卒業はしたくて(その後修士に進んで出ないとやりたいことができないため)、這うようにして学校に行きました。うつ症状が出ると朝がとても辛くなるので、這うというのは誇張ではありません。

進学を控えた、特に理工系や生命科学系の学生さんは、そういうハラスメントがあり得ると前もって知っておくだけでも少しは違うかもしれません。同じ研究室で朝から晩、深夜まで(朝まで?)閉じ込められていると面倒が起きやすいようです。研究室にいる時間が自分の経験では10時間くらいで普通でした。病気していたから無理できなかったですが、頑張れる人はもっと残っていました。

Classmate - Patrick_and_Mike

“Classmate – Patrick/Mike” by Marck Schoenmaker is licensed under CC BY 2.0

他のブログで読んだ対策案へのつっこみです。

1.研究室訪問:やらないよりはマシですが、それで全部は分からないと思います。わたしは修士に進むとき当時自分の大学からはあまり行われていなかった大学を替わるということをやったので、3校6講座の先生に約束取って会いました。一番話しやすかったのが最終的に決まった先生で、その予感は幸い外れていなかったのですが、世の中には最初はよくても裏表があったり豹変したりする人がいます。研究室はよく「あそこはきつい」とか噂が立つのですけど、今思えば自分が学部でいたところも事前に噂がありました。

2.ハラスメント相談室:人の話を総合すると、あまり役に立たないようです。既に削除されたTwitterによると、「相談したことを相手に漏らす」という相談室があるらしく、大学にもよるようですけど役に立たないと。他にセクハラ窓口の旗振り役が自らセクハラをしているというしょうがない話を読んだことがあります。

3.法テラス:下のリンク先にありますがわたしはDV調停離婚経験者で(有責側が調停起こしたと理解しています)、その後制度が法テラスに変わりました。一般的に弁護士に相談しようとすると役所などに法テラスを薦められます。証明しにくいものがアカハラやモラハラ(精神的ハラスメント、家庭だけではなく職場などにもある)の特徴だと思うので同列に書きます。

調停当時、弁護士さんによって対応はえらく異なりました。アカハラやモラハラの場合、証拠もはっきりしないのに大学という組織にケンカ売ってくれる弁護士さんは簡単にいますかね?DVでも精神的被害の訴えだけで勝訴したという話を聞いたことがありません。弁護士会などが犯罪被害相談ダイヤルを設けている自治体もありますが、常時開いていない場合もあり、うちの県では存在自体ほとんど知られていません。電話で訴えても先につながるとは限りません。

アカハラを受けて、裁判で勝訴したという例もあります。

http://thelancet.com/pdfs/journals/lancet/PIIS0140-6736(05)71533-6.pdf

(なくなったら困るので、ダウンロードしたもの。PIIS0140673605715336

試料などを持ち出され廃棄された日本人の女性研究者が勝訴した話で、2001年のLancetにあったものがなぜかその近辺だけpdfで見つかりました。証拠があったからこその勝訴ではないかと思います。

ブログ主のアカハラ体験で、この10年超ブログ書いたうちのトップ5には入っている記事です。

アカハラ被害体験とそこからの救済について(長いです。2015年と17年に追記)。

最後にキャンパスでの性 被害の話です。入学時の歓迎会などでのお酒の強要、最近はアルハラとも言うらしいですが、さらにセクハラやそれ以上の被害がこれから増えるのでしょう。深刻な被害もあるので書いておきます。今まで大学内の性 被害は表に出なかったのが変わってきました。去年大学内での性 犯罪摘発が多かったのは単に被害者が訴え出られるようになっただけだと思います。酒の席でなくとも性 被害はありますが、もしも被害に遭った時のことを考え次に書いておきます。
(性 暴力の定義を注釈として最後に付けます)

あまり知られていないようですけど、性 加害者で一番多いのは「夜道の見知らぬ人」ではなく「友人・知人」で80%(最後の注釈参照)を超えます。つまり、ほぼ泣き寝入りだと言うことです。わたしは大学外での被害者ですが、身近なケース2件だったためそれが被害だと気づくのに10年くらい遅れ、気づいた後パニックを起こしたりしました。
都道府県ごとに被害の後処理が1ヶ所ですむワンストップセンターができつつあり、病院や警察で何回も被害状況を話す必要がありません。東京の「レイプクライシスセンターTSUBOMI」は、時効がきている件でも3回まで電話で聞いてくれます(被害者センターも各地にありますが、相談可能かはケースバイケースのようです)。全国のワンストップセンターは以下の通り。
http://purplelab.web.fc2.com/onestopcenter.html

悲しいですが訴え出ても相談しても2次被害があります。新入学のみなさんに言いたいのは、お酒ってうまく使わないと一番メジャーなドラッグですからね。泥酔させられ被害に遭ったケースが昨年大きく報道されたものではほとんどでした。しんどいのなら一気飲みは断るのが身のためです。命にも関わりますし。仲がよい人ではなかったけど、同級生が1人急性アルコール中毒で亡くなっています。
酒が絡んだ性 暴力などの参考意見を医師のツイートやブログから注釈に張りました。

最近の強 姦罪改正で、男性に対する性暴力も認められるようになりました。ちなみに米有名私大も強 姦被害がひどく、オバマ前大統領がどうにかしようとしたくらいでした。
法律の改正点はこんな感じです。
現行刑法は「男尊女卑の発想」 性 犯罪刑法改正、残る論点は
https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20170315-00068739/
なお、学内でもデートDV、ストーカーがあり得ます。

そういうわけで、この時期入学したり研究室に配属されたりする学生さん向けに各種ハラスメントについて書きました。将来的に進む方にも参考になればと思います。いや、大学でのサバイバルも大変ですね。何か「こうすれば逃げられる」という手立てがあれば良いのですが、今回のテーマは詰まるところ「暴力」で加害者にはまず実感がないため、気がつかないうちに「自分が悪い」という方向に追いつめられる被害者も十分考えられます。まずは気がつくところからかと思います。

注釈:

性 暴力の定義は日本福祉大のHPでこんな感じです。恐らくほとんどの女性は被害経験があるでしょう。

※キャンパス・セクシュアルハラスメントとは
相手方の意に反した性的な行為や言動そのもの。また、それによって、学業や大学業務を遂行する上で不利益を与えたり、学業や就業の環境を著しく悪化させてしまうことを指します。
※性 暴力とは
レイプや痴漢行為、のぞきなどの明らかな犯罪ばかりではなく、相手方の意に反した肉体的な暴力あるいはことばの暴力によって性的関係を強要したり、間接的に性的接触を行うなどの犯罪的行為を含みます。
—–
知人・友人からの被害80%のソースは以下の通り。

性暴力の8割「知人から」…被害者支援の弁護士「自分を責めないで」(弁護士ドットコム)
https://www.bengo4.com/c_1009/c_1198/li_328/
魚拓

子の性暴力被害なくそう 大津のNPO、小中学校へ出張講座(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170327000021

魚拓

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医師の意見

日付をクリックして付いたコメントも見てみることをお薦めします。

河野美代子のいろいろダイアリー
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-e617.html

魚拓
この先生のおっしゃることその通りで、被害に遭うとなぜでしょうね、被害者がいろいろと責められます(女性が被害者の場合、女性にまで)。なにか社会的に性 被害を生み出す土壌があるのだろうと考えています。
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今回のおまけ:陰鬱な内容だったので、最後に綺麗な話題を。院生の時先輩が紹介していた「生物発光」という現象。ホタルとかホタルイカなどがそうです。バイオで検出に使いますが、近所の大学でバイアルの中で光るのを見せてもらったことがあり、とても美しいものでした。

Firefly

Photo: Firefly Mr.k_Taiwan via VisualHunt /  CC BY-NC-SA

監修:原典行(元東京工業大学大学院 物質科学専攻助教)

ビアトリクス・ポター生誕150周年記念ピーターラビット展(2017/03/25大阪グランフロントにて、会期は04/02まで、その後東京・中国・九州・中部を巡回)。

ヨシダヒロコです。

もう週末の予定が決まっている人もいるだろうし、金曜日の午後でも一杯でしたから混むと思いますが情報をば。この後、広島、福岡、名古屋も巡回しますし。今見たら東京・八王子が追加になってました。原画が沢山あるのを見たくて、他にも大阪に用事があったので。

オフィシャルサイト。

http://www.peterrabbit2016-17.com/

peterrabbit

着いたバスが(春休みだし)遅れて、さらにグランフロントで迷って、やっと会場に着いたけど駆け足でしか見られませんでした。『ピーターラビットのおはなし』シリーズは多分日本語ではほとんど、英語で読んだのもありますが、知らない話の絵がありました。ノエルという男の子に書いてあげた最初のおはなしやペットのピーターのスケッチ(すごくきっちり描いてある)、もちろんポターの人生についてもパネルがありました。

伝記映画『ミス・ポター』と(レニー(レネー)・ゼルウィガー主演、2006)いうのがあるのですが、いい予習になります。

その他、放送大学”Walking With Writers”というほとんど日本語が出てこない英文学の授業で取りあげていました。

人をかき分けかき分け何とか見て、欲しかった図録を買いました。ディーンさんはそんなに好きなわけではないので、DVDなしで。時間もないし、あとは布でできたハガキ1枚だけ買いました。うさぎのわらわら群れているスケッチものがあったら良かったのですが。図録はカラーでいろいろ入っているのでよい感じです。

一番右は、郵便局の限定商品です。他にもあります。

『ミス・ポター』のトレイラーは英語なら配給会社にありましたし、わたしも過去にレビュー書いてます。

サイエンスカフェとやま『明るさの変わる星――激しく変光する星を追って――』(渡辺学芸員、2017/03/18、富山市天文台)。

 

ヨシダヒロコです。

この次の日は天文台の親玉である科学館主催のささやかな物理のサイエンスカフェがあり、面白かったのでまた書きますが、今回はずっと行きたかった天文台に昼間なので家族に送ってもらえたのが嬉しかったです。地理的には近くても、運転を控えているので特に夜には交通手段がなくて。

富山市天文台

呉羽のコミュニティバスには頑張って欲しい。わたしはノーベル物理学賞発表前にもうここでする事が決まっていたニュートリノ関係のカフェに申しこんでいて、受賞後のカフェ当日、天文台から帰る最終便が土曜日は運休(タクシー代もなかった。田舎は高いのです)ことに最寄り駅で気がついて帰るしかなかったことありました。

そんな因縁の(?)天文台。車だとあっさり着き、結構鬱蒼とした古洞の森の中を10分ほど歩きます。春になって外出がしやすくなっていて、森の中は空気が綺麗な気もし、まだ水鳥がいて池で鳴いていました。こんな看板もありました。

入るとサイエンスカフェは始まったばかりで、春休みなのか親子連れが2組くらいと個人がちらほら。こじんまりしていましたが却っていい感じで、自身変光星の観測を長くしている学芸員さんのお話でした。

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変光星は2つの星が近くで回っていて、片方が隠されるため明るさが周期的に変化するものがあり、そのタイプでは、別名「悪魔の星」と呼ばれる北斗七星のアルゴルが有名だそうです。以前星を知らずに天文台に勤めた人が、2年で「今日はアルゴルが暗い」と分かるようになったとか(肉眼です)。

変光する星にはいろいろな場合があり、爆発する前かもとか、カシオペア座で何か星でない物体が通った?(『コズミック☆フロントNEXT』でその謎の物体の話を見たような)など紹介されました。『コズミック~』はこの天文台も含め、かなりいろんな天文関係者に取材してるんですね。

はくちょう座のデネブや(太陽の200倍くらい大きい、遠い星)、オリオン座のベテルギウスは何が起こるか分からず、天文学とは何が起こるか分からない学問だそうです。例に挙がったのは他におうし座T型変光星、くじら座ミラ、はくちょう座カイ星などで、データを長く取ると変光の度合いが変わることがあるそうです。

変光星に限らず、天文学はアマチュア天文ファンの活躍が大きいのですが、変光星は日本人が多くを発見しているそうです。富山のように天気が悪い地域だと無理ですが、天気がいい地域では愛好家の会社員が屋根などにカメラをセットしてつけたまま寝る、起きてPCのデータ解析(ソフトは無料)という二重生活のようなことで探索していくそうです。東北の方で、天気悪いから群馬に観測所作った方もいるそうです(データは東北に飛ばす)。グループでブログに成果を発表して競い合っているそうです。

途中で、中学生くらいの女の子2人がどうも納得いかないことがあるらしく、ホワイトボードを出してもらって、2人でああたらこうたら絵を描きながら意見を交わしていたのが微笑ましかったです。

渡辺学芸員がお好きなのは激変星という明るさが激しく変わる星です。このサイエンスカフェの数日前に鹿児島の前田さんが発見したうしかい座OV星があるそうですが、検索して裏が取れませんでした。

サイエンスカフェの他には富山県天文学会会員の写真展があったり、ブラックホールのプラネタリウム(規模は小さいけど光ファイバー使った綺麗に光るドーム)があり、時間の関係で春の星座を省略し、学芸員さんにブラックホールのことで少し質問してました。

他に、展示写真がすごいので撮り方の質問もしました。わたしのCanon EOS Kiss X50は月には向いてないとメーカーに言われた気がするのですが、星を撮る方法や使うべきレンズがあるらしいのです。

望遠鏡は結構大きいのがあって、昼でも天気よければ観測があります。この日は残念ながら曇りでした。

デジカメで天体を撮るとかいろんなイベントをしているので、また森を歩いて、夜にゆっくり行ってみたいなあと思った1日でした。これから季節もいいですし。

『旅するユーロ』2016年後半見終わる~2017年前半は再放送。

ヨシダヒロコです。

2017-03-28 14_Fotor

テキスト見ないでぼんやり番組見てたんで、そのうちまた読んで、必要ならドイツ語も買います。街の情報とか載ってるんですよ、確か。

しばらくテレビの語学講座から離れていましたが、半年だけ勉強中の西・伊に加えて、ウィーンを見たくて昔取ったことがある独も見ました。見終わって、いろいろ面白かったです。

わたしはどの国にも行ったことがないので(行くなら勤め人ではないことを利用し、少しでも長く行きたい)店や市場にこんなものが売っている、例えば生ハムはこんな風に作っているなど見られましたし、ドイツ語とイタリア語では料理教室もありました。ロザンナのトマトソースは美味しかったです。

スペイン語に訳された日本文学の朗読、イタリア語の映画紹介なども興味深かった。ヤマザキマリさんの美術やイタリアの解説はいつも好きだったのですが、この番組に関しては10分と短すぎたのかピンと来なかった(BS民放のローマ帝国についての番組は全6回だったと思いますが、ほぼ見ました)。

ドイツ語は忘れてたのを少し思い出し、イタリア・スペイン語は中級レベルくらいでしたが、ちょっとした言い回しでこういうのねというのが時々ありました。とっさの時に出てこないんです(英語でよくあった)。旅の場では覚えられても、日本に帰って続けないとダメだし。

2017年前半にも再放送されるそうなので、他言語も入れた全番組の番組表です。NHKゴガクのトップページから。ラジオの応用編とかで難しいことやっているので聞くかも。最初TVからはじめ、イタリア語ラジオはオペラの抜粋とか面白いことしてたんですよ(10年以上前ですが)。もちろん英語も続けたら力つきます。

https://www2.nhk.or.jp/gogaku/gogaku2017_2.pdf

ユーロはロケ場所変えてまた同じような企画やって欲しいです。

『おやすみ、リリー』(スティーヴン・ローリー著、越前敏弥訳)ハーパーコリンズ・ジャパンモニター本読了(2017/04/06、発売前に書籍情報を追加)。

Duchshund

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Photo: Dachshund by Tam Tam  https://www.flickr.com/photos/strollers/137518470  Creative Commons 2.0

2017-03-24 01_Fotor

ヨシダヒロコです。

こういう試みに参加するのは初めてですが(あまりない気もする)、応募に通ればサンプル本(ゲラ本)がもらえて、読んで感想を書けば発売時に本とオリジナルグッズがもらえるというもの。応募が人気あって、急遽枠が広がったとか。

わたしはこのタイトルと同じ文脈で「おやすみ」を見たことがあるような気がしますが、原題は”Lily and the Octopus”、著者は全くの新人で自伝的な本です。リリーは偶然うちにも似た名前の(りり)フェレットがいますが、12才のダックスフント。老犬と言ってよいそうです。

わたしは小さい頃にいろんな動物や虫や植物と接しました。それが今の自分をつくっているとも言えますが、その頃は野良犬がまだいて、一度大きな犬に追いかけ回され(怖くて走ってしまった)結構大きくなるまで犬が怖かったのです。たぶん大学生の頃くらいでしょうか、家庭教師のバイトをし、就職し損ねてまた再開し、犬を飼っているお宅に多く行きました。ワンワン吠えるから何かと思ったらしっぽ振ってたりとか、前足2本でわたしの足をつかんで放してくれない犬とか色々いました。その頃は猫がいたから、匂いがしたのではないのかな。

今はフェレットの飼い主として、犬と一緒に獣医さんで順番を待っています。わんこの飼い主さんの中には「それはどういう動物か、何を食べるのか」と質問してきたり、わんこからもわたしやいたちがラブコールを受けることもあります。今思い出しましたが、リリーのような老犬を恐らく調子が悪くなるたびに獣医さんに連れてきているオーナーさん(年配)に会ったことがあります。今では、猫の最初のうちの用心深さも可愛らしいけど、犬やフェレットの最初から開けっぴろげなところもどっちも好きです。

20日の夜に読み終わり、思った文章をさくっと書いて出しまして、越前先生のところに皆の膨大なファイルが行ったそうですが、FBで「ツボが人によってこんなに違う」と書いていました。今わたしが書いていることはモニターで出したのとはまた違っています。

この本にはなぜか「タコ」が出てきて、リリーを苦しめたり弱らせたりするのですが、本の最初の方で誰かが「それって……」と何か言いかけるのです。それで何の病気か分かる人は分かるかも。わたしは分かりました。若いときにもリリーはダックスフントの純血を守るために(多分交配の関係?)遺伝子が弱く病気になってしまい、主人公をハラハラさせます。大手術になってしまい、アメリカでは獣医代もシャレにならないのだなあとつくづく思いました。

ペットとは言葉も通じないし、苦しそうなのに原因が分からなければ飼い主はオロオロしてしまいます。例え相手が人間であっても、たぶん素人のできることなんて限られているんでしょうけど。恋人と別れた主人公にはリリーがほとんどすべてなのです。何をするのにも一緒だった犬がもしいなくなったら。

うわーと胸がいっぱいになったのは、リリーの別の呼び方がずらっと列挙されたページが突然ありまして。ペットを飼っていると、呼び名が増えるんです。うまく言えないですが、違う名前で呼びたくなってそれが増殖する。ペットの方も何となく自分のこと呼んでる?と分かっているような感じで、もうリリーの場合はそもそもこれは犬ですかというのまで入っていました。

リリーは話すのですが、こんな感じ。  「あなたが!なめてる!ふんわり!したもの!なあに?わたしも!なめたい!わたしにも!なめさせて!」 なんだか、目がくりくり、まん丸でしっぽ振りまくって、というのが目に見えるようで微笑ましかったです。病気しながらも1匹と1人の生活は続いていきます。  「ぼく」がマッチングサイトで恋人候補に会ったとか、会ってみてやっぱりダメだったとか、大好きな親友と飲んだり、あまり出来がよくなさそうなセラピストにかかったり、仕事がぜんぜんなかったり。わたしもフリーランスなところは同じだし、等身大に書かれたゲイの男性の生活は親近感が持てました。

それでも病は去ってくれなくて。わたしもいろいろ病になったり亡くなったりしたペットがいて、年なのは分かっているけど何とかならないだろうかと、客観的にはもう手立てはないのにジタバタした経験があります。この小説は老犬とさようならするというラストは最初から見えているんですけど、そこまでがユニークなので、ありがちなお涙頂戴にはなっていません。

ペットは小さな動物ですが、命についてかなりたくさんの(人間並みの)ことを教えてくれます。作者不詳の『虹の橋』(“Rainbow Bridge”)という詩がもともと英語であるんですけど、一言で言うと死んだペットと飼い主はあの世で再会できるという話です。日本語にも色々訳されていて、スペイン語にもなっているのを確認しましたから、相当広く知られているのではないでしょうか。ペットが逝ってしまう過程でなにか深遠なことを考えてしまうこともあり、この本にもあります。死とはどこから始まっているのか、生まれた瞬間か、受胎かも、とか。

動物を沢山飼ったからといって看取りには慣れません。今いる子たちには大往生して欲しいです。

これを読んで、「うちの子を大事にしなきゃ」と思ってくれるオーナーさんや、今は動物と暮らしていない動物好きの人が何かを感じてくれたらいいですね。それに、昔『吾輩は猫である』を書いた夏目漱石の猫はどこからか迷い込んできて神経衰弱の漱石を慰めてくれ、出世作のモチーフにまでなったことをふと思い出しました。リリーだっていなくなって後も飼い主に幸運をもたらしているのかも。

発売は4/15です。
(2017/04/06 20:51追記:各書籍サイトに情報が出たのでリンク張ります)

翻訳ミステリー大賞シンジケート金沢読書会第10回レポート『二人のウィリング』@謎屋珈琲店(2017/03/04)。

ヨシダヒロコです。

この翌日にも試験があって富山から金沢に行くことになっていました。ほんとなら泊まりたかったです。金欠だし試験準備も終わらず、取ったホテルも懇親会も泣く泣くキャンセルしました。

課題書は370pほどだったしさすがに読み終わるだろうというタイミングで買いましたが、甘く見過ぎ、毎晩遅くまでとっちらかっていたため、遅れて金沢駅に着いたときまだ15pほど終わってませんでした。今回メモなしで、だいたいこんなんだったかな、てな感じで書きます。間違いはご指摘ください。

謎屋珈琲店はできてからずっと行きたくて、今回とても楽しみだったのですが、道ややこし過ぎです。昔東別院のあたりで大学サークルのミニ合宿やってたのに、Google Mapの挙動が不審でどこにいるか分からず。土曜で観光客多かったからかな?他に迷った人がもう1人。

コーヒーを店の奥に持ち込み、部屋に着いたらちょうど自己紹介が終わったところでした。自己紹介を打ち出した紙を見たら、向かいにいた方がなんとTwitterで前から金沢行きたいーと言ってたツイ友でした。わたしもそっちの読書会いいなと思うことありますが、旅費が出なくて。遠くからの参加は確かあともう2人。他にどーんとパフェ置いて参加している常連さん(読書会&謎屋の両方)。メール感想でのみ参加の方もいました。

今回時間が押し気味であんまりたくさん話せなかった感じがありました。遅れておいて何ですけど……。

精神科医(肩書きが変わってる)ウィリング博士がある夜タバコを買っていると、ウィリングの名を名乗ってタクシーに乗っていった男が。ウィリング博士は後を追い、知らないパーティーに入っていきます。それは別の精神科医が開いていたパーティーだったのですが、タクシーの男とパーティーを抜けると、ウィリングの前でその男は……というのが導入部。

ウィリング博士よりフォイル次長警視正(たしかにほのぼのしてた)の出番が楽しみ!と言った人、本が面白かったと言ってた人もいたと思うのですが、あの伏線(ダイイングメッセージ)の回収は?とか、この作家は雰囲気を書くのがうまい作家のではという指摘も。ある方が別の本のトリックがこうだとこの本のあとがきにありますね、と。それトリックとして成り立つんですかとわたしが聞き返したこともありました。ウィリングの奥さんギゼラの役割についても話がありました。

基本的なこととして、ウィリング博士が精神科医ぽくないという指摘が専門職の方からあり、歴20年越える患者としてわたしも同意します。権威を振りかざす人まれにもいますが、黙って患者の話を聞いてるイメージが強いです。引っ越しなどで違う医師になってもそんな感じです。精神科医のプライベートはTwitterでフォローしてる方から想像してます。

皆さんからの指摘ははしょってこんな感じでしたが、わたしは薬物と犯人の思想について多少言いました。過剰に使うと毒になるような薬物(薬と毒は紙一重です)をこの本では使っていて、少し形を変えたものが今でも安全な範囲で風邪薬などに入っていたりします。行きの電車で調べてて本を読み切れませんでした。本の中では睡眠薬として使っていましたが、当時そういう使い方をしていたのかは分かりません。訪問看護師さんにも確認しましたが、その時代だったら(今から見ると危ない)睡眠薬がもうあったと。昔、天然の薬成分(毒にもなる)の勉強してて、今でも興味あります。

わたしはその辺にこだわってしまって、本を十分楽しめなかった気がします。

帰りぎわ、うちの読書会にも来てくださいねーとお誘いがあったり、金沢お土産情報が飛びかかったり、梅田で道を聞くとなぜ違った道を教えてくれるのか?が解決したりしました。思った通り「善意で一生懸命教えている(道は違うけど)」だそうです。同じ現象を経験している北陸人もいるし、そうでなくともこれ話すとすごい受けます。

懇親会参加の人たちは移動するので、ひとりで駅に戻りました。今回一番駅に近かったような気がする読書会でした。兼六園は梅が綺麗だったそうです。