ヨシダヒロコです。
カブリにわずかーな寄付をしたことがあり、あるどんよりと落ち込んだ日に案内や機関誌が郵送されてきました。おかげで元気が出ました。今年は思えばマニアックなクリアファイルが集まった年でした。これもそうです。書いてあることは勉強不足でまだ分かりません。
知らなかったんですが、子供から入れてくれるんですね。わたしには甥姪くらいしかいませんが、東京からあまり遠くに住んでいなかったとして、連れて行ける子がいたら難しいこと考えずに遊ばせてあげたいです。大人で大学の中で何やってるか見たい人にもいいかと。
似た大学の催し富山でもありますし、大体こういうのは皆さんのお近くの大学でもやっているはずなんですが、時期は夏が多いのかな?
受け付け終了した、女子中高生の理系進路選択を応援するイベント「未来をのぞこう!」は面白い試みですね。他にカブリで「やっぱり物理が好き!」という試みの第3回が11/17にあるのですが、あとで独立に書くことにしてリンクのみ張っておきます。リケジョという言葉が嫌いな理系出身ですが、後輩女子が増えるのは大歓迎なので。理工系は女子学生増えて欲しいと思っているんじゃないかな?沢山の人に話聞いた訳ではないんですけどね。
最近はGoogleでも情報が探しにくいといいます。「物理 女子学生 進路 イベント」を並べると(「物理」は「理系」でも可では?)、時期はまちまちですが理系一般に行きたい女子学生向けの情報が出てきました。
柏キャンパス一般公開2018のウェブサイト
http://www.kashiwa.u-tokyo.ac.jp/opc2018/
開催概要
東京大学柏キャンパス一般公開2018 柏でわくわく知の探検
- 開催日時:2018年10月26日(金)~27日(土)10時~16時30分
- 場 所:東京大学柏キャンパス
- 交 通:TX柏の葉キャンパス駅から、無料シャトルバスを運行します(キャンパス内の駐車場は、特別な場合を除き使用できません)
- 参加費等:予約不要(一部を除く)、入場無料です
- 問合せ先:東京大学柏地区共通事務センター総務・広報係
(電子メール:)
トピックス
- ダウンロードページにお子様向けイベント案内をアップしました。(2018/10/17)
- ダウンロードページに一般公開2018パンフレット(全参加部局の企画やタイムスケジュール等詳細情報が掲載されています)をアップしました。(2018/10/04)
- 特別講演会の参加申込受付を開始しました。(2018/9/19)<受付は、終了しました>
- 一般公開2018同時開催、女子中高生の理系進路選択を応援するイベント「未来をのぞこう!」(10月27日)参加申込受付中です。(2018/9/10)<受付は、終了しました>
お願い(注意事項)
- 実験室等では、スタッフの指示に従ってください。また、公開していない場所への立ち入りはしないでください。
- 大学職員が記録用として撮影した写真やビデオ等を広報活動の一環として使用させていただく場合があります。
- 地震等災害発生時にはスタッフの指示に従ってください。
- キャンパス駐車場は特別な場合を除き使用できません。
- キャンパス内は全面禁煙です。
障害のある方へ
- 東京大学柏キャンパスでは、障害のある来訪者に対して、必要な配慮を行なっております。
- 一般公開参加に際し、特別な支援が必要な方は、10月19日(金)までに東京大学柏地区共通事務センター総務広報係へお申し出ください。なお、内容によっては、ご希望にそえない場合もありますので、あらかじめご了承ください。
講演は9日にもう申込締切終わってましたが、ネット中継あるそうです。
13:00-13:40
スパコンへの数学・スパコンへの算数
中島 研吾(なかじま けんご)
東京大学 情報基盤センター 教授
スーパーコンピュータは,スマホやパソコンと同様のCPU(演算装置)を集めた並列計算機です。柏キャンパスのOakforest-PACSは合計558,144コア,1秒間に2.5「京」回の実数演算を実行できます。気候変動,地震,宇宙の起源,材料科学,自動車周囲の流れなど様々な分野のシミュレーションは,最終的には未知数が数千万,数億以上の大規模な連立一次方程式を解くことに帰着されます。人工知能や機械学習の計算でも様々な連立一次方程式が解かれています。本講演では,スーパーコンピュータを使う上で最も重要な連立一次方程式の解法,関連した数学の分野である線形代数学を扱います。線形代数学の基礎となるのが「行列・ベクトル」ですが,2015年頃から「行列」は高等学校の数学では残念ながら教えられていません。スーパーコンピュータに興味のある高校生以下の皆さんには是非ご来場ください。もちろん大学生以上も歓迎です!
13:40-14:20
ガンマ線で見る極限宇宙
野田 浩司(のだ こうじ)
東京大学 宇宙線研究所 准教授
この宇宙は我々の想像をはるかに上回る極限的な現象に満ちあふれています。これらをより深く細かく見ることで、よりよく理解しようとするのが宇宙物理学や天文学といった学問です。そこで必要なのは極限宇宙を見るための道具、いわばメガネのようなものです。この講演では、その中でもガンマ線を道具として用いるガンマ線天文学についてご紹介します。ガンマ線は光や電磁波の一種ですが、人間の目で直接見ることはできません。これをとらえるにはいくつか方法がありますが、エネルギーの高いガンマ線をとらえるには、これが地球の大気とぶつかったときに起こる反応を用います。この反応も目では見えませんので、さらに特殊な望遠鏡や検出器が必要です。現在我々がスペインに建設中のガンマ線望遠鏡もこの一種です。このようにいくつもの段階を経て、ようやく宇宙の極限現象を垣間見ることができます。どうすれば極限宇宙がよく見えるか、考えてみましょう。
14:20-15:00
宇宙は沢山あるのか?!
野村 泰紀(のむら やすのり)
国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 主任研究者 / カリフォルニア大学バークレー校 教授
夜空を見上げたとき、そこに広がるのは広大な宇宙です。この宇宙はどこからもたらされたのでしょうか?そしてこの先どのような運命をたどるのでしょう?私たち宇宙の「外側」は一体どうなっているのでしょうか?万物を統一的に説明することのできる理論候補として期待されている「超弦理論」。この超弦理論に代表される最新の理論物理学の発展によって、私たちの想像を絶する驚くべき宇宙の姿が示されることが分かってきました。本講演では、私達が全宇宙と思っていたものは、実は無数の異なる法則に支配される「宇宙たち」(マルチバース)の内の一つに過ぎないという「マルチバース宇宙論」を紹介します。また、こうした従来の宇宙観を全く変えてしまうような世界像の転換と近年及び将来の重要な宇宙論的観測、特に暗黒エネルギーと呼ばれる時空の持つ不思議な性質の発見、私達の宇宙の「曲率」の実験的探索などとマルチバースとの関係についても解説します。