『さよなら、ねずみちゃん』(子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ)と日本翻訳大賞。

ヨシダヒロコです。

今日は、ネット友達の訳書をやっと読んだけどよかったよ、という話と日本翻訳大賞の宣伝です。
売らんかな、みたいに読めたらすみません。

さよなら、ねずみちゃん (子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ)

ロビー・ハリス

誠信書房

2015-09-30

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

この誠信書房って心理学では有名な出版社らしいのです。絵本にこういうものがあるとは思わなくて、訳者の遠藤さんが「本が出ました!」と秋にSNSでポストしたとき、ブックマークしておいて後でよく見たらかなり専門的なものを易しく、みたいな感じでした。この本はペットロスや大事な人の喪失がテーマで、シリーズの他の本ではテーマが性暴力とかです。

http://www.seishinshobo.co.jp/book/b202107.html

見返しがやたら可愛く、絵はたぶんパステルかなにかと水彩の優しい感じ。字数は多めで、やはり優しい感じ。訳文には性格が出ますけど、訳者さんのほのぼのしてるところが出てますね(訳者紹介に至るまで)。

小さな男の子が可愛がっていたねずみちゃんが朝起きたら冷たくなっていて、男の子は「死」に遭遇するのは初めてで、パパとママが悲しむ坊やを慰めてくれます。そして、ねずみちゃんを埋めてあげることにするのですが、寂しくないようにといろいろ可愛らしいことをします。わたしも子供の時から今までいろんなペットを飼っていますので、思い当たることはたくさんあり、ペットって好きな人には心の深いところに触れる存在なのかも。いやーもう涙腺崩壊、となってしまいました。ねずみという形を取っていますが、人間も想定した内容です。

ペットとお別れしたことがあるかた、大事な誰かとお別れしたことがあるかた、ねずみが好きなかたなどにお薦め。わたしの好きなねずみは、今天敵を飼っているし、数が少ない野生動物なので飼えませんが、カヤネズミです。ほかにはスナネズミとか。

この本を日本翻訳大賞に推薦しましたが、友達の訳書云々ではなくいい本だと思ったし、こういうのをもっと出して欲しかったから。ギリギリになっていいますが、推薦は5日23:59まで。ここに推薦作が出ています。去年中に出た新訳でない翻訳書で、文学作品とかに限りません。理科系の内容でもいいらしいです。今年読んでる暇が無かったからなあ。匿名で、推薦文を出さないオプションあり、自薦もありです。今回は無理そうな人は、推薦書が「おっ」と思ってもらえる楽しみもありますので、来年に向けて是非。面白そうなのいろいろあります。

https://besttranslationaward.wordpress.com/2016/01/25/2015recommended/

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