雨の名古屋大に梶田先生の市民向け講演を聞きに(2018/05/23、超高エネルギー宇宙線反応国際シンポジウム、名古屋大学 坂田・平田ホール)(2018/06/22:神岡施設工事について追記)。

ヨシダヒロコです。

名古屋日帰りというのを初めてやりました。朝10時台終わりに高速バスで出て、最寄り駅からタクシーで帰ったら日付をまたぐくらい。調子はどっちかというと悪い部類に入ったのですけど、多分行ったら楽しいと思ったので。雨で、着ていくものに迷う天気でした。天気は事前に分かっていたので、靴を磨いて防水スプレーしておきました。物理系の学会ってドレスコードが適当と聞いていたのですが、多少真面目な格好をしました。

行きは高岡駅から加越能バス。元々3000円と安いのに、名古屋線では障害者を差別なく割り引いてくれ、氷見や五箇山方面のバスも出してます。帰りの富山地鉄も早くから障害者用ICカード(路線バス・電車)を導入しています。ここは便数が多いので帰りに使いました。加越能は電源はなくWifiはあって、ただトンネルが多すぎて通信状況はあまり良くなかったです。ネットを使わないPC作業にもトレイがないので適していません(地鉄もそう)。ただ車窓の岐阜の景色が綺麗で、白川郷らしい集落もちらっと見えました。地鉄は電源がありました。20時前発の富山行きだとサービスエリアはもう閉まってます。

 

 

名古屋のターミナルで友人と合流し、充電式の充電器を忘れてきてしまったので、スタバで充電の後名大へ。最後に名古屋に来たのは2013年のスペイン語試験DELEでした。試験は近くの南山大だったですけど、その後地下鉄の駅が増えたらしくて門まではスムーズでした。知らない大学内ってよく迷うので、案の定少しウロウロしましたが午後4時半過ぎの開場頃に到着です。

 

 

入口に霧箱が複数あり、学生さんらしき人が説明してくれました。箱のサイズが違うと霧の形が違い、理由は分かっていないというのが何とも不思議。国立科学博物館の動画を貼っておきます。

今回面白かったことの1つは、下のスライド表紙の写真を撮っていいですかと受付で聞いたら、出てこられた責任者の先生がTwitterで拝見している方だったこと。わたしは顔アイコンなので、便利なこともありますね。実は講演中後ろでシャッター音がなかなかうるさかったですけど、自分はこの1枚しか撮ってません(あまりうまくない)。着いたときお客さんは入り始めたところで、わたしは2列目でした。

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17時頃、梶田先生が登場されました。講演をこれだけ近くで聞いたことは初めてに近く、のっけから少々お茶目なことを話されました。うっかりしてて60分の講演だと思って準備していたら45分と聞き、内容削ったけど50分になってしまいましたと。わたしもうっかりしてて、チラシにいろんな方法で宇宙を見る方法があるよと書いてあったのに、重力波オンリーの講演会だと勘違いしていました。

1時間近くお話聞いていて、どうやら口癖は「ま、適当に」だと分かりました。本質的なことをざっくり概算とかだいたいで話すのがすごいと思いました。「全部分かろうとすると大変なので何となくで」と最初におっしゃっていたので読まれる方もそんな感じでお願いします。ちなみに数式の類はありませんでした。

内容は盛りだくさんで、多い項目をおのおのあまり難しくなく説明され、スーパーカミオカンデやKAGRAの最新情報もありましたよ。最初は藤原定家 『明月記』(本文の写真があった)から始まりました。超新星爆発(星の寿命が来て爆発し、明るく輝く)の残骸の星雲が2個写真で出まして。超新星は昔の言葉で「客星」というそうです。

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Credit: Smithsonian Institution , SN1006

 

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Credit: NASA,  SN1054( かに星雲)

  1. ニュートリノで探る宇宙
  2. ガンマ線で探る宇宙
  3. 宇宙線で探る宇宙
  4. 重力波で探る宇宙
  5. まとめ

現在スーパーカミオカンデは感度アップに向けて大改造中(水も抜く)で、わたしは7月のジオスペースアドベンチャーの抽選に通ったので、いろいろ調整をして神岡にまた行き、施設を外から覗いてこられたらと思っています(今回施設の中には入れません)。これは講演中にも話があったように過去の超新星爆発で出たニュートリノを観測するためだそうです。

(詳細はスーパーカミオカンデのHPより)

http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/sk/srn.html

(2018/06/22 1:19:工事のことが詳しく出ていたのでURLを貼っておきます)

http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/whatsnew/2018/06/skopen02.html

KAGRAはGW中にやっと2個目の鏡(1個23kg)がセットできたそうで、1つの鏡をつけるのに20人くらい必要だそうです。来年には試験観測が始められたら、だそうです。

わたしが特に面白かったのは(もちろんニュートリノや重力波も不思議なんですけど)、初めて聞いた超高エネルギーガンマ線のお話。ガンマ線は宇宙にも飛んでいる光というか、放射線の一種です。ガンマ線バーストとかパルサーという言葉も話に出てました(ガンマ線が出ます)。昔爆発した星からできた星雲(SN1006)をガンマ線で観測すると、1000年前の爆発の名残がまだ残っているというのが一番ワクワクしました。

先生の出されたグラフというか図(元の図はエネルギーによってだと思いますが色分けされていました)をペンでざっとメモったもの。超高エネルギーガンマ線で観測するとこうなります。2つにぱっくり分かれているそうです。

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他には、高エネルギーの宇宙線はあまり曲がらず大谷のストレートくらいの速さだそうで、「陽子1個なのに!ぜひ調べたい」みたいなスライドもあり、お忙しい中野球もチェックしてるんだなとか、表現が面白いなと感心したりしてました。

様々な手段で、光では全く予想できなかった宇宙の姿が見えてくるでしょうという結論でした。

質問はアンケート用紙に欄があり、回収して一問一答みたいな感じで学会スタッフの方が聞いていました。研究のこと、先生自身のことなどいろいろ質問があり、最後にあった「日本の基礎科学が今大変ですが、わたしに何かできることはありますか」という質問には、「重力波のサポートは頂いているのだけどもう少し足りません。(恐らくハイパーカミオカンデのことでは)20年準備してきた計画が実現するか分かりません。基礎科学は厳しいので、いろんな人にその話を広めて下さい」とおっしゃってました。宇宙線研究所まわりにも市民のできる寄付制度が複数あるんですが、それについては言われませんでした。ちなみに先生自身は富山市科学博物館であった質問コーナー(人を介して質問に答えてもらう)でもおっしゃっていたように、さほど計画的でも夢を持っている子供でもなかったそうです。

講演後、先生は質問がある皆さんに囲まれてニコニコと話しておられました。わたしは少々気後れしてしまい、時間もなかったのでホールを出ました。

名古屋大出身の有名な研究者は多いらしく(え、この先生も?というのが学内見ててありました)記念の建物が色々建っていました。今回の会場もそうだと後で知りました(しかも平田先生ってわたしの学生時代の専攻にとても近い先生なのに……)。益川・小林先生はこのように建物の中だけではなく、素粒子の専攻の棟だったと思いますが外側にも顔写真がデザインされていました。講演会が少し押したため余裕がなく、下の写真ももうちょっと数撮って良いの選びたかったですけど。わたしと友人が映り込んでいます。

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帰りのバスの中では寝る気にもなれず、前の記事に書いたように大学の勉強が忙しい時期で、読めないだろうなと思いながらも何冊か本を持ってきていたのが少し読めました。たまにこういうお話を聞くと、物理という科目の性質もあり孤独に勉強しているので刺激になります。違う土地に出向くという新鮮さもありました。

夏から秋の初めくらいには天文・物理系の一般公開色々あって魅力的ですけど、個人的に貧乏旅行をしたい地があるのでまだ何とも言えません。カブリの講演会が6/10にストリーミングでもあるので、2時間超えると思いますけど聞いてみようかな。

https://www.ipmu.jp/ja/20180610-WorldUniverse

物理の世界は分かりにくいと思われがちですが、宇宙線もニュートリノも皆さんの周りを飛んでいる実に身近なものです(リンゴ1個枝から落ちても物理ですし)。宇宙の起源の話は、結局は自分たちがどこから来たかとかどうして存在するかとかそういう話に行きつくようです。それに星とか天体って不思議なことだらけですし。ですので、お住まいの近くで心惹かれる講演やイベントがあったらぜひ申しこんでみて下さい。

#まだまだ勉強中ですので、間違いのご指摘を歓迎します。

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大学院科目『異言語との出会い―言語を通じて自他を知る―』通信指導完成(平成30年度前期)。

ヨシダヒロコです。

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気がついたら読んで面白かった本のレビューも忘れたまま、新しく本のレビューサイトに手を出したりしてます。最近バタバタしていたのは、出すべき通信指導(放送大の中間テストのようなもの)のため授業を聴いたり見たり本を読んだりしていたからで、題名の授業についてはさっき記述式答案を書き終えました。封筒をわざわざ見せているのは、翻訳講座の通信課題でおなじみの「15円」だからです。ただ今回間に合いそうにないので、普通の料金で出します。もっと間に合わなければ配達記録つけて速達とかあります(やったことあります)。

この授業、言葉に興味のある人にとってはとても面白いです。英語での科目名は『未知との遭遇』から”Close Encounters with Another Language”。ただ教材がないと文字情報なしではきついです。英語が分かった方が楽だと思うけど先生は必ずしも求めてないらしいです。前から興味がありやっと受講できました。

講師の先生方には学部で日本語系の授業を持っている方がいらっしゃって、後半に登場します。前半は15回中8回までラジオ授業を聴いて、7回8回が翻訳(翻訳の歴史や文芸翻訳)の話。1~3回も文芸翻訳をされる先生の授業。4~6回はバイリンガルや第2言語習得周辺の話で、どれも刺激的でした。英語だけ出てくるわけではないのがいかにも「異言語」でした。

残り7回も楽しみながら気を抜かず受けます。写真のようなこの形式でわたしが提出するのは指導課題が記述式の時のみで、そうでなければネット上から4択式ですぐ出せます。実はもうひとつの量子力学の方に苦労していて、再試験がある力学や電磁気学・相対性理論なども復習しながら今度は何とか出そうともがいています。ネット提出であと解くのは半分強。印刷教材(教科書)は冬の試験からずっと復習しなければと思っていたのですが、後ろに倒し倒しして今ジタバタしているわけです。

それでも今回は早く準備ができた方です。東京の翻訳フォーラム他の用事は体調不良などでキャンセル、チケットは譲りました。譲った方がすごく喜んでくれました。東京に行かなかった分だけ勉強する時間が少しはできたのかもしれません。

7月は試験ですし6月には1~2科目の面接授業を考えています。どちらも言語に関するものです。

フェレットミントのフォトアルバム&亡きフェレットたちのお供え花。

ヨシダヒロコです。

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CanonのPhotoJewel S (2018/05/31 0:34訂正:わたしが使ったのはPhotoJewelではなく、もっと安いPhotoJewel Sでした)という紙質が良いアルバムサービスが会員価格で半額だったため、連休後くらいに20pのメモリアルフォトアルバムを作りました。入れたい写真をフォルダに入れておくと、選択したフォルダの写真を自動的にレイアウトしてくれます。そのレイアウトがウザいときもあれば、なかなかいいじゃん、な時もありました。

ページがもう少し小刻みに増やせたら良かったのにというのが残念、同じCanonのPhotopressoはそれができるんですけど、と思ったらページ数の設定は数ページ刻みでできるんですね。ただ、途中で1p増やしたいというときにはできなかったような気がします。今度サポートに聞いてみます(2018/05/31 0:35追記:ページ数を小刻みに増やせるのはPhotoJewel、20pとか決まっているのはSの方みたいです)。

20cm四方の綺麗なアルバムが数日前に届き、紙質も良くなかなか気に入りました。入れたい写真が入らなかったので30p弱で作り直すかもですけど。

表紙の幸せそうに2匹で寝ているミントを見て、作成中にも思ったんですがこの子楽しそうだなと。わたしは飼い主として頼りにされていたのかもと思えるようになってきました。病気が分かってからは特に、夜になるとわたしのベッドで寝るんだ!と直行でしたし。よく寝る動物なので起きている時間は短いのですけど(その代わり眠りは浅いようで、すぐ起きる。起きると遊ぶという)具合悪くてもイタズラしたりしてました。この子を6年前に逃がしてしまった人は後悔したと思うんですが、拾われてうちに来てくれてわたしは本当によかったです。

カメラに関しては、小さめのもいつか欲しくて、こんどは「富士フイルム……」とブツブツ言ってます。エントリーモデルではないミラーレスだと安くはないので、お金ができたら。

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上の写真は長い付き合いのお花屋さん、ロザリウムさんで作ってもらった今まで亡くなったフェレットみんなのお供え花です。猫のしっぽ、いやむしろフェレットのしっぽみたいなラグラスを入れて、ふわふわとした感じにとお願いしました。まん丸のピンポンマムが可愛らしいです。なんと最近りりがひっくり返しまして、慌ててメッセージして直し方を教えてもらいました。前のアレンジも捨てるのが惜しいので、もう少し飾ります。

横にあるグリーンの瓶はアレンジと一緒に作ってもらったハーバリウム、わたしの作ったのが色とりどりのものです(ミントのお供え花を中心に)。母にも作ってあげたんですが、ハーバリウムは中身の液体がオイルなので花が浮いてくるのが難点です。母のは一番浮いてしまいました。それでも色合いがいいといって飾ってくれてます。オイルは服に付くと厄介なことを学びました。オイルはまだあるので何か材料を買って作るつもり。センスがものを言いますので、素敵な作品を見て目を肥やそうと思います。

2018年初夏、最近のスペイン語とイタリア語。

ヨシダヒロコです。

Caffè con cornetti freschi

Credit: Adobe Stock     うっかり1年サブスクリプションを契約してしまいました。

何か自分に合う(内容、単価)翻訳仕事ないかなーと探しながら、待ってる間相変わらずさまざまなことを勉強しています。

去年末の時点では、うちのお兄ちゃんフェレットの病気がどこまで持つか分からなかったのですが、あれから2ヶ月で旅立ってしまいました。まだ妹いたちがいて、検査の結果超元気なので試験受けに行ってもたぶん問題はありません。

西語・伊語に関しては、イタリア語検定準2級はそんな事情や、試験試験で疲れていたのもあり1回お休みしました。スペイン語のDELEはここからだと2泊3日、最低新幹線やバスなどで2,3時間かかる場所に行かないといけなくて、去年も諦めました。

今、イタリア語は日伊学院のSkype授業で答えをチェックしてもらいながら、“Qui Italia”の上巻を夜中にゴソゴソやっています。答えとされる”Soluzioni”を取り寄せて分かったんですがあれは下巻用でした。上巻に解答はありません。今、前にもやった上巻の半分近く来ましたでしょうか。結構書かせるパートもあるので良い勉強になります。あと、何回も話に出てますけど『耳が喜ぶイタリア語』ももう何巡目か分からないくらいです。また少しずつ聞いてます。今までも書いてきたように他の問題集もイタリア語で持っています。

10月に5回目の準2級を受けるつもりで調整しています。文法が難しいのでどうなりますか。

スペイン語は『スペイン語力養成ドリル2000題』をやっています。間接目的語と直接目的語の連続するときに、両方が3人称だったら間接目的語がSeになるというの、その理屈が分かりました。各章のドリルの前に文法説明があり、コンパクトだけど弱点になりやすいところが書いてあります。大問1問ボロボロだったら、できるだけ間を置かずに復習するようにしています。

DELEはお財布の状況にもよりますが、昨日別の用で行ってみて電車の路線などがもっと移動しやすくなっていた名古屋で、今まで落ちていたレベルから1段階簡単にしてA2を受けられるよう、パソアパソのレッスンも増やして努力してみます。DELEは体力勝負のところもあるし、普段からきちんと書いたり喋ったりできるようにしておかないとですね。新潟も試験地ですが、県が長いのでここからだと意外に不便なのです。

春から『まいにちイタリア語』『まいにちスペイン語』応用編も、元々見ていた『旅するユーロ』に加わって聴くようになりました。ラジオ・テレビ講座は根強いファンがいるのでまた別に書きます。数年前までラジオを基礎編から聞いていました。ラジオのイタリア語は6月まで翻訳講座、スペイン語はスペイン文学で解説がどっちにも付くので面白かったです。この辺はまた機会を改めて。

頷くばかりだった『翻訳とは何か――職業としての翻訳』。

ヨシダヒロコです。

 

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この本は2ヶ月ほど前に読み終わっていました。買ったのは2年は前で積ん読でした。山岡先生のこの本は有名で翻訳者は読んでいて当たり前なのですけど、このところ翻訳関係の本や雑誌を多少読み、実務系(先生は出版も訳されましたが)ではこれが一番心に残りました。訳し方指南の本はまた別に評価しています。今回、この本をレビューするのに緊張し、逡巡し、取りかかるまでに時間もだいぶかかっています。

この本は翻訳のハウツーというよりは翻訳の歴史、翻訳論にページを割き、翻訳市場の現状(当時)、翻訳者という仕事についての考えも書いてあります。「こういう心構えで翻訳をするように」というお叱りを受けているような厳しい印象も受けます。「お叱り」は悪いニュアンスではなく、わたしは意味なく声を荒げる人は大嫌いですけど、山岡先生が嘆きたくなる風潮がわたしには何となく分かります。この本が出たのは2001年ですが、既に「簡単に翻訳者になれる」というような宣伝文句が出ていたはずです。

もちろん、教える側の先生方もこの本は読んでいるはずですし、わたしにもキャリアアップのため翻訳学校で是非教わりたい方は複数おられます。単に先生を選べばいいのだと思いますが、それをほとんどの初心者がしないことが残念だとおっしゃりたいのでしょう。別のところ(下のリンク)でそういう発言があります。

冒頭からの翻訳論のパートはついどんどん読んでしまいました。玄奘法師(三遊記の)をはじめ、命がけで翻訳に当たった先人たちが登場します。P74にあるような数学書の翻訳については放送大の『数学の歴史』にあったと思います。今放送大院で去年開講した『異言語との出会い』を学習し始めたばかりです。特に英語との音韻の違いから始まって、異言語との文法の違いや異言語との接点、翻訳(2章分)にも言及する科目で、もっと進んだら独立にエントリを上げます。山岡先生の本にもそのような香りがするパートがあります。

わたしは翻訳分野の背景知識をつけることを重視してきましたが、それだけでは良くないと思い、せっかく多言語やっているんだから言葉そのものについてもっと知りたいと思い始めていました。山岡先生の本を読んだのはそういう意味でちょうどタイミングが良かったのです。昔の翻訳フォーラムにいらっしゃったと最近知りました(会議室がわたしと違ったのでしょう)。故人なので、その当時お話しできなかったことが残念です。先生の作られた辞書は使っていて、EPWING形式で見出しが存在するらしいと知ったばかりです。是非入手したいです。

インタビューがありまして、こちらをどうぞ。これ一度読んでから本を読んでみたかったんです。この時期(2000年)から状況が変わってないというか悪くなってる気がします。

山岡洋一が怒る   翻訳は簡単な仕事じゃないんだ

下のURLには、もう1本山岡先生のインタビューと、『翻訳の世界』元編集長のインタビューと、昔からの知り合いを含む翻訳者さんたちの紹介があります。

http://kato.gr.jp/

インタビュー中にある『翻訳通信』はこちら。

http://www.honyaku-tsushin.net/

辞書はこちらです。金融用語やビジネス系に強いです。

経済金融・証券会計訳語辞典
https://www.dictjuggler.net/ecostock/?error=1

数は多くなくていいから、大事に読み返せるこの手の本を増やしたいと思っています。

ヨガが身体に悪かった話、りりのお誕生日、キングの絶版本。

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およそ3才の時。

ヨシダヒロコです。

ここの気温は桜の頃と同じだとTVで見ました。足温器もファンヒーターも冬の寝具もまだ片付けられません。

さて、フェレットミントが亡くなってから18日で2ヶ月です。色々必死で、四十七日とかをカウントするのもうまくいかず。翻訳ストレッチ関連で勉強してて4時5時とかになるのも、うっかりぼんやりできないからかも。

夕べのうちにトライアルは提出しました。昨日起きたときにだるくて「夜更かしいい加減止めよう」と思い、冬の間室内で凍っていたアロマオイル(ホホバをベースにして自分でブレンドしたもの)が解けているのに気づきマッサージして、そうだ、久しぶりにヨガやろうっとと思ったときにそれは起こりました。

足組んでマットに座り、疲れてるのでポーズでなく簡単な瞑想でもしようと思ったら、見えるのです。おぼろげですが、あの子がこっちに走ってくるような姿が。悩んでいることなど見えた経験は今までもあったのですが、しばらく泣いて話にならないのでヨガは一旦止めました。姿が見たいのに見たら取り乱すとは面倒ですね。骨ではなく、暖かくてふわふわの毛皮でやって来てくれたらいいのにというのが、無理ですが本当は望んでいることとこないだ分かりました。

昨日はりりの4才の誕生日だったのに、気づいてあげられなくて。でもまあ、一緒の布団でぬくぬくしてましたけど。今日は歴代いたちが皆好きな廊下に出してあげました。使ってない部屋もとことこ歩いて探検していました。明日は駆けっこしようかな。この子はこの子でもちろん可愛いです。

さて、前回の投稿に続き絶版本ですけど、スティーヴン・キングの代表作に『ペット・セマタリー』というのがあります。「セメタリー(墓地)」でないのは子供が看板に書くのにスペルミスをしたから。映画化された邦題は「セメタリー」になっていてつまんないですけど。あらすじは、可愛がっていたペットを埋めると戻ってくると言われるインディアンの墓地があって、その土地では新参者の主人公(父親)がご近所さんの助言も聞かず埋めちゃうんですよね。もちろんキングだから、可愛がっていたままのが帰ってきてめでたしめでたし、になるはずがないです。思い返せば、読んだ頃はその墓地にペットを埋める人の気持ちが分かっていなかった。

キングは20代後半のやさぐれまくっていた頃によく読みました。ホラーを読む人が皆そうか分かりませんが、自分に起こった嫌なことを物語の中で「片付けて」いました。『IT』のラストが嫌いで離れたんですけど、最近はミステリーにも進出しているしまた読んでみたいと思ってます。

CanonのPhotoJewelというアルバムサービスが明日までDM特典で安いので、1冊これから作ります。部屋も片付けて、りりの写真もなるたけしょっちゅう撮るようにします。最近使いだした連写機能で、高速で動く動物でもデジイチで撮れるかな?

 

 

『薬理学の基本がわかる 薬が効くしくみ』(気づいたら絶版)。

ヨシダヒロコです。

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たけのこご飯、まだ沢山あります。

連休はまた寒くなり、まだ仕舞ってなかったファンヒーターが役だちました。これは毎年のことですが、開通したばかりの立山黒部アルペンルートも吹雪だったし。風邪引いてふらふらしながら、4連休に間に合って届いたトライアルを訳していました(風邪は大体完治)。もう1社はとても窓口の方の感じが良く、履歴書をすぐに見られなくてごめんなさいとメールを頂きました。身内が来て、そのうち甥がひとりさっきまでいました。

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この本、ご紹介するのが遅れてしまって。3年前に買い、去年再開して冬頃に1回読み終わり、あとは中断する前の理論の部分をもう30分読んだら復習も終わります。今気づいたらなんと絶版になっていました。古本ではまだあるし、有名な『よく分かる薬理学の基本としくみ』(秀和システム)などよりもう少し難しく実務寄りです。本当に翻訳者が詳しいことを知るには、もう一段難しい本がいる気がしますけど。

わたしも大学学部生が読むような本を買って厚さにめげて失敗したことあります。この本は絵も多く見開きで完結するよう工夫してあって、すき間時間に勉強ができます。後ろのパートでは具体的な薬の名前を挙げて、○○病にはこういう薬を使いますと効くメカニズムと共に教えてくれます。絶版はすごく残念です。新版出てくれないかなあ。

余談ですが、読書が終わりに近づいた頃はペットの故フェレットの容態が悪くなっており、ここで読んだ人間の身体のしくみが応用できたこともありました。

写真に一緒に写っている解剖学の本は一緒に買いました。一応全部目を通そうと思いまだ終わっていません。解剖学もちゃんとした本を買うと高いのですけど、両方お手頃でした。あわせて読むといいかもしれません。改めてレビューします。

Zazzleで名刺を作る(満足できなかったらやり直し可能)。

ヨシダヒロコです。

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地元でお友達に会うのは読書会くらいです。その他に会ってお話ししたい人がいるとき、参加したいグループがあるとき、仕事関係などで他都道府県に行ったときのために名刺をリニューアルしました。

一時期読んだあるメルマガがリニューアルのきっかけだったんですが、読んだことを自分流に取り入れました。その講座のコーチングがわたしの医者が心配しそうな思想みたいなものに影響を受けていたようです(よくは知らない)。ただ、名刺の中身を変えてみるかと思うきっかけにはなったと思います。

Zazzleはアメリカのサイトですが、まあ読める程度にローカライズされており、日本語で全部注文できます。前に使ったビスタプリントよりテンプレートが個性的で美しいと思います。アメリカサイズの少し大きめの名刺も、ミニサイズもあります。

写真を写真館で頼んで、先月の40%オフの時期に無理言って合わせてもらいました。写真写りについてこないだNHKで見てましたけど、自撮りも含めいろいろテクがありますね。伸びる一方だった髪も切りました。名刺はときどき急にオフになるので、その時が狙い目です。今回は同業者ではない方に渡すバージョンも作りました。

難を言えば、外資系は日本語フォント数が少ないことでしょうか。名前はフォントが大きいので、変じゃないか悩みました。

わたしは元々「こんな仕事しました」など、裏面をかなりかっちり書いていました。写真も自撮りで以前から入れて、SNSのアカウントも入れて。この辺は翻訳会社コーディネーターのテリーさん(@terrysaito) の影響を受けています。ただ、読む人のことを考えると、「わたしはこういう人だよ」というのを端的に名刺で自己紹介してもし話が弾んだら、ブログの職歴(Works)を見てもらうのにQRコード貼ればいいのでは、と。なので長々職歴書くのはやめにしました。肩書きの分野のところは、今回少しだけ背伸びです。

写真屋さんを当日内にお願いしますと急がせてしまったせいか、修正が「あれ?」というものがメールで来てびっくり。自力で慣れないPhotoshopで直していたら、タッチの差でオフ期間を逃してしまいました。仕方なく40%まで行かない割引率で片方だけ注文し、急いだ分がっかり……と思っていました。ところが、慌てていたせいか届いた名刺の字がはみ出していて、返品を申し出たら追加料金なしでもう一度作ってもらえることに。40%オフで急いでいましたと何気にメールに書いたらまたクーポンを出してくれたので、注文できなかったプライベート用もすべて送料のみの負担で注文できました。大変ありがたかったです。

合わせて200枚がいつ捌けるか分かりませんけど、飛騨市ファンクラブの名刺(もらった人が訪れるといいことが!)と合わせて配れるよう外に出たいと思います。わたしにどこかで会う予定のある方は、同業者だったら最低2枚は出ますが、言ってもらえれば3枚目出します。

ビスタプリントにももちろん好きなデザインがあるので、また頼むかもしれません。ということで、Zazzleでの初回注文レポートでした。

アメリアのキャリアカウンセリング&連休にトライアル。

ヨシダヒロコです。

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故ミケ。

デイヴィッド・リー・ロス復帰後のVan Halenを聴きながら、少し書いておくかと思いました。

新しい会社から別件でお声がかかるかもと思われたのが流れ、その会社で入札中(日英・機械)の行方も分かりません。そのため、連休がいい加減手持ち無沙汰になってきました。

先日、アメリア事務局に電話をかけました。2013年に再度会員に戻っており、それまでは出たり入ったりです。問い合わせのついでにキャリアカウンセリングについて尋ねると、翌日の電話相談をすぐ設定してくれました。結果的に自分の場合は役には立たなかったのですけど、一応記しておきます。違うケースでは違う答えが返ってくるかもなので。

わたしの問題:

  • 去年、受注が非常に落ちてまだ回復してない(書くの恥ずかしいですが……)
  • 通信講座などでキャリアアップしたくてもお金が出せない
  • PCも買い換えなくては
  • 相性の合う会社が限られ、入ってみないと分からない。最悪体調に影響する会社も過去複数あった

アメリアの答え:個別の相談には対応していますが、この場合新規開拓しかないと思います。

いやそれならさすがにわたしも分かるのですけど……。アメリアの募集検索してもすでに内実に見当が付く会社だったりするものがちらほらで。ただ、そこではたと気づきました。

コーディネーターさんをアメリアで募集している会社が実は翻訳者も募集していることがないだろうかと。それで、これはと思う化学系の会社を見かけてHPを見るとビンゴ、募集中でした。今問い合わせ中です。ご無沙汰の会社にも連絡しました。

先月は発注なかったけど比較的仕事くれている会社にも連絡し、新しい分野含め挑戦してみることにしました。そこは日英が強いので、日英トライアル通らないとわたしの出番は少ないのです。英日は日英の、日英は英日の勉強になるという言葉は複数の方から聞いていて、確かに日英を勉強すると英語そのものに敏感になりますね。

イカロスから出ている『産業翻訳パーフェクトガイド』という手もあります。3年ほど前にかなりそれで開拓したんですけど実際はデータベース登録しますね、で音沙汰なしみたいな会社もありました。HPはよく読んで質問したり自衛したりが必要でしょう。

 

通信講座は非臨床英日、日英、医療機器の順番でサンフレアを受けたくて。フェローのマスターコースメディカルは両先生とも評判いいそう(ずっと昔別の先生で受けています)。イタリア語やスペイン語にお金を費やしていなければ金銭的にもっと楽なんでしょうけれど。

仕事の行き詰まりはフリーでやっている以上みんなにあることと思うので、一応書いてみました。ご参考になれば。