ヨシダヒロコです。
冬の立山山麓に行ってきた話、前編はこちらにあります(リンク)。
さて、午後になって雪の森の中をスノーシューはいて歩くことになり、スキーウェアに着替えました。でも、一般に登山では専用のウェアがあり、ずっと薄くかさばらず撥水にも優れています(あとで知りました)。今はパンツ(ズボン)だけ立山に行ったあとに買い、次に登るときにまで上下(雨合羽代わりに上下がいるのです)のウェアを揃えようと思ってます。高いけど。
まず、午後最初に作ったのが「バードコール」。100均でも売っているような材料で学芸員さんが工夫してくれた、鳥を呼ぶしかけです。ネジ部分をきゅっきゅっと鳴らすと、鳥の声のような音がし、鳥が釣られてやってくるという仕組み。
車に分乗して10~15分ほど。途中にスキー場があり、例年より雪が少ないのですがそれなりに賑わっていたようです。
これがスノーシューで、現代版かんじきです。長靴やスノーブーツなどに履きます。わたしはゴアテックスのブーツに。
入ってすぐ。前回来た数年前には、別の場所ですが木にクマが爪を立てたあとがありました。
途中、皆でバードコールを使い、鳥を呼んでみました。そしたら、学芸員さんには聞こえたのですがコゲラ(キツツキの一種)が「コン、コン」と木をつつく音が。そのうち大きなシジュウカラなどの群れが来て、一定の距離から近寄っては来ませんでした。ただ、キバシリ(Wikipediaへのリンク)という小さな珍しい鳥が近くまで寄ってきてサービスしてくれました。学芸員さんが下見をしたときには、50羽くらいの鳥の群れに囲まれたそうです。今回は鳥もこっちの人数が多いので用心していたのでしょう。他の動物も出てきませんでしたし(前回は遅れて少人数で行ったためか、カモシカを至近距離で見ました)。
真っ直ぐ続いたキツネの足跡、すぐ近くにウサギの足跡(不鮮明)もあって、おっかけっこをしていたのではないかと。
森からは、こんな感じで立山の美女平辺りが見えます。夏に行ってみるつもりです(博物館からツアーが出ます)。
この頂上辺りに、美女平のロープウェイが通っているのが見えました。
不思議な植物があって、枝の折れたところ?が人面になっているのです。子供たちが喜んで探していましたが、いい写真が撮れませんでした。木の名前もよく分からないそうです。
子供たちと言えば、おそらくキツネに追いかけられたウサギが逃げ込んだ穴があってその周りにフンが落ちている場所がありました。学芸員さんが「これ何かに似てるね。なーんだ?」「マーブルチョコだよ」と言って子供たちをおえーとさせたあと、後に書く休憩の時にマーブルチョコを用意して置いて渡してあげるという芸の細かいことをやっていました。
この博物館のイベントは、どうもリピーターが多いようです。秋田から来ているという方に会いました。卒業研究で富山に来て以来気に入ったそうで。雪の上を歩いて疲れたので、休憩を取り、温かいココアやチョコや、東北のおみやげで和みました。
撮ってから時間が経っているのですが、この2本爪はカモシカだったかと。
最後に博物館で学芸員さんから説明。今回テン(イタチ科)の足跡が見えなかったけど、こんなの、とラミネートされた資料を渡してもらいました。うちのいたちとよく似ていました。解散後、いたちのことで学芸員さんと少し話をし、一度見てみたいオコジョについても聞いてみました。山荘に泊まって良く周りを探すといることもあるらしいです。
最後に、博物館周辺の積雪。
次にここに戻ってくるのは、GW後くらいかな。もっと後かもしれませんが、室堂のお花畑をまず見てみたいです。今年は仕事の都合が付く限り、易しいコースから初めて最終的には雄山を越えて氷河を見てみたいと思っています。なかなか厳しい山登りなので、体力付けなきゃ。