こういうときはニュースやSNSの代わりにBAHOでも。

ヨシダヒロコです。

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去年の再謁です。

書くことは沢山たまってるけど、地震でへたばってます。実は阪神大震災のとき、下に挙げるChar+石田長生(石やん)のデュオ、BAHOを聞きに大阪に行ってました。馬鹿と阿呆を足して「バホ」です。前日にサンダーバードで大阪駅へ。当時高校の同級生が豊中に住んでまして。

翌日起きたらあれですわ。というか強制的に起こされました。辞令を受けるため早くうちを出ようとしていた同級生は仕事休みになりました。まだ携帯はない時代で、家電(いえでん)はつながらず、公衆電話だとなぜかつながりました。スーパーやコンビニは空でしたね。翌日、もちろんライヴは延期になったので帰ろうとしたんですが、そこにサンダーバードが来て。窓がバリバリに割れていて、ガムテで補強してありました。怖くなって鈍行乗り継いで帰りました。何か恐れをなして振替公演に行かなかったのが残念でなりません。

今回の地震で気がついたのは、こういう怖い体験っていつ表に出てくるか分からないということです。自分には他に経験するだけ余計だったことが複数あり、一番大きかった「普通でない」離婚についてはまだ治療中です。阪神の地震は、一番ひどかった神戸の様子は見てないんですけどね。縁がなにがしかである場所は災害あるとしんどいみたいですね。

これそのうち書こうかと思っていたのですけど、去年くらいからニュースはTV、ネットとも遮断気味です。今回の地震ではだるさが出て寝たり起きたりしてたこともあり、SNSも控えめにしました。デマも出るからね。Yahoo!ニュースのコメントは以前本当にひどかったのですけど、わたしが散々意見送って、読むのも止めたころ少しマシになったようです。もうSNSにリンクがあったときくらいしか読みませんが。

大阪に地震に遭いにいったことは今頃打撃だったと気づいてます。もっと残念だったのは、下のBAHOを結局聞きそびれてしまったこと。数年前に石やんが亡くなったから。ライブに大阪を選んだのは、一番盛り上がるからだったと思います。動画はネットに沢山あり、Charの組んだバンドの中では聞きやすくて、半分漫才なので面白いです。院生の頃(初期の頃?)存在知ったときは盛り上がったなあ。

ということで、しんどい人々用に動画1本上げておきます。これも大阪での演奏ですね。

 

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フー・ファイターズの話(追記あり)。

ヨシダヒロコです。

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左上は数年前から出たツェッペリンのリマスターで、この機会に1枚ずつ揃えています。

普段難しい話ばかりと思われていそうなので、音楽はシンプルでストレートなロックが好きという話をします。他のジャンルも嫌いではないし、クラシックも小学校高学年からフルートで吹いてましたけど、教本には『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』などビートルズのメロディ部分だけもありました。皆さん知っている曲です。原典に当たるのはもう少し後のことになります。

近年また人気出てきているLPですけど、洋楽で初めて買ったのはハワード・ジョーンズ。英国人のシンセ弾きながら歌う人でした。小学校の時から習いたかった英語を中学校で習えて嬉しかったし、ちょうどNHKラジオでマザーグース(知っておいたらいいです)の歌も習っていました。中2か中3で出会ったのがこのアーティストで、当然英語はほぼ分からないのですが分からないなりに考えました。マドンナとかシンディ・ローパーとかプリンスとか出てきた頃です。高校生のときラジオでチェックしたサイモン&ガーファンクルやビートルズも歌詞は分からなかったですね。ネイティブスピーカーでも歌詞聞いてない人は多いみたいですけど、作っている側からは大事だったりします。

大学3年、専門課程に行って忙しくなった頃に、このジャケットをレコードショップで見てジャケ買いしました。ニルヴァーナの音楽をちゃんと聴きだしたのは、カートの死後になります。この1枚だけでもとても支えになりました。動画はラストアルバムですけど、もの悲しげで好きです。写真のアルバムは適度にポップで聴きやすいです。

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ニルヴァーナとフーファイターズの1stを並べました。

4年生で研究室のゴタゴタで心身共にボロボロになった時(アカハラの記事として過去ログにあります)、引きこもって音楽ばかりでした。なぜかヴァン・ヘイレンの1stを買ってきて、バリバリしたギター音を鳴らしたり。何とか学校に復帰した後は、邦楽ロックではXとCharとか、洋楽ではニルヴァーナとかヴァン・ヘイレンだったと思います。後者は自分で弾こうともしました。ベースで(これだけ聞いててもあまり面白くない)。下の動画はエディのギターソロ曲である”Eruption”を持ってきたくて選んだ、オフィシャルなライヴ動画です。サミーが嫌いな人はすいません。このバンドは”Jump”とか有名です。

東京に行くといろいろ入ってきましたけど、覚えているのはレッド・ツェッペリン、レインボー、Mr.BIG、エクストリーム、ピンク・クラウドやサイケデリックスなどCharのバンド、TOTO、夕方になると体調が上がったので、コンサートは近いしたまに行けました。ウォークマンの時代でした。

(2020/12/13:動画消えていたので差し替えました)

それで、夢破れて富山に帰ってきた頃にカートがなくなって、しばらくして知ったのはカートの盟友でドラマーのデイヴがバンドを始めた、しかもギターヴォーカルだと。それがフーファイターズでした。何かのネット記事で読んだんですが(公式に近いものだったかと)デイヴが落ち込んでいたら、アメリカの反対側からハガキが届いたんだそうです。「俺もメンバーを自殺で亡くしたんだよ」それでデイヴは動き出したと。それでもメンバーチェンジが多くてハラハラしました。

2ndの”The Colour and the Shape”は暗記するくらい聴いて、実際ずいぶん経ってるのにライヴで口をついて出てきました。

いろいろうまくいかなくて、2015年のフジロックまで彼らのプレイを聴くことはできなかったのですが、行ってみれば足折っても派手な玉座にすわってギターかき鳴らすし、「聞いてくれよ」とばかりステージから落っこちてああなってこうなって……と顛末を喋るし、ある意味伝説のステージでした。去年の来日では自由に走れたんだろうな。良かったですね。

その伝説の翌日ステージに上がったリアム・ギャラガーは「このバカが」と言わんばかりに、「お前には愛してくれる人が沢山いるってのになんて無茶を」的にプロモーターのFBで叱ってました。フーファイのライブレポートは過去ログにあります。

実はわたしが富山に帰ってきてあまり時間が経ってない頃、そして音楽の翻訳をほんの少ししていた頃、編集者さんがサイン色紙を当選させてくれた?ことがありました。あまりにももったいなくて、でも長い時間が経って最近、見えるところに置いています。額に入れたいんですけど、今のところそのままで。だから少し曲がってしまいました(ちなみにその編集者さんはデイヴのことを「すごくいい人。ニルヴァーナみたいなバンドにいたなんて信じられない」だそうです)。

英語の訳は、「ギタリストの卵たちへ。俺だって自分が何やってるんだか全然わからないんだ。ウソじゃないよ。 デイヴィッド」。ギター雑誌だったんでこんな文句ですが、今読んでも謙虚な人だなあと思います。

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金子みすゞに「あかるい方へ」という詩の文句があったと思います。ニルヴァーナがどう聞いても厭世的に聞こえるのに対し、フーファイターズは同じメンバーが複数関わっているのに、全力で生を肯定しているように聞こえます。どっちも大事なバンドですけど、落ち込んではニルヴァーナを聴くのが慰めだったころからすれば、多少はわたしも成長したのかな。

最近のミュージシャンはまだ素行が良くなってきているようですけど、こういう曲には単語やフレーズにダブルミーニングで危ないのがあったりします。ミステリとか読むなら参考にいいかもしれません。

#去年、カップルの女性側に男性がデートで無理にプラネタリウムに連れてこられてつまんないから(カップルは週末など無料になる)、男が鑑賞できるプログラム作ろう!という試みでBGMに選んだのがアンダーワールドだったんです。その発想とてもかっこ悪いというか、「女はこんなの聴かないよね?」というところが。たまに聞くだけだけど好きなんですがそのバンド。ファンの女性に謝って欲しい。

最近のプラネタリウム、プログラムによってはすごい名作があるんですがねえ。

ショパン聞きながら化学レポート翻訳納品。

ヨシダヒロコです。

わたしを知る人は洋楽ロックのイメージが強いと思いますが、もともとクラシックを習っていました(フルート)。最初に弾きたかったのはピアノです。教えてあげると言われたこともあったんですが、諦めました。

piano

Piano by Dan Oliveira

https://www.flickr.com/photos/126942133@N06/15024146741/
CC BY-SA 2.0

飲み食いする関係の、自分としてはとても好みの化学系(だけでもなく、いろいろ要素が入った)レポートを海外からもらいました。ファイルはよく気づかなかったけど、memoQでもいいよと言うことだったのですが、テスト版で試していたら機能が限られていたらしく大変でした(ツール自体は気に入ったので、改めて書きます)。

ふと思い立ってSpotify(プレミアムに入ってます)でショパンを聴こうと。こないだ引退で話題になった浅田真央さんのソチでの演技で流れたラフマニノフもどの時点でか忘れましたが気に入りました。あの重々しい感じが。今回切羽詰まった間ずっとショパンが流れていました。

実は『名曲アルバム』をチェックしていて、自分は知らなかったけど知っている人にはすごく有名な音楽家や曲を大体2日に1曲くらい発掘しています。映像も綺麗で好きです。

別の日本エージェントが申し訳なさそうに小さな仕事を振ってくるので割り込みでやって、面白い仕事でしたというと喜ばれました。本当にそうだったのですが。

曲は忙しいときはさっぱり頭に入ってきませんでしたが、化学の方の仕事でPMさんを困らせてしまったり手が終盤の追い上げでつりそうになったり、それがぱたっと片付くと、綺麗な音がいっぺんに入ってきました。ちょうどアルゲリッチが演奏していました。これだけ有名な作曲家だといろんな人が演奏しているので、演奏がわたしの耳にも違うのが面白いです。今はポリーニが弾いていて、さっきよりいぶし銀という感じです。

多分土曜日に仕事振ってこないと思うし、5/1はバンクホリデーらしいので欧州からはないでしょう。疲れを癒やして溜まった用事を片付けたいです。

Spotify(スポティファイ)の招待受けて約1ヶ月。

ヨシダヒロコです。

最近そうでもないですが、調子を付けたいときや気が乗ったときは部屋で音楽を鳴らしています。以前イギリスのラジオが日本でもインターネットで聞けたときは、ガシガシ聞いてました。日本語の曲を聴かないかというとそうでもないですが、売れ筋はあまり聞かないかもしれません。

このサービスは最近よくある無料または有料(有料だとできることが増える)の大手音楽サービスですが、日本には入ってくるのが遅れました。スウェーデン発で、日本のレコード会社の権利関係で導入が遅れたと聞いています。最初英語だったか日本語だったかネットで知って、「日本に来たらメールで知らせてね」という欄にアドレス残してきました。そうしたら忘れた頃(9月末)になって日本語で招待が。今は日本語のサイトができていて同じく招待が受けられます。

https://www.spotify.com/jp/invite/

無料でも使えるし、プレミアムは980円/月で楽曲ダウンロードなどできます(まだ使いこなせていないのですが)。プレミアム例えば1ヶ月分を人にギフトとして贈ることもできます。最初に聴いたのはアデルでした。プレミアムは1ヶ月試せるので、すぐに試してみたのでした。それで無料に戻すといえばやめられるらしいです。

画面でミュージシャンをフォローしておくと、沢山そういう人がいれば曲が増えたり(BAHOはそうだった)、なんでか忘れたけどヴェルディ(オペラの)をチェックしたからかメールで新しい音源を知らせてくれます。邦楽メインの人にはまだあまりお薦めできませんが、山崎まさよしのライヴ音源が沢山あったりするので今後に期待します。洋楽やクラシックはアーティストによると思うのですが、ある人は曲が沢山あったりアルバムの特別版とかバージョン違いもちゃんとあったり、リミックスがあったりしてふくれあがります。

クラシックは軽く聞いただけですけど、有名な演奏家だとライヴ音源がいろんな時と場所であったりします。

ラテン系はどうかなと思って、「サルサ」と引いてみるとコンピレーションが山ほど出てきました。ただわたしは詳しくないですけど。

たまたまウィーザーの入ってる画面はこんな感じ。今まであまり曲を知らなかったんですが、「いいな」と思って聴いています。

spotify

プレイリストは作り方がよく分かっていませんが、こういうのは作り出すと燃えてしまいますよね。WMPに保存した曲も一緒に聴けます。

とりあえず、グリーン・デイとスティングなど大御所の新曲はすぐ配信でした。フー・ファイターズが全然ないのが不思議で、宇多田ヒカルがないのは何となく分かる(今回のアルバムは持ってます。今でもCD買う人です)。

「黒船」に例えられるだけあって使えると思います。かといってこれでCDとか完全に買うのやめるのは寂しいので、DVD特典など付いたのを今後は買おうかなと思います。不明点のサポートはFBなどでも聞けますよ。

Foo Fightersの骨折Tシャツ購入。

ヨシダヒロコです。

(注:今日現在の情報です。このブログでは何年前のログを見に来られる方もいるので)

デビュー時からのフーファイのファンですが、コンサートになかなか行けずに、やっと去年のフジロックで行けました。

http://shop.foofighters.com/

ショップでの骨折Tシャツですが、セールかかっている品があったからもう品薄かと思って急いで買いました。ですがまだあるものもあるので、英語で何とか注文できる方どうぞ。デイヴが(他に考えられない)骨折をパロって作ったのでしょうか。夏から面白いなーと思っていたし、フジロックで見かけた気もします。品物のページよく見たら、限定アイテムでした。

普通にカートに入れて住所書いてクレジット払いですが、わたしの場合、夜中に端末触ってたら「そのご住所への送料はありません」とかサイトで言われて放置しました。起きたら「カートに品物が残ってるよ」とメールが来ていたので事情を説明して調整してもらいました。送料は急がないのであれば、一番安い10ドルでも1週間かそこらで届きます。

で、なんと、差出人がフーファイなんです!
下に出す”Break A Leg Tour Unisex Tee(「頑張れ」と「骨折」をかけている)”が欲しかったんですけど、その時サイズなくて、代わりにこのX Ray Unisex Teeにしました。腰の辺りでデイヴの足が折れてます。わたしは大柄なので、ユニセックスのLサイズです。サイズはインチで出てますが、Googleに●インチと打ち込むと換算できます。通貨もそう。便利な世代になったものだ。

サイズ表はここの下にあります。
http://shop.foofighters.com/pages/faq

あとでBreak A Leg Tour Unisex Teeの在庫が復活しましたが、デイヴが書いた王座(Throne、ライヴで座っていたもの)のスケッチTシャツ、Throne Schematics Unisex Teeは紺がもうなくなったようで、オリーブがXSと3Lしかない状態。紺を狙っていたのですが買いそびれました。

そのうちライヴがまたあったら着てゆきたいですね。

Saint Ceciliaの音源付きTシャツもかっこいいですし、子供向けのアパレルもあるので、お好きな方は是非。フジロックのレビューが結構参照されたので、参考までに書いてみました。

初めてのフジロック(BOOM BOOM SATELLITES, FOO FIGHTERS)(2015/07/24)。

ヨシダヒロコです。

(2015/07/29 0:47追記:予想はしてましたが、結構このポスト検索で引っかかっているようです。デイヴの骨折説明のMCについては、あまり言葉を使っていたような覚えがなく、映像や図で説明していましたが、分かることは起きたら書きます)
(2015/07/30 22:47 追記:デイヴ骨折の顛末について語っていたことを思い出して書きます。その部分はハイライトしてあります。わたしは翻訳者なので通訳者ではなく、しかも6日も経っているので正確な再現は無理ですが)
(2015/08/01 15:07 追記:デイヴが「よろしく」と言っていたノエル・ギャラガーのメッセージを見つけたので最後に付けておきます)

ある意味、今とても満ち足りた気分です。
1997年の第1回フジロックを台風で断念して以来、チケット取っても仕事で上京できない、または前日にメンバー急病のため公演キャンセルの電話が……と悪運続きだったフーファイターズがやっと見られました。デビューから見てきて、今年20周年です。ギターヴォーカルのデイヴが言うには、7年日本に来てなかったと。そういえば、前のアルバムツアーの時、日本には来ず休養に入ったんだっけ。あの時はガッカリしましたね。

冬にヘッドライナーが決まってから行く準備はしていて、男女かまわず雑魚寝だけどという、新規にフジロック宿泊に参入したホテルにしました。お金があったらMUSEも見たかったですね。

本国では放映できなさそうなこれが気に入ってます。今日の人、楽しんできて下さいね。

まず、他も参考にしながら、メンバー紹介の時に演奏した曲も入れたセットリストです。

フジロック グリーンステージにて
1.Everlong
2.Monkey wrench
3.Learn to fly
4.Something from nothing
5.Pretender
6.Big me 巨大スクリーンを使った、骨折の説明(スタッフへ捧げる曲)
7.Congregation
8.Walk
メンバー紹介
9.I’m the One (Chris:Van Halen’s Cover)
10.Another one Bites the Dust(Nate and Taylor:Queen’s Cover)
11.Storm in Summer?(曲不明、Pat)
テイラーはドラムを叩かず、野球の野茂の応援歌みたいなチャンツをファンに歌わせ、デイヴに「変なの」と言われてました。他に、第1回フジロックの話もしてましたね。
12.Cold Day In The Sun
13. My Hero(acoustic)
14.Times like these
15.Under Pressure(音楽的ルーツとして:Queen/David Bowie’s cover)
16.All My life
17.Outside
18.Breakout
19.Best of you
(No encore)
2hours(21:00-23:00)

越後湯沢には鈍行乗り継いで4時間くらいで行けました。第三セクターになったので、障害者割引(5割)を知っていたら……。チケットは、かなりギリギリになって、行けなくなった方からチケット仲介サイトで譲って頂きました。少し安かった。

デイヴが足を折ったときには冷や冷やしたけど、前からGoogle Alertで”Foo Fighters”を登録して英字新聞の見出しだけでも読んでいるので、アメリカの独立記念日(バンドの記念日でもある)に復活して以降、行けそうかな、と思っていました。後でも書きますが、ピンチをチャンスに変えるデイヴはすごいと思いましたね。ヨーロッパツアーキャンセルした頃には「損失は……」って報道も出てましたから。

さて、ブンブンの前にフーファイを書きます。下の方に書いたけど、現地で同業の方と合流し、ブンブンを一緒に見て別れ間際に、「前の方に行く方法」を教えてもらいました。グリーンステージは、その前のモーターヘッドのファンがまだ残っていっぱいでした。それでも、そこそこ前に行けました。

開演しばらく前。これがデイヴの”Throne(王座)”です。

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やがて、こんな派手な垂れ幕がかかって。
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2015-07-24 20.36.14で、垂れ幕が上がったら、そこには王座に乗ったデイヴやメンバーがいました。

演奏中の写真はこちらのレビューをどうぞ。
【ライブレポート】フー・ファイターズ@フジロック2015、2時間にも及ぶ大熱演

最初の2曲が好きな”The Colour and the Shape”からだったのは嬉しかったです。”Monkey Wrench”は大好きですが、未だに歌詞の意味が分かりません。

少し聞いて、どでかいアンプがステージの天井から床まで両サイドにあるのに気がつき、特にドラムの音圧がすごかった。デイヴのシャウトも、実際に聞くと何倍かうるさいし気に入りました。テイラーははじめ、「ソニーはハイレゾ」という青いはっぴを着ていました。暑くてすぐ脱いだけど。やっぱりお茶目な人ですね。

ハイライトすべきは、王座が花道まで張り出してきたときに”Big Me”をつま弾きながら、それをBGMにして、X線写真や王座のラフスケッチまで出して今回の顛末を語ってくれたことでしょう。「フーファイターズのライヴに来たことある人?初めての人?」と手を挙げさせ、”I usually rock”と言い出したときには、そんなの知ってるんだけど、何とも言えないおかしみを感じましたね。しかも事件の瞬間の映像まで流して。2回も。その後の演奏シーンの写真も。スタッフが足を押さえてたそうです。もっと前のオーディエンスが結構受けてたのかな、ぼそっという感じで”It’s not funny”と言ってました。

ここから追記です。まず、デイヴが曲を静かに弾きながら「俺の身に起こったことを話すよ」みたいに言いだし、そこから上のように「フーファイターズのライヴに来たことある人?」の流れになったのだと思います。(日本語でもWeb上に事件のソースがありますが)スウェーデンでライヴ中、激しく動き回っていて、ステージから落ちたと。その時の映像リピートして2回も見せてくれたんです。自分から落ちていっているようでした。デイヴは「クイーンでも何でも演奏しといて」とバンドに頼み、医者のところに行きました。その結果、足(腓骨)は折れていて、踵が脱臼していると言われました。デイヴはすぐにステージに戻るつもりだったから、外れた踵を戻してもらい(「ぐぎぎぎぎ……」と口で音を再現してました)、医者に許可をもらい、それでも足は動かせないので、長いすに足を伸ばしておき、スタッフに押さえてもらって演奏しました。その時の写真も出しました。

ライヴを終えて病院に行って、X線を撮ってもらいました。その写真もスクリーンに出ました。折れてました。手術の結果、あの時の写真ではぱっと見分かりませんがフーファイのデイヴのコメント(URLは下記)によると、6本のボルトが入っています。手術後の写真も見せてくれました。それで、「しばらくじっとしていなければいけないんだ」とWebにコメントを出し、グラストンベリーのヘッドライナーをはじめヨーロッパツアーをキャンセル。でも全てのツアーをキャンセルしたくなかったデイヴは策を思いつきました。医療用麻薬(麻酔薬)でハイになっていたときに思いついた”Throne(特注椅子、と訳されていますが、英語での意味は「王様女王様が座る椅子」です)”。そのラフスケッチを出し、スタッフがそれにしたがって作って、だからデイヴは”Big Me”を「スタッフに捧げる」と歌ったのです。7/4のワシントンでのライヴまでにTwitterで「出るよ」と告知し、あの格好で華々しく復活、と。

MCの内容を知りたかった方がいるようですが、この内容を写真を出しながらかいつまんで話したわけです。


英語が得意でない方でも、ライヴ見られなかった方でも、この写真で多少想像が付くのでは(ライヴ中に出たのと同じものです)。デイヴはこんな時に面白い文章書くなあ。

デイヴのコメント。写真があります。URLに注目。
http://foofighters.com/operation

あの王座に座っているデイヴは痛々しかったけど、背景が派手なので迫力ありました。演奏聞いてて今しばらくは歩けない人、とは思えなかったですし。2度ほど立ち上がって演奏して、大丈夫かと思いました。本当はあの王座、上にも上がるというか飛ぶようにしたかったんだそうですが、照明スタッフに止められたそうです。「あなたはもう足を1本折ってますよね?」って。
Dave Grohl says broken leg was a ‘beautiful blessing in disguise’ for Foo Fighters

ラフスケッチはこちらにあります(英語記事)。医療用モルヒネ(薬です)などでハイになって作ったらしい。記事中の動画は声が割れてるけど、日本でも大体同じことをやってます。モルヒネの話は省いたようですが。
Dave Grohl Was “High as a Kite” When He Designed His Giant Foo Fighters Throne

メンバー紹介で、リードギターをいつも忘れてしまうのですが、今回エディ・ヴァン・ヘイレンをばりばり完璧に弾いてくれたことで、すっかり気に入りました。しかも好きな1stの曲だし。テイラーはえらいこと人気者でした。わたしもこの人好きですけど。

デイヴは喋ったり煽ったり色んなことをしました。予想してたけど、f—xingが話の中に多いこと。「”My Hero”の『ヒーロー』は君たちだよ」とか、”I like you(a lot)”は何回か言ったし、いろんな国を回って、ということだと思うんだけど「ここは世界一静かなロックコンサートだ」というんです。オーディエンスが話を聞くから、マイクにささやいても声が通るんですよね。

ギターを持たずに花道に出て、後ろにギター2人付いてて、パットだかがピックを投げたんですけど、それを見たデイヴが「何もあげるものがない。じゃあキスを投げよう」と投げキッスしたり。

デイヴは途中辺りで、「7年来てなかったし、『もういい加減やめてくれ』というまでやるぞー」と言ってたのに、割ときっかり終わりました。1曲が軽く5分はあるような感じで、長かったですね。もちろん楽しいんですが。まわりのオーディエンスが呼びかけに反応しているのも割とびっくり。わたしは最初のうち割とデイヴの英語について行ってなかったのですが、リピーターさんは多いみたいです。「次は2年か3年で来られたら」みたいなことも言ってました。

「うるさい曲聴きたい人?」とか手を挙げさせて、皆そうらしかったので、終盤はうるさい曲ばかりになりました。わたしは新作をあまり聴き込んでいなかったのですけど、それ以外は有名どころの曲ばっかりの曲だったかと。曲名が思い出せなかったり歌詞覚えてなかったりするのは、楽しみが減るので次は気をつけようかな。これでもライヴ前3日ほどはフーファイばっかりかけてましたけどね。

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2015-07-24 23.38.39なお、”Break a leg Tee” “X-Ray Tee” “Throne Schematics Tee”がオフィシャルストアで売ってます(前2つは予約中)ので、チェックしてみて下さい。”break a leg” には舞台などに出る人に向かって「頑張って」とかける言葉という意味があります。

(07/25 18:34追記:あとでタブレットでチェックしたら、バンドは米国時間24日まで向こうで演奏してました。開演前に、近くの誰かが「今着いたばっかりなんだって」とスマホを見て言ってました。パットは時差ぼけで、「おきろー」とデイヴに言われてましたね。トリビアですが)

****

それでは、到着してからフーファイターズを見るまでを書きます。駅はいろいろ飾り付けしてあったのですが、時間がなくて撮れず。シャトルバスで向かいました。でも、ほんとうに場内良く歩くのね。荷物が大きい人は、預けるなり何かした方が良いな。

1日目は朝のうち雨だったようで、他に持ってないので冬用のゴアテックス長靴一応持って行きました。これはキャンプサイトかな?

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2015-07-24 17.37.56

2015-07-24 17.42.03グリーンステージ。

2015-07-24 17.47.33着いたの5時近くで、友達が待つブンブンサテライツに移動する途中にあるオブジェ。夜になると光ります。

2015-07-24 18.00.28このあと、フジロック山ほど行ったという福島在住の翻訳者さん(しかも、分野も似てる)に初めて直にお会いし、家族と一緒だったんですが彼女が挨拶の後に言ったのは「前の方行って踊りません?」。待ち合わせ場所を見つけるのに時間をロスしていたんだけど、百戦錬磨の彼女はうまいこと前の方へすっすっと入ってゆくのです。それにしても、いきなり踊るオフは初めてだ……。

ブンブンはクラブ/ダンス系の、横でアンダーワールドみたいな……と言っていましたが、そういう感じの音楽で、先に海外で有名になりました。わたしも大分前、海外のラジオ局で名前を聞きました。なんのMCもせず、ストイックにがしがし演奏という感じで、特にロングヘアで涼しい顔して(と見えた)、強力なビートを叩くドラマーの女性が格好良かったです。

こんな感じ。
(2021/02/24追記:動画が公式でなかったため消され、公式を張り直しました)

ごはんを一緒に食べて(水飲みすぎて食欲なくて、ところてんでしたが美味しかった)、フーファイターズで前の方に行く方法を教えてもらってお別れしました。音楽好きの翻訳者さんとライヴというのは前にもあったんだけど、今回は新しかったです。仕事の話もしましたし。

フジロックは、歩いていると「何だか面白そうなものがかかっているぞ」とついふらふらしてしまう、という長所があるのですね。ブンブンは少し興味あったけど、誘われなければ行かなかったかも。

実は、北陸から行けるのは今回が最初で最後という可能性があって、それもあって行きたかったのです。不吉な意味ではないですが「我が人生に一片の悔い無し!」って感じですかね。もちろん、いろんな意味で余裕があれば今後も(どこからでも)行きたいですし、フーファイ単独も期待してます。

帰りの富山・新潟県境の海です。

2015-07-25 11.00.24_web

(2015/08/01 15:08追記:デイヴは観客に向かって”Dave says ‘hi'”とノエルに伝えてね、と言いました。3日目にノエルが同じステージに立つから、そのときよろしく言ってくれ、と。今日そのメッセージに対するノエルの返事をFacebookで見つけました。他にも、イタリア・チェゼーナで1000人のミュージシャンが”Learn To Fly”を演奏して「是非きて演奏して」と言ったところ、どうやらフーファイ行くみたいです)

ノエルのメッセージ。

https://www.facebook.com/INTSonyMusicJP/videos/909785672400312/

チェゼーナの1000人のファンたち。デイヴがオールイタリア語で「イタリアに行くよ」と言っている映像がフーファイのFBにあります。ここは、長友が最初に移籍したイタリアの街ですね。

山崎まさよしSeed Folksライヴレポ(2014/04/19、石川県津幡町文化会館シグナス)。

ヨシダヒロコです。

※ラストにセットリストがあります。見たくない方はお気をつけ下さい。

長いこと寝込んでいる間にKodalineの大阪ライヴを逃しまして、まあ1回聴いているからいいかということで、昨日は山崎さんいうところの「金沢の『隣の』津幡」に初めて聴きにいってきました。今回のSeed Folksライヴツアーは今まで行かなかったところをわざと選んでいるらしいです。

YoutubeのHit数などを見て、一番有名なのはこの曲だと思います。

わたしは「セロリ」の作曲者ということは知っていて、それでも気になる人が某所でこの曲を紹介していたことから山崎さん(愛称:まさやん)に興味を持ちました。一言でいえば切ない曲ですが、皆こんな思いをしたことがあるのかもなと思うほどの普遍性がありますね。一時大はまりした元ちとせと事務所が一緒で、夏には皆でCamp Augastaという野外コンサートやったりしてます(今年は山中湖らしい)。

この日は前日に色々あってあまり寝てなかったのですが、午前中金沢市内で用を済まし、ライヴの時間まで暇があったので、ひたすら曲を聴いていました。何かする気力がなくて、ぼーっとしていたかったのです。でもって、これをスマホで聴きつつ口ずさみながらシグナスに着きました。

まさやんはCD20枚くらい出してるらしく、今回網羅するのは無理なので4枚だけ買いました。最後に買った”Address”良かったですが、ギリギリだったのでほとんど当日聴き込みました。

The Road to YAMAZAKI~the BEST for beginners~[STANDARDS]山崎まさよし by [Z]ZAPAnetサーチ2.0
The Road to YAMAZAKI~the BEST for beginners~[SOLO ACOUSTICS]山崎まさよし by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

この2枚は、これからって人にお手頃な価格でライヴに「よく出る」曲を集めてあります。いい曲ばかり。特に別れ(またはその後)を歌ったものに切なく、聴き始めは仕事の手が止まるほどのものが多かったです。今はもう慣れましたが。

FLOWERS(初回限定盤)(DVD付)山崎まさよし by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

DVDはPVなので、興味ない方は通常版で十分です。英語曲が特に、珍しくリズムに乗り切れていない気がしました。一番新しい、去年出たCDです。

ADDRESS山崎まさよし by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

“Flowers”の1枚前のCD。かなり気に入りました。

その他、”Home”が初期のノリがいい、よくライヴに出てくる曲を集めてあるそうです。

それで、5時頃シグナスに行ったらかなり人がもう集まっていて、今日来ることを知っていたTwitter友達とも会うことができました。彼女は筋金入りのファンで、後で聞いたら前の方の席だったので飛び跳ねて筋肉痛とか言ってましたが、布バッグを持ってきていて、ライヴ会場で売っているTシャツなんか買って、すぐ着替えて踊るんだと。ほほー、気合いが入っていると感心しきりでした。

地元感満載。主催は津幡町です。

IMAG3190

最初前座が10分くらいあって、ヨウヘイさんって人で、声も伸びているしギターもキーボードも難なく弾きこなしていましたが、最初緊張したのかかなり力が入ってましたね。もうちょっと色んなところにひねりが欲しかったです。歌詞とか。最後の曲はなかなかよかったな。「山崎さんの前座をやらせて頂いて半年になるんですけど、いまだに出てきたときに山崎さんに間違えられる微妙な雰囲気には慣れないですね」と、自虐的な笑いを取っていました。

で、まさやん登場。ベース(&キーボード)中村キタロー、ドラム(&パーカッション)江川ゲンタという構成でした。最初はまさやんのみでしたが、残念ながら高音があまり出てなかった。アコースティックでこれは痛かったなーと、大好きな「コイン」を聴きながら思いました。ま、ライヴの出だしにはありがちなことですけどね。

(2019/11/02追記:消えた動画は「コイン」だと思うので貼り直します)

途中の曲ではパーカスなどが入ってきて、そのうち3ピースバンドになる頃にはあまり気にならなくなりました。ベースの中村さんはオーバーオールを着てどこか不思議なステップ踏んだり、飛び跳ねたり、MCに茶々入れたり、茶目っ気がある楽しい人でした。

最初のMCは冒頭に書いたとおり、「金沢の『隣の』津幡の皆さん」でした。「老若男女、まるで近所の寄り合いのようで」みたいなことを言い、「この辺には何があるんですか」と聞き、どうも道の駅で何か食べたらしいんですけどあまり名産らしいものに当たってないらしいんです。「C級グルメ」のバーガーを言いだしたお客さんがいて、自虐が過ぎるとまさやんに笑われてました。言葉は微妙に関西訛りでした。

前半は「セロリ」で終わり、「老若男女がいるので、ここらでトイレ休憩を入れたいと思います。ご必要に応じて、行ったり行かなかったり」とボケていました。

この曲ではサビでみんな手を振るんですが、後でまさやんが言っていたところによると、いつかカップルで来ていた人が手を振る方向が違って手と手がぶつかってしまい、なんか険悪な雰囲気になっていたと。「そこは譲れない」ってことなんですね、と。この曲が割と平和なラブソングなことを考えると、なんか可笑しいです。

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後半は声もよく出るようになって、一部知らない曲もありましたが上の4枚でカバーできる曲も多く、最初静かに始まってどんどんうるさくなっていきました。”One more time, one more chance”ですが、3ピースで演奏し、最初ベースとパーカスは控えめ、段々音量を増していって、「すべてかけて抱きしめてあげるよ」のところ、まさやんは多分コードを弾いていて、主旋律をベースがさらっと弾いていたのが印象的でした。

MCでは順番前後しますが、「地元の人」「主婦の人」「初めて来た人」など手を上げさせて、子ども(「こっちに振るな!」とか)やおっちゃん(漁師?と言われていた)に声をかけ、客あしらいうまいなと思いました。なんでもまさやんはお子さんが産まれたという話があり、そのせいか「しまじろう」がベネッセと戦っているんだという児童教材業界の話を熱心にしていました。ドラムの江川さんはしまじろうの「大きな太鼓、どーんどーん、小さな太鼓、とんとんとん」という歌を歌ったことがあるそうです。地声が魚屋さんになれそうな方なので、「そんな声では子どもが怖がります」とディレクターさんに怒られちゃったそうです。ライヴではお子さんは大歓迎らしいですよ。子どものために短い曲を歌ってあげたくらいでした。

「パンを焼く」では早口言葉の連チャンがあります(なぜか)。曲のリズムに乗ったままで、例えば「隣の竹薮に竹立てかけた」を4秒くらいで。ほとんどできませんでしたねー。

わたしも疲れ気味だったんですけど、隣のおばちゃん2人組はもっと疲れていらっしゃるらしく、すぐ座るんですよね。前の方大盛り上がりだったのですが。今度はもっといい席取ろうかな。

アンコールの「根無し草ラプソディー」では、所々津幡関係のMCを挟みつつ、会場の笑いを誘っていました。しかも、アンコールなのに先に曲名バラしそうになるし。

ところで、まさやんは立山を舞台にした「春を背負って」(「劔岳 点の記」の木村監督)の主題歌を歌うことになりました。1年前に大谷でロケ隊に遭遇し、英国人の先生に言ったらその先生も立山に行って遭遇したのですが。じっくりロケしてたみたいです。
公式サイト。昨日チラシもらったのですが、まさやんの情報については同じことが書いてあります。6月公開ですので、立山の綺麗な風景、厳しい自然が見たい人は是非。

(2014/04/29追記:トレイラー見つけたので貼っておきます)

(2019/11/02追記:消えたので張り直します)

最後に、帰ろうとしたら今日のメニュー(セットリスト)が黒板にありました。知りたい人もいるだろうから貼っておきます。女性客が7割くらいで、皆スマホを構えていてわたしは緊張し、ぶれてしまったのでテキストに起こします。

IMAG3191Part1                                 Part 2

はじまりのDing Dong                                               Home

コイン                                                                       アルタイルの涙

Redemption Song                                                  Plastic Soul

星空ギター                                                              僕はここにいる

Green Bird                         メヌエット

Flowers                           One more time, one more chance

Fat Mama                                                                Higher Round

週末には食事しよう                                                 パンを焼く

セロリ                            ガムシャラバタフライ

ヤサ男の夢

Passage

[Encore]

アドレナリン

根無し草ラプソディー

Char@アイザック小杉文化ホール ラポール(富山県、2013/10/19)

ヨシダヒロコです。

大した量でもない仕事なのに調子が出ないままこなしているうちに、レポが遅くなりました。

日本が誇るギタリストであり、恐らく英詞でロックを歌った最初のミュージシャン。わたしは「ロック御三家」と呼ばれていた70年代をリアルタイムでは知りませんが、デビューアルバムと、3ピースユニットであるジョニー、ルイス&チャー(のちのPink Cloud)を大学生の時に知りました。「気絶するほど悩ましい」という歌が一番一般には有名ですかね。

ジョニー吉長さんは割と最近(去年?)惜しくも亡くなられたのですが、今回はわたしが20代の時に活動していたCharのバンド、Psychedelix(サイケデリックス)でベースを弾いていた澤田浩史さんと、Charのデビューアルバムでドラムを叩いていた古田たかしさん。古田さんはなんとわたしより若いらしい。最初Charが仕事で会ったときには、短パンをはいていたらしい(それだけちっちゃかったってこと)。しばらく声質が合わなくなってCharの音楽からは離れていたのですが、ちょっと見ないうちに強力な3ピースバンドになっていました。Charがどんな人か知りたい人は、YoutubeでNHKの英語番組を録画した「釈に逃げられた!」という3本のビデオを見てみてください。そのビデオの中でも言っていたのですが、「練習していないやつはすぐ分かる」。まあ耳の痛い言葉ですね。

前半はアコースティックセットだったのですが、最初「Shinin’ You Shinin’ Day」で始まり、昔懐かしい「表参道」の「これが最後と チョコレートパフェ」という歌詞を「反魂旦20個」と変えて歌ってみたり。わたしは、一瞬薬型のお菓子の方じゃなくて、腹痛の薬の方かと勘違いしました。18の頃から富山に来たことがあるそうで、その時「写真撮ってください」と来たお姉さんがその日聴きに来ていたり。富山空港はいつの間にか「きときと空港」になったらしいのですが、Charは「ギトギト空港?」と言って笑いを取り、「きときと」の意味を知ると「フレッシュ空港?」と言ってまた笑いを取っていました。そこに石やん(石田長生さん)はいませんでしたが、石田さんとのユニットBAHOを彷彿とさせるような内容でした。Charのアコギが音響がいいのかキレキレで、いい音でした。

Youtubeには山崎まさよし、斉藤和義、奥田民生などとの笑える(ことも多い)コラボレーションがあって、聴かせますので、アコースティックギター好きの方は是非。

後半はギターをエレキに変えて、Psychedelixの曲は「Hey Jimi」1曲だけでしたが、Pink Cloudの曲は構成が同じせいか多かったです。元の3人には叶わないだろうと思っていたら、なかなかどうしてドラムとベースが頑張っていました。「からまわり」も初期の曲ですが好きです。この日インストゥルメンタルはなかったはずですが、昔のユニットでは結構あってかっこよかったですね。

これもやりました。

Pink Cloudのベーシストとしての加部さんは、手数が多くて好きなミュージシャンでしたが、今回コメント欄でギターから入ったと知りました。ギターから入ったベーシストは確かに多いのですが、こんなに器用な人はあまり知りません。でも、澤田さんもぶっとい音を出して安定した感じのベーシストかと思っていたら、加部さんぽいプレイもするんだと新鮮でした。

もちろん「気絶するほど悩ましい」とデビュー曲「Navy Blue」も。この辺は本来Charの目指してなかった歌謡曲っぽいものですし、詞なんかも人に書いてもらっています。でも今聴くとまた感慨がありますね。「Navy Blue」の「きしむベッド」という6文字は昔から悩ましいと思っていたのですが、多くの人が尾崎豊が出所だと思っているのでは?20年ほど間開いてますよ(訂正:「きしむベッド」は尾崎で、「Navy Blue」が「狭いベッドの きしむ音の中」でした)。

聴衆は、となりのおじさんのノリが悪いのがちょっと気にくわなかったのですが、平均年齢高そうな割には、こんな田舎にも「いかにもCharのファン(=うるさい)が来るんだ」とちょっと驚きました。わたしくらいの年齢のがたぶんちょこちょこ混じってたんでしょうね。ヤジのような声援のようなのが飛ぶので、「私語は慎んで」とメンバーに言われたくらいでしたw。

曲のかなりの部分が英語だったので、半分外タレを見ているような気分ではありましたが、Charが最後の方ぼそっとなんか言ったのを聞き逃しませんでした。たぶん”I’m really impressed”とかなんかそんな感じだったのではないかと思います。一方、昔のCharのファンで、恐らくいつもテレビで日本語の歌なのに日本語の字幕が出るようなのばかり見ているのであろうおばちゃんなんかには「何いっとるか分からん」だったみたいです(帰り道に聞きました)。

みんな帰ろうとしなかったですが、アンコールは2,3曲あって、もちろんこの曲も。アンコールはこれと決まってます(歌詞の意味がいまいち分からない……)。

ところで、日比谷の野外音楽堂(日比谷野音)はCharにとっては思い出深い場所だそうですが、4月にそこでライブをやったそうです。最近CD+DVDで出たばかり。サンプルはここ(リンク)にあって、ものはこれです。

CharのレーベルZicca.netより、ここにある「414」ってのがそうです。


http://www.zicca.net/pc/?act=store-GoodsList

満員御礼、駐車場も大変なことになったらしいライヴでした。翌日に試験だったのに、わたしはすっかりぼやーっとしてしまって勉強しそびれました。

近況。

ヨシダヒロコです。

しばらく間が開きました。あまり体調が良くなく、考えた末にFacebookを一時休止しました。これについては楽になりました。誕生月だというのに皮肉なものです。断らなければならない仕事もありました。

仕事については非常にまずいことが起きつつあるのですが、そのうちエントリを改めます。

気分が良くないときは、医師の指示に従って良く昼寝を取ったり、好きな音楽を選んで聞いたりしています。

Lana Del Rey(ラナ・デル・レイ)の”Summertime Sadness”は7月頃に出た曲ですが、「もう夏は逝ってしまったんだなあ……」と感傷に浸るにはいい曲かもしれません。

原詩はここにあり、題名からしていろいろ解釈があるようですが、夏の間愛し合った2人が別れるのか、夏の最中に別れるのか、両方に取れるような訳し方をしました。最初の一節だけです。

最後に激しくキスして/悲しい夏/知っておいて欲しい/あなたは最高だったと

ついでに書いておくと、滞っているスペイン語の2つの試験の勉強ですが、(西検3級、DELE B1)一応予定通り受けるつもりでいます。試験料が高いのが痛いですが。

SUMMER SONICでコミュニケーションについて考えた(2013/08/10、11)(追記あり)。

ヨシダヒロコです。

先行予約でチケットを押さえておいたSUMMER SONIC、行ってきて昨日帰ってきました。
先行予約のお礼として、Tシャツが送られてきたので1日目はそれを着ていきました。

いやあ、東京は暑かったです。熱中症になりたくなかったので、1日2時間までに抑えました。いい年ですし。

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1日目に見たのはSonic StageのBastille(バスティーユ)とKodaline(コーダライン)。両方新人です。Bastilleは最新シングルの”Things We Lost In The Fire”が気に入っていたので。他にもシングルを数曲、Absolute Radioで聞いていました。会場は野外ではなかったので、ほっとしました。

会場に着くともう演奏が始まっていて、重低音がすごかった。ヴォーカルもギターもドラムを持っててドンドン叩くんです。もちろんドラムは別にいるのに。低音がお腹に響いてくるほどでした。Bastilleはあまり余計なことを言わず黙々演奏していた印象を受けましたが、歌詞を覚えていくほどまでではなかったくらいのわたしですら、感銘を受けました。

一番盛り上がったのがこれかな。みな腕を振り上げて飛び跳ねてましたね。ちなみにイギリスのバンドです。このPVではあの迫力の1/20も伝えられませんね。

Kodalineの前、サウンドチェック中。

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Kodalineについてはもうここ(SUMMER SONICとKodalineのデビューアルバム。)で書いているので長くは書きませんが、”High Hopes”はわたしは途中までぐしぐし泣きながら歌ってました。ブログ上でですが訳しただけあって歌詞はほぼ覚えてましたので。涙の粒をぬぐって、残り半分はメンバーに見えるように口を大きく開けて歌いました。最初の1曲PAが変かなと思ったほかは文句はなく、Bastilleもそうですが、涼しいヨーロッパから日本に来てこんなに暑くて可哀想でした。

Kodalineは結構前の方で(4列目ほど)聴いていたので言っていることが分かって、”Despite it’s so hot, it’s great”とか言ってましたよ。アルバムで聴くよりはうるさくて、それがまたよかったです。2日目の帰る途中にFacebookを見ると、どうも次の来日があるらしいですね。両バンドともおそらく機嫌良く帰っていっただろうと思います。

ここでエントリタイトルにしたコミュニケーションについてですが、ライヴではお互いの言語が違うこともあるし、音響や叫んだりしたりした際にうまく通じないこともあるし、そういうときに非言語コミュニケーションがものをいうんだなあと思いながら聴いてました。例えば手拍子して欲しいときにメンバーが自ら観客に向かって手を打ってみせるとか。もちろん、サウンドや、たとえうまく聞こえなくても歌詞や、照明諸々も雰囲気作りに一役買っていると思います。

わたしの仕事だったらこれは何に相当するんだろう?行間だろうか?言葉の選択だろうか?と考えたりもしました。

その辺をもっと考えたのが翌日のMuseのライヴでした。

Museは前日に大阪会場でライヴしてたのですが、その前がミスチルでその前がSmashing Pumpkinsでした。こともあろうに、スマパンの演奏の時、一部のミスチルファンがシート引いて前の方で「場所取り」をしたらしいです。Twitterでそれを知って、東京会場でも順番は同じでしたので嫌な予感がしたのですが、ミスチルの最後の方に入っていって、人がはけても意外に前には進めず、両方聴きたい人が多いのか実はMuseファンがスタンバイしていたのか分かりませんでしたが、わたしの周囲では特に問題なかったです。

今日、小さいハコでまたMuseのライヴがあるのですが、行ってきた人にもサマソニの興奮冷めやらぬ人にもお薦めなのがこのビデオ。WarChild UK という、紛争地の子供に援助を続けている団体のためボランティアで演奏しました。Sheperd’s Bush Empireはそんなに大きなライヴハウスではないので、チケットは2秒ほどでなくなったとか。トップに演奏されている”Supermassive Black Hole”は魅力的な女性をブラックホールにたとえた曲で、サマソニでも大盛り上がりでしたね。わたしも好きな曲です。

(2020/11/21追記:元動画がMUSE Archiveという公式に移ってたので張り直し。2時間あります)

再び、サウンドチェック中。
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夕暮れ。

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さて、サマソニでのMuseはQVCマリンフィールドで、つまり野球場でありました。雨はうまいことよけてくれたみたいで、 会場が大きいため(横浜アリーナくらいかな?)演出がすごかったです。いわゆる「非言語コミュニケーション」というか、バンドメンバーやスタッフが観客を楽しませようと考えてくれたものでしょうが、レーザー光、スモーク、 後ろのスクリーンに映し出されたメンバーの模様のみならず幾何学模様、人の指紋や身体(なんかディスプレイが理系ぽかったのです)の映像、アルバム「熱力学第二法則」の最後の2曲当たり、エントロピーがどうしたとかいう女性の朗読を女性の映像つきで出したり。何かぶきっちょだけどスモークを吹くロボットが登場したり。ダメ押しに、最後に花火が何発も上がりました。花火大会行ってないんで嬉しいサプライズでした。

遠すぎて、Museのマシューの言っていることはいまいち分かりませんでしたが、後ろの方までしっかり盛り上がっていた様子でした。ライヴって、その場のノリというか雰囲気で、「あ、今手を叩けって言ったんだ」とか一瞬にしてみなに拡がるんです。そこに何も言葉はなくても、ノっている人はみな、多分同じことを感じている。Museは13年だったか14年ぶりにこのサマソニに来たそうです。その間訓練を積んで大バンドになったんだなあ、と思いました。

これが2日通し券のリストバンド。これ付けていると出入りができます。

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帰り。シャトルバスを沢山出しても人がはけず、京葉線が混み混みで、2時間かかって宿に着きました。ある女の子が電車の中で言っていた言葉が印象的でした。「夏休みは終わったんだよ」。2日間、楽しんで歌ったり踊ったり手を振り上げたりしてきましたが、「わたしも客先に満足してもらえるようにいい仕事しよう」とつくづく思いました。よいパフォーマンスは人に何かを気付かせるものですね。

音楽関連での検索、ありがとうございます。専門ではないのですが、書いてて楽しいのでたまに何か書きますね。