ヨシダヒロコです。
6日日曜の神岡にはなんとか行ってきました。まだ虚脱感がありますけど。宙ドーム辺りで見たいものがあったのですが、会場の図書館に着いて梶田先生の講演は誰に話をすれば?などでうだうだしている間に機会を逃しました。飛騨アカデミーがやっている中高生向け『夢のたまご塾』の一環で梶田先生の講義を後ろのほうで聞かせてもらい、その後飛騨サイエンスカフェ(重力波)でした。
この本はサイエンスカフェの予習として読んだものです(普段予習はしないですけど)。前日はすごく暑くて家の冷房が効かず、読み終わるのギリギリでした。
くしくも読んでいる途中にAdvanced Virgo(ヴィルゴと読むそうです)、イタリア・ピサにある重力波望遠鏡が改良して運転を始め、Twitterでお祝いのメッセージをもらっていました。LIGO(ライゴ)もKAGRAも、協力した方がよいデータが得られるので一緒に会議など開いていると読みました。
We are in O2!
This morning VIRGO officially started taking data with @LIGO
More info: https://t.co/BlxtzgGebt https://t.co/77AyzNuYqX pic.twitter.com/zPsISsNPI4— EGO-Virgo (@ego_virgo) 2017年8月1日
Virgoも観測開始しましたね!素晴らしいですねー!many congrats to #Virgo members!! Can’t wait for new results!!
— かぐらららー(非公式) (@KAGRAGW) 2017年8月2日
ついに、欧州の重力波検出器Advanced Virgoが観測を始めました!現在アメリカのLIGOと同時に動いており、次の重力波イベントでは同時観測が期待されます。早く来い来い重力波! https://t.co/HU0cFGdL5B
— Kazuhiro Agatsuma (@Agachuma) 2017年8月1日
Today the Virgo detector (@ego_virgo) officially started taking data with @LIGO. We have a three-detector network! https://t.co/CN0w7dIkXN
— LIGO (@LIGO) 2017年8月2日
著者の安東さんは東大理学部物理学専攻准教授で、重力波研究30年。KAGRAはじめ、国際的にもいろいろ関わっている方です。
本を読んで、一番印象的だったのはラストに将来の重力波研究の姿が予想されており、とても楽しみなことと思いました。こういう概説書で出版が新しいものはあまりなかったのですが、コンパクトにいろんなことを知ることができます。物理は苦手、という方には、重力波研究の歴史とか面白いかもしれません。LIGOが箝口令を敷いたりして結果発表に慎重だったのには、それなりの訳があるのです。難しい式が一応見せるためだけに出てきて、「分からなくていいです」と書いてあります。各施設の仕組みや大きさも表にしてあるし説明もしてあるし、それにブラックホールって不思議な天体ですね。
もっと知りたい人には、巻末に参考文献がどっさりあります。
つぎの宇宙系の本はこれです。
神岡に行った話はまた今度。
もう1つ、スーパーカミオカンデ一般公開は今年もGSA(ジオスペースアドベンチャー)に続いて秋にも行うようです。今日の午前に発表されたのですが、見学は11月4日で9月4日から受付開始です。近くなったらまた書きます。