第4回・スパコンを知る集いin富山~「京」からポスト「京」へ~

ヨシダヒロコです。

12月19日で、わたしはもう申しこんであります。定員に達し次第締め切りです。

一昨年新潟のに行きましたが、今回の「ポスト京」は富山で4回目だそう。

第1回大阪に始まり、富山の後は高松、仙台となっています。

お題は開発者による概略、鉄道技術、地震・津波で、鉄道は前回全く聞いていないのですが、題名の通り「ポスト京」の話があるそうなので是非聞いてみたいです。

 

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詳細は以下から。

http://www.aics.riken.jp/shirutsudoi/meeting21.html

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フライヤーのpdfここに貼っておきますね。

フライヤー

 

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石川近代文学館『「うたえ!□(詩歌句)街の仲間たち!』(2015/11/20, 29日まで)

ヨシダヒロコです。

連休直前、前に書いたようにスペイン語試験のDELEはブッチしたのですが、代わりに通院がてら金沢に行ってきました。金曜日、これから観光客で混み始めるかな?という時間。

北陸と大阪往復のJRバスは、クレジットカード決済しないと富山県人には払い戻しが面倒というのも学びました(郵送か金沢に行くしかない)。休みの日にバス取ると、最終便とか売り切れで大変なのです。

金沢行きで楽しみにしていたのが、毎度おなじみ石川近代文学館で2回目に見ることになる、マンガ『月に吠えらんねえ』の原画展、  『「うたえ!□(詩歌句)街の仲間たち!』でした。前回はマンガまだ読んでなかったけど、今回は1巻だけ読んでいきました。いま4巻まで出たところです。

わたしは逃しましたが、清家先生のサイン会も前にありました。

石川四高記念文化交流会館(石川近代文学館+石川四高記念館)

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チラシはpdfでも付けておきます。 チラシ表    チラシ裏

月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)

清家 雪子

講談社

2014-04-23

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

このマンガには、昭和初期の詩人が親しみやすい形で沢山出てきます。1巻読む限りではメインは朔(萩原朔太郎)、それに犀(室生犀星)、白(北原白秋)、ちらっと出てくるのがチューヤくん(中原中也、なぜかいつも乱暴)、チエコさん(高村智恵子)、コタローくん(高村光太郎)、ミヨシくん(三好達治)、シキさん(正岡子規)、その他わたしが名前を知っている人は石川啄木、若山牧水、草野心平(なぜかカエル)、種田山頭火、立原道造、宮沢賢治(この人も動物)、与謝野晶子、斎藤茂吉など。

最初3人は何か結びつき強くて、実際に展示で書簡見てもそうでしたが、すごい親友のような感じだったらしいです。マンガでは一方向に見える思いもありますが、BL要素も入ってね?って感じ。でも軽快で読みやすく、所々入ってくる詩にもパンチが効いています。この時代の詩はわたしが高校生の時図書館で好んで読んでいて、今読むと懐かしさもひとしおです。

朔がなんだかとてもめんどくさくて憎めない若者になっています。面白いけど。

チエコさんとコタローくんは、『智恵子抄』でご存知のかたもいると思いますが、昔わたしの理想でした。しかし何の因果かわたしも精神を病んで(病気は違いますが重さでは負けてない)、あの詩集は光太郎の自己満足では?と思うように。『百年の誤読』(立ち読みですすみません)という本で大して智恵子のお見舞い行ってなかったって読んだし、そんなに大事な奥さんだったらプライバシーを書くだろうか?と。この辺の所もマンガの後ろの方で語られるらしい。さてどんなでしょうか。

展示は入口がこんなになっていました。いつのまにか、障害者と付添1名が無料になっていました。

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チューヤくんはこれから出番が増えるらしいのですが、『汚れっちまった悲しみに』で有名な、金沢にも縁のある一番好きな詩人です。子供の頃寺町辺りに住んでいたらしいです。『金沢の思い出』という文章のパネルでは、成人して金沢を再訪したという文章で、最後が『香林坊で酔いつぶれてしまった』みたいになっていたのがやっぱり中也でした(笑)。

中也については力作のパネルがあり、薮田由梨氏(徳田秋聲記念館学芸員)によるものです。中原中也記念館から移ってきた方だそうで、「そういうキャリアパスがあるんですね」と言われるんですが別組織です、と書いてましたが、1行目で「汚れっちまった悲しみを悲しみつくした人生は幸せだった」と(すいません、展示室出てから記憶で書いています)読者を惹きつけ、中也が面倒くさい人物であったこと、うろ覚えですが友人は「来られるのも嫌だけど帰られるのも嫌」みたいな感じで接していたことが書かれています。

清家先生所蔵の書簡、その他前回と同じく書簡や古い詩集が沢山あって、もちろん原画も沢山ありました。前回と量が違うので、ぐるっと展示室を囲む感じで。石川の詩人コーナーも隅っこにあり、広津里香、島田清次郎(母親が出てきてたから若いときのもの?)、表棹影(10代で亡くなったそう)が一編ずつありました。

広津については1年前このマンガ展と同時開催でした。島田清次郎については過去ログが沢山あります。今回行ったら、広津里香の詩集がミュージアムショップで売ってました。詩集販売はあと有名な人が1人いたんだけど、誰だっただろう。

石川近代文学館にて「『月に吠えらんねえ』刊行記念 室生犀星と□(詩歌句)街の仲間たち」および「広津里香展」(2014/09/30)

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今回『月吠え』と同じくらいインパクトがあったのは、石川ゆかりの詩人で(今のJR金沢車掌区勤務、福井県生まれ)東南アジアに従軍経験のある濱口國雄の詩でした。原稿展示は見そびれてしまいましたが、長い長い散文調の詩が一編展示してありました。ニューギニアでもう何も食べるものがなくなった日本兵が葛藤しながら、生きるためと敵を殺してその体を食べるという話です(2015/11/28追記:ちょっと検索してみたら、敵ではなく友軍の兵士を上官に命令されて殺すという話でした。だから詩の最初で主人公の若い兵士は「できません」と動揺していたんだ。全体は400行の長い詩だそう)。戦友も彼の帰り(と食べ物)を待っています。なかなか見られないものを見た、と思いました。こういう石川ゆかりの文学者の作品を集めた全集あるんですね。

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最後に、コラボグッズの詩集(500円、まだ在庫はあるそうでいつまで売るかは未定、HPにもありますが缶バッジ共に通販あり)を買って帰ろうと思ったら清家先生のご厚意で、くじに当たったらイラスト集がもらえると。で、引き当てました。詩集には確認した限り、作品で見かけた詩が載っています。

本当はこの投稿に間に合わせたかったのですが、展示の期限も迫ってますし。展示に影響されて翌日、犀星の詩集(古本で買った気がするがなかったので)を古本屋で注文しました。処女作『愛の詩集』復刻版と『我が愛する詩人の伝記』です。『抒情小曲集』は古いものは10万円ほど、割と最近の版でも4000円だったので延期します。

しばらくは疲れたときに詩でも読みますか。

マンガのファンにも、詩が好きな人にも楽しい展示ですので、あと1週間弱ありますから是非。週末の金沢は混み混みですが。

最後に戦利品です。

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最近の仕事、特にバイオ。

ヨシダヒロコです。

とても珍しいことに、こんな時間に仕事が終わりました。

ブログにくっつけていたHPを長期的にはたたむことにして、職歴などこちらに引っ越すことにしたのですが、もう少ししたらやります。

記録をひっくり返したら、暑さなどで調子がおかしくなったのは8月ごろのようなんですが、主治医2人が「何とも言えない」とまだ言ってて、自律神経の不調とかいう話もありますが、とりあえず調子を上げる漢方を使って、調子が良くなる夜に集中して仕事してます。そういう不調と受注減があった今年は大変ですが、化粧品エージェントの社長さんと「身体気をつけましょうねえ」と慰め合いながらという感じです。

春夏にトライアル受けまくりましたが、3社(そのうち、最近は2社から)が仕事くれるようになりました。最近の会社についてはまだ今後の予断を許しませんが、1社はバイオで受かったのでバイオや生物系(バイオは特に特許では使える人が足りないと聞いているので、そういう事情かも)、もう1社については今のところ繊維です。全部HPに載るものですが、読者層が違うので言い回しには注意が必要。他に、いつもの海外の会社(調べてみたらTranslator’s Cafe経由でした)から最近は医学が回ってきて、こないだは医療機器を鬼のように直しました。時給にしておいてよかった。

ブログの副題どおり「化学と医薬」にやっとなってきたかもしれません。

バイオはやってみて分かったのですが、化学専攻という履歴書送ってバイオのトライアルが来ることは今までよくあったけれど、生化学が苦手だったので(高校時代生物は取りたかったけど、理系では取らせてもらえなかった)避けていました。ですが、生物からじっくり本を読んでみると、実験の仕方など何か化学に似ているところがあります(勉強については過去ログ参照)。まだもらっている原文の理屈が全部分かっているわけではないのですが、DNAの入門本とかも読んでおいて読んだような言葉が出てきました。文系の化学系翻訳者さんが本読んで知識付けたという話も教えてもらったことがあります。化学系は少数派かもしれませんが、バイオ食わず嫌いの方は挑戦してみる価値あるかもです。

文系の方の場合、何回も書いていますが実物に触ったことがなく、訳すときにイメージわきにくいことがあると聞いています。とはいっても化学だけで幅広いのですがね。単なるテキストなら放送大学など分かりやすいかもなんですが、あそこは実験系には弱いはずなのでできたら体験型の講座が大学などであったらとても役に立つと思います。

今わたしは富山県の大学でさえ全部把握してないですけど、富山大医学部が富山医薬大だったときに1日PCRの講座があって、製薬会社の人などリピーターが来てました。大分前なので詳細覚えていませんが、今でも何となくPCRは心強いです。他に、富山県立大は工学部のみの大学で、ダヴィンチ祭という公開型のイベントを夏にやっています。院生の時先輩の発表で知ったルシフェラーゼの発光反応はここで見せてもらいました。子供も入れるので、家庭教師の教え子さん(理科好き)は面白そうに見てましたね。ルシフェラーゼというとあの青い光が目に浮かびます。金沢大学も市民大学やってたんですけど(1回行ったら医学系の講義でレベル高かった)、最近どうなんでしょう。普通大学の研究室はごちゃごちゃしているし、外部の人はなかなか入れません。最近ではセキュリティ上の問題もあります。公開講座などあれば、実際触って楽しく知識もつき、2度おいしいかと思います。テーマは多岐にわたりますが、一般向けサイエンスカフェならば大きな都市では大体やってるはずです。

わたしもバイオ訳しててなんか実験したくなってしまったのですが、とりあえず実験書でも買ってみようかなそのうち、と。何か作る手順は、料理のレシピであっても楽しい自分です。

受注は伸ばしたいのですが、あまり無理しても仕方ないのでぼちぼちですね。2年ほど前に比べると、全体量は少なくとも、やっていて「楽しいしやりがいがある」と思える仕事がほとんどということは嬉しいです。

写真は、アメリカのアップルパイの作り方をTVで見たときに一緒に知った飲みものがたまたまその日行った無印で売っていたので。温かい飲み物としてはいいです。

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DELEB1(大阪)延期決定+今後の勉強予定。

ヨシダヒロコです。

スペイン政府認定、中級のDELEB1を目指して勉強していたのですが、ここ富山からの受験地は一番近くて最速で東京(新幹線が通ったので)の2時間、その他も3時間ほどで、どうも長いこと疲れが抜けないわたしは、お金かけて疲れに行くようなものと考え、持病を見てもらっている医者とも話をして今回は諦めました。

諦めはしましたが、今後の皆さんの参考のために受験票を出しておきます。沖縄から東京に受けに来る人もいると聞いたことがあります。口頭試問の時間が1週間前まで分からず(交通機関の手配がしづらく、この頃特にいろんな都市で宿が取りにくいです)、2日間合計3時間半の試験なので結構ハード。名古屋で受けたときの受験記があります。大阪の場合、うまく宿が取れないと枚方にこの時間はきつそうです。近県から来る人もそうでしょうね。

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一昨年よりは自力でCronometroで勉強もし、リーディングで7割、リスニングで5割とか取っていました。リスニングはいきなりウルグアイ訛りなんて出てくるし、今後も勉強が必要かと思います。作文も少しはやりましたが(イタリア語で書いていた経験が役に立ったと思います)、どの程度の完成度かは分かりません。自覚している通り、時制があやふやなところがあると指摘を受けました。

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El cronómetro / The Timer: Manual de preparacion del DELE . Nivel B1 Inicial / DELE Exam Preparation Manual. Initial Level B1

Alejandro Bech Tormo
Editorial Edinumen
2013-01

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

この本には4回分の模擬問題(CDつき)の他に付録問題がついており、ちらっと見ただけですが力を付けるのに使えそうで、さらにpdfがダウンロードでき、役に立つだろうと思います(もう1回分の問題らしいです)。他に、セルバンテスから模擬試験が出ているのでそれで本番の練習ができます。ネイティブの人をネットで見つけて作文対策をしている人を他の試験でも見かけますが、作文や面接は試験官の資格のある先生に見てもらうといいかもしれません(わたしはパソアパソというところでSkypeレッスン受けてます)。面接はあんまり作り込むといけないから、さらっと準備するのがいいと学校の方がいってました。

DELEについては大体傾向や弱点が見えてきたので、以前書いたことも重なりますが今後の課題を書いておきます。一昨年はメタメタな結果でしたので、「まず読むように」とイスパニカでアドバイスを受けたのでした。来年秋には西検3級も再挑戦します。

文法の強化は、そのうちマイペースでイスパニカの通信講座を取るつもりですが(2度目のスペイン語)、この本もかなり使えます。2回目をやろうとしてこけていますが。西検4級か3級くらいまでの文法でしょうか。

スペイン語力養成ドリル2000題

加藤 伸吾
白水社
2012-06-21

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

今後は、リーディングも精度は上がってきたようだけどまだまだ読めないところがあって、長いものを読んでみようかと。で、分からないところを先生に聞くと。ドラマ『情熱のシーラ』原作です。600ページあるので正直心配です。こっちのバージョンは「なか見検索」がありますが、Amazon.co.jpではなく海外のマーケティングプレイス発送になってしまうので、新しいバージョンの方がお得かも。英語やスペイン語(あらあらと)でレビューを読んでいると、「長い」とか「内戦のところが歴史的に違う」という感想もあります。もう1つ途中になっている本があるので、そのうち。

El tiempo entre costuras: Una novela (Atria Espanol)

Maria Duenas
Atria Books
2011-11-08

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勉強というよりしばらく肩の力抜いて楽しくやろうと思って。昔、TOEICはロック系海外ラジオ聞きまくってスコア上げましたし、好きなことをやるのが性にあっているのかもしれません。

前に番組について書いたときに出しましたが、これも良いなと思ってます。リスニングの勉強ができそうですが、B1レベルにはかなり早口です。アメリカにはリージョン1のDVDがあった気がしますが、クリスマスシーズン向けにスペインのAmazon.esに注文してみようかと思っています。これはBlu-Rayで、おまけがあるみたいです。向こうではギフトラッピングあるんですかね。

El Tiempo entre Costuras – Edici Especial (European Region B2)

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

さて、47ページの本に長々かかってきましたが、これ終わりそうです。最後の一波乱を読んでいて、もう1時間もあれば単語調べ終わるでしょう。後は分からないところを先生に聞くだけです。B1レベルの読み物で、前に”La vida es un tango”というアルゼンチンものを読んだのですが、このメキシコものの方が話が断然面白いです。

裏表紙の写真は下に付けますが、マドリードからメキシコシティにフリーダ・カーロの取材に来た新聞記者ダビドがいろんな違いに戸惑います。このシリーズ、スペイン語があっちとこっちで違うので、括弧や注釈で説明してあるのが親切。タクシー強盗に遭って読んでる方がハラハラしたり、かと思ったら面白いおまけがついてお金が返ってきたり、フリーダ・カーロの美術館でもハプニングが起こったり。CDつきなのできっと、メキシコスペイン語の勉強になるのでは(まだ聞いてない)。

そんなわけで、イタリア語をほったらかしなので(週1現地発の番組見てるだけ)ボチボチ戻ります。ちょっと肩の力を抜こうと思っています。ちなみにさっきのレッスンでは、テロの話から先生が広島の話を出したので、住んでいた頃TVでこういう悲しい話をやっていて、とか言っていたら時間が終わってしまってリーダーができませんでした。

Lecturas Serie America Latina: Taxi a Coyoacan (Mexico) + CD

Difusion Centro de Publicacion y Publicaciones de Idiomas, S.L.
2007-04-20

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

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朝ドラとか連ドラとか。

ヨシダヒロコです。

納期が重なったのであともうちょっと仕事しますが、訳文寝かせている間に1エントリ。

2006年頃からちらほらまた見るようになっていたドラマを、今期かなり見ています。
朝ドラ+連ドラ2本+海外1本です。

実は、10年ほど前にわたしはまともにTVが見られなくなりました。前からわたしのことをご存知の方は何があったかご存知と思いますが、非常にトラウマ的なことがあり(本来の「トラウマ」とは「命に関わること、またはそれを目撃すること」です)、TVを見てもパニックを起こしてばかりでした。かといって、他に生産的なこともできず休んでいるしかない。

折り悪く、世間は恋愛市場至上主義のドラマや映画ばかりで、タイミングが悪いったら。今はそういう話流行らないようですが。

今はまだ外に出たりいろんなことをしたりすることもできるようになってきましたが、それは割と最近のことです。後遺症はまだ続いています。

以下、主治医に話したらよかったね、と言われたことなんですが。

元々わたしは恋愛や夫婦愛を前面に出した作品をあまり見ていなかった気がします。戦争もの、サスペンス、ミステリーも嫌いじゃないし。20代の頃はキング大好きでした。一言でいえば、今までそういう作品は沢山見なかったけど、「いいな」と思えるようになってきました。

朝ドラは元々見る習慣がなかったのですが、『花子とアン』で村岡花子さんに影響されたことのあるわたしは久しぶりに見てみて、花子が辞書を投げたところでがっかりして見るのをやめました。元々翻訳者をきちんと描いた作品は見たことがなく、これが第1号になるかと思って期待していたのですが。原案はとても面白かったです。

『マッサン』は本当はもっと硬派な方だそうで、ウィスキーだけで本を書いていたりします。明治の世にスコットランド女性と結婚した日本人男性がいたのだなあ、いろいろ大変だっただろうなと。奥さんのリタさんには優しかったそうで、洋書を買っては英語で「最愛の夫 マッサンより」みたいに書いてプレゼントしていたそう。だから亡くなったときは大変だったらしいですね。ニッカの小さいボトルを買って、禁酒しているのでドライフルーツを漬けるべく試行錯誤しています。

『まれ』は初の(と思う)北陸初のドラマで、どこかで「方言がきつい」と書いてる人がいて「ええっ?(自分には普通だから)」となりましたが、ネットでああだこうだ言われているほど嫌いではなかったです。女性が夢とか持って叶えようとするのは結構だけど、今の世の中そんな風にあまりなってないし。どこか具合のいいところで着地点を探るしかないのかな、と見てて思いました。同時に『あまちゃん』も見てましたけど、『まれ』同様結構あちこち寄り道してるんですよね。でも印象が違うのはなんででしょうね。

『あさが来た』は楽しく見ています。キャストなどに全く無駄がなく、広岡浅子さんって方を知らなかったけど、こんな人がいたんだなーと。柔らかい京都弁・大阪弁も聞いていて心地よいです。面白いこと言おうっていうんではなくても、どことなく可笑しかったり。波瑠と玉木宏演じるあさの夫妻と、宮崎あおいと柄本佑演じるはつの夫妻と、姉妹なのにいろいろ違うんですけど、どっちもハラハラする要素があるし、商いの方もどうなるのやら。原案の所に本の名前が出ないようになったのは、かなり原作をいじってあるかなんかでしょうかね。

(玉木宏は『のだめカンタービレ』でずっと見てましたが、「ラブ」の要素を薄めたラブコメだと思ってました。ちょっと前に原作読み直したら、道を究めるのはほんと厳しいぞ的な要素も多々あって。感想が変わりました)

前は、ドラマに出てくるカップルに感情移入できませんでしたから。

連ドラは両方視聴率の高い『コウノドリ』(マンガ読んでないけど、医師の間で評判高かった)と『下町ロケット』。後者は主役が元研究員(なのでJAXA協力)なんですが、ロケット打ち上げ失敗して研究者を辞めた後も、町工場の社長としてロケットに関わろうとする。研究者になるのを断念したわたしには、主人公の気持ちが少し分かります。わたしだって、学校で学んだことを今でも何とか生かそうとしているところがあります。工場のセットがなかなか良くできてて感心しました。『コウノドリ』は医療にちょっとでも関心ある人は見た方が良いです。産婦人科医は、1回に最低2人は助けなければならない大変な仕事だなあと思って見てます。出てくるキーワードは知っているのですが、話として動くと目が離せません。

海外ドラマは『刑事フォイル』ですが、別エントリで書きました。

写真は1年前の富山城です。

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