告知:東京大学柏キャンパス一般公開2018(2018/10/26~27、宇宙線研究所&カブリなど講演締切済み、ネット中継あり)。

 ヨシダヒロコです。

 

カブリにわずかーな寄付をしたことがあり、あるどんよりと落ち込んだ日に案内や機関誌が郵送されてきました。おかげで元気が出ました。今年は思えばマニアックなクリアファイルが集まった年でした。これもそうです。書いてあることは勉強不足でまだ分かりません。

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知らなかったんですが、子供から入れてくれるんですね。わたしには甥姪くらいしかいませんが、東京からあまり遠くに住んでいなかったとして、連れて行ける子がいたら難しいこと考えずに遊ばせてあげたいです。大人で大学の中で何やってるか見たい人にもいいかと。

似た大学の催し富山でもありますし、大体こういうのは皆さんのお近くの大学でもやっているはずなんですが、時期は夏が多いのかな?

受け付け終了した、女子中高生の理系進路選択を応援するイベント「未来をのぞこう!」は面白い試みですね。他にカブリで「やっぱり物理が好き!」という試みの第3回が11/17にあるのですが、あとで独立に書くことにしてリンクのみ張っておきます。リケジョという言葉が嫌いな理系出身ですが、後輩女子が増えるのは大歓迎なので。理工系は女子学生増えて欲しいと思っているんじゃないかな?沢山の人に話聞いた訳ではないんですけどね。

最近はGoogleでも情報が探しにくいといいます。「物理 女子学生 進路 イベント」を並べると(「物理」は「理系」でも可では?)、時期はまちまちですが理系一般に行きたい女子学生向けの情報が出てきました。

 


柏キャンパス一般公開2018のウェブサイト

http://www.kashiwa.u-tokyo.ac.jp/opc2018/

開催概要

東京大学柏キャンパス一般公開2018 柏でわくわく知の探検

  • 開催日時:2018年10月26日(金)~27日(土)10時~16時30分
  • 場  所:東京大学柏キャンパス
  • 交  通:TX柏の葉キャンパス駅から、無料シャトルバスを運行します(キャンパス内の駐車場は、特別な場合を除き使用できません)
  • 参加費等:予約不要(一部を除く)、入場無料です
  • 問合せ先:東京大学柏地区共通事務センター総務・広報係
    (電子メール:kashiwa-info at kashiwa.u-tokyo.ac.jp

 柏キャンパス一般公開について

トピックス

お願い(注意事項)

  • 実験室等では、スタッフの指示に従ってください。また、公開していない場所への立ち入りはしないでください。
  • 大学職員が記録用として撮影した写真やビデオ等を広報活動の一環として使用させていただく場合があります。
  • 地震等災害発生時にはスタッフの指示に従ってください。
  • キャンパス駐車場は特別な場合を除き使用できません。
  • キャンパス内は全面禁煙です。

障害のある方へ

  • 東京大学柏キャンパスでは、障害のある来訪者に対して、必要な配慮を行なっております。
  • 一般公開参加に際し、特別な支援が必要な方は、10月19日(金)までに東京大学柏地区共通事務センター総務広報係へお申し出ください。なお、内容によっては、ご希望にそえない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

 


 

講演は9日にもう申込締切終わってましたが、ネット中継あるそうです。

13:00-13:40

スパコンへの数学・スパコンへの算数

中島 研吾(なかじま けんご)
東京大学 情報基盤センター 教授

 

スーパーコンピュータは,スマホやパソコンと同様のCPU(演算装置)を集めた並列計算機です。柏キャンパスのOakforest-PACSは合計558,144コア,1秒間に2.5「京」回の実数演算を実行できます。気候変動,地震,宇宙の起源,材料科学,自動車周囲の流れなど様々な分野のシミュレーションは,最終的には未知数が数千万,数億以上の大規模な連立一次方程式を解くことに帰着されます。人工知能や機械学習の計算でも様々な連立一次方程式が解かれています。本講演では,スーパーコンピュータを使う上で最も重要な連立一次方程式の解法,関連した数学の分野である線形代数学を扱います。線形代数学の基礎となるのが「行列・ベクトル」ですが,2015年頃から「行列」は高等学校の数学では残念ながら教えられていません。スーパーコンピュータに興味のある高校生以下の皆さんには是非ご来場ください。もちろん大学生以上も歓迎です!

 

13:40-14:20

ガンマ線で見る極限宇宙

野田 浩司(のだ こうじ)
東京大学 宇宙線研究所 准教授

 

この宇宙は我々の想像をはるかに上回る極限的な現象に満ちあふれています。これらをより深く細かく見ることで、よりよく理解しようとするのが宇宙物理学や天文学といった学問です。そこで必要なのは極限宇宙を見るための道具、いわばメガネのようなものです。この講演では、その中でもガンマ線を道具として用いるガンマ線天文学についてご紹介します。ガンマ線は光や電磁波の一種ですが、人間の目で直接見ることはできません。これをとらえるにはいくつか方法がありますが、エネルギーの高いガンマ線をとらえるには、これが地球の大気とぶつかったときに起こる反応を用います。この反応も目では見えませんので、さらに特殊な望遠鏡や検出器が必要です。現在我々がスペインに建設中のガンマ線望遠鏡もこの一種です。このようにいくつもの段階を経て、ようやく宇宙の極限現象を垣間見ることができます。どうすれば極限宇宙がよく見えるか、考えてみましょう。

14:20-15:00

宇宙は沢山あるのか?!

野村 泰紀(のむら やすのり)
国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 主任研究者 / カリフォルニア大学バークレー校 教授

 

夜空を見上げたとき、そこに広がるのは広大な宇宙です。この宇宙はどこからもたらされたのでしょうか?そしてこの先どのような運命をたどるのでしょう?私たち宇宙の「外側」は一体どうなっているのでしょうか?万物を統一的に説明することのできる理論候補として期待されている「超弦理論」。この超弦理論に代表される最新の理論物理学の発展によって、私たちの想像を絶する驚くべき宇宙の姿が示されることが分かってきました。本講演では、私達が全宇宙と思っていたものは、実は無数の異なる法則に支配される「宇宙たち」(マルチバース)の内の一つに過ぎないという「マルチバース宇宙論」を紹介します。また、こうした従来の宇宙観を全く変えてしまうような世界像の転換と近年及び将来の重要な宇宙論的観測、特に暗黒エネルギーと呼ばれる時空の持つ不思議な性質の発見、私達の宇宙の「曲率」の実験的探索などとマルチバースとの関係についても解説します。

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告知:第10回サイエンスカフェin岐阜市(2018/10/13 15:00~、東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設と岐阜新聞の共催、岐阜新聞本社にて)

ヨシダヒロコです。

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富山市科学博物館にて。真ん中のは銀色のノートです。

夏にも重力波のがあったのを書きそびれていました(下にリンク張っておきます)。一昨年神岡の道の駅である宙(スカイ)ドームに行ったとき、まだノーベル賞祝賀モードの展示があったんですけど、ラミネートされた岐阜新聞の記事が沢山あって圧倒された覚えがあります。施設が大変だったときも励ますような記事があったのが印象的でした。

今回はきっとハイパーカミオカンデのお話もありますね。岐阜市近辺の方どうぞ。


2018年9月19日

岐阜新聞と当施設の共催で2013年から開催してきた、「サイエンスカフェin岐阜市」は今回で第10回になります。

スーパーカミオカンデの改修作業は終盤に入り、間もなくタンクへの注水が始まります。そこで今回は、中畑雅行施設長が「スーパーカミオカンデ改修とニュートリノ観測の未来」をテーマに、サイエンスカフェを行います。みなさまのご参加をお待ちしています。

日程・定員

2018年10月13日(土)15:00~ 定員 学生・一般合わせて30名
定員になり次第しめきります。

参加費

500円(聴講料・飲み物代込)

申し込み

9月25日(火)午前10:00から、岐阜新聞社読者広報センターで受付。
電話:058-264-5500
(平日の午前10時から午後5時まで)


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http://www-sk1.icrr.u-tokyo.ac.jp/pr/event/2018/09/sciencecafe.html

岐阜新聞 Sカミオカンデ新機能解説 10月13日にサイエンスカフェ   goo版のアーカイブ

7月にKAGRA関係のサイエンスカフェがあり、2月に富山市天文台でも開催されたものとゲストも同じで恐らく内容も似ているのではと思い行かなかったですけど(岐阜市は遠いですし)、富山の内容は少しですがレポートしました。KAGRAはこれからいろいろイベントがありそうな気がしています。

サイエンスカフェin岐阜市 宮川東大助教が解説

KAGRA HPより

サイエンスカフェin岐阜市「アインシュタイン100年の宿題に答えるKAGRA」

最後に、上の写真にも撮った激ムズなスーパーカミオカンデのジグゾーパズルは昨年だったかに出るなりすごい人気でした。わたしはできる気が全くしないので買ってないですけど、完成品をこないだ見たらかなり美しかったです。富山市科学博物館には他にノートが売っていて(施設内でチェレンコフ光というのが光ったときのパターンが図柄)、欲しいけどもったいなくて書けなさそう。

そのジグゾーパズルの難易度がアップして今月から第2弾が出ました。買えるところのリンクがツイート中に張ってあります。中畑先生は写真撮る方で、施設写真は大体わたしがと講演でお聞きしたことがあります。今回は写っている方なんですね。

素朴な疑問ですが、ハイパーカミオカンデをパズルにしたら大きいわ難しいわで収拾付かなくなりそうな。

神岡へ ジオスペースアドベンチャー(GSA, 2018/07/14、飛騨アカデミー企画)その2

ヨシダヒロコです。

(2018/09/28 11:38追記:文章・写真ともレイアウトが変な場所があり、直しました)

前の発言から1カ月以上経ってしまいました。この催しは中身濃かったため、体力のある時に書いてます(今基本的に療養中です)。遅くなりましたがこの発言の続きです。

日程は

  1. バスでスーパーカミオカンデに向かう
  2. 坑道に入れるバスに乗り換える
  3. 坑道歩いて赤ふんのお兄さんたちと重機に遭遇
  4. 例年とは少し違う場所でスーパーカミオカンデの説明を受け、残念ながら作業している人はいなかったがカメラで中を見せてもらった(歩いたのは2時間時間超だったかと)
  5. 公民館に帰って浜松ホトニクス、神岡鉱山、J-PARCやKEKの部屋に行って話を聞いた。危うくバスに遅れそうになり、荷物を1つ忘れた

1.はガイドの方がその時その方によりいろいろお話してくれます。帰りに聞いたのだったと思いますが、スーパーカミオカンデ一般公開には1回、KAGRA見学会に1回当選して行ったことがあります。ヘルメットはかぶると髪型がくしゃっとなって戻りません(サイエンスZEROの中畑先生がそうでしたね)。髪型は諦めましょう。

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帰りに聞いたのはずの話。天皇陛下、皇后陛下も見学に来られているのですが、ヘルメットかぶったでしょうか?と質問されました。実はかぶらなかったそうです。施設の中は上を少し開けて見ていただいたと、8/26の富山での市民講演会で中畑先生がおっしゃっていました。

2.  研究者の方は車らしいですが(普通に入れる)、見学バスでは車高の低い一回り小さいものに乗り換えます。

3. 赤ふん軍団は毎年人気らしいですが、見るまで何のことか分かりませんでした。遠目の写真載っけておきます。地元の青年たちが「昨日電話かかってきて」などともぼやきながら、昔の抗夫を演じていたのです。そこでかっこよく重機が登場するはずでしたけどうまく動いてくれず、奥へと進みました。

するとNHKBS『ウルトラ重機』ばり(録画を消化してない……)のメカ的なものが好きな人なら心を奪われるような車体が2機でーんとありました。乗っけてもらうと計器が古いのも何ともいえなかったです。オレンジ色の方は、先ほどの番組によく似たものが出ていたそうで、高圧の水で岩盤に穴を空ける実演付きでした。黄色のは車高が坑道に合わせ低くなっています(それでも大きい)。わたしのエントリー用一眼レフは光量の少ないところが苦手なので、鉱山では毎度苦労します。

参加者しおりに「寒いです」とあった通り、秋冬のジャケット着ていた人もいましたし、外は暑かったですけど中は「東京の冬の気温」とのことで、2時間ばかり歩くとだいぶ寒かったです。

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4.スーパーカミオカンデの説明は、2016年にタンクの上で受けたのと確か似たような感じで、恐らく今年は水を抜くというイベントがあるためその説明があったはずです。ガドリニウムというレアアース(物質)を入れて、昔に爆発した星(超新星)から出たニュートリノを観測します。

こういうの見たんですけど、この5の動画が最後です(水が抜けました)。わたしが見たときは作業中の人はいませんでしたが、8/26の市民講演会では、中畑先生が「暗いところは夜帰っている」と説明しながら全部見せてくださいました。

帰りはボランティアガイドさんに1.で書いた皇族の方々の話など聞かせてもらいながら帰りました。

5.ジオスペースアドベンチャーにはブースというか、公民館(3階建て)の1室を借りて浜松ホトニクス、神岡鉱山、J-PARC&KEKの方に直接お話聞けたり、資料もらえたりします。浜松ホトニクスの技術は今はPETなどの医療機器や本当に様々なところに使われているそうで、神岡鉱山の方とはおみやげコーナーでも売っていた鉱石(白や黒の綺麗な結晶状の石が売っていました)の話をしてました。売場で朝少し売り子さんと話しましたが、石に10万円クラス(何十万だったかも)のものがあって、鉱山の方によると送料込みの値段だということでした。重いから。

J-PARKコーナーには午前中にも出没して説明聞いたり、無料でかっこいいクリアファイルなどもらったりしていました(ファイルはすぐになくなったよう)。午後に、Twitterで存じ上げててお話ししたかったKEKの広報・高橋さんとお話ししててバスの時間ぎりぎりになりました。サイエンスカフェを仕切っている方です。

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◎外には縁日的な食べ物コーナーがあったり、今年だけかもしれないけど岐阜名物五平餅も。催しとして縁日みたいなのもあって、この辺は抽選通れなくても行けました。夜にあった浜ホトの方の講演もそうです。グッズは噂のパズルやTシャツ、クリアファイルなど色々でしたが、クリアファイル1つ買って帰りました。時間なかったんで回れなかったですが、クリアファイルには梶田先生の書いた式のがあり、迷いました(こういうTシャツも良いんですけど切りがない……)。

今年グッズで受けたのはこれだったのではなかろうか。

これ、もう1回目放送は終わりましたが、来週も再放送あるしオンデマンドにも入るので、興味ある方どうぞ(BSですが)。わたしはこの番組録画が溜まりまくってます。

もしまた行くことができたら、今年は高山線が止まっていた場所があったためバスしかあまり手がなかったんですけど、もうちょっといられるようにしたいです。

資料。読めてないですけど色々と。ICRR Newsは綺麗な写真があるため人気でした。pdfでダウンロードできます。見開きで写してみましたけど、102号です。

http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/cat-icrr/

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最後に、浜松ホトニクスは申込制で5年に一度の展示会やるそうです。浜松なのでお近くの方どうぞ。ウェブサイト行ったら、本当にいろんな事業やってたし何だか株価がすごいですね。

http://www.photonfair.jp/

ハイパーカミオカンデ着工決定!

ヨシダヒロコです。

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このニュース、もっと早く食いつくつもりだったんですけど。

まだ書けてない、富山市での市民講演会『ニュートリノで聞く宇宙』の前日にハイパーカミオカンデの「調査費」が出たとニュースで知って、講演会の質問タイムに質問したんです。建設できるかを調べる予算を頂いた、ということでした。「着手金みたいなものでしょうか?」と聞くと「そうです」と中畑先生がおっしゃってました。予算が厳しいのは聞いていたのでそのような理解でいることも言いましたが、「厳しいんです」と、だいたいそういう話でした。

それから程なく着工決まったので驚きました。講演会のレポートは遅れていますが書きます。待てない方は、神岡素粒子施設のHPに行くとスライドがありますので。

今回も、ひっぐすたんのブログからカミオカンデ三姉妹の絵を使わせて頂きます。ハイパーカミオカンデちゃん、足だけ……?

ハイパーカミオカンデ建設決定!

 

3枚目のマンガは、ブログ主秋本さんの本からです。最近スーパーカミオカンデが水抜いてやっているガドリニウムを入れる話も、それで見つけたい超新星背景ニュートリノの話も、見開き2ページの可愛い絵で説明してあります。富山の講演会でも、その前の東京の講演会も、ひっぐすたんのイラストやご本人がフィーチャーされていて、可愛いアイコンがスライドに出てくるとなんかニマニマしてしまいました。

 

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東大学長のメッセージは以下の通り。全訳ではありません。間違いありましたらご指摘ください。

http://www.hyperk.org/?p=365

文科省の2019年「シードファンド(この訳語は学術方面でよく使うのかあまり裏が取れてません)」を受けることになりました。スーパーカミオカンデのように、過去の大型プロジェクトは最初シードファンドから始まってフルの予算がついてきました。資金面でも2020年観測建設開始(2018/09/21 12:29訂正)に向け東大としてバックアップしていきます。

プレスリリースには梶田先生の言葉があります。
http://www.hyperk.org/?p=387
ハイパーカミオカンデ プロトコラボレーションは、施設の着工が行われるという知らせを受け、計画が実際の実験に移ることを歓迎しています。梶田教授は「過去の例では、日本の大型プロジェクトの標準として1年のシードファンドから始まるのが通例です。東大は必ず2020年に観測建設開始できるよう約束してくれています」。
コラボレーションは今後設計を完成し、海外の研究者に広く門戸を開いています。

 

予定の2020年より遅れると他との競争に負ける..….という声も見かけていたので、これで無事に建設が進むことをお祈りいたします。下の動画は綺麗で好きでしたが、改めて見ると沢山やりたいテーマがあるのですね。

告知:日本物理学会 市民科学講演会(素宇)『宇宙を探る地下実験とフィルム』(2018/09/16 13:00開場、松本市キッセイ文化ホール)

ヨシダヒロコです。

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一般社団法人日本物理学会 市民科学講演会
宇宙を探る地下実験とフィルム

講演1 梶田隆章 (東京大学,ノーベル物理学賞受賞)
「地下から探る宇宙と素粒子」―ニュートリノと重力波―
講演2 中村光廣 (名古屋大学)
「されど写真乾板,挑戦の日々」―フィルムで探るニュートリノ,暗黒物質,ピラミッドの謎―

日時:9月16日 (日)
13:30~16:00 (開場:13:00)
場所:キッセイ文化ホール 中ホール (750席)
対象:どなたでも (申込不要)   入場無料

講演1 「地下から探る宇宙と素粒子」 ‒ニュートリノと重力波-
梶田隆章
(東京大学,ノーベル物理学賞受賞)
岐阜県神岡の地下では、1983年以来ニュートリノの研究が行われてきまし
た。また現在は重力波の観測を目指すKAGRAの建設も進んでいます。こ
の講演では、スーパーカミオカンデでのニュートリノの小さい質量の発見
やその後の研究、そしてその意義についてお話しします。また今後期待さ
れるKAGRAによる重力波の観測と、重力波を通して調べる宇宙について
お話します。

略歴
昭和56年 埼玉大学理学部卒業 東京大学大学院入学
昭和58年 東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程修士課程修了
昭和61年 理学系研究科物理学専門課程博士課程修了 理学博士(東京大学)
東京大学助手(理学部附属素粒子物理国際センター)
平成 4年 東京大学助教授(宇宙線研究所)
平成11年 東京大学教授(宇宙線研究所附属宇宙ニュートリノ観測情報融合センター)
平成20年 東京大学宇宙線研究所 所長 (現在に至る。)

講演2
「されど写真乾板,挑戦の日々」‒フィルムで探るニュートリノ,暗黒物質,ピラミッドの謎-
中村光廣(名古屋大学)
かつて隆盛を極めた写真フィルムはデジカメ・スマホの前にいまや風前の
灯火です。若い人の中にはフィルムを知らず、電源不要で軽快な写真フィ
ルムをみて、最先端の技術であると勘違いする人もいたりします(実はこ
れは正しい!)。その写真技術を生かし、素粒子ニュートリノや暗黒物質、
そして何の因果かピラミッドの内部構造を探る研究を展開しているのが我々
の研究グループです。その写真乾板(原子核乾板)奮闘の日々を紹介しま
す。
略歴
1957年 兵庫県姫路市生まれ
1976年 信州大学理学部物理学科入学 (松本の住民となる。)
1980年 信州大学卒業 名古屋大学大学院進学 (第二の故郷松本を離れ、名古屋の住民となる。)
1989年 名古屋大学 F研 助手
2002年 名古屋大学 F研 助教授
2013年 名古屋大学 F研 教授 (現在に至る。)
日時:9月16日 (日)
場所:キッセイ文化ホール 中ホール (750席)
※申込みは不要です。直接会場にお越しください。入場無料
13:30~16:00 (開場:13:00)
主催:日本物理学会,共催:信州大学,後援:長野県教育委員会,松本市教育委員会
企画・運営:日本物理学会2018年秋季大会(素宇)実行委員会
お問合せ:Tel:0263-37-2456

日本物理学会2018年秋季大会(素宇)
実行委員会ウェブサイト

http://science.shinshu-u.ac.jp/jps2018su/kagaku.html

 

学会ウェブサイトトップページ

(素宇)は素粒子・宇宙物理か素粒子・宇宙線かどっちかだと思うんですけど。

今回の催しは何で目に入ったのか忘れました。物理学会は春秋とあるそうで、物性と素粒子など違う分野が会場が別れていて、今年の秋はそれぞれ同志社大学京田辺キャンパスと信州大学です。松本の市民講演会が魅力的なのでまずお知らせします。わたしは素粒子寄りですが、物性も少しだけ勉強して、授業で「ここからが面白いんですが時間切れ」みたいになった覚えがあります。放送大学で大人になってから単位取ったばかりです。物性の講演は「京」のお話なんですがまた改めて。

梶田先生は既に去年、今年とお話を聴いて、こないだの日曜日は中畑先生と京大の中家先生のお話を富山で聴いて、今年充分頂きましたという感じです(ちなみにこの学会の去年秋季大会での市民講演会は、栃木で梶田先生と村山斉先生だったそうです)。今の疲れが回復した頃にまた何か機会があったらもちろん考えますけど、放送大学で行われる鈴木(洋一郎)先生の面接授業を2,3年連続で聴いてきたのを今年ちょっとお休みしようかと。

ピラミッド透視などの研究されている中村先生のお話は未聴なので興味があります。短い天文番組で国際研究プロジェクトを見てすごいなーとなりました。フィルムカメラで研究してるんですね(神岡でそんな感じのおみやげもらいました)。録画消化してないですがNスペになっていました(この辺りアーカイブ)。またどこかでお話聞けないか待ちます。

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北陸新幹線開通で、富山から松本へはバスなどの安価な交通手段がなくなりました。わたしは今回疲れもあり色々動くのはしばらく諦めます。残念ですが。松本まで行ける方、近隣の方のために書いています。

今年はもう満員御礼で終わってましたけど、学会ではセミナーも年1回やっており、今年の夏はAIだったそうです。小冊子で人気だったため有料で領付している『物理学70の不思議』も今一度書いておきます。こういうの読み物が溜まっているので、ゆっくり読む時間が欲しいのです。

今回無理という方も、学会は全国を回りますからいつか聞きたいお話に会えるかもしれません。

 

告知:KEK一般公開2018 「“知りたい”が加速する — 宇宙・物質・生命の謎 — 」(2018/09/02、高エネルギー加速器研究機構つくばキャンパス )

ヨシダヒロコです。

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物理系で見落とした一般公開多分あると思うけど、この夏ご紹介するのはここが最後かもしれません。

パンフの容量が大きすぎアップロードが困難なので、過去ログもきちんとしていますし特設ページから見てみてください。1枚だけ貼りますが、目的ごとにお薦めの回るコースがあります。お子さん向けとか、リピーター向けとか、写真撮りたい人向けとか、車いすの方向けとか。

特設ページはこちらで、説明はパンフレットが詳しいです。今年行くことができたなら(厳しいですが)霧箱作りたいですけどお子さんばかりなのかなあ?

https://www2.kek.jp/openhouse/2018/

過去の一般公開はこちら。

https://www.kek.jp/ja/PublicRelations/Events/Openhouse/

KEKを取り上げたネットコラムでわたしが一番面白かったのは、全くの物理の素人さんが書いたこれでした。また読んでも受けてしまう。これ見て「加速器って(メカ的に)綺麗だな」と思ったし、そういう巨大施設写真を撮っている方の写真集を買ったりしました。深く考えず「見に来ましたー」でももちろん歓迎されると思います。「裾野が広がった!」みたいな感じで。

デイリーポータルZ      素粒子物理学をうまいことたとえる

この記事のしばらく前に、このコラムにも出てくるBelle II 実験を全国から来た高校生に夏休み体験してもらうBelle PlusというイベントをKEKはやっているのですが、その資金を募りにクラウドファンディングを行ったときいくばくかの寄付をしたら担当者さんにTwitterで捕捉(2018/08/27 1:00誤字訂正)補足されました。高校生にとってはすごい体験でしょう。なんと2年分の資金が集まり、綿が入ってないから真夏に着られないけど、リターンの渋いTシャツが届きました。


 

もうひとつKEKでご紹介したいのは、サイエンスカフェです。ほぼ毎週やってて5月に第100回いったそうです。今書いている途中の神岡レポ後半で、担当の高橋さんとしばらくお話ししました。一般公開のサイエンスカフェはちょっとタイトルが難しめかもしれませんが、普段のは「突撃!隣の大学院生」などタイトルが柔らかくて面白いですね。

過去の簡単な内容はここで見られます。

https://www.kek.jp/ja/newsroom/sciencecafe/

 

#別施設の話ですが、土曜に一般公開が迫った野辺山電波観測所のニュースについて、所長の新たなツイートを追加しました。講演はYouTube/ニコ生で聞けますよ。

 

神岡へ ジオスペースアドベンチャー(GSA, 2018/07/14、飛騨アカデミー企画)その1

ヨシダヒロコです。

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飛騨の素粒子物理施設に興味持って7年、小さい頃の学校遠足で通りかかって以来、2016年に再訪しました。とても素朴な街です。それから数回行っています。

ジオスペースアドベンチャーは初めて抽選に通り、今年はスーパーカミオカンデが改修中で建物の中に入れないからか、今までで初めて定員割れをしたそうです。スーパーカミオカンデのタンクの中は外からカメラで見られる予定でした。ちなみに前のポストに書いたように、秋の一般公開は今年見送りです。わたしは行っておいてよかったのかも。

普段の一般公開なら午後は混む(当選できない)ので、土曜日曜の朝9時を第1第2希望にして土曜に通りました。実は誰か行く人いるかなと2人分申し込んだのですけど、知り合い当たっても日曜でないと駄目な人ばかりで、無駄になったのが残念でした。前泊の宿は神岡唯一のビジネスホテル(電話のみの予約)。

直前の大雨で高山線には不通区間ができてしまいましたが、前日に「予定通りやります」とHPに出ました。浜松ホトニクスの方の講演が14日夜に行われることが分かり、もう帰ってしまっている時間なので残念でした。

飛騨アカデミーの催し物案内。

https://gsa-hida.jp/archives/707/    (アーカイブ

13日は放送大学(物理3科目に苦労していた)の試験を半月後に控え、身体の調子がよくないので主治医には休むように言われており、折からの暑さでへたばってもいました。なので忘れ物を複数回したりマヌケなこともしましたが、趣味と実益(大学院に行けたら論文のネタにする)を兼ねてよい経験になりました。来年もまた申込したいです。

富山駅前から午後の特急バスに乗りました。わたしは障害者割引ですが、そうでなくても1300円くらいなので、一本で行けるということではJRより便利です。教科書は珍しくバス酔いで読めず、タブレットをいじるくらいしかできませんでした。あと少し写真撮ったり。国道41号線一本のようです。

1時間で到着。日暮れまでまだ間があり、高原川があまりに綺麗なので近くまで行けないかとうろうろしていたら、偶然禅寺に行き当たったのでお参り。

 

6時頃に宿に行きました。その時から感づいていたのですが、翌日確かめたところ、前に来たとき気に入った居酒屋は閉めたとのこと。コンビニは近いので教えてもらい、歩いていたら前に来たとき行きたいと思ったことがある神岡ラーメンの八兵衛さんがありました。あんまり食欲なかったので、ここの優しい味のラーメンはありがたかったです。高山ラーメンは富山にもあったはずですが、味が違うらしいです。しかも600円とか700円とか良心的すぎで(2018/07月時点)。ダシは鶏ガラと何かと聞き、片方忘れました。

 

以前、古川町のお弁当屋さんのおばさんに「スーパーカミオカンデ見にきました」と言うといきなりばーっと喋られたことがありました。神岡周辺には今でも「梶田先生、おめでとうございます」という張り紙やのぼりみたいのがあり、梶田先生は町おこし?といい意味で思ったりしました。右の写真は八兵衛さんとは違う店です。

短い夜の散歩から帰ってダラダラ岐阜のTVつけましたが、勉強する気にもならず、毎晩必要な眠剤の一部を忘れてきて眠れず大変でした。だいぶぼんやりしてたと見えます。

普段からみると上出来過ぎる時間に目が覚め、パンとコーヒー片手に、ロビーの丸テーブルにいた2人組のおじさんとおしゃべり。現場仕事(神岡鉱山含む)をいろんな土地で請け負っているらしい。関西弁の方のおじさんは、もう言葉が混ざってしまって分からなくなったと言いながら、『半分、青い』のキムラ緑子さんの言葉が「いい加減に喋っとる」と見抜いてました。神岡で道なき山道を仕事で行き、「本当にこれ道ですか~」「道です~」そのうち熊の爪痕と血痕があってうわあとなった、みたいな話も。お疲れ様です。うちの近所にもたまーに出てニュースになります。

チェックアウトしてまた高原川を見ながら、これでもメインストリート(下写真)を通って、毎回イベント集合場所になる神岡振興事務所へ。売店が盛んでしたが、写真撮りそびれました。受付して、まずはカミオカンデの跡地を使って観測している、東北大学カムランドの院生の方のお話。J-PARCなどのブースも出ており冷やかしながら、次はいよいよ久しぶりの鉱山の中です。

 

東大レゴ部のお仕事、やっと見られました。

 

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しおりには東京の冬くらい寒いと書かれてました。今回は今までになく坑道を2時間も歩いたので、わたしのUV防止パーカー(夏用ともいえる)+登山用アンダーTシャツは、後者は薄くても暖かいのですが全体的にはちょっと薄く、ジャケットくらいあってもよかったです。後はハイキングくらいの容量のリュックに、絶対忘れちゃいけないのがこれです。忘れても会場に売っています。

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~ヘルメットかぶってその2に続く~

サイエンスZERO特別編!『575でカガク ニュートリノ』(2018/08/19, 再放送25)&秋のスーパーカミオカンデ一般公開見送り。

share_temporaryヨシダヒロコです。

(2018/09/27追記:サイエンスZEROはNHKオンデマンドで見られます(有料)。いつもと客層wが違ってて、見逃した方が多いようですね)
http://www4.nhk.or.jp/zero/7/

スーパーカミオカンデが見られないかという検索が多いようですが、もともと一般公開でもタンクの上で説明を受ける感じで、タンクの中は水をいっぱいにして観測中のため見られません。例外は天皇陛下くらいです(ふたを少しずらして中を見て頂いた)。

今年は例外的に12年ぶりにふたを開けて水も抜いて改修工事をしています。7月のジオスペースアドベンチャーに行きましたが、中に入れないとのことで初めて定員割れしたらしい。

恐らく飛騨アカデミーの夏の『夢のたまご塾』に選ばれた子や(HPでは全員は見られないかもとある)、他にごく限られた人は工事中の中に入っているようです。

おっさんもワクワク、スーパーカミオカンデの超純水タンク内部が12年ぶりに公開 (1/3)


レポ:スーパーカミオカンデのタンクの中!

今回、サイエンスZEROで俳人の夏井いつきさんや神岡の施設長である中畑先生(26日に富山で講演する方。昨日応募締切でした)をゲストに迎え、夏井さんを施設に案内して俳句詠んでもらうというのがあるようです。今までにあまりなかった試みです(リンク放送後アーカイブ、俳句含む)。

そういえば、わたしは特に俳句詠んでる訳ではないですけど、『俳句王国がゆく!』(リンク アーカイブ)というNHK松山局制作の番組が6月に飛騨市に来ました。お題のひとつがスーパーカミオカンデで興味深かったです。リンク先に詠まれた句がすべてあります。

サイエンスZEROは、NHKの回し者ではありませんが、昔の放送からオンデマンドにあるので見逃した方もどうぞ。

好きな動画など貼っておきます。

FacebookのSuper-Kamiokandeより、同じ日に他にもあります(下のTwitterと同じものアップしてるような)。

あと神岡のイベントでも配布されていたICRR Newsはここからダウンロードできます。特に写真が素晴らしいです。102号です。

http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/cat-icrr/

最後にこれ書いてるときに、宇宙線研究所のあのツイート……とか探してたら、最新のツイートがこれでした。

工事が大変なのかな。生まれ変わってバリバリ観測してくれることを楽しみにしています。

告知:『みんなにわかるニュートリノのお話――素粒子と宇宙について ――』(2018/08/19、日本科学未来館・未来館ホール→8/15日付修正)。

ヨシダヒロコです。告知続きます。

(2018/08/15 2:51修正:日付間違えてました。失礼しました)

あ、昨日あったお茶大のILCシンポジウムは大盛り上がりだったそうです。よかったですね。

この話、早く書きたいんだけどと神岡施設のHP見てたんですが、なかなか詳細が出なかったんです。そのうちに試験でバタバタになり。こっちは予約不要、先着順なのでまだ大丈夫です。

neutrino-miraikan

 

 

日本科学未来館のHP:  http://www.miraikan.jst.go.jp/

主催者HP:https://www-he.scphys.kyoto-u.ac.jp/nufrontier/

チラシがすべてを説明している感じですけど、一番情報量があるのはこちら↓でしょうか。今回わたしは残念ながら行けません。日本科学未来館には一度行きたくて、最近上京を考えるたびに「寄れないかなー」と思うんですけどね。

Higgstan    出張編:みんなにわかるニュートリノのお話

この「Higgstan」管理人、秋本さんのお話が聞けないのが特に残念です。チラシ可愛いですね。左がスーパーカミオカンデちゃん、右がIceCubeさん、こまこまいるのがニュートリノです。

 

告知:ILC推進国際シンポジウム「ノーベル賞受賞者に聞く『ILCが開く科学の未来』」(2018/08/05、お茶の水女子大学)。

ヨシダヒロコです。

暑いですけど読んでる皆さん、生きてますか。わたしはちょっとぐったりで、スポーツドリンク飲んで夜になるといつもの如くコウモリのように動き出します。放送大で試験控えた皆さんも大丈夫でしょうか(試験の検索が多い)。こちらは最近なかなか進みません。

さてこのシンポジウム、1ヶ月は前から情報つかんでて行く気でいたんですが、量子力学の試験の後必死こいて新幹線に乗らないと間に合わず、そんな金銭的余裕はないので見送ります。ちょっと決まるのが遅すぎたかも?

ILC(国際リニアコライダーという加速器)を日本で作ることにめでたく決まってくれたら、そのお祝いには行けますように。お手伝いの裏方に名前だけですがいます。ILCは日本政府に金銭面など最終決断を促しているところで、できたらすごいことになります。『天使と悪魔』(『ダ・ヴィンチ・コード』続編)に出てくるCERNみたいのが日本にできて、国際的な研究拠点になりますから。

加速器は色々なことができるので、知るとなかなか面白いです。

一般の方が応援できる「ILCサポーターズ」というのもやっていますけど、認知が低いのが問題だそうです。押井守さんなども応援してくれています。誘致候補地はわたしはあえて書きますが、東北の北上山地です。TVの紀行番組で見たら、山や川がとても清らかな場所でした。東北の自治体のILC誘致関連FBページは山ほどあって頑張っています。

ICL_A4_mini

バリッシュ博士は重力波望遠鏡LIGOのまとめ役でノーベル賞受賞者です。有名な方なので簡単に紹介しますが、『重力波は歌う』というノンフィクションに登場しています(レビュー書きました)。この博士はILCの初期に関わっていたそうで、『サイエンスZERO』の今年冬の重力波特集にご出演です。

グラショウ博士は素粒子物理学者。弱い力やチャームクォークのアイデアを出した方だそうで、ワインバーグ博士、サラム博士と共に1979年ノーベル物理学賞を受賞しています。90代だそうです。

ノーベル賞受賞の時のバイオグラフィです(英語)。

https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/physics/laureates/1979/glashow-bio.html

日経サイエンス2008年より、いろんな有名人や研究者が飛騨市神岡にあるスーパーカミオカンデの入口の壁にメッセージを書いていきました。グラショウ博士のお名前を見たような気がするのはそれでかもしれません。今改装中の道の駅(宙ドーム)の宇宙物理スペースができたら、また飾られるのではないでしょうか。

短期集中連載:第2回 カミオカンデとスーパーカミオカンデ 物理学を変えた四半世紀

素粒子論の標準モデルを超えて

中島林彦(編集部)協力:戸塚洋二(東京大学)

 

中古のみですがこんな本もありました。

 

その他、ビデオでですが大隅先生と小柴先生が参加されます。英語は逐次通訳(少し話しては訳す)が入ります。対象は中学生以上、保護者がいれば小学生でもOKなので、夏休みの学生さんたちもお茶大に行ってみてはいかがでしょうか。申し込みが必要ですのでお忘れなく。

 

以下、KEKのサイトをコピペします。

 


 

ILC の実現に向けていよいよ重要な時期を迎えるにあたり、米国からシェルドン・グラショー博士とバリー・バリッシュ博士の2名のノーベル賞受賞者が講演するシンポジウム「ノーベル賞受賞者に聞く『ILCが開く科学の未来』」を8月5日(日)、お茶の水女子大学・講堂(徽音堂)で開催します。グラショー博士は、素粒子物理学の研究により1979年に、バリッシュ博士は重力波の発見により2017年に、それぞれノーベル物理学賞を受賞。今回、ILCの実現を応援するために来日します。

ILC とは国際リニアコライダー (International Linear Collider)の略称です。宇宙の誕生と進化の謎を解明するための次世代実験装置 (電子・陽電子衝突型加速器)です。シンポジウムでは、小柴昌俊博士(2002年ノーベル物理学賞)、大隅良典博士(2016年ノーベル生理学・医学賞)の日本人受賞者のインタビュー映像も上映し、高柳・多摩六都科学館館長をモデレーターとしてのパネル討論も計画されています。

グラショー博士、バリッシュ博士の講演は英語で行なわれますが、逐次通訳がつきます。

  • 日 時:8/5(日) 14:00〜17:00 (開場 13:00)
  • 会 場:お茶の水女子大学・講堂 (徽音堂)
  • 対 象:中学生以上 ただし、保護者が同伴する場合には小学生の参加も可能です。
  • 参加費:無料ですが、事前の参加登録が必要です。ilc-symposium.jpよりご登録下さい。

このシンポジウムは、KEK を含む 17 の機関が共同して開催しております。 皆様のご参加をお待ちしています。

https://www.kek.jp/ja/newsroom/2018/07/18/0900/     (アーカイブ

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そういう訳で、行けないながらも富山から旗を振っておきます。

豆知識ですがKEKは「ケック」や「ケーイーケー」など人によって呼び方が違うそうです(ジオスペースアドベンチャーで聞いてきました)。