イタリア語検定準2級2回受験後のレッスン。

ヨシダヒロコです。

写真はずいぶん前に作った、たぶんペンネのアラビアータだと思います。

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トマトソースはどうしたら自分の味になるのか試していますが、その他で美味しいのは教えてもらったニンニク+赤唐辛子+オリーブオイル+塩を入れたいくらかの水でブロッコリーを煮て、別にパスタを煮て和えて、パルミジャーノどっさりというものです。カルボナーラも火の通し加減で食感が変わってしまうし、ペペロンチーノもシンプルなので美味しく作るの意外と難しいです。

さて試験後10日ほどして、長めのレッスンをしてもらいました。文法がやはりまだまだなので、文章を読んで下さいといわれました。文法の過去問解いててもうまくなりませんよ、と。先生は単語集にも懐疑的で、うちに使わないのが1冊余ってます。たしかに話したり書いたり聞いたり読んだりしているうちに覚えますね。作文の時は、文法の他にアクセントの位置が逆になってしまうのが悩みです。準2級は結構難しいよとも言われました。

そういう訳で、試験は落ちているだろうから春に再挑戦しますけど(11/14が確か発表と試験会場で言われました)、教科書は”Qui Italia”(調べてみると初級、3級向け)ではなく、”Linea diretta 1b”(これはA1/A2くらい)がいいと言われました。2もありますけどね。日本で中古を安く買おうと思うと品薄だし、海外だと送料がかかるのでしばらく新聞読みながら考えます。

Linea Diretta Nuovo: Guida Per L’Insegnante 1b

Guerra Edizioni Guru

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by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

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休止前最後のフォルツァ総曲輪で見てきた(2016/09/21)。

ヨシダヒロコです。

9月23日の休止後、フォルツァ関連のブログ記事に来る人がポツポツまだいます。映画館スタッフも言っていましたが一応「休止」です。「あの」富山市議会が決めたことなので、風向きが変わってくれたらいいですね。選挙は明後日ですが、わたしは市民ではないので。

3月の時点で市議会が言っていたこと。市と県をまだ間違えていたので2ヶ所直しました。

「フォルツァ総曲輪の未来を考える会」第1回ミーティング(2016/03/26,フォルツァ総曲輪)。

休止まで見たい映画は沢山あったしフォルツァのベストもやってたけど、事情で車に乗るのをお休みしていて今年は体調も悪かったので、行けなかったのが沢山ありました。休止2日前にどうにか行ったのは、ツール・ド・フランス元チャンピオン、ランス・アームストロングのドーピング問題を描いた『疑惑のチャンピオン』(実話ベースで演じている)でした。ランスという選手が勝っていることは小耳に挟んでいましたが、自転車競技というよりはドーピングへの興味で見ました。本当にいたちごっこなんだなと。今はもっと巧妙になっていそうです。

上映はもう終わっていますが、12月にDVDが出るので見たい人はレンタルなりできますよ。富山では先月ようやく来て、しかもシネコンではかからなかったのでは。

http://movie-champion.com/

映画館の様子を少し。女子カメラ部の展示もありました。パンフレット売れなくなるだろうに、細かい解説を貼り出してくれるのありがたかったなあ。

最寄りの市電停留所や映画館館内(一部は許可を取りました)、他に今までの上映作品のベストが貼ってありました。最終上映は『バベットの晩餐会』で、その後の週末に、6月と同じく幻想キネマさんと組んで高岡で上映会があったのですけど逃しました。

格安で買ってきたイタリア映画のポスターです。『ゴモラ』はまだ見てないのですが。

シネコンでかかる映画とミニシアターで上映する映画は性質や傾向が違う気がするので、補い合って仲良くやって欲しいです。そういえば以前ペネロペは「予算にかかわらず映画は映画」とインタビューで答えていました。ともあれ、これからミニシアター系見たかったら金沢まで電車ということになります(片道1時間以上)。わたしはついでがある場合もあるのでまだいいのですが。

今しばらくはお疲れ様でした。修理後、休止の流れが変わったらいいですね。

短納期や週末労働は下請法違反になる?できれば講習会行ってきます(2016/10/26同日&27追記、タイトル変更)。

ヨシダヒロコです。

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以降、断りのない赤文字はすべて2016/10/27 17:33の追記です。ごちゃごちゃですみません。

このようなリンクでご指摘を受けました。

経済産業省 下請取引の適正化等について、親事業者等に要請します

http://www.meti.go.jp/press/2015/11/20151113002/20151113002.html

それで下請かけこみ寺&そこから教えてもらった経済産業局中部経済産業省下請代金検査官室というところに電話しました。質問に2つほど答えてもらい、公正取引委員会の講習会を薦められたのでエントリーして行ければ行ってきます。下請代金検査官室によると、かけこみ寺は個人救済の面が強いとのこと。以下の話は「下請法にのっとる」事が前提です。翻訳業についてはまた説明しました。

経済産業省中部経済産業局

http://www.chubu.meti.go.jp/information/soshiki03.html#d13

(平成28年10月3日)「下請取引適正化推進月間」の実施について→東京などはもう一杯です。

http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h28/oct/161003_3.html

魚拓

下の問題で、下請かけこみ寺の方に電話をしたのがしばらく前、今日コールバックがありました。県庁の一組織だそうですが、翻訳会社とか当然ご存じないので説明しました。以前、翻訳者にも「消費税がきちんと支払われているか」のアンケートが中小企業庁から来たことがあり、うちにも来たし電話をもらった同業者もありました。「翻訳者は2万人はいる」というと驚かれたとか。ちなみに、下記エントリの件はアメリア登録会社だったので、一報を入れておきました。マイナンバーの他にも困ったことありましたし。

フリー翻訳者が翻訳会社へのマイナンバー提供を拒否できるか&マイナンバーとは(2016/10/11執筆、同日追記)。

上は特殊ケースではありますが、公正取引委員会の方からは、雇用者だったら障害者虐待かもと。(2016/10/26 19:22追記)「マイナンバーは」いずれは出さなきゃいけないだろうなとは思っています。

公正取引委員会 下請法関係

中小企業庁

今日の話の中で、「業界団体にもっと知ってもらわないと」と言われましたが、JTFはもう2008年にこの文書の2Pに下請法の概略を出しています。前回の電話で話題にもなった資本金1000万円の壁があって、少しでも超えると下請法の対象となるのですが、JTFジャーナルによると翻訳業は小企業が多く下請法の対象とならないと。前回も今回も電話で言われたのは、そういう場合は民法の適用となると。下請法は公正取引委員会が扱っていますが、該当しない企業になると相談なら下請かけこみ寺、ただ強制力がないので中小企業庁に言って例えばアンケートを通じて接触してもらうなどあるようです。

http://www.jtf.jp/jp/journal/bk_pdf/2008/Journal0801_all.pdf

今日言われた件でそうなんですか?と思ったのは、短納期(昨日来て今日納品とか)、週末に発注して週明け納品は下請法違反だそうです。パンフなど見ると「買いたたき」のところに該当しているのかな?翻訳業界では常態化している気がしますし、レートを上乗せしてもらった覚えもわたしはありません。

(2016/10/26 20:13追記:FBでご質問頂いたので、納期については平成23年と少し古い資料ですけど、P7の「週末発注・週初納入」「終業後発注・翌朝納入」のことだろうと。前者はそれらしい言葉を言われました)

http://www.ota.or.jp/pdf/sitauke.pdf

(2016/10/27 追記:下請代金検査官室によると短納期自体が問題ではなく、納期が早まったのに対価が同じは問題かもしれない、請負が断る自由はあるけど発注者が無理でも入れろといってはいけない、やり取りがある訳だから話し合って、法律的な解釈で両者が納得するように、とのことでした)

もう1つは、締め日から60日後支払いの会社があったとして、実際仕事請けて納品しているのはもっと前の場合がほとんどだから、下請法に合致する会社ならそれはどうなの?という話です(→2016/10/27 17:33追記:発注書納品から60日なのでまずいと)。

終わりに話が少し逸れます。昔、元勤務先で辞めた後に労基署に持ち込んだのですが(今回とは別の話で、一体組織の形態がどうなっているのかと担当者が驚いていました)辞めてしまっていたため役所が調査に入れず、10年以上も経って会社がやはり何かやらかしたようですね。

翻訳ももちろんですが、消費税はちゃんと払いましょう&もらいましょう。下のエントリにありますが、トライグループも似たようなことで勧告入りました。

(平成28年10月21日)株式会社KATEKYOグループに対する勧告について

http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h28/oct/161021_4.html

魚拓

翻訳会社は翻訳者に消費税払うのが当然。

PV数を見るに、Twitterか何かで拡散されたのかも。よく読まれました。

『旅するユーロ』2016秋・西伊独見てます。

ヨシダヒロコです。

英語の翻訳者で、できる言語を増やしたくて10年前くらいにスペイン語とイタリア語をNHKTVから始めました。今、イタリア語は翻訳学校で勉強できるレベルですが、自分でも満足してないしわたしの先生もそうだと思うので、伊検準2級を取ってから勉強始めます。スペイン語はDELEB1と西検3級に落ちてます。というわけで翻訳はまだまだです。

翻訳と会話は本来別なのですが、スペイン語で翻訳のクラスを取ったことがあり、スクリプトがないものの書き起こしがいることがあり、リスニングが必要と教えてもらいました。

旅行とかもしたいですが、行きたい場所が増えてきたしそんなにお金もないので、1回長めに行ってこられれたらと思っています。いつになるか分かりません。

このシリーズは旅をしながら勉強していくコンセプトが新しいと思ったので。イタリア語ではBS-TBSの『あなたの知らないイタリアへ』(1年半放送してます)を最初から見てますが、この番組と同じくEテレも文化を学ぶ役に立ちますね。特に行ったことのない人間にとっては。旅行に備えて簡単なフレーズを学んでもいいし。

http://www2.nhk.or.jp/gogaku/sp/euro2016/

ドイツ語は昔学んで(理系だからと強制)、受験した大学院のうち1校で第2外国語として文献の翻訳をしました。その時分に訳したものは英語なら残っているのでレベルが分かり、試験官には誉められたけど翻訳としては大したことなかったのだろうと思います。今回はウィーンだったので。

スペイン語は、『真田丸』で武田勝頼を演じて視聴者を泣かせた平岳大(ひら たけひろ)さん。大のスペイン好きで、『テレビでスペイン語』(3年ほど見てなかったのですが)にも出演していたのを知り意外でした。朗らかな方ですね。パートナーはおなじみジン・タイラさんで、1回目でジンという名前が手紙に出てきたときから多分と思ってました。2人とも読みは違うけど姓が「平」なので(ジンさんはお父さんが日本人)、”¡Hermanos!”(兄弟よ!)と抱き合ってました。ロケはスペイン北部の食べ物の美味しいところなので、バルとかうらやましかったです。またバル出てきますかね。おなじみマルタさんも3回目で登場。写真はイタリア語もそうですが第3回より。少し会話部分が多くなってきています。当たり前だけど、質問できても(2016/10/25 23:21追記:会話の一部でも聞き取れないと、という意味で言葉を足しました)話のうちで少しでいいので聞き取れないと???となってしまうので、平さんも困ってました。でもスペイン語圏の旅行者と話したり、お上手ですよ。
他に日本文学をスペイン語で読むコーナーがあり、セルバンテス文化センター所長さんの朗読で『銀河鉄道の夜』があったり。ここの司会はノリ先生(福嶌教隆先生)です。

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この表現便利。

イタリア語は過去TVにもラジオにも出てきてる人々がいますが、エヴァ・カンベッダさんが雅楽奏者の東儀秀樹さんを連れてまずはローマを案内、あとは中部だったはず。こんなすごい物を作っている人も出てくるし、驚いたのはあのロザンナが娘の麻梨音さんと一緒に料理コーナーを持っていること。第3回目に出てきてトマトソースの作り方をやってました。日本の味噌汁のように家庭ごとに違うとの話。料理のところだけは保存しておきます。料理コーナーは確か6回くらいと聞きました。

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ドイツ語は「この疑問詞はそういう意味か」とか思う他は、ただ旅番組のように眺めているだけです。

テキストはまだ取り置きを買いに行っていないのですが、高くなっていたからカラーが多いのかも。とりあえず疑似旅行を楽しみます。

スーパーカミオカンデ一般公開(今年2回目)抽選応募まだ間に合います(2016/11/26、応募は10/07~24)。

ヨシダヒロコです。

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神岡の道の駅(宙(スカイ)ドーム)で買った絵はがき。ここは測定中なので入れません。

今年もいろんなことがあって、ハイライトはKAGRAに行けたことだったのですが、この抽選にも当たったら滅茶苦茶運がいいなー。ノーベル賞絡みで大盤振る舞いしてくれたのでしょうか。下の方に非公式の(でも内部情報流してる)宇宙線研究所Twitterアカウントのツイートを貼り付けておきますね。

こういう経緯らしいです。この時もう募集が始まって5日目でして、わたしははてなアンテナで宇宙線研究所(東京)をクロールして一般見学を知ったのですが、1日くらいアクセスが多すぎてHPがダウンしてました。抽選なんだから慌てなくともいいんですけどね。

応募は飛騨市HPの新着情報から。今回は行けない方も、今後のために魚拓を貼っておきます。夏にKAGRA行った帰りのバスの中でも、後の方の便は倍率高くてとか県外の人は泊まりがけでとか聞きました。今回は夜に中畑施設長(梶田先生の1個後輩だそうで、サイエンスカフェとやまでいろいろ説明してくださいました)の講演が先着順であるので、行楽シーズンだし抽選通ったときのために飛騨古川の宿は取っておきました。

http://megalodon.jp/2016-1007-0934-10/www.city.hida.gifu.jp/b_sk/registration.html

ここに富山からの行き方が書いてあります。土日だし公共交通機関は少なく、隣県の富山からわたしが頑張って行っても始発の「ワイドビューひだ」が富山発8:00だし、猪谷まで行く鈍行が7:21とか、さらにバスの接続が週末のため悪いので厳しいかと思います。引用エントリにもありますが、濃飛バスによく聞くといいです。山道が多いので慣れていない人は車の運転どうですかねえ。

KAGRA見学会のため神岡まで・その1(2016/07/24)。

KAGRA見学会のため神岡まで・その2(2016/07/24)(09/21追記)。

さて通るか?

最近大隅先生絡みで気がついたのですが、サイエンスZEROに「ニュートリノ振動」の動画を多用した解説ページがありました。わたしも良く読んでみよう。

http://www.nhk.or.jp/zero/zeropedia/zp003.html

ちなみに同日に東京・名古屋でこんな催しもあるので、行きたい方はいかがでしょうか。

東京は


【イベント】「トンネル探険!地底で探るニュートリノと超新星爆発」の募集が始まりました!

魚拓

名古屋は

国立天文台講演会/第22回アルマ望遠鏡公開講演会「アルマ望遠鏡で探る星と惑星の誕生」

魚拓

アルマ望遠鏡はチリにありますが、アルマってスペイン語で「心」とか「魂」という意味です。

ところで魚拓撮るのにarchive.isはブックマークレットあるからキャプチャが簡単だし、URLも短くて便利。英語ですが使い方は難しくありません。

「宇宙線研究所」などタグを増やしました。抽選受かる・落ちるにかかわらず、これからも応募はするし何かしら書くと思います。J-PARKCもいつか行きたいですね。

昭和初期くらいの日本文学を青空文庫で。

ヨシダヒロコです。

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この詩集は1年前、石川近代文学館の『月吠え』展でグッズとして売っていました。中はマンガに出てくる真面目な詩集です。

NHK Eテレの『100分de名著』を気に入ったものだけ見ていて、最近引っかかったのは太宰の『斜陽』、坂口安吾『堕落論』他、アドラー『人生の意味の心理学』でした(アドラーは今またやってますね)。この番組は「本の読み方」を教えてくれるので好きです。最初2作は買うものもあると思うけど、掌編なら特に青空文庫で読めます。最近はブラウザもできていて本当に印刷された本を読んでいるよう。ありがたいことです。Kindleは7インチのタブレットで読みますが、あまり性に合いません。青空文庫のブラウザは、ZenPad7.0ではハングアップしますし。

太宰は高校の時『富嶽百景』(教科書にあった。珍しく爽やか)、『女生徒』(ヒロインが可愛かった)が好きで、人生経験がなくて『人間失格』が分かりませんでした。30代で読み直し、今ならもう少し分かる気がします。むしろ自分が失格かもと思うこともあります。今回いろいろ短編がある中で絶筆である『グッドバイ』をまず読むつもりです。

坂口はTVみてて『日本文化私観』、『白痴』が気になりまず先に。前者の文章がとても美しくうわーすごいと思いながら読みました。俗な外国人(坂口によれば)の日本文化に対する感性を圧倒的な見識の高さでやっつけているところが素晴らしい。新潟出身とは知らなかった。来月手に入れるかな。

何回かブログに登場しているマンガ『月に吠えらんねえ』、4巻は戦時の話で、石川啄木に新たに興味を持ちました。あまりにもダメ夫なので一度奥さんが出ていって、啄木が懇願して帰ってもらったとこの間ドキュメンタリーで見ました。

奥さんは『ローマ字日記』(内容が過激なのか買わないとないらしい。しかもすごい品切れ)をなぜ夫の言うとおりに焼き捨てなかったのだろう……。『一握の砂』はついこの間読み、「(良くも悪くも)感情に素直な人だなあ」というのが感想。こういう人は好きだけど苦手だという人もいるかも。時々流れるような美しい歌があります。歌が美しいので、装丁が綺麗そうな復刻版を古本屋の通販で買う予定。春頃買った犀星の詩集もあります。

(それに、まだ半分の2話までしか見てないのですが、『夏目漱石の妻』の特に夫婦関係も興味深かったです。主治医が超有名な呉秀三先生ですし。呉先生の本読んでね、と放送大学大学院の授業で先生が2,3回言ってました)

青空文庫はオンデマンドで本にしてくれると今頃知りました。確かに、すごくマイナーな全集にしか入っていないような作品をボランティアが入力してくれていると思うと、少しは買わないと申し訳ないです。活字が小さいと困る人にもいいかも。

「青空文庫」収録作品のプリントオンデマンド本、ジュンク堂書店池袋本店で販売開始 -INTERNET Watch

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/710170.html

こういうものを読んでいると自分の書く文章について考えてしまい、もちろんこのような作家にはなれないけど味わいのある文章が書けたらなと思います。技術文書でも一読してすっと意味が通じるようなものが書きたいですね。最近来るようになった案件は技術系だけど専門性が低く、読みやすいように表現にひとひねりがいるため、ない語彙をいじくり回してます。

読む「だけ」でいいのか、楽しむのならそれでもいいけど翻訳者としてはどうなのか考えたいです。

大隅良典栄誉教授、すずかけ台からのノーベル生理学・医学賞受賞おめでとうございます(2016/10/09、13、20、12/13追記)。

ヨシダヒロコです。

自分が修士の半ばまでいた大学からおそらく初めてのノーベル賞が出ました。おめでとうございます。写真は東工大トップページの英語版、日本語版です。誰が受賞してもその結果を楽しみにしようと思ってましたがびっくり。こういう場合、肖像権上の問題とかどうなるの……メール書いておこう。

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修士だけいて、病気で勉強も思うに任せなかったのでどんな先生がいらっしゃるのか専門の近く以外にはよく知りませんでした。文系があることは知っていましたが。一般にこの大学は大岡山と言われがちですが、生命理工学部は横浜のすずかけ台にあって、キャンパスは結構離れています。授業行くのに苦労したのを覚えていて、興味は持ちかけていた生命科学の雑誌(高校で生物を履修していなかったため。今は仕事のため独学中)眺めては「難しいなあ」と思っていました。雑草が生い茂っていたキャンパス、という印象がありましたが今はどうなんでしょう。

先生の研究室HPはこの通り。素敵ですね。ノーベル賞一報がでたすぐには、手書きのベンジャミンの絵があったのですけど。http://www.ohsumilab.aro.iri.titech.ac.jp/

オートファジーは今後勉強したいです。今年は去年のように説明できない受賞結果が多いので、とにかくリンクや書籍を集めてきました。

まず、サイエンスZEROで10/09日曜夜に特番です。再放送+オンデマンドあり。
http://www.nhk.or.jp/zero/index.html

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大隅先生は1年ほど前にもご出演です。この頃チェックしだしていたのですが、見たかどうか忘れました。かなり新しい結果や第一線の先生も出演して解説してくれる番組です。しかも一般向け。ネコについてとかもあります。

NHKオンデマンド | サイエンスZERO 「長寿のカギ!? 細胞内のリサイクル“オートファジー”」
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015061892SA000/?capid=sns002

大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞記者会見を開催 | 東工大ニュース | 東京工業大学
http://www.titech.ac.jp/news/2016/036429.html

Honorary Professor Yoshinori Ohsumi wins Nobel Prize in Physiology or Medicine for 2016 | Tokyo Tech News | Tokyo Institute of Technology
http://www.titech.ac.jp/english/news/2016/036279.html

大隅良典先生のノーベル生理学医学賞2016受賞に寄せて | 東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻
http://www.bs.s.u-tokyo.ac.jp/news/2016nobel.html

大隅良典名誉教授のノーベル賞受賞決定を受けて、元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄名誉教授の寄稿を掲載いたします
「隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して)」
http://www.nibb.ac.jp/pressroom/news/2016/10/07.html
この文章一番お勧めです。

ノーベル賞大隅さん「細胞の自食」解明…がん抑制期待
(写真11枚)
http://mainichi.jp/graphs/20161003/hpj/00m/040/004000g/1

大隅さん「洗濯機のCMと紛らわしいと言われたことも」(会員登録)
http://www.asahi.com/articles/ASJB42R1FJB4UBQU00F.html

上記事魚拓

教えてもらいましたが、”fuzzy”でなくて”phagy”と全然スペルが違うそう。日本語の発音は同じです。

大隅良典氏オートファジー研究をリード(2014/04/03)(会員登録)
http://mainichi.jp/articles/20140403/mog/00m/040/999000c

上記事魚拓

「私と科研費」
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/29_essay/no78.html
本来は補助金とは知りませんでした。皆あんなに必死になっているのに。

ノーベル賞・大隅教授「年間100万円あれば、やりたいことを進められる研究者がたくさんいる」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161005-00010000-nkogyo-ind

上記事魚拓

ノーベル生理学・医学賞を受賞大隅良典氏の会見(全文1)少年時代からの夢
https://thepage.jp/detail/20161004-00000002-wordleaf
ノーベル生理学・医学賞を受賞大隅良典氏の会見(全文2)競争好きではない(有料)
https://thepage.jp/detail/20161004-00000001-wordleafk
ノーベル生理学・医学賞大隅氏の会見(全文3完)役に立つという言葉は問題(有料)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161004-00000002-wordleafk-sctch
PageはYahoo! Japan系列で、1ヶ月648円、Yahoo!プレミアム会員だと540円の有料です。

「日本に必要なのは、社会全体でサイエンスを支えるという意識」- 東工大・大隅良典 栄誉教授 (1) 細胞の自食作用「オートファジー」とは
http://news.mynavi.jp/articles/2016/08/02/ohsumi/

【 #ノーベル賞 】「この先、日本人研究者は受賞できるのか?」 科学界に広がる悲観の背景
https://www.buzzfeed.com/satoruishido/no-be-ru-shou-ko-no-senjitsu-bon-bito-kenkyuusha-ha-jushou-d?utm_term=.ifpVJAzX1

実験医学500号(2012年8月号)特集「世界を動かした生命医科学のマイルストーン」より
小さな細胞から見えてきたオートファジーの世界
[著]大隅良典
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/articles/9784758100861/yoshinori_ohsumi.html?ad=g_a1
「はじめに」のところ、わたしも子供たちが身近な生き物に接する機会がなくなったと感じています。小さい頃、野原で草花を摘んだり虫を捕ったりで、遊びながら沢山学びました。今は公園が芝生なことを危惧していた方もTwitterにいて、まったく同感です。雑草植えたらいいのに。学問的な文章の意味が取れない人でも、最初と最後は読んで欲しいと思います。

あまりにも異常な日本の論文数のカーブ
「ある医療系大学長のつぼやき   鈴鹿医療科学大学学長、前国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 」
http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/26f372a069cbd77537e4086b0e56d347


(2016/10/13 8:48記事いくつか追記)

新聞を読んで/ ノーベル賞受賞に浮かれている場合ではない・・・日本の研究は実は危機的状況に – 隗より始めよ・三浦淳のブログ

http://blog.livedoor.jp/amiur0358/archives/1061614317.html

上記事魚拓

<ノーベル賞>日本人の女性研究者が出ない理由
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161009-00000007-mai-soci

上記事魚拓
私の研究は科研費に支えられた(大隅氏)ノーベル賞に導いた総額18億円
オートファジーのすぐ後に科研費ゼロだけど?お役所の姿勢が見えますねと指摘してた人が。
https://newswitch.jp/p/6415

上記事魚拓


(2016/10/20 8:09さらに追記)

「ノーベル生理学・医学賞受賞の大隅良典氏に単独インタビュー 『このままでは日本のサイエンスはダメになる』」 (会員登録)

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201610/548515.html
「【会見での質疑応答】ノーベル生理学・医学賞受賞の大隅良典氏 オートファジーって何? 疾患とのかかわりは?」 (日経メディカル・会員登録)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201610/548490.html
「NASH、放射線防護、神経変性疾患 5分で分かる!オートファジー研究の最先端」 (会員登録)
5分は盛りすぎです。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/nishimura/201610/548533.html

ブログ『天漢日乗』「2016ノーベル生理医学賞 大隅良典東工大栄誉教授が受賞! ついでにいうと総合研究大学院大学名誉教授」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2016/10/2016-3deb.html

ノーベル生理学・医学賞2016 大隅良典栄誉教授 | 東京工業大学(特設サイト?)
http://www.titech.ac.jp/nobel/

以上追記。


オートファジーを簡単に説明している記事がありました。この記事はほとんどインタビューです。

大隅さん会見「ノーベル賞には格別の重さ感じる」
http://www.asahi.com/articles/ASJB36RCDJB3ULBJ02C.html

上記事魚拓

――オートファジーを知らない人に説明してもらえませんか。

私たちは毎日、70~80グラムのたんぱく質を食べているが、たんぱく質を分解してアミノ酸という原料にしている。私たちの体内では300グラムくらいのたんぱく質が作られている。どこから来るかというと、私たちの体内ではたんぱく質が壊れてアミノ酸になって再利用されているよということ。

例えば、海で遭難した。1週間、水だけで生きた。たんぱく質合成を止めているわけではない。たんぱく質を分解しながら再利用するシステムなんだ。たんぱく質を食べて、再利用している。作っては壊し、作っては壊しを繰り返して、生物はある。

(2016/10/09 9:52追記:奥様は共同研究者だったそうです)

大隅萬里子先生の共同研究がノーベル賞を受賞| ニュース | ニュース | 帝京科学大学
http://www.ntu.ac.jp/topics/news/2016/10/05201411.html

一通り報道読ませて頂きましたが本当に謙虚な方で、お酒は大好きという茶目っ気があったりして。でも今の大学のあり方になるとここまで公の場ではっきりものを言う先生も珍しく、次に何を言われるのか楽しみだしもっと言って下さいと思います。学問が「役に立つ/立たない」でまた議論がありました。今まで長いことノーベル学者がもの申すということがあったのですが、事態が逼迫(ひっぱく)しているんだろうかと思います。

そこに天皇陛下がやはり生物学で、手間はかかっているが(タヌキ相手ですから)何の役に立つか分からない論文を出されました。変に研究が役に立っては困るという事情もあるんでしょうけど、天皇家は生物の研究者が多いし、陛下も何かの折りに興味津々で大隈先生を質問攻めにされたようなことを読みました。

最後に、大隅先生執筆、翻訳の教科書はあるのですが、一般に手の届きやすいものはお弟子さんの水島先生が一番人気のようです。『実験科学』には大隈先生も寄稿があります(今は紙版の在庫なし、版元に電子版あり)。

今後また本が出ることを期待しつつ、先生が幼少の頃影響を受けた本もあわせて紹介します。『ロウソクの科学』ってこんな素敵な装丁でもあったのですね。ファラデーは確か、クリスマス・レクチャーの創始者だったはず(クリスマスに子供たちに科学の講義をプレゼント)。最後2冊は子供でも読めそうで、もっと簡単そうなバージョンもあり。ただ現在は品薄だったり取り寄せだったりです。

(2016/12/13追記:17日から放送大学でお若いときの先生の講義を放送。BSあれば誰でも見られるはず)

2016年ノーベル生理学・医学賞の受賞が決定した大隅 良典 東京工業大学栄誉教授による講義の再放送について
魚拓

イタリア語検定準2級2016年秋期・2回目受験&答え合わせ(2016/10/02、解答10/04)。

2016-10-02-16_fotor

夕方5時頃の尾山神社。奥の銅像は前田利家公。

ヨシダヒロコです。

今回の伊検はなかなか勉強が進みませんでした。調子が悪かったり、うちの中でゴタゴタがあってテンションだだ下がりだったり。

もう作文以外の結果が出てます。今年は12時間ほど遅れて4日の夕方くらいでした。何か協議をしていたらしいです。

http://www.iken.gr.jp/result/index.html

もう「書いてくるだけでいい」とか言ってたけど、リスニングは8割ほど取れたしリーディングは1個しか間違えませんでした。問題は先生からも指摘されていた文法です。作文問題は素直に書ける問題でした。文法ラストスパートかけたんですけどね。

北國文化センターには、今回1級までの席があったので多分1人かそこら受験生がいたのかも。準2級は3人出願、わたし入れて2人受験でした。暑い日でTシャツにUV加工の薄ーいカーディガン。冷房が効いて助かりました。3月の春はいきなり暑くて冷房どころではなかったので。

加齢で眼鏡を2つ持っているのでもう1つとハンカチを置くのは許してもらえました。頭痛持ちで、動揺すると安定剤が要ったり喉が渇きやすい障害者なのですが、頭痛薬はほとんどお昼食べてなかったのでさっさと会場で飲んで、水は必要なら言おうと思っていました(要らなかった)。最近とんでもなくないことなら通ることがあります。事前に言っておいた方が良いのでしょうけれど。

このエントリにもアンケートにも書きましたが、検定協会のeラーニングは大変使えました。将来全部そうして欲しいくらい。新しいものは本で過去問解いたのですが、春に受けた試験の他に1回分リスニングができなかったくらいで、4回半分くらいを作文除いてやりました。別に日伊学院で1年かけて模試形式(10回のところ8回しかできなかった)の通信講座。これは5  6万ほどで、作文だけなら2万円台(10回)だったかと。

(2016/10/05 3:12追記:そういえば、1回単位の模擬試験が8600円でした。回し者のようになっていますが、他の学校はNHKテキストの後ろとか当たってみるといいです)

イタリア語検定準2級2回目トライ(試験もうすぐ)。

NHKテレビ・ラジオから上達していき、2012年くらいから5級、4級と受かって3年前にスカイプ講座(最初は日伊ではなかった)始めるまではテキスト代位しかかかってませんでした。イタリアには行ったことがなく、行きたいけど1週間観光とかでは物足りないので、まず翻訳できる力を付けてからですね。独学でなくなったのは3級からです。スカイプの他に日伊で作文コース取りました。イタリア語でしか喋れないのは勉強になりましたね。他の学校にもあるかと思いますが、今、伊検作文の模範解答とか作文コンクールの結果とか出てるので参考にしたら良いかと思います。作文コンクールのグランプリはうまくてびっくりでした。

今回は、リスニングがよく聞こえて驚きました。今回は黄色いリスニング本まで手が回らなくて、ミラノのRadio24とか流したり、あとは問題形式に慣れました。よく聞くと同じ人が喋っていることがあるのが分かります。

文法は今後の課題として、4級の時に作ったノートが「おお、同じところでまだ詰まってる」となり、試験前日後ろに書き足して行きの電車で見てました。次の試験がある可能性もあるので、作ったメモも書き写しときます。

リーディングは「スプリッツ」という飲み物。機会があれば外食などで食べるようにしているのですが、あるところには面白いものがありますよね。オーストリア人が持ち込んだワインと炭酸、オレンジのリキュールが入った飲み物だそう。前回はパネットーネとパンドーロの区別だったし、いつも食べ物ばかりではないんですが続きましたね。問題は全部じゃなければ流していいですよと前回の時に聞いてあります。

答え見れば分かりますが、1個答えが違います。

スプリッツです。もともとはFrickr→イタリア語Wikipediaより。

Spritz_Aperol.jpg

Spritz made with Aperol

日本語ブログです。
http://prezzemolo-creapasso.blogspot.jp/2015/01/blog-post_13.html

魚拓

参考文献:La Storia dello Spritz

作文はこんな「甘い」話でした。こういうの書くと性格がでますね。一応「ロマンチックな」という単語は使ったのですが、自分は非常にさらっと。で、120~150単語まで書けたので字数余っていたのですが、わたし字が大きいらしくはみ出してはNGなので、せっかく書いた下書き(目盛り付き)を削りました。このプロポーズは男性が最初から全部計画してたんだ、と書きたかったのですが。花売りが来るところとか都合良さ過ぎるので。場所がないので「お幸せに」とかしか書けませんでした。まあ、きっと冠詞とか単数複数とか前置詞とかいろいろ減点されるのでしょう。そのボロボロのところも最初のところ曝しておきます。

ほんとうにこの級の情報少ないので……。

(2016/10/05 3:18追記:そういえば、問題最初のPaoloとRitaは無視してとホワイトボードにありました)

composizionecomposizione_di_me

文法パートで悲しい位間違っていましたが、全体をみると前回よりリスニングが10点上がっているし、当落ラインギリギリではないでしょうか。まあ、落ちたらまた受けに行くさー。

試験帰りにチラシもらいました。イタリア語検定協会とPLIDA PILDA(2016/10/05 18:22訂正)、CILSなど手を組んで無料模擬試験もあるらしく、留学フェアもあるらしい。東京ですけど、チラシはここです。11月11日です。

mogiken.pdf

ちなみに採点基準を知りたい人の検索が多いのですが、ちゃんと協会のHPにありました。全部の級ありますよ。

http://www.iken.gr.jp/outline/pdf/39-42scores.pdf

試験後、もう1人の受験者さん(年齢が半分くらい。若い!)とお茶して尾山神社にお参りしてきました。お互いにお参りする用があったし。大学受験生の方だったので、イタリア語の勉強のことも受験のことも話してて、わたしは前職で受験生を教えていたので懐かしかったです。たまに試験で人と知り合うことがあるんですよね。受験もイタリア語検定も頑張って欲しいです。

NHK Eテレで始まった新語学TV講座がまるで旅しているようで良さそうなので、また感想書きます。

翻訳ミステリーシンジケート第9回金沢読書会『パンドラの少女』(2016/09/03)。

ヨシダヒロコです。

ちょうど1ヶ月前になりますが、幹事の北田さんに「ゾンビのディストピアもの(懇親会で聞いたのですが、版元はゾンビものとは言ってない)」と聞いてどんなのか気になってました。本は手に入れたのですがなかなか開始できず、かなりのページターナーだったのでなんとか会場到着までには読み終えました。

会場は前にも使った玉川子ども図書館。内装がおしゃれです。昨日10月2日に終わったけど、ボローニャの絵本展などもやっていたのですね。急いでいて蔵書をゆっくり見たことがないのですが、週末で家族連れが多かったです。上の階に話し合いに使える部屋やフリースペースがあります。周囲には木が植わっていてレンガ造りの建物があったり、水がめぐっていたりして雰囲気のいい場所です(住んでいた頃には行かなかった場所)。

わたしは電車の便都合で少し遅れ、1人明後日の方向に自転車で行ってしまった人がいたため開始が遅れましたが、参加者13人。隣の富山からはわたしを入れて2人、東京から1人、引っ越してきたばかりの方が1人でしたっけ。

パンドラの少女

パンドラの少女

  • 作者:M・R・ケアリー
  • 出版社:東京創元社
  • 発売日: 2016-04-28

会場で頂いた資料によると、著者M・R・ケアリーはイギリス、リパプール生まれ、オックスフォード大卒で英語学専攻、教師の後、マーベルなどでアメコミ原作を執筆。『X-メン』、『アルティメット・ファンタスティック・フォー』などを手がけました。2004年デビュー、2009年までに5作。最新作は8月に出た”Fellside”でホラー小説です。

この『パンドラの少女』(The Girl With All The Gifts, 2014)は、アーサー・C・クラーク賞とジェイムズ・ハーバート・ホラー賞最終候補作、原題は「あらゆる贈り物を受け取った娘」。元々はエドガー賞ノミネートの短編です。2015年アーサー・C・クラーク賞は、去年の読書会で読んだ『ステーション・イレブン』が受賞しました。

映画情報含めて、原書の版元のリンク(英語)。3月31日の記事に著者近影が。あと装丁が素敵です。

http://www.orbitbooks.net/tag/the-girl-with-all-the-gifts/

日本の版元。

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488010546

翻訳は茂木健さんですが、今回初めて幹事さんとまったくつながりがなく、コメントなどはありませんでした。

自己紹介の時に、ゾンビに詳しい方がいるのを知りました。まえにもお会いしていたけど、そっちにも詳しいとは知らなかったです。なのでその方による「ゾンビとは」コーナーがありました。飲み会の時に聞き直しておいたので少し書いておきます。ゾンビの○○問題ってもっと話しておられた気がしますが。

まず、最初ゾンビは走らなかった。映画で走ったのは『28日後』(2002年)、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、あとバイオ・ハザード。それまではノロノロ動くだけでした。歴史についてはこんな感じでしょうか。http://mamono.net/zombie_about/

  1. 排泄問題(よく食べるけどそれに触れてはならない)
  2. ゾンビ映画で襲われる人はゾンビ映画を観たことがない(ゾンビだと分からない)問題
  3. 脳を破壊すると死ぬのだけど、襲われた人はなぜかそれを知っている
  4. 一体体が硬いの柔らかいの?死後硬直とか
  5. 結局、細かいことは気にしない

3の後半はちょっと自信がありません。ネットで裏取りできなくて。

最近は来てませんがバイオの翻訳を去年からやっているし、「理系の人はどう思うのか」とメールで振られていたのでその辺を答えました。わたしはゾンビには詳しくないけど、キングのホラーを沢山読んでいたことがあって、(設定とかは)深く考えないんだろうなと予想はしてました。

筋を簡単に言うと、未来のイギリスにて人類が奇病(きのこ類による寄生)で「大崩壊」という大損害を受け(2016/10/04 16:03:表現がおかしいので校正)、まだ冒されていない人類、《飢えた奴ら(ハングリーズ)》つまりゾンビ、《廃品漁り(ジャンカーズ)》(これはなんだかよく分からない集団)がいました。その他に、研究施設で授業受けていたりする子供たちがいるのですが、その中で一番賢い女の子がメラニー。でもその子供たちが研究されているのは普通ではないからです。授業する先生、見張る軍人たち、女性研究者などが出てきますが、施設の生活はある日いきなり終わり、新しい展開があります。

すごく先を読ませるんですが、わたしにとっては「この設定は(生物学的にetc.)ありなの?」と自問し続け、最終的に「なんか理屈っぽすぎるなあ」と思いました。ページが進むことではみんな一致していましたが、面白かったかというと意見が分かれ、ユニークな意見としては飲み会で聞いたんですが「きのこが菌糸でできていると知ってからダメになって」と。他に、「アメコミ書いていた人と聞いたら納得できるような」というような意見も。映像映えするというか。豆知識ですが、作中の車「ロザリンド・フランクリン」号の人名を調べてみてください。興味深い人です。

他にホラー的な死者が帰ってくる話をしていたんですが、ある人が「そう言えばキリストは復活するね。文化としてあるんだ」と。日本にも幽霊話はあって、ちくま文庫から出ている金沢出身・犀星の怪奇童話があります。犀星資料館に1作あって、切ない話でしたし本も欲しく思っています。

室生犀星集 童子―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

室生犀星集 童子―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

  • 作者:室生 犀星
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日: 2008-09-10

映画化の話はもうあって、メラニーとジャスティノー(先生)が原作では白人、黒人だったのだけど入れ替わっています。ラストの方がどう映像化されるのかな。原作ではメラニーが「パンドラの箱」を開いたパンドラなどギリシャ神話を好んで読むところがあります。映画は先月の23日にイギリスで公開されたばかりで、これを書くために検索してたらAmazon.com(2016/10/04 16:05追記:洋書だと追記)で洋書が売り切れていました。メラニー役は新人のセニア・ナニュア、ジャスティノーはジェマ・アータートン、コールドウェルはグレン・グローズ、パークスはパディ・コンシダイン、ギャラガーは扱いが小さかったそうです。映画の情報はところどころ頂いた資料を参考にしました。

話のあとは、いつも幹事さんが見つけておいてくれるどこかレトロなお茶屋に入って飲み会までしゃべり、飲み会ではゾンビやSFの区分やBabymetalはありか?とか話してました。お店は第1回と同じなのですが、気がつけばこの集まりも第9回で、同じメンツは3人かそこらだったりします。個人的には、自分の仕事は説明が難しいのですが聞かれて余計に説明しすぎたかな、と反省しています。普段人と合って口をきかないので。食べ物の写真は撮りそびれました。刺身が綺麗で撮りたかったです。

次は冬だと思いますが、何が来るのか楽しみにしています。