ビアトリクス・ポター生誕150周年記念ピーターラビット展(2017/03/25大阪グランフロントにて、会期は04/02まで、その後東京・中国・九州・中部を巡回)。

ヨシダヒロコです。

もう週末の予定が決まっている人もいるだろうし、金曜日の午後でも一杯でしたから混むと思いますが情報をば。この後、広島、福岡、名古屋も巡回しますし。今見たら東京・八王子が追加になってました。原画が沢山あるのを見たくて、他にも大阪に用事があったので。

オフィシャルサイト。

http://www.peterrabbit2016-17.com/

peterrabbit

着いたバスが(春休みだし)遅れて、さらにグランフロントで迷って、やっと会場に着いたけど駆け足でしか見られませんでした。『ピーターラビットのおはなし』シリーズは多分日本語ではほとんど、英語で読んだのもありますが、知らない話の絵がありました。ノエルという男の子に書いてあげた最初のおはなしやペットのピーターのスケッチ(すごくきっちり描いてある)、もちろんポターの人生についてもパネルがありました。

伝記映画『ミス・ポター』と(レニー(レネー)・ゼルウィガー主演、2006)いうのがあるのですが、いい予習になります。

その他、放送大学”Walking With Writers”というほとんど日本語が出てこない英文学の授業で取りあげていました。

人をかき分けかき分け何とか見て、欲しかった図録を買いました。ディーンさんはそんなに好きなわけではないので、DVDなしで。時間もないし、あとは布でできたハガキ1枚だけ買いました。うさぎのわらわら群れているスケッチものがあったら良かったのですが。図録はカラーでいろいろ入っているのでよい感じです。

一番右は、郵便局の限定商品です。他にもあります。

『ミス・ポター』のトレイラーは英語なら配給会社にありましたし、わたしも過去にレビュー書いてます。

『おやすみ、リリー』(スティーヴン・ローリー著、越前敏弥訳)ハーパーコリンズ・ジャパンモニター本読了(2017/04/06、発売前に書籍情報を追加)。

Duchshund

Enter a caption

Photo: Dachshund by Tam Tam  https://www.flickr.com/photos/strollers/137518470  Creative Commons 2.0

2017-03-24 01_Fotor

ヨシダヒロコです。

こういう試みに参加するのは初めてですが(あまりない気もする)、応募に通ればサンプル本(ゲラ本)がもらえて、読んで感想を書けば発売時に本とオリジナルグッズがもらえるというもの。応募が人気あって、急遽枠が広がったとか。

わたしはこのタイトルと同じ文脈で「おやすみ」を見たことがあるような気がしますが、原題は”Lily and the Octopus”、著者は全くの新人で自伝的な本です。リリーは偶然うちにも似た名前の(りり)フェレットがいますが、12才のダックスフント。老犬と言ってよいそうです。

わたしは小さい頃にいろんな動物や虫や植物と接しました。それが今の自分をつくっているとも言えますが、その頃は野良犬がまだいて、一度大きな犬に追いかけ回され(怖くて走ってしまった)結構大きくなるまで犬が怖かったのです。たぶん大学生の頃くらいでしょうか、家庭教師のバイトをし、就職し損ねてまた再開し、犬を飼っているお宅に多く行きました。ワンワン吠えるから何かと思ったらしっぽ振ってたりとか、前足2本でわたしの足をつかんで放してくれない犬とか色々いました。その頃は猫がいたから、匂いがしたのではないのかな。

今はフェレットの飼い主として、犬と一緒に獣医さんで順番を待っています。わんこの飼い主さんの中には「それはどういう動物か、何を食べるのか」と質問してきたり、わんこからもわたしやいたちがラブコールを受けることもあります。今思い出しましたが、リリーのような老犬を恐らく調子が悪くなるたびに獣医さんに連れてきているオーナーさん(年配)に会ったことがあります。今では、猫の最初のうちの用心深さも可愛らしいけど、犬やフェレットの最初から開けっぴろげなところもどっちも好きです。

20日の夜に読み終わり、思った文章をさくっと書いて出しまして、越前先生のところに皆の膨大なファイルが行ったそうですが、FBで「ツボが人によってこんなに違う」と書いていました。今わたしが書いていることはモニターで出したのとはまた違っています。

この本にはなぜか「タコ」が出てきて、リリーを苦しめたり弱らせたりするのですが、本の最初の方で誰かが「それって……」と何か言いかけるのです。それで何の病気か分かる人は分かるかも。わたしは分かりました。若いときにもリリーはダックスフントの純血を守るために(多分交配の関係?)遺伝子が弱く病気になってしまい、主人公をハラハラさせます。大手術になってしまい、アメリカでは獣医代もシャレにならないのだなあとつくづく思いました。

ペットとは言葉も通じないし、苦しそうなのに原因が分からなければ飼い主はオロオロしてしまいます。例え相手が人間であっても、たぶん素人のできることなんて限られているんでしょうけど。恋人と別れた主人公にはリリーがほとんどすべてなのです。何をするのにも一緒だった犬がもしいなくなったら。

うわーと胸がいっぱいになったのは、リリーの別の呼び方がずらっと列挙されたページが突然ありまして。ペットを飼っていると、呼び名が増えるんです。うまく言えないですが、違う名前で呼びたくなってそれが増殖する。ペットの方も何となく自分のこと呼んでる?と分かっているような感じで、もうリリーの場合はそもそもこれは犬ですかというのまで入っていました。

リリーは話すのですが、こんな感じ。  「あなたが!なめてる!ふんわり!したもの!なあに?わたしも!なめたい!わたしにも!なめさせて!」 なんだか、目がくりくり、まん丸でしっぽ振りまくって、というのが目に見えるようで微笑ましかったです。病気しながらも1匹と1人の生活は続いていきます。  「ぼく」がマッチングサイトで恋人候補に会ったとか、会ってみてやっぱりダメだったとか、大好きな親友と飲んだり、あまり出来がよくなさそうなセラピストにかかったり、仕事がぜんぜんなかったり。わたしもフリーランスなところは同じだし、等身大に書かれたゲイの男性の生活は親近感が持てました。

それでも病は去ってくれなくて。わたしもいろいろ病になったり亡くなったりしたペットがいて、年なのは分かっているけど何とかならないだろうかと、客観的にはもう手立てはないのにジタバタした経験があります。この小説は老犬とさようならするというラストは最初から見えているんですけど、そこまでがユニークなので、ありがちなお涙頂戴にはなっていません。

ペットは小さな動物ですが、命についてかなりたくさんの(人間並みの)ことを教えてくれます。作者不詳の『虹の橋』(“Rainbow Bridge”)という詩がもともと英語であるんですけど、一言で言うと死んだペットと飼い主はあの世で再会できるという話です。日本語にも色々訳されていて、スペイン語にもなっているのを確認しましたから、相当広く知られているのではないでしょうか。ペットが逝ってしまう過程でなにか深遠なことを考えてしまうこともあり、この本にもあります。死とはどこから始まっているのか、生まれた瞬間か、受胎かも、とか。

動物を沢山飼ったからといって看取りには慣れません。今いる子たちには大往生して欲しいです。

これを読んで、「うちの子を大事にしなきゃ」と思ってくれるオーナーさんや、今は動物と暮らしていない動物好きの人が何かを感じてくれたらいいですね。それに、昔『吾輩は猫である』を書いた夏目漱石の猫はどこからか迷い込んできて神経衰弱の漱石を慰めてくれ、出世作のモチーフにまでなったことをふと思い出しました。リリーだっていなくなって後も飼い主に幸運をもたらしているのかも。

発売は4/15です。
(2017/04/06 20:51追記:各書籍サイトに情報が出たのでリンク張ります)

翻訳ミステリー大賞シンジケート金沢読書会第10回レポート『二人のウィリング』@謎屋珈琲店(2017/03/04)。

ヨシダヒロコです。

この翌日にも試験があって富山から金沢に行くことになっていました。ほんとなら泊まりたかったです。金欠だし試験準備も終わらず、取ったホテルも懇親会も泣く泣くキャンセルしました。

課題書は370pほどだったしさすがに読み終わるだろうというタイミングで買いましたが、甘く見過ぎ、毎晩遅くまでとっちらかっていたため、遅れて金沢駅に着いたときまだ15pほど終わってませんでした。今回メモなしで、だいたいこんなんだったかな、てな感じで書きます。間違いはご指摘ください。

謎屋珈琲店はできてからずっと行きたくて、今回とても楽しみだったのですが、道ややこし過ぎです。昔東別院のあたりで大学サークルのミニ合宿やってたのに、Google Mapの挙動が不審でどこにいるか分からず。土曜で観光客多かったからかな?他に迷った人がもう1人。

コーヒーを店の奥に持ち込み、部屋に着いたらちょうど自己紹介が終わったところでした。自己紹介を打ち出した紙を見たら、向かいにいた方がなんとTwitterで前から金沢行きたいーと言ってたツイ友でした。わたしもそっちの読書会いいなと思うことありますが、旅費が出なくて。遠くからの参加は確かあともう2人。他にどーんとパフェ置いて参加している常連さん(読書会&謎屋の両方)。メール感想でのみ参加の方もいました。

今回時間が押し気味であんまりたくさん話せなかった感じがありました。遅れておいて何ですけど……。

精神科医(肩書きが変わってる)ウィリング博士がある夜タバコを買っていると、ウィリングの名を名乗ってタクシーに乗っていった男が。ウィリング博士は後を追い、知らないパーティーに入っていきます。それは別の精神科医が開いていたパーティーだったのですが、タクシーの男とパーティーを抜けると、ウィリングの前でその男は……というのが導入部。

ウィリング博士よりフォイル次長警視正(たしかにほのぼのしてた)の出番が楽しみ!と言った人、本が面白かったと言ってた人もいたと思うのですが、あの伏線(ダイイングメッセージ)の回収は?とか、この作家は雰囲気を書くのがうまい作家のではという指摘も。ある方が別の本のトリックがこうだとこの本のあとがきにありますね、と。それトリックとして成り立つんですかとわたしが聞き返したこともありました。ウィリングの奥さんギゼラの役割についても話がありました。

基本的なこととして、ウィリング博士が精神科医ぽくないという指摘が専門職の方からあり、歴20年越える患者としてわたしも同意します。権威を振りかざす人まれにもいますが、黙って患者の話を聞いてるイメージが強いです。引っ越しなどで違う医師になってもそんな感じです。精神科医のプライベートはTwitterでフォローしてる方から想像してます。

皆さんからの指摘ははしょってこんな感じでしたが、わたしは薬物と犯人の思想について多少言いました。過剰に使うと毒になるような薬物(薬と毒は紙一重です)をこの本では使っていて、少し形を変えたものが今でも安全な範囲で風邪薬などに入っていたりします。行きの電車で調べてて本を読み切れませんでした。本の中では睡眠薬として使っていましたが、当時そういう使い方をしていたのかは分かりません。訪問看護師さんにも確認しましたが、その時代だったら(今から見ると危ない)睡眠薬がもうあったと。昔、天然の薬成分(毒にもなる)の勉強してて、今でも興味あります。

わたしはその辺にこだわってしまって、本を十分楽しめなかった気がします。

帰りぎわ、うちの読書会にも来てくださいねーとお誘いがあったり、金沢お土産情報が飛びかかったり、梅田で道を聞くとなぜ違った道を教えてくれるのか?が解決したりしました。思った通り「善意で一生懸命教えている(道は違うけど)」だそうです。同じ現象を経験している北陸人もいるし、そうでなくともこれ話すとすごい受けます。

懇親会参加の人たちは移動するので、ひとりで駅に戻りました。今回一番駅に近かったような気がする読書会でした。兼六園は梅が綺麗だったそうです。

gacco『Memento Mori–死を想え』(東北大大学院文学研究科 鈴木教授)でしみじみする。

ヨシダヒロコです。

この講座はまた開講されると思いますが、7日で課題受付は終わり、登録しているわたしには現在動画だけ見えている状態です(28日まで)。最近、読みたいのに買えてないですが『死すべき定め』という翻訳書が売れたり、終活という言葉が流行ったり死生学という学問も人気なようです。

この講座は「東北大学で学ぶ高度教養シリーズ」の第一弾で、「宗教民俗学」という学問から特に日本人の生と死、宗教観、宗教儀式などを取り扱っています。「民俗」とつくのでふだんわたしらのやっているようなことが題材となっており、豊富な写真やフィールドワーク、先生の話術(こんなテーマなのにちょっと受けることを言う)で飽きませんでした。最後は1000~2000字のレポートがありました。その採点はまだ済んでいません。

memento_mori

下の写真はもとはFrickrという写真サイトから、Creative Commonsのライセンスで講座内の最初と最後にアップで使われていたものから。悲しくも美しく、選択が見事です。

わたしの場合、

1.自分自身の死について考えることが多いような病気に罹っている

2.ペットを沢山飼ってきたので、沢山亡くしている

3.周りの人の死、面識がない場合でも考えてしまうことがある。さっき知ったのですが、重力波望遠鏡LIGOの創設者のひとりであるロナルド・ドレーバー氏が亡くなったと。ノーベル賞も取り沙汰されていたような方だそうですが、英語ニュースによると認知症だったと。状態は分からないが残酷なことだなと思いました。

まず、「Memento Mori」という言葉について先生の解説。字幕はダウンロードできるので、適宜句読点を入れました。確かにラテン語系の言葉は「死ぬ」という動詞がmorireだったりmorirだったりします。

「memento mori」というこの授業についてですけれども、この言葉はラテン語の ある意味では
「覚えていろ」という 命令と、「死ぬこと」という言葉が くっついて、「死を思い出せ」「死を想え」 ということになります

宗教民俗学って知らなかったのですが、こんな説明です。

信仰の定義、 つまりこれは宗教を含むわけですけれども、信仰の定義について考えてみましょう。私はこれをカタカナのヒトと カタカナのカミとの交渉に関する観念と、それに基づく行為である というふうにまとめています。
ここではカタカナの「ヒト」は 人間を表します。またカタカナのカミは漢字で書く神、漢字で書く仏 、カタカナで書くホトケ、霊魂, 精霊, 先祖, お化けなど といった超自然的存在、すなわちスーパーナチュラルビーイング 全体を考えています。つまり ヒトとスーパーナチュラルビーイングとの交渉に関する観念とそれに基づく行為を信仰という ふうに理解しています。

さて 私がやってる宗教民俗学の視座というのはそういった「信仰」を研究対象とします。その点でいいますと神学と 言われるようなところが宗教を対象としてると言っても いいかもしれません。そこでさらに宗教民俗学は 宗教の規律というかドグマというような形で教えがしっかりした体形を とってるような部分が変化・曲解・混淆して 受け入れられている、そういった現実の進行場面を対象としています。

民俗学とはよく知らなかったのですが、なんかおもちゃ箱ひっくりかえしたようにいろんな話がいろんな地域から出てきて、庶民のやることですから誤解して違うものを違った拝み方している場合などもある訳です。それをそのまま観察するところが大らかだと思いました。ある事象そのものも教義を無視しているところがあって、それものびのびと死者を祀っているなと。

印象的な話はなんといっても恐山。イタコの口寄せは異次元から怖いものが来るような印象がありましたが、やってくるのは懐かしい人の霊で、「また呼んでくれ」といって帰っていきます。お供え物にも圧倒されましたし、何やら恐山事態自体の構造がカオスなのが興味深かったです。東北らしいもので言うと、震災後の怪異譚。タクシーにお客さんを乗せて降ろしたら、というのはどこかで読みました。それも怖いというより悲しい。先生は突然の死のことを「サドンデス」と言っていました。生者の負い目も大きくなると。

また、在宅ホスピスというのがありますが、勤務医の先生が在宅での看取りをやる医師になったら、なぜかお迎え現象が増えたという話がありました。研究結果は見たことがある気がしていて、不思議だなあと思ってました。幻でも身内が来てくれたら死ぬのも怖くないでしょうし。

生者が死者を悼むのは生者の思いのため、という話を聞きましたが、経験上全く同じことを考えていました。日本人の宗教観について矛盾も突いており、エキサイティングな講義でした。ビデオが「オーロラ」より長めなので、心持ち早送りにしても時間はかかりましたが、こういう話は悲しいことも多く出てくるけれど心を豊かにもしてくれると思います。本来、文学部とはそういう所かと思います。

そんな講座を修了して(レポートの採点まだだけど、した…と思う)、ネット本屋(わたしはe-honからリアル本屋経由で買ってますが)を整理していると、上で書いたのと似た怪異譚が本になっていて評判もいいようなので紹介します。泣かせる話とか感動とかいうのが大の苦手ですが、これは紹介したいなと思いました。

Twitterで遺族の方らしい方が「『忘れない日』ではなく、忘れたくても忘れられない命日」と書いていました。今回の講座は葬式やお墓など回りのこと、何回忌という区切りも紹介していました。震災で亡くなった方には7回忌に当たります。

最後にこういう「臨床宗教師」という資格ができました。医者やカウンセラーでは限界がある場合、災害(熊本地震の実績あり)や医療現場のターミナルケアに出動するらしいです。最初に養成講座を作ったのがこの大学でした。宗教家を対象とします。

http://www.sal.tohoku.ac.jp/p-religion/neo/wiki.cgi?page=%CE%D7%BE%B2%BD%A1%B6%B5%BB%D5%B4%D8%CF%A2

『情熱のシーラ』スペイン語版DVD2016年12月に買いました(スペインAmazonより。まだよく見てません)。

ヨシダヒロコです。

シーラのファンが多いので、情報を小出しにします。

結果から言うと、原書は日本で、DVDは遅れまくって去年の12月末に買いました。スペインのAmazonから買ってみるのもいいだろうと思って、ちょうど欲しかったイタリア語の教科書の値段も見ながら考えてました(教科書については改めて)。

日本では出品者からしかもうでてません。今レビューを短く書きましたけど、最初のレビューの人が勘違いしているのでここにも書いておくと「リージョンの違うDVDはPCなら見られます」です。わたしもそういう専用のプレーヤーがあるのを探したりもしたけど、しょっちゅう見るならともかく。”Sherlock”とか去年オスカー取った子役の子が出てたカナダのフェレット映画(“The Magic Ferret”)を観るのにはPCでした。今は画面も大きいですし。

日本の商品情報。

本も寝落ちしながらたまに読んでいる感じで、イタリア語検定終わったら頑張ります(こんなのばっかし……)。出だしの印象は、「文学だなあ」という感じです。600ページ字がぎっしり。大丈夫だろうか。

わたしはあまりKindle使いませんが、スペインにはKindle版があります。DVDと一緒に買ったら送料はさほど高くはないかも。

和む本(4)――『ねこたん ねこの英単語』、『紺田照の合法レシピ(1)』

ヨシダヒロコです。

仕事のめどがつきました。量に無理があったのではなく、体調の制約の中で仕事するのが難しかったのです。内容自体は勉強になりました。片付くまでもう少し。

その合間に、なかなか取りに行けなかった本を本屋でピックアップしてきました。

このほかに『月吠え』2巻や理科系の本も買いましたが、月吠えは悲しい感じでしたね。今回紹介する2冊は出るなりネットレビューなどで人気だったものです。

ねこたん ねこの英単語

ジャパンタイムズ

ジャパンタイムズ

2016-05-02

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『ねこたん』は、猫と英語に興味がある人にはお薦め。いまはうちに猫いませんが、子供の頃から3年ほど前までいて猫好きです。意外と猫のパーツとか仕草とかぱっと出てこないもので、独特の表現があります。結構用例が写真と一緒に載ってるし、知らないのもあったり。口のまわりが”muzzle”といったりとか。最近子猫は皆目が青いことを知ったのですが、その言葉も書いてあります。ペット本なので様々な人が撮った写真が可愛いですが、一番面白かったのは猫に関することわざで”rain cats and dogs”のページ、言葉を聞いて想像したとおりの写真を作っています。

猫ブームといわれていますが、期待に添わないからと捨てられる猫がいると読んだことがあるし、ブームが去ったら昔のハスキー犬みたいにならないか心配です。

実はフェレットが例によってイタズラして本をどさっと落とし、今出てきてません。何回も眺めると思います。

紺田照の合法レシピ(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

馬田 イスケ

講談社

2016-02-17

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(なか身!検索あります)

これも出て割とすぐ評判になった「任侠系お料理マンガ」。主人公の紺田は18歳、高校に行ってるけど本職はヤクザ。料理が大好きで、いつも今日のごはんは何にしよう、と考えています。抗争とかの緊張感あるシーンもあるけど、それがレシピのきっかけになったり。料理に挟み込まれるヤクザ用語(「くく……大葉は合法ハーブの中でもとびきり最高だ」とか)、主人公がヤクザその他の皆さんを料理でいい顔にしていく(だけど本人は仏頂面)のがクセになるマンガです。

レシピも美味しそう。2巻は8月予定でもう予約中です。2巻も楽しみです。

和む本(3)ー見て楽しいフランス菓子本、スープのレシピ本。

ヨシダヒロコです。

こういうリラックスできる本も必要と思い、意識して買っています。

料理雑誌は買わないようにしています。紙だとたまるし、Kindleでも結局使わない。TVでは「きょうの料理」あたりはこれはと思ったのチェックしています。ジャンルを問わず、なるほどそうやったら作れるのか(やってみないと分からないけど)というのが見て何となく分かるのは楽しいものです。この番組は結構ネットでもレシピを出していて、その他のサイトもEvernoteで保存しておきます。普段よく使っているのがそういうレシピかも。

もちろん、冷蔵庫にあるもので何となく「あれとあれで……」というのもやりますし、レシピを見るのは複数回作っているうちに段々自分のものになります。フラスコ振って実験室にいる勉強をしていたので、料理は延長上のように思えてなりません。煮る料理は割とそうでしょうかね。

今回のは2冊、今後あと2冊ほど出てくるかと思いますけど、「これはちょっと欲しい」と思った、見ても楽しい本です。

1冊目は初めPinterestでとても綺麗な和食前菜盛りつけの写真を見て、もと画像のブログを読んだらありました。ダンナさんがフランス人で、フランス菓子のパティシエの方。勉強しているイタリア、スペイン語にからんで料理のレシピは見ることありますが、お国柄が食材に出ていて、この本もバターが無塩でもいいけどあっちでは発酵バターとか、なかなかなさそうなスパイスとか、そういうの見ているのは楽しいです。ないものはおおむね日本で代わりになるものが書いてあります。本はある時点でディスカウント本になり、今は正規には売ってないようですが(中古)、お菓子作り初心者のわたしは少し練習したら作ってみたいものがあります。

甘いものは量は食べませんが、難しそうなので作ってみたくなってまず買った本。気になった方はなくなる前に。

フランスで覚えたお菓子 (マイライフリシーズ)

panipopo

グラフ社

2011-05-28

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2冊目はTwitterで料理上手なんだろうな、という方がツイートしていた本。1年分あるらしい大量のレシピがあり、眺めても楽しいです。お味噌汁も。わたしはスープというものが好きですし。クリームコーン缶と冷凍コーンで簡単にコーンスープが作れたりしますが、面倒な人向けにこんなものがあるんです。コンソメもコーンも入っているから牛乳入れて温めたら終わり。

2016-01-27 15.03.59_web

本を見てて、今はグリーンピースの時期なので安く沢山手に入れば美味しいのができそうです。1つ気になるのが、スペイン料理の夏に飲むガスパチョがあるんですけど大事なニンニクが入ってないし、なんかうーんという感じです。朝向きでしょうか?

出たばかりの本で、料理あまり得意じゃなくても簡単に作れそうなものです。朝は時間ないですし。

365日のめざましスープ

有賀 薫

SBクリエイティブ

2016-03-19

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翻訳ミステリーシンジケート金沢読書会第8回・シーラッハ『犯罪』(2016/05/01, 109地下うつのみや本店)

ヨシダヒロコです。

今回体調が悪く参加が危なかったのですが、懇親会(途中まで一緒でしたが、自分の好きな片町のごしゃごしゃしたところ)は取りやめました。

課題本は読書会にも自分にも初のドイツミステリーで、評判が高く読みたかったものです。

犯罪 (創元推理文庫)

フェルディナント・フォン・シーラッハ

東京創元社

2015-04-03

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短編集で、犯罪を犯した人の11の物語。ページ数も知る限り課題本としては一番少なく、ネタバレしてもよければ読んだ作品だけでも、ということでした。ギリギリに買いましたが、結局金沢へ行く電車の中で読み終えました。ドイツというと、きっちりかっちり融通きかない的なイメージありそうですけど、もともと弁護士が本業である罪人に対する(やむにやまれなかったケースも多い)著者の温かい目線を感じました。むかし第2外国語の授業で陰鬱なリーダーを延々読まされたせいもあったかも。今回結構イメージ変わったと思います。

少し遅れて着いたら、ちょうど始まるところでした。連休ど真ん中、リニューアルしたばかりの109にうつのみやが入ることになり、地下フロアの広場に衝立を立てての会でした。幹事さんは「翻訳者さんは(会場の様子の予想が付かず)デンジャラスなので呼ばないことにした」と。確かに案内をする係の方がわたしの真後ろにいて、方向が分からない人に何回も道案内をしてました。

読書会では詳しい資料を頂きます。著作リスト、著者プロフィール、翻訳者さんの金沢読書会へのメッセージ。今回酒寄先生は、この辺りに住んでらしたことがあるそうで、立山を舞台にした掌編も寄せてくださいました。シーラッハは著者紹介にあるとおりナチの末裔なので、そういう出自の人にスポットライトが日本では当たりにくい気がしますが、そこに向き合った作品も書いたと説明がありました。

その他に、途中でですが、NHK語学講座で知られているマライ・メントラインさんのブログ記事も紹介してもらいました。3年ほど前に卒業するまで、NHKテレビ講座など見てたのでドイツ語を目にする機会あったと思います。結構ドイツ人の本音が出てたり、意外と言葉の響きが明るかったりしましたっけ。
【まさかの来日】 天才作家シーラッハ、やはり尋常じゃなかった!

自己紹介が一巡して、感想のコーナーになったのですが、幹事さんがどの作品が一番好きかをカウントしていました。ぶっちぎりで『フェーナー氏』、次点で『チェロ』でした。わたしも皆さんも他にいいなと思った作品はあり、同じ博物館でずっと警備しているうちに妄想を募らせていく『棘』、完璧な『正当防衛』、シーラッハお得意の共感覚ものと見られる『緑』など。ラストのスカッとする『エチオピアの男』などが挙がったと思います。

人気の高かった『フェーナー氏』は、わたしは妻から夫に対するモラハラで追いつめられる、しかもこれだけのページ数で怖さが出るのはすごいと思ったのですが、男性2人が「怖い」と、結婚生活の長い方が2人「結婚生活も長いといろんなことが……」という感想でした。『チェロ』は仲のいい姉弟に起こった悲劇で、好きなかたはどっぷりという感じで絵で表現された人も。

ちなみに『サマータイム』は文庫化で4行ラストに加えられており(ハードカバーにはない)、それでもトリックが分からないのですが、みんなで疑問持ち寄ってどうなったんだっけ?解説があったんですがそれで合ってたか忘れてしまいました。

どちらかというと、ミステリーというよりこんがらがった人間模様を経験した人の事件簿を見ているような。複数の人が言ってましたが、明らかにドイツ系の名前ではない登場人物も多いんですね、という意見も。司法制度も日本とは大分違うようでした。

ドイツミステリ、堪能いたしました。次は9月だそうで、なるたけ行けますように。

『思い出のマーニー』新訳を読んで(2016/06/02追記あり)。

ヨシダヒロコです。

(2016/09/18:本文が消えていたのに気づき、戻しました)

前から本は持っていて、訳者の越前先生の『翻訳百景』で翻訳裏話を読んだため早く読もうと思っていました。ジブリの映画としては地道かもしれないけどいい作品になり、その公開に間に合わせるため複数の訳者さんで急ピッチで訳されました。目立つところに全員クレジットできなかったので、訳者あとがきにあります。

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

ジョーン・G・ロビンソン

KADOKAWA/角川書店

2014-07-10

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映画を観たときも書いたことです。身内の、登場人物と同年代の子がうちに帰省したときにどうしても見ると言い張り、すごく感銘を受けて帰ってきました。孤独な少年少女、または過去そうだった人なら誰でも共感できるかもしれません(自分が「中」にいるとか「外」にいるとか)。わたしもこういうこと自分にもあったなあと思うところがありました。

原作には映画と違うところがあります。まず舞台はイギリスです。自分が一時療養しながら読んだのでそのせいかもですが、途中マーニーが突然いなくなったりアンナ(日本語でも使える名前で良かったですね)がマーニーから見て消えたり、夢かうつつかという描写が結構あります。SF・ファンタジーの要素が入っているのでしょうね。マーニーが誰かは最後の方で分かります。ただ、映画と違ってたと思うんですが、湿地屋敷の新しい住人・リンジー一家とすっかり仲良くなったあとで、みんなに囲まれて和やかに話を聞きます。短かったけど濃かったマーニーとの友情について、「秘密にする」と誓ったのでアンナは一切喋らないところが印象的でした。

翻訳上のことで、ボートの渡し守の老人「アマリンボー」は原語でWuntermenny(one-too-many) なのですが、『翻訳百景』に訳し方で気をつけたとあります。「家のない子」はジプシーかなと思ったのですが、原書の目次を見た限りでは”Beggar Girl”になっていました(2016/06/02追記:越前先生にネットでお聞きすると”gypsy” “beggar girl”の両方あったらしく、「家のない子」「花売り」などで逃げたと思う、だそうです)。

シーラベンダーは実はラベンダーとは関係がなく、スターチスの仲間です。もしかしたら香りはないかも。Wikipedia英語版からイングリッシュラベンダーと思われるラベンダーと並べて写真を載せます。ラベンダーにはかなり種類があるので、3枚目の花畑は近所のお庭にあった違うラベンダー(香りがない種類と思います)をわたしが撮った写真です。

ひたすら楽しいエンタメ『校閲ガール』。

ヨシダヒロコです。

北陸はここ2日寒くて風邪気味になってしまい、ついでに重なった睡眠不足も解消しました。4月に雪が降るのも珍しくないので、いい加減寒いのも終わりにしてくれないかな(しばらく暖かすぎたので尚更)と思います。

この本は大分前から本屋に取り置きしてもらって月頭に買い、可愛らしい装丁もあって夜に少しずつ読んでいましたが、眠くて進まず。後半はテンポがよくてすぐでした。本を読み慣れた人なら正味2時間くらいではないでしょうか。楽しくて飽きさせません。ついでに校閲部を見たような気にもなります。

校閲ガール

宮木 あや子

KADOKAWA/メディアファクトリー

2014-03-14

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ヒロインの河野悦子(コウエツ…)は学生時代ファッション誌をバイブルのように読み、その編集者になりたいとお嬢様大学から出版社に入社しますが、校閲部に回されてしまいます。しかも自分が全く読まない文芸。

一般に編集部は出版社の中では有名ですが校閲部は知られておらず、その存在すげーと思ったのはこのツイートが人気だったことがきっかけです。多分長いことぐるぐるリツイートされているのでしょう。

悦子には同期が2人いて、ファッション誌編集の森尾、文芸編集の藤岩。藤岩は服装が垢抜けず東大出身という設定ですが、後でこの設定が効いてきます。他に、受付嬢今井、悦子が担当したエロミス(エロミステリー)の大作家である本郷、その編集である貝塚、校閲部同僚のオネエっぽいような米岡、悦子の部屋の下に住んでてよく上がり込んでくる加奈子、上司のエリンギ(似てるから)。

この本では作家は出てきますが、本来、本文中にもあるように校閲は作家と交渉がありません。それを踏まえた上で、作家やその奥さんも含めてドタバタしたり、社員同士は「あんた」とか「ゆとり」呼ばわりで言いたいこと言うし迷惑は掛け合うし、それでも基本的に嫌なやつはおらず会話もポンポンと面白く読めます。謎解きの要素もあり、いろんなことのXデーがバレンタインに向けて進んでいきます。

悦子は毒っ気のあるユーモアの持ち主らしく、吹いてしまう箇所がたくさんありました。周りの同僚なども一癖も二癖もありそうな人ばかりで、でもなんだかんだ言いながらやっていってます。この職場、悪くないよなと。

とはいえ、最後の方に悦子に思わぬ初仕事(チャンス)が回ってくるときの編集さんがボロボロで、一瞬自分の業界を思い浮かべました。

わたしには悦子のような観察眼の鋭い、おしゃれなタイプの知り合いはいないので、ひとり知り合いに欲しいなあと思ってしまったり。ともあれ、本に関心のある人、読んだり書いたりが好きな人は読んでおいていいと思います。続編が出ているので、是非読んでみるつもりです。3ヶ月前に出たばっかりです。

校閲ガール ア・ラ・モード

宮木 あや子

KADOKAWA/角川書店

2015-12-18

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ちゃんとした校閲の本は、まずこれを買いました。ぱっと見ましたが普段からものを書くのにためになりそうです。

朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない間違えやすい日本語

前田 安正

すばる舎

2014-03-15

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