平成29年度放送大学2学期単位認定試験終了(2018/01/24&28、物理専門2科目、特別措置対象)。

ヨシダヒロコです。

関東の雪が騒ぎになっていますが、実はこちらもずっと雪です。もし降っていなくても消えません。こっちの人間でさえ「どうなってるんだ」「車が出せない」というような状態です。昼でも気温がマイナスのこともよくあり、路面が凍ってしまうので、この間獣医さんに乗せて行ってもらうのにえらい思いをしました。車が路面の雪の凸凹で跳ねまくるのです。しばらく天気はどうしようもなさそうです。そんな中、試験は予定通りにありました。28日の方はもう夜、8限だったのでこんな感じでした。暗い方がそうです。

 

今は(学部)選科履修生と修士選科生を掛け持ちしてて、キャパ上の理由から後者は今期まで休学しています。物理は無謀にも専門科目『力と運動の物理(’13)』、『場と時間空間の物理(’14)』、『量子と統計の物理(’15)』を一度に取って、3科目目は提出課題のところで時間が足りず出せませんでした。最近になって確認してみると3/10点だったので(試験期間中なら出せなかった課題でも次に備えて解答を確認できます)、どのみち無理だったと思います。力と運動は5点、場と空間は4点で通りました。

この3科目は順番に取った方が絶対良いです。1学期に『初歩からの物理(’16)』『物理の世界(’17)』『力と運動の物理(’14)』の放送を見ていたのですが、最後が難しくて。高校の時も物理力学に泣かされたっけと。力と運動=力学で難しいと思ったのは放送を5回くらい見直しているはずです(ちなみに『初歩からの物理』が難しい人には『自然科学はじめの一歩(’15)』というのがあります。主な理系科目を少しずつ扱っています)。一度に3教科は大変と思いタイムラグ作ったのにやはり大変でした。嚙めば味が出るスルメのような教材(印刷・放送とも)と今は思っています。

放送教材と呼ばれる教科書は遅々として読めませんでした。1月になってイレギュラーなことが起こりすぎて正直体調が読めなかったこともあります。特別処置は、病気や障害などがある人が事前申請で少し広いスペースを与えられ、多少の融通が利きます。ベッドでの受験も可らしいです。わたしは試験の際にいざというときのために水と薬の持ち込みをお願いしました。ただ、就学上の問題はまだありそうだし、試験の時も明らかに障害があるように見えないので、2回の試験で試験官が手伝ってくれることにばらつきがありました。放送大はそういう措置の必要な人が多いと聞いています。他大学ではどうなんでしょうね。学習センターでは今日反省会をするんだそうです。わたしは、過去アカハラに遭ったことを前もって受講科目の先生に伝えておくべきか迷っています。

力と運動は多分5名ほど、場と空間は2名(わたしも入れて)の受験で、皆が様々な科目を同時に試験します。うちの学習センターでは自然科学系人気ないらしいです。

勉強の話に戻ると、Web質問箱の使い方も慣れていなくて、質問を連発して先生を困らせてしまいました。教材中の文献について聞いたおかげで分かったこともありますけれど、質問にどの程度答えるかは先生の裁量によると本部で聞きました。

試験については、『力と物理』はあと1問ほどで落ちたのではと思っています。4択マーク方式10問で、過去問に似たような問題はありますがよく読むと微妙に言葉が変えてあって選択肢が逆の意味になっていることがあります。先生の方針で解答は出していないのでどこかで文句を言っている人がいましたが、膨大にある式を抑えて概念的な理解を問うている問題だと思います。出題内容は印刷教材に大体書いてあることなのは本当です。

授業内容ですが、宇宙の話が好きなわたしには、『力と物理』の放送で3回くらいはやぶさ特集をしたり、印刷教材にもロケットの速度があったり、ダークマターの話をするときに重要なビリアル定理が出てきたりしたのが楽しかったです。力学の定理を使った木製のおもちゃを作っている作家さんを紹介し、まるまるそれが放送になったことも(剛体のところ)。ドリフトやサイクロトロンも面白いものがあるもんだと。実験や手作り「おもちゃ」もありますし。

『場と空間』は電磁気学と場の理論の科目です。『力と物理』の最後頃テンソルが現れ、『場と空間』の終わりの方の印刷教材は特殊・一般相対性理論の概念を紹介しながら計算はずっとテンソルだったので、今後慣れないとな、と思っています。偏微分とダイバージェンスやローテーションの基本的な計算は復習もして何とか準備しました。いろんな大学で作っているオンライン教材も参考にしました。『力と運動』では印刷教材を読み込めなかったので、4日後の『場と空間』の試験では2日かけて印刷教材を通読しました。突発的トラブルさえなければ、これまでの放送大の試験での反省点からノートもきちんと作りたかったのですけれど。まだ勉強は続くのでこれからやります。

『量子と統計』は実験とかあまりできずに、もう何語ですかというものが目の前で展開されていくのです。ディラックが「ブラ」「ケット」というものをシャレで作ったという話は面白かったかも。たまにニュートリノなど出てくると見知らぬ人の中で知り合いに会ったようでした。

ちなみに先生方はみなファラデーを非常に尊敬しているという印象を持ちました(出身大学は違う方もいるけど東大系)。英国まで行ってロケしたファラデーの手書きノートなども『物理の世界』で見ました。授業時間は45分、実際は40分くらいなので時間が足りないと先生が口を揃えておっしゃってますね。

『入門微分積分(’16)』も印刷教材欄外にある通り必要なので、1学期に印刷教材も買ってざっと見ましたけど、なかなか問題解くまで到りませんでした。『入門線型代数(’14)』も同じくです。両方もうちょっと真面目にやらないと。数学・物理は手を動かしてナンボなんですが、何も書けないと辛いですね。

今後は放送大の教材もやりますが、力学の問題演習系で思い当たる本もあるのでそのうち。問題演習をすると「なるほどー」となることに気がついたので。

もうすぐ出願期間で、来期は最低『量子と統計の物理』が再試験としてあるし、他に数学を取ろうかなどと迷っています。録りためたものはいろいろあるので見るかも。院は語学系の予定。面接授業は病気のペットがいるため隣県までになりそうです。

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放送大学面接授業『宇宙を見る新しい目』(東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構 鈴木洋一郎特任教授、富山SC、2017/11/11~12 )(追記あり)。

ヨシダヒロコです。

昨日学部の物理専門科目3科目中2科目の提出課題を出しました。『量子と統計』は出来も悪かったしギリギリ間に合いませんでした。この量子は全然意味の分からないことが画面の目の前で展開していくのですが、よく見るとニュートリノ振動や素粒子には関係があります。まあ、少しずつゆっくりやります。

そんな訳で、少しずつ溜まっていたネタを書きます。

今回お星様の話が沢山あったので、ハッブル宇宙望遠鏡のページからクレジットがあればかなり自由に使える写真をダウンロードしてきました。Creative Commons 4.0で使えます。個人使用も可でしょうね。壁紙に「かに星雲」使っています。これはオリオン座ですが、次にニュートリノでの超新星爆発観測があるとすればオリオン座にあるベテルギウスの可能性が高いのです。

https://www.spacetelescope.org/images/potw1109a/

Orion’s lesser-known nebula takes centre stage

Orion’s lesser-known nebula takes centre stage,    Credit: NASA, ESA and Allison Loll/Jeff Hester (Arizona State University). Acknowledgement: Davide De Martin (ESA/Hubble)

さて、この面接授業は去年は『ニュートリノとダークマター』という題でしたが、同じ先生で毎年やっているようです。去年富山学習センターに電話で聞いたら、先生の意向としてはなるたけずっと授業したいとのことでした。題名が変わるとずっと学籍がある人も毎年受けられますし。わたしは去年は共修生でした。院にもパートタイムで籍があり、今の物理の山が終わったらフルの院生になるべく出願できないかなーと思っています。

鈴木洋一郎先生(ニュートリノ研究者にはには最低もうひとり鈴木先生がいらっしゃいます)、カミオカンデ、スーパーカミオカンデで太陽ニュートリノの研究をし、その後XMASSでダークマターの研究をされていました。宇宙線研究所長、神岡施設長、XMASSの実験代表者もされていました(XMASSは昨年度まで)。

10月だったか、XMASSが観測をやめるとかどうとかネットで騒ぎになったので、その質問もしたくて行きました。あと、陽子崩壊とかCP対称性の破れとかを証明するのにハイパーカミオカンデを作りますよという話が追加になるだろうから新しい話も聞きたかったですし。意表を突かれたのは、先生の夢だそうですが、陽子崩壊のための海底測定装置という構想でした。

今回、前の席にいた受講生が先生の著作を持っていたおかげで存在を知ることができました。最後に書籍情報を貼ります。

ちなみにわたしは神岡にも近い富山在住で、SK(スーパーカミオカンデ)関係などの行事が富山でも行われることがあるのでニュースにもなりますし、普段から研究者さんのTwitterなど眺めています。何か見たような景色や食べ物が流れてくることも。鈴木先生のお話を聞くのは3回目で、1回目はサイエンスカフェでした。

9:45~16:45くらいまで、2日間ずっと(素粒子)物理の話+宇宙の話なので、まず数式全くダメとかいう人は少し厳しいかも。先生も「(文系理系という日本にしかない言い方は嫌いだけどとおっしゃってました)文系の方手を挙げて」と聞いてみたり、難しいといわれて難易度を落としたり、予備知識のない人が聴いて分かる授業にされたいみたいでした。

ただ、わたしも数学が前苦手だったことを逆に生かして高校生とか教えていたことがありました。時間をかければ分かってくれる子もいたけど、数式アレルギーがあるなどの苦手な人だったら2日では難しいかも……。とはいえ、最初のサイエンスカフェのとき、わたしは参考図書になっていた小柴先生の易しい本だけ読んでいって(下に挙げます)、鈴木先生のお話の内容を理解したわけではないけどなんだか楽しく、今思えばあれがファーストコンタクトでした。

数式や提唱された仮説など小難しいことは前回よりずいぶん減っていました。およそ1日半でニュートリノ、半日でダークマターでした。ダークマターの割合が減って、質問に時間をかけて、特に最後には「改善点はないですか、次回のために」とまで質問されているのに、「参考図書があったら」などと建設的なことや、「やはり難しかった」と言う人はごくわずかで、残りの沈黙している人にはなんか言って欲しかったです。

わたしは質問したい事情があるので去年と同じく聞きたいことは質問させて頂きました。前回と同じく、こういう話が好きな人は質問して食いついてました。まあこんなことを言ってますが、わたしだって鈴木先生のお話を3回、神岡施設長の中畑先生のお話を2回、梶田先生は1回聞いて、今回でニュートリノ振動をこうやってこうやって証明したとやっと合点がいきました。ですが、だからニュートリノに質量があると言うためには量子力学が必要で、そこをまだ理解していません。

  • 重力波の話はちらほら先生の話に出ていました。マルチメッセンジャー天文学にダークマターが関わることはないそうです。
  • XMASSの話は教えてくださいました。スライドには「中止」とあって、手短に言えば内部では色々あるのではとわたしは解釈しました(詳細は省きます)。今回、こんな時なのにXMASSに触れている時間があまりなかったみたいで、授業後施設名を知らずに帰った人も。大事な施設だろうに、その辺の話を先生の方ではもっとしたかったのでは?と勝手に思いました。

わたしは昨日まで東京に行っていて丸ノ内線に乗る用があったので、一部で噂のSKグッズ(ノートなど)を大学生協行って買ってきたかったのですが、用事が押したので無理でした。そっか神岡に行けば近いじゃんとも思いましたし。何でそこまでと思われるかもしれませんが、今のところそういう話が好きだから、にしておきます。

参考図書になると思われるもの。この新書は講義内容と似てますね。

わたしが初めて読んだニュートリノの本。結構感動しました。ジュニア向けですし易しい部類に入るかと。

小柴先生の教え子で、梶田先生、中畑両先生の恩師である戸塚先生の本。去年再販されました。ざっくばらんに語っているようなその語り口がいいです。鈴木先生も、今回の授業で事故が起きたSKが再建できたわけを質問されてお話ししてましたが、当時所長だった戸塚先生が結構(たしか半分くらいとか)アメリカの研究者を入れていたおかげで、アメリカのお役所からも「再建せよ」と言われたんだそうです。

来年はどんなことが進んでいるか、ダークマターの行方も気になりますがなるたけ行きたいです。
(2017/12/01 14:45追記:帰りのバスターミナルで、東北在住の若いグアテマラ人カップルが隣にいました。彼らはこのアーティストの来日講演を聞きに来ていたそうです。アルバム名、曲のタイトルが”Dark matter”です)

 

『地底から宇宙をさぐる――ニュートリノ質量が発見されるまで 増補新版』読了。

ヨシダヒロコです。

Facebookの機能で知りましたが、約1年前に買ったものをやっと最近読み終わりました。

梶田先生の恩師で、宇宙線研究所所長などを務めた故・戸塚先生の著書(更に偉いのが小柴先生)。2008年に、東海村J-PARCの加速器と協力した待望の実験を見届けることなく、がんで亡くなったそうです。この先生が亡くなったときに放送されたNHKのドキュメンタリーが2015年に再放送され、闘病中に書いたブログのことや(下に貼りましたが書籍化されています)、宇宙と自分の生と死を重ねながら(宇宙もいつかは死にますから)、自らの病を科学者として分析しつくした特異な方として知ることになりました。こういう方が自分から地理的にそう遠くないところで毎日研究していたんだなと。

去年神岡に行ったときに他の本も眺めました。口調が堅くないというか、どこか豪快な性格が出ていて親しみやすい語り口でした。この本もそうで、ニュートリノ研究の歴史や解説の中に研究生活の裏話を混ぜ込んで、戸塚先生の分だけで110ページほどですが読みやすかったです。学会で大御所に会った話とか、浜松ホトニクスの社長は「アタラシモノ好き」で小柴先生と意気投合し、そのころ日本の部品は使っていなかったころだったと。

戸塚先生の分だけで、というのは、梶田先生の授賞以降の2016年に、梶田先生の以前雑誌に寄せた短めの原稿を足して増補版として出版されたのです。師弟の共同作業的な本でしょうか。梶田先生がニュートリノ振動の学会発表をしたとき、神岡の道の駅「宙ドーム」に沢山貼ってあった岐阜新聞で読んだのですが、「(発表を)やれ」と戸塚先生に言われ、結果拍手が鳴り止まなかったそうです(拍手のことは、今の神岡施設長の中畑先生がおっしゃっていた)。

この本を読んでいて、p47にフランクリン・メダルの話があります。ある科学者がなかなか取れないという話なんですが、番組で先生の遺影の前に賞状があるのを見ました。「アメリカで最も権威ある賞のひとつ」と本文中にはあるのですが、検索すると「アメリカのノーベル賞」と出ました。先生が授賞したのは亡くなる前年で、日本でも「ノーベル賞が近い」と言われていました。梶田先生は、「ノーベル賞の定員は3人なのに、(先生の)1人分空けてくれた」とTVでおっしゃっていました。

本に書かれていることでリアルなのは、カミオカンデでの超新星爆発ニュートリノ発見の舞台裏です。今でもスーパーカミオカンデでは次の爆発を待っています。カミオカンデ建設についても最初から関わっているのでいろいろ書いてあり(今は坑道のそっち方面は封鎖されているようです)、ラストはスーパーカミオカンデ建設へ向けてとなっています。

語り口が気に入ったので時々また本を開くかもしれません。例えば、素粒子物理学者が「傲慢」という話をやはり外国人物理学者の講演で聞いたことがあります。先生は次のように書いています。

高エネルギー物理学がその後の40年間に手にした成果は実に目を見はるものがある。(略)1930年にローレンスがサイクロトロンで8万電子ボルトまで陽子を加速したのを思い出してほしい。60年後、陽子の加速エネルギーは1億倍、衝突エネルギーは1000億倍になったのである。ときどき物理屋が「俺たちがやろうと思ったことで、できないことはない」といういささか傲慢な言動を口にしても、どうか許してあげてほしい。加速器は物理学者が作り上げた機械のほんの一例だけれど、これだけの恐るべき技術的な進歩を実際にやり遂げたのだから(p28)。

これは一例ですが、とても魅力的な文章です。ブログは(2017/10/07改稿)Web Archiveにhttp://fewmonths.exblog.jp/ と入れると”The Fourth Three Month”として一部が残っています。2008年頃のアーカイブをお探しください。ブログにはご自分のいろんな考えも書いていました。湯川先生や朝永先生のようにエッセイをたくさん書かれたらきっと一般の人にも広く読まれたような文章だと思います。

ブログの書籍化はこちらで、すでに持っていますが、素晴らしい写真が省略されているようで残念です。

このブログ書きながら書誌情報見てて気づいたのですが、余命が短いと分かっていた先生のブログからの本がもう1冊ありました。こちらは科学エッセイで、神岡町図書館の物理コーナーでも見かけました。「話し出すと止まらなくなるので、今日はこの辺で」みたいに書いてあって微笑ましかったです。

最近知ったのですが、静岡県人の先生を記念して、富士市の道の駅に「戸塚洋二ニュートリノ館」があります。HPは多国語展開で、英語のページや展示にも先生の可愛らしい似顔絵が見られます。プラネタリウムまであります。

(2017/10/07追記:今回紹介した本の)表紙写真はスーパーカミオカンデと思いますが、大体の施設写真は写真が趣味の中畑先生が撮っているそうなので、クレジットはないけど弟子として参加しているのかも。

さて、やっと梶田先生のご本を買う番になりました。他に関連本は何冊かあります。小柴先生のは大分前にジュニア向けの本を読みました。現・東北大カムランドの鈴木厚人先生も書かれてます。

「ニュートリノは難しい」という人に。面白いのはこんなちっちゃな、重さがあったといって大騒ぎになるようなつぶつぶが物理の理論を変えるといわれていたり、宇宙の始まりを解き明かすかもといわれていることです。知らない間に飛んできて身体を通り過ぎている(山ほど)というのもミステリアスです。

4年前、右も左も分からなかった頃に神岡から鈴木洋一郎先生がお話に来られるというので、小柴先生のこの本を読みました。子供向けでも話をぜんぶ分かったわけではないけど「楽しかった」と思ったのはその時が最初でした。もう1冊、梶田先生受賞後に出た初心者用向けの本を貼っておきます。

 

夏、神岡へ(1)――中高生向け「夢のたまご塾」飛騨アカデミーセミナーの梶田先生講演聴講(2017/08/06)。

ヨシダヒロコです。

この1ヶ月前にiPS細胞の講演やサイエンスカフェに参加しているのですが、どこまで書いていいか許可を取ったりすることも含めもう少しお待ちください。

2017-08-06 13_Fotor

宇宙線研究所の神岡でのイベントは、飛騨アカデミー(リンク)や市役所の方々(地域振興課とか)に協力してもらってます。飛騨アカデミーはGSA(ジオスペースアドベンチャー)も仕切ってますし。その飛騨アカデミーは、夏に中高生向けの科学合宿セミナーのような催しを行っており、小柴先生が名誉総長だそうです(アカデミーHPより)。参加すると神岡のいろんな施設を見せてもらえます(いつまで見せてもらえるか分かりませんが、今年はKAGRAもあったのかな?もうすぐ見られなくなりますが)。今年の内容はこの魚拓からどうぞ。

もともと、同日の重力波サイエンスカフェに申しこんだら、「梶田先生も講演されますよ」と市役所からのメールの返事に書いてあり、それはラッキーと申しこみました。今年の冬は雪が多く、飛騨市であった講演を大雪で逃していたのです。サイエンスカフェについてはその2で書きます。

講演内容は下の2つのビデオと似てます。ただ神岡は地元なので思い出話が多かったです。残念だったのは、恩師である故・戸塚先生の話を梶田先生が3分ほど触れたときに、隣のおばあちゃんのケータイが鳴り出したことで。全部聞きそびれました。すっごい残念。梶田先生は今どんな風に思い出を振り返っているのかなというのは知りたかったのですが。

一般の観衆は2階にいたのですが年配の方も多く、地元住民の研究への興味を感じました。

わたしの聞いた講演では小柴先生の業績についても時間を割いていました。1983年、実験が始まって数ヶ月後、小柴先生が「太陽ニュートリノをやろう」と言い出したそうです。それでカミオカンデIIに改造、タンクの底などにもぐり、泥だらけになって検出器に変えたそうです。作業中の写真もありました。1987年1月からデータ取得を始め、2月23日に大マゼラン星雲で超新星爆発がありました。当時は情報や起こるというシミュレーションはできませんでした。下でご紹介する本に当時の生々しい話があります。

ご紹介する2本のビデオでは昔話は少ないです。上のビデオは東大(40分)、下は京大(1時間)のオフィシャルなもので、東大のはいろんな関連動画にリンクが貼ってあります。神岡の講演では重力波に触れている時間がなかったそうです。

上のビデオの静止画はカミオカンデ建設メンバーですが、スーパーカミオカンデ(この後SKと略します)になると30人くらいになり、研究者は10ヶ国160人になりました。先生がニュートリノ振動の発表をしたときの話で、中高生にOHPでの発表を(もちろん今はもうないですよね)説明するのにちょっと苦労されていたかな。「フィルムに手書きで」とか。その発表について翌日にクリントン大統領がスピーチで触れてくれたのはとても嬉しかったそうです。余談ですが日本ではもう分かったんだからと予算を減らされる瀬戸際になったと関係者のツイートで読んだこともあります。

過去の超新星爆発で出たニュートリノをつかまえる(1世紀の間に多くて3回と言われている)ことを10年くらい開発・検討しているそうです。SKで超新星爆発ニュートリノをつかまえたシミュレーションを見せてもらいましたが、これでも暗くしてるんですとおっしゃってましたけどダイヤモンドダストみたいに(青いけど)キラキラ光っていました。実験は再来年くらいから開始するそうです。その施設は、まだ予算がきちんと通っていないと聞いた気がするけど、SKよりさらに大きいハイパーカミオカンデ(リンク)です。いろいろテーマがあって、下のビデオで一番最後に出ている光は、是非起こってほしい陽子崩壊でしょう。

あと、SK-Gd(スーパーカミオカンデに微量のガドリニウムを入れて感度を上げる)の話もされていたような(SKのHPへのリンク)。

Q&Aの時間。

前からこのようなところに出てくると、若くて勉強している子に圧倒されます。塾には全国から来てました。意外と飛騨からが少ないらしいです。

一番驚いた質問はこれでした。

Q. (その2日前に発表&報道された)ニュートリノCP対称性の破れ(研究所へのリンク)は、95%の確率で確かだということでしたが、実際はどれ位の確率が必要ですか?

(CP対称性の破れについては、東大発のビデオラスト5分で分かりやすく説明しています)

A. 研究者的には99.999%です。SKでは小さすぎるので、その10倍くらいの装置で10年くらい研究が必要です。今若い人が頑張ってます。

その他数個挙げると(メモが正確でないかもしれません)、

Q. 陽子崩壊とニュートリノのパターンはどう違いますか?

A. 陽子崩壊はもともと水の中に陽子があるから、左右に分かれます。ニュートリノは外から来ます。

Q. ノーベル賞を取って何が変わりましたか?

A. そういうことを考えている暇がなくなりました。

この辺は一般の方の質問だったと思います。

Q. ニュートリノの応用にはどのようなものがありますか?

A. 東北大Kamland、地中のコアなどから来るニュートリノを観測しています。地球がどのように作られたか、地熱の起源などを研究しています。

Q. 純水について

A. 鉱山の中の流水を純水にする装置を通して入れています(フィルター、イオン交換)。わたしは飲んだことがありません。

(わたしもこの質問は研究者さんにしたことがありました。下でご紹介する戸塚先生&梶田先生の本で、戸塚先生は「鉱山のわき水は綺麗だし美味しかった」というようなことを書いています)

そういうわけで、先生はいつもそう言っているようですが、「この中から数人は是非研究者に」と締めくくりました。

図書館の1階に降りようとしてエレベーターに乗ったら、市職員と一緒にこの方が。同じく乗り合わせたおばちゃんたちと「何していいか分かりませんねこういうときー」と言ってました。ちと緊張した。で、これです。

2017-08-06 15_Fotor_Fotor

最後に参考書。もとは1995年出版で、カミオカンデからSK建設までの裏話が色々あってお好きな人には楽しい本。近く改めてレビューしますが、梶田先生の授賞で、昔梶田先生が岩波『科学』に書いた文章を増補して去年出版されました。戸塚先生のユーモラスだったりちょっと豪快な性格なのかな?という人柄が文章にさりげなく出ていて文章も読ませるし笑わせもしてくれます。

(2017/08/21 21:31追記:昨日のJ-PARCの一般公開で、GSAに続いてこれが売ってたらしいです。SKと一緒に研究してるので出店してたのですね)

(2017/08/29 22:33追記:続き書きました)

夏、神岡へ(2)――重力波サイエンスカフェに梶田先生現る(2017/08/06)。

 

『重力波とはなにか』(ブルーバックス)読了&スーパーカミオカンデ一般公開(2017/09/04より申し込み受付)。

ヨシダヒロコです。

6日日曜の神岡にはなんとか行ってきました。まだ虚脱感がありますけど。宙ドーム辺りで見たいものがあったのですが、会場の図書館に着いて梶田先生の講演は誰に話をすれば?などでうだうだしている間に機会を逃しました。飛騨アカデミーがやっている中高生向け『夢のたまご塾』の一環で梶田先生の講義を後ろのほうで聞かせてもらい、その後飛騨サイエンスカフェ(重力波)でした。

この本はサイエンスカフェの予習として読んだものです(普段予習はしないですけど)。前日はすごく暑くて家の冷房が効かず、読み終わるのギリギリでした。

くしくも読んでいる途中にAdvanced Virgo(ヴィルゴと読むそうです)、イタリア・ピサにある重力波望遠鏡が改良して運転を始め、Twitterでお祝いのメッセージをもらっていました。LIGO(ライゴ)もKAGRAも、協力した方がよいデータが得られるので一緒に会議など開いていると読みました。

 

著者の安東さんは東大理学部物理学専攻准教授で、重力波研究30年。KAGRAはじめ、国際的にもいろいろ関わっている方です。

本を読んで、一番印象的だったのはラストに将来の重力波研究の姿が予想されており、とても楽しみなことと思いました。こういう概説書で出版が新しいものはあまりなかったのですが、コンパクトにいろんなことを知ることができます。物理は苦手、という方には、重力波研究の歴史とか面白いかもしれません。LIGOが箝口令を敷いたりして結果発表に慎重だったのには、それなりの訳があるのです。難しい式が一応見せるためだけに出てきて、「分からなくていいです」と書いてあります。各施設の仕組みや大きさも表にしてあるし説明もしてあるし、それにブラックホールって不思議な天体ですね。

もっと知りたい人には、巻末に参考文献がどっさりあります。

つぎの宇宙系の本はこれです。

神岡に行った話はまた今度。

もう1つ、スーパーカミオカンデ一般公開は今年もGSA(ジオスペースアドベンチャー)に続いて秋にも行うようです。今日の午前に発表されたのですが、見学は11月4日で9月4日から受付開始です。近くなったらまた書きます。

SK2017

夏~初秋の重力波関連イベント、サイエンスカフェ&梶田先生講演会、KAGRA見学会2017(2017/08/06、2017/09/17)。

ヨシダヒロコです。

こちらは梅雨明けもせず変な天気ですが、いかがお過ごしでしょうか。

飛騨市はファンクラブを募ってみたり、ふるさと納税が何か美味しそうだったり攻めていますね。無料のファンクラブには申しこんだので、今デザインの投票中の会員証がどんなのになるか楽しみです。

フォローしている研究者の方がリツイートした飛騨市のお知らせと宇宙線研究所のツイートから芋づる式に分かったのですが、8/6に13:30~神岡町公民館で梶田先生講演会、その後に神岡町図書館(公民館の向かい)で15:30~KAGRA研究者さんたちが揃ってのサイエンスカフェがあります。5時で終わるのであまり遠方からでなければ何とか帰れますかね。サイエンスカフェは飛騨市役所に申し込みです。何回も書いてますが、高山線で来ると結構面倒です。

申しこんだら市の職員の方に「梶田先生の講演会もありますよ」と言われ、なのにどこにも告知がないんですよ。一応書いておきます。この日に先生は子供向けの講演で神岡にはいらっしゃるようです。

KAGRA_sciencecafe

サイエンスカフェのゲストは、科学ジャーナリストの尾関章さん、宇宙線研究所の大橋正健教授、三代木伸二准教授、宮川治助教、苔山圭以子特任助教の5人の方です。なかなかここまで揃いませんよ、と飛騨市の担当者さんがメールで書いてました。

チラシのpdfはこちらです。上はスクリーンショット。

290806_Science Cafe

梶田先生講演会は申し込みできたんですよね?と窓口が違うらしいので市役所に確認しています。今年の冬に、講演会を大雪で諦めた経緯があるので今度は暑さを何とかして行けたらいいな。今月のジオスペースアドベンチャーの展示も結局暑くて諦めたので。

KAGRA一般公開はもうないのかなと思っていましたが、稼働直前にまだあるようです。前は5便まであった気がするのに今度は第3便までしかないので、狭き門でしょうね。あと、「実験に備えて清浄になっているので、中央実験室には入れません」と書いてあるので、去年より入れる場所が限られるのかも。

再来月KEKにもし行けたらよい誕生日プレゼントだと思っていましたが、これに当たったらもう言うことないです。去年一度見たので落ちても贅沢は言いません。

KAGRA2017_visiting

きっと、できたてほやほやのKAGRA模型がGSAに続いて出てくるのかな?一般公開は限定ものを売ったり、ミニイベントがあったりしてお祭りみたいでした。こちらは来週ダメ元で応募します。

こちらがチラシpdfで、上がスクリーンショット。

290917_KAGRA

ハードカバーの『重力波は歌う』が積ん読になっていたので、もっと基本に近いところから読むことにしてこれを注文しました。ブルーバックスには巨大ブラックホールの本もあり、そっちも注文しましたが、神岡に行くまでには間に合わなさそうです。

おまけで、国立天文台の重力波望遠鏡TAMA300(春に地中に埋まっている前まで行ったけど、普段見られない)と東海村のJ-PARC一般公開を見るツアーが飛騨から出ます。8月19、20日です。
魅力的ですが、近所の富山でも多分前後に1泊いりそう。

夏休みの物理・天文系イベント(一般公開など)と、おまけでNewtonライト創刊(2017/08/24、KEKポスター追加)。

ヨシダヒロコです。

2日前に37℃越え+フェーン現象がありまして、あまりにだるいのでOS-1飲んだら普通ならまずいはずなのにすごくおいしくて。まだゆるゆる運転です。

それでもGSA(ジオスペースアドベンチャー)の日程は迫っているので書いておきます。

  • 東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設

まず、わたしがよく言及している宇宙線研究所神岡研究施設の一部が見られるGSAが今週末に迫りました。スーパーカミオカンデと東北大カムランドの見学ができる年に一度のチャンスで、すごい倍率です。

今年初めて応募して見事落ちましたが(去年のGSAではない公開でKAGRAとスーパーカミオカンデには別個に行きました)、当選しなかった人にもイベントがありますよ。

GSA準備中。ボランティアベースらしいです。

日中はまだ行けるか分からないですが、夜の講演行きたかったなあ……公共交通機関でも1時間で近いんですが、この時間だと帰れないから泊まりで、それだと無理そうなので。

GSA2017体験型展示・イベントのご案内  魚拓

KAGRAの模型いいですね。遠いJ-PARC(コラボしている)から来てもらえるのもありがたいですが。

それに、ここ数日出ているのが『君の名は』関係で、GSAにもボランティアで出るという飛騨市長も言及。

それと、非公式KAGRA Twitterアカウント「かぐらららー」(@KAGRAGW)ができました。非公式だったはずが公式になっていた宇宙線研究所アカウント(@ICRRpr)もあります。かぐらららーが面白い音楽&重力波コラボアカペラYouTubeをツイートしていたのでそこから探したら、わたしの好きなFoster the Peopleの曲でも面白いアカペラやってました。この曲が流行った2012年以来、今年サマソニに来るそうです。でもブラックホール関係の用語はまだ発展途上です。

Chirpはそのまま訳すと「さえずり」ですが、これで作った曲も「かぐらららー」は紹介してました。

  • KEK (高エネルギー加速器研究機構)

つくばキャンパスと東海村J-PARCの2ヶ所あると知りませんでした。

デイリーポータルZで取り上げられて大反響でした。理屈が分からなかったとしても、電気工作とかメカ的なものが好きな人にはアピールしそうな写真が沢山です。

素粒子物理をうまいことたとえる

「素粒子物理学をうまいことたとえる」by デイリーポータルZ – Togetterまとめ 

一般公開は9/3。見に行けないか機会は狙ってます。Twitterでフォローしてくださった研究者さんにお誘いを受け、「院試があるので」と言ったんですが物理の試験&テーマに関係あるのでイメージが湧くかとも思いまして。体調とお財布次第です。

先日まで好評のうちに終わったBelle II実験の高校生キャンプへのクラウドファンディング、Tシャツ目当てもあって申しこみました。再来年また募ってお金集まるか心配されてましたが、高校生には本当にいい経験だと思いますので、また募金集まるといいですね。このキャンプに来た高校生が院生になって入ってきたという話もあったそうですから。

 academist – 素粒子実験の未来を担う研究者を育てたい! 魚拓

7月のサイエンスカフェは以下の通り。サイエンスカフェはできる限り行っていて(今の所隣県まで)、最近も非常に北陸ではレアなもの(ライフサイエンス系、時間かかりますがまとめます)に行ってきました。
研究者さんなどのゲストが少人数の近い距離でいろいろ質問に答えてくれます。出張版もあるらしい。最近富山高専に来たようで、いいなーとうらやましかったです。

(2017/08/24:遅くなりましたがKEKのポスター追加します。行くのが無理になって残念…)

KEK2017

  • J-PARC  (大強度陽子陽子加速器施設)

こちらも8/20に一般公開あります。7/28にサイエンスカフェも。

特設ページ。できたばかりで随時更新。 魚拓

公開は8/26です。ここも遠くはないんですがね。いつの間にか「長野県は宇宙県」になったんですね。 特別講演はネット中継だそうです。当日はシャトルバスが出るから駅から楽と春に東京で聞きました。

野辺山特別公開2017 魚拓

  • 国立天文台

こまこまイベントやってるみたいです。FBで特にアルマ望遠鏡の研究成果が多すぎて読み切れません。

ところで最近のJAXAの話ですが、はやぶさ2の会見全部見たかったなー。先日式が分からないと思いながら放送大の力学の授業を見ていたら(はやぶさ登場)、スイングバイなどを除けば力学の法則で説明できると先生が言ってて、えーーー!となりました。もっと複雑なんだと思っていました。

  • 寄付とNewtonライト

毎度ですが、宇宙線研究所若手支援基金 不安定な若手の雇用を支えるためです。

梶田先生のこの連載も話題になりました。その2のタイトルが「若い研究者の待遇は、あまりにひどい」です。あとお二方は、根岸カップリングでノーベル化学賞の根岸先生と、青色LEDでノーベル物理学賞の天野先生です。

日本の科学とイノベーション、再生への道筋
“間違い”の原因を自分の目で知りたいと思った ニュートリノ振動でノーベル物理学賞の梶田隆章氏に聞く(第1回)
魚拓 P1  P2  P3

若い研究者の待遇は、あまりにひどい  ニュートリノ振動でノーベル物理学賞の梶田隆章氏に聞く(第2回)

魚拓 P1  P2  P3  P4

研究者の頭脳と時間を、違うことに使いすぎている    ニュートリノ振動でノーベル物理学賞の梶田隆章氏に聞く(最終回)

魚拓  P1  P2  P3  P4

これから東北が誘致しようとしている国際的な加速器です。どの研究施設も予算は大変なはずなので。寄付すると確定申告の時に免除対象になります。

河北新報 <ILC>誘致へ「勝負の年」東北推進協総会  魚拓

国際リニアコライダー(ILC)加速器開発  (KEKのサイト)

(動画は日本語字幕あり)

最後になりますが科学雑誌Newtonにミニ版ができるそうです。Newtonライトと呼ばれお値段も安い。第1弾は統計だそうです。

JTFセミナー東京道中(セミナー以外)(2017/05/20~23)。

ヨシダヒロコです。

JTF翻訳品質セミナーに出席しに急に暑くなった東京まで行って、帰るくらいに調子をおかしくし、しばらくひどい風邪を引いていました。まだ喉が苦しいことがあります。病院行くと「風邪の人が多いです」とお医者が言っていたし、また気温の上下ありそうなのでみなさま気をつけて。

20日の夜行バスで東京に出て、朝の東京駅で探しておいたおそば食べました。ただ日曜だから八重洲の地下はお店のオープンも遅く、がらんとしてました。で、八重洲とは日本に住んでたオランダ人の名前から来た、というのが壁に貼ってあって驚きました。

宿に荷物放り込んで、高校時代に一緒の部だった友達と英国自然史博物館展へ。わたしの障害者手帳がかつてなく役に立ってしまって、すごい混んでいるのに「こちらへ!」みたいに並ばず入れてもらえ、申し訳なかったです。身体障害でないとはいえ、あの混雑の中見て歩くだけでバテましたけどね。

この博物館は昔ロンドンに1人で旅して気に入った場所でした。1人だったので、あと博物館を見たかったので治安のいい近場に泊まって、歩いて色々回りました。自然史博物館は長居できそうなゆったりした場所でしたが、上野はさすがに人が多くて。大英博物館から分かれたのを今更知りました。日英同盟の前に日本に研究・採集しに来ていた研究者(女性も)がいたのは驚きました。

今回見て新しかったのは、古代の動物、絶滅した動物をCGで生き返らせることでした。良くできてました。発生生物学の展示も別にあって見たかったのですが、午後の予定があったのでスペインご飯(前に科博行ったときもここになったのでしたが)。

友達は4年ほど会ってなかったので、ずっと手を振って駅で見送ってくれました。

下の写真は、昔の(20年前)自然史博物館パンフと、今回の展示を教えたら先に行ってきたお友だちがくれたお土産。CG見たら可愛らしくなってきたので、作らなきゃ。

そして向かったのが三鷹。放送大学の天文サークルがあるのですけど(顧問が天文台の先生らしい)、入会はまだだけど東京行くんですが一度行っていいですか、と言ったら集まりを設定してくれました。三鷹からバスで20分で国立天文台(「天文台前」)。とても広々とした敷地で、昔東京の真ん中(麻布だっけ?)から移ってきたそうですが、子供の時以来見たことないと思うような大きさの野っ原があり、ヘビイチゴ?が生えており、竹の子は職員の方が切っても切っても出てくるそうです。日本で最初の重力波望遠鏡になるのかな、TAMA300が地中に埋まっている辺りにも行きました。

文化財的な価値があるもの(古いもの)が沢山あって、太陽黒点を観察する望遠鏡をたまたま見ることができました。壁なども百葉箱の風雨に曝されたような感じで。話題ものどかだったしいいハイキングでした。入って守衛さんに名前など言えば誰でも入れます。4次元デジタルプロジェクトは予約制です。

http://4d2u.nao.ac.jp/

そして、東京駅に戻ってKITTEへ。去年よく見られなかったインターメディアテク。スーパーカミオカンデの超新星爆発ニュートリノ観測から30周年ということで、中畑先生の書いたノートと、それを観測した部品が飾ってありました。正確にはここに恐竜はいないけど、さっきの自然史博物館にもひけを取らないような大小の骨格標本、昆虫標本がかなりあり、生き物好きな人や子供には受けるかもなと思いました。

ほんとはミュシャ展とか見たかったんですが、ヒトを見に行くのはもういいと思い、帰ってのんびりしてました。

2日目、途中でくじけた結果になりましたが東工大すずかけ台キャンパスに向かいました。田園都市線で渋谷から1本。昔は駅を降りたら何もなくて、すぐに大学があったものでしたが(少しですがこっちで講義があったのです)予想通りすっかり住宅地になっていて、しかも町田市が隣接していてよく分からなくなり、ノーベル賞受賞者おふたりの(白川先生も)メダルのレプリカ自体は「1年くらい展示してますよ」と、電話したらこのなかに博物館があるらしいすずかけ台図書館の方がいうので、今回は諦めることにしました。

2017-05-22 15_Fotor

この後風邪の前哨戦が起こったらしく調子が悪くなり、どうにかして夜のバスで帰りました。本屋さんとか見たかったので消化不良ではあります。次回セミナーの話を書きます。

スーパーカミオカンデ(東大)、カムランド(東北大)が見られるジオスペースアドベンチャー申し込みは20日まで(2017/05/08~2017/05/20)。

ヨシダヒロコです。

ジオスペースアドベンチャーことGSAの抽選申し込みが行われています。わたしはしばらく考えて、もう申しこみました。下の画像にもありますが、開催は7/15、16です。

http://gsa-hida.jp/

 

 

GSA

今回行けたら、ガッタンゴーに乗りたいです。

http://rail-mtb.com/

 

gacco『解明:オーロラの謎』 (東北大大学院理学研究科、小原教授)スピード修了。

ヨシダヒロコです。

オーロラを美しいと思う人は沢山いますし、わたしもそのひとりですが、どうしてあんなものができるのか考えてませんでした。きっと圧倒されているからでしょう。

この講座ではビジュアル(NASA、ISS国際宇宙ステーション、JAXA、カリフォルニア工科大、国立天文台など)を多用し、理屈の上でオーロラがどうやってできるのか、どうやって調べたのかをざっと教えてくれます。ISSはたまにInstagramで綺麗な写真や動画を見ていましたが、地球のオーロラ映像では特にリアルで好きです。

gaccoからは昔受講失敗に終わった(時間がなかった)統計の授業以来メールをもらっていますが、今回東北大が講座に参加することになったらしく、「他にはどんな話が聞きたいですか」という事前アンケートがあったので迷わず「海の毒の話です(その界隈では有名ですし、とても不思議です)」と答えておきました。そもそも東北大がオーロラ研究をしていることを知りませんでした。

aurora_contents

Week1 オーロラの不思議

Week2 活動する太陽(ニュートリノと同じ話です)

Week3 惑星のオーロラ

Week4 望遠鏡と探査機で探るオーロラ

他に期限のある勉強や課題はあったけど、仕事もヒマだったしこれともう1つ取って始めました。正味5日(8時間強)ほどで終えました。英語圏でもCourseraやったことがあって、最後まで行けたのはとても少ないのですが、字幕も借りて理解できればとても勉強になると思います。現在2つほったらかし中で、そのうち何とかします。gaccoも同じMOOCというタイプの無料講座で、最長7分までのビデオの後にミニテストがあります。

磁力とかプラズマとか電子とか出てきますが、上に「惑星のオーロラ」とあるように、他の惑星にもあるんです。知らなかった。なんだか色々衛星飛ばしていますが、どんな仕事をしているかよく知らなかったし。

「知らなかったー、不思議だな」と思いました。続編あれば見たいです。

なお、画像は著作権が絡むのでダウンロードできず、先生の説明をテキストに起こしたもののみです。

しつこく言いますが、理系でも物理を入試に使っただけで最近までご無沙汰だった自分の成績です(問題見てからまたビデオをひっくり返したりしました)。ここ2年弱自習してます。

物理の話は難しいと思ったら映像眺めるだけでもいいかもしれません。期間は3月7日の終わりまでで、また開講されると思います。受講証って1科目では出ないみたいです。Courseraのように1科目でも出してくれるといいのに、有料でもいいから。

gacco