告知:名古屋大で梶田先生の市民向け重力波講演(2018/05/21開催)。

ヨシダヒロコです。

kajita

さっき物理系Twitterで知りました。国際会議の一環らしいですが、5月末に一般向けの講演会があります。重力波というものをわたしが知ったのは梶田先生の授賞直後(次のテーマとして)だったのですけど、100年もの長い長い間誰もつかまえることができませんでした。ここ数年で爆発的に話が進んでいます。

去年夏の神岡、今年2月の富山とサイエンスカフェにも出ました(過去ログにレポあり)。梶田先生のニュートリノのお話は夏に神岡で聞きましたけど、重力波は時間がなくてお話しできなかったそうです。きっと一般の人が講演やサイエンスカフェで接する機会が増えるだろうと思ったらやはり。でもとても嬉しいです。

申し込みはこちらから。

https://indico.cern.ch/event/719805/overview

貴重な機会ですので申しこんでみました。このシステムは応募状況がリアルタイムで分かり、まだ申し込みは12/300です。なので登録メールも来たし行けるようです。仕事でもプライベートでも、急に行きたいものがいろいろとできて困りますが、高速バス(+障害者割引)を駆使してコストダウンし頑張ってみます。名古屋行きの高速バスは試験に使いたく一度試してみたかったですし、この時間なら日帰りできます。行って帰ってくるまでが講演ですから、体調はしっかり整えたいと思います。

昨日から気分良くなく落ち込んでいたのですけど、これで少し元気出ました。

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東工大ホームカミングデイ2018「大隅良典栄誉教授 特別講演会」受付中(2018/05/26 15:30開催、一般もOK)。

ヨシダヒロコです。

2、3日前にSNS経由で知り、卒業修了し損なったのでどの枠で応募していいか迷いました。しょうがないのでOB枠にしたらあっさりシンプルなメールの返事が来て通りました。翻訳フォーラム大オフ参加を考えていて特にライフサイエンス系の方は、その前日なので遠方でも都合付きやすいかと。

Ohsumi_lecture

概要です。

日時
2018年5月26日(土) 15:30 – 17:00
演題
40年の研究生活を振り返って
場所
参加費
無料
参加申込

70周年記念堂とは、調べてあれかと思ったんですが、モダンな建物です。本館は正面をずっと行くとありますが歴史があって両方とも有形登録有形文化財指定がされています(本館は外観のみ見学可)。自分は同じ文化財指定されている西1号館にいたはずなのですが、後に壊したとかなんとか聞いていて。ともかく今は使われてないみたいですね。

https://www.titech.ac.jp/about/campus_maps/campus_highlights/cultural_properties.html

桜の時期ともしかしたらイチョウの時期(イチョウの時期は最近はどうなんでしょう?)くらいしか一般の人は入りにくいので、普段「理系オタクの牙城」的に言われている大学が実際どうなのか見てくるいいチャンスだと思います。チェックのシャツは昔はみんな着てましたし、女子は女子大辺りからも入ってきて例外的に多い研究室だったんですけど、「その服可愛いね」とか言いあってました。

なんで上京してこの大学院に移ろうと思ったのか。元々大学入学時から院は違うところ行こうと考えていました。成績良ければ夢ではないと分かったので、自分で勉強もしてました。でも思い出すと、高校の時にAくんという理数系のとても強い男子がいて、わたしも含め実力テストで物理の平均点が一桁(ちなみにわたしはばね定数だけがマルで6点)だった時にAくんは60点以上だったのです。その彼が進学したのがここだったなと。人間て案外単純なものですね。それに今頃そのわたしが物理物理言っているのも、人生って分からないものですね。

gacco『ようこそ、科学技術コミュニケーション』(北大CoSTEP講師陣、2018/03/07~)

ヨシダヒロコです。

CoSTEP.png

 

前回あった東北大災害科学国際研究所の震災についての授業は、レポートの評価が良かったので嬉しかったです。簡単に言うとゲームを使って遺稿を回るというレポートでした。ゲーム長らくしてないですけど。もっと動画見てみたかったので、来年また受けます。所長の今村先生が、震災のあった日辺りにシンポジウムに出席されているのをNHKでやってました。

さて、科学技術コミュニケーションとか科学コミュニケーションといわれてもなじみのない方も多いかもしれません。わたしの知っているのはよく行くサイエンスカフェなどで、普段はお話しする機会もないような研究者さんなど専門家の方々と対等にお話ができるものです。

北大CoSTEPは科学技術コミュニケーションに特化した大学院大学ではいち早くできたもののうちに入り、科学技術コミュニケーターを養成します。たまたま機会があって2005か2006年には存在を知っていました。サイエンスライティングなどやってみたかったのですが、その学科は札幌までたまに行かないとダメでした。科学館や科学博物館での学芸員さんのお仕事もサイエンスコミュニケーションに入るのかな。この科目では、科学技術コミュニケーションの歴史やスキルなどを垣間見ることができます。概要を見てみたかったのでありがたいです。

大学院の紹介など。

http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/html/introduction.html

例えば「欠如モデル」と言われる「分からない人に知識を与えれば啓蒙できる」的な考えは否定されていること、サイエンスカフェは興味のある人しか来ないという問題点の話がありました。

もう勉強は半分弱まで進んでいて、最終課題が17日なので急がなくては。慣れている方なら今からでも入れるかも。今回はいつもと違ってスライドをダウンロードできます。

わたしは今まで富山・新潟・金沢とサイエンスカフェに出席してきて、今年はちょっと変わったところに行くかもなんですが、札幌はいろいろ進んでいるなと思いました。この辺のカフェも頑張っているし、運営の手作り感というか、親しみが持てていいのですよもちろん。ただこの授業受けててこんな工夫があるんだと知ることができました。

わたしとしてはWeek3のライティングが楽しみなところです。ライティングの訓練は実は受けたことがありません。翻訳から一旦離れてやってみたいとは思っていますけど、今は余裕が……(すでに学生でもあるので)。

Week1 科学技術コミュニケーションとは 講義&課題: 2018年3月7日15時 公開 ← すべて日本時間 JST (UTC+9) とする

    • Part1 科学技術コミュニケーションとは
    • 1-1-1. 講義の流れと目標
    • 1-1-2. 科学技術コミュニケーションとは
    • 1-1-3. 科学技術コミュニケーションの定義
    • 1-1-4. 科学技術コミュニケーターとは
    • 1-1-5. 確認
    • 1-1. クイズ
    • Part2 科学技術コミュニケーションの歴史
    • 1-2-1. 目標
    • 1-2-2. 科学技術コミュニケーションの歴史
    • 1-2-3. 科学技術コミュニケーションのモデル
    • 1-2-4. 日本における科学技術コミュニケーション
    • 1-2-5. 確認
    • 1-2. クイズ
    • Part3 科学技術コミュニケーションの現在
    • 1-3-1. 目標
    • 1-3-2. 科学技術コミュニケーションの現在 科学者の状況
    • 1-3-3. 科学技術コミュニケーションの現在 市民の状況
    • 1-3-4. 科学技術コミュニケーションの危機
    • 1-3-5. 確認
    • 1-3. クイズ
    • Part4 科学教育からみる科学技術コミュニケーション
    • 1-4-1. 目標
    • 1-4-2. 科学的知識と関心の関係
    • 1-4-3. 学習観と科学技術コミュニケーション
    • 1-4-4. 確認
    • 1-4. クイズ

 


Week2 対話でつなぐ科学と社会 講義&課題: 2018年3月14日15時 公開

    • Part1 科学技術コミュニケーションとしての対話
    • 2-1-1. 目標
    • 2-1-2. 科学技術コミュニケーションとしての対話
    • 2-1-3. 対話の場の事例紹介
    • 2-1-4. 確認
    • 2-1. クイズ
    • Part2 対話の場を企画する
    • 2-2-1. 目標
    • 2-2-2. 対話の場を企画する
    • 2-2-3. プログラムデザイン
    • 1-2-4. プログラムデザインの事例
    • 2-2-5. 確認
    • 2-2. クイズ
    • Part3 対話の場を創る
    • 2-3-1. 目標
    • 2-3-2. ファシリテーションとは何か
    • 2-3-3. ファシリテーションのプロセス 場のデザイン
    • 2-3-4. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 議論の促進(発散)
    • 2-3-5. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 合意形成・まとめ(収束)
    • 2-3-6. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 共有
    • 2-3-7. 確認
    • 2-3. クイズ
    • Part4 対話の実践をめぐる対談
    • 2-4-1. 目標
    • 2-4-2. サイエンス・カフェ
    • 2-4-3. 討論劇とワークショップ
    • 2-4-4. 体験型ワークショップ
    • 2-4-5. 対話型展示
    • 2-4-6. アイディアを形にする
    • 2-4-7. 確認
    • 2-4. クイズ

 


Week3 文章でつなぐ科学と社会 講義&課題: 2018年3月22日15時 公開

    • Part1 科学技術コミュニケーションとしてのライティング
    • 3-1-1. 目標
    • 3-1-2. ライティングとは
    • 3-1-3. サイエンスライティングにおける注意点
    • 3-1-4. ライティングの媒体
    • 3-1-5. ライティングのフロー
    • 3-1-6. 確認
    • 3-1. クイズ
    • Part2 ライティングを企画する~多様な表現を目指して~
    • 3-2-1. 目標
    • 3-2-2. ライティングを企画する
    • 3-2-3. テーマの展開
    • 3-2-4. 実例で見るライティングの切り口
    • 3-2-5. 確認
    • 3-2. クイズ
    • Part3 インタビューという実践
    • 3-3-1. 目標
    • 3-3-2. サイエンスライティングとインタビュー
    • 3-3-3. インタビューとは
    • 3-3-4. インタビューの要素 傾聴
    • 3-3-5. インタビューの要素 質問
    • 3-3-6. インタビューの心得
    • 3-3-7.  確認
    • 3-3. クイズ
  • Part4 文章で科学をどう伝えるか
  • 3-4-1. 目標
  • 3-4-2. 文章のピントを合わせる1
  • 3-4-3. 文章のピントを合わせる2
  • 3-4-4. 説明とは何か1
  • 3-4-5. 説明とは何か2
  • 例文『生き物をめぐる「4つのなぜ」』
  • 『生き物をめぐる「4つのなぜ」』の答え合わせ
  • 3-4-6. 問うことの大切さ
  • 3-4-7. 確認
  • 3-4. クイズ

Week4 科学と社会をつなぐ多様なメディア表現 講義&課題: 2018年3月28日15時 公開

    • Part1 映像というメディア
    • 4-1-1. 目標
    • 4-1-2. 映像メディアの変革期
    • 4-1-3. ビジュアル表現の特性
    • 4-1-4. 映像メディアと科学技術コミュニケーション
    • 4-1-5. 映像メディアの注意点
    • 4-1-6. 確認
    • 4-1. クイズ
    • Part2 WEBというメディア
    • 4-2-1. 目標
    • 4-2-2. WEBの特徴と活用法1
    • 4-2-3. WEBの特徴と活用法2
    • 4-2-4. WEBの効果的運用
    • 4-2-5. 確認
    • 4-2. クイズ
    • Part3 グラフィックというメディア
    • 4-3-1. 目標
    • 4-3-2. デザインとは
    • 4-3-3. 適材適所のデザイン
    • 4-3-4. 発信者と受け手の間をとりもつデザイン1
    • 4-3-5. 発信者と受け手の間をとりもつデザイン2
    • 4-3-6. 確認
    • 4-3. クイズ
  • Part4 アートというメディア
  • 4-4-1. 目標
  • 4-4-2. アートについて考える-科学とアートの関係-
  • 4-4-3. アートの歴史
  • 4-4-4. コンテンポラリーアート1
  • 4-4-5. コンテンポラリーアート2
  • 4-4-6. 科学技術コミュニケーションとアート
  • 4-4-7. 確認
  • 4-4. クイズ

*  課題すべて : 理解度確認クイズ 1~2点、計21点
*提出締切日時: 2018年4月17日23時59分

* 最終レポート20点
* 提出締切日時: 2018年4月17日23時59分
* 採点締切日時: 2018年4月24日23時59分

 

 

4月からのNHKラジオ語学講座(英語)あと趣味のテキストなど。

ヨシダヒロコです。

2018-03-28 00_Fotor

ここ2年ほどはTVのスペイン語・イタリア語で映像で分かることを見ていました。BSなどでこれらの国の紀行・料理なども見てました。ドイツ語は流すだけ、今期の最後の方はプロヴァンスなど南の方に興味があるのでフランス語も眺めていました。

春からですが、TVの再放送はテキストも買ってそのまま見ます(その前のシリーズ読めてません(^_^;))。英語ラジオ講座のレベルチェックをたまたまやったら、なんとCEFRのレベルでB1が出たのでこれはまずいとテキスト買いました。ビジネス英語両方です。

気が向いたときにやっていた、”Sherlock”を英語版で買って英語字幕で見てたのは結構行ける気がするので、他の映画やドラマでもやってみたいです。2カ国語で録り溜めたBSドラマが結構ありますし。洋楽もまた聴きたいなー。

趣味的なかばお勉強としては、オーロラ研究者、片岡龍峰先生の「カルチャーラジオ科学と人間」『太陽フレアと宇宙災害』があり、これは1000円位するだけあってもう書籍ですね。5回くらいまでらじる☆らじるの聞き逃しを「ラジ録11」で録音しながら聞いてます。オーロラを見に行くときこうしたらいいとアドバイスがとても役に立ちそうです(でも、いつ?)。今5回からの放送が聞き逃しであって、あと2回放送が残ってます。

「私と昭和史」というシリーズもカルチャーラジオにあって、湯川秀樹先生の番組を録音しました(逃したのでようつべで)。こっちは公開終わっているので、片岡先生のもようつべ探してすぐに録音するしかないような気がします。前にあったの消えちゃったようですけど……。1回間違えて.flvで録っていたのにさっき気がついて、泡くってオンラインで.mp3に変換しました。

片岡先生はあと2、3冊本書いてらして、存じ上げているこの分野の科学者に宮原ひろ子さんもいらっしゃいます。

ラジ録はこんなの。放送大学でラジオ講座を取る予定があったので。前もっていたVer.2からだいぶ進んでいて、YouTubeをすぐに.mp3にしてくれますし、らじる☆らじるの聞き逃しにα版で対応してくれたらもっと嬉しいです。シェアウェアです。画面の色はもうちょっとグレーです。

https://pcshop.vector.co.jp/service/catalogue/radiroku/index.php

rajiroku11_Fotor

趣味は『趣味の園芸』、サンドイッチとスープが美味しそうだった『きょうの料理ビギナーズ』(放送は5分間)。そして、去年だったかに放送していた筋トレの番組を春からまた放送するので、興味のある方はどうぞ。わたしはAYAさんのパートで腕立てがもっとできるようになりたいのですが、何もなく疲れているか仕事でぐったりするかで、運動できるときは簡単にヨガのポーズ取って終わってしまうことが多いです。前よりは筋トレできるようになりましたけどね。

いつの間にかKindleに対応しています。ものによってはいいかもしれません。NHK出版は、毎月のテキスト定期購読を毎月払うことができるようになったそうで、立ち読みもできますし今回はそちらで注文しました。

 

サイエンスカフェとやま第25回「新しいお花を作りたい!」(2017/9/23、とやま健康生きがいセンター1Fカフェゴッコ)その2(2018/03/14, 17訂正)。

ヨシダヒロコです。

その1はこちらです(リンク)。いろんなお話があって全部リンク先を読むのも難しいでしょうから、好きなところだけどうぞ。

前回書いた青いキク、バラは青い色素を入れます。重イオンビームで変異を起こすより、遺伝子組換えの方が成果がよいというお話だったと思います。青いカーネーションは「ムーンダスト」(サントリーのサイト)、青いバラはサントリーの「アプローズ」(サントリーのサイト)です。アプローズはまだ紫っぽく見えます。薄い紫のバラは風情があり、香り高いのが多くて好きですけど。

青いキクは野田さんという方が2013年に作りました(下のリンクにもありますが写真ではちゃんと青でした)。

「青い菊」咲いた サントリーなど開発(産経)           (魚拓)

プレスリリース (研究成果) 「青いキク」が誕生

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/076531.html

遺伝子組換えは既にご存知の方もいるでしょう。モンサント社が自社製品グリホサート(商品名ラウンドアップ、200ml 2300円)に耐えられるように作物を作りました。遺伝子組換え作物の環境への影響が懸念されています。

次は雑誌の表紙にもなった(Plant&Cell Physiology)トレニアというお花の話です。多弁咲きシクラメンで、夏の花壇花です。組換え開始から5ヶ月で開花します。

雑誌の表紙がこれです。

PCP_trenia

動画を見せられ、クリーンベンチでパートさんが実験作業をしています。葉の一片を植えて育てると、培養室で幼植物体となり、土に植えると温室内で開花します。

培養の様子はこんな感じでした(これがガラスの壁の向こうにあって、人間と接触せずに作業します。写真は発芽の実験なので多少違いますけど……)

512px-Kiemtafel_(germination_table)

From “Plant physiology” in Wikipedia, germination table by Rasbak

花が大きくなる過程で遺伝子セットを入れます。時期をずらしてひとつの遺伝子を抑制すると、花のパターンがいろいろできます。それぞれの遺伝子は発現場所やパターンが違います。

色の出方については、細胞の形が変わるから?とか、色々な要素があってまだ分かっていません。

プレスリリース 「花の形・配色パターンだけを効率的に多様化」

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/070829.html

次は遺伝子導入、アグロバクテリウム法を使った遺伝子組替えでの育種です。アグロバクテリウムは土中の細菌で、あるDNAを植物に感染させてこぶを作ります。この時感染=組替えがされていない細胞は殺されます。遺伝子組換えにはよく使われる方法と本で読みました。

これで作られたのが青いキク、バラ、カーネーションです。カーネーションはわたしも買ったことあり、紫に近いと思いました。バラは上に書いたサントリーの「アプローズ」です。キクは農研の成果です。光る花も作りました。花だけで遺伝子機能を抑制し、これは組換えでないとできません。TVに取材されたり、国立科学博物館「ヒカリ展」に出品したりしたそうで、TV用に夜咲いているところを撮った写真を見せてもらいました。一面蛍のようで綺麗で、それが花畑なので不思議な感じでした。

光る花の写真は前発言のチラシにもありますが、多少はっきりしたのは農研機構のHPにあります。

ルシフェラーゼ(ホタル)などの化学発光とGFPなどの蛍光(GFP:下村先生が見つけたオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質)はメカニズムが違い、GFPでの組換えの前例はありましたがうまく行かなかったため、富山湾に住む海洋プランクトンChiridius Poppeiからの蛍光タンパク質を使っています。ちょっとブログ書きながら検索してみたら、「キリディウス・ポッペイ」でいろいろ出てきました。

プレスリリース「光る花の研究開発に成功」

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/flower/048489.html

プレスリリース「遺伝子組換え技術により開発された『光る花』の論文を公開」
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/flower/054854.html

国立科学博物館 ヒカリ展の魚拓(リンク切れていたらご覧ください)

(余談:以前買った青いカーネーションの写真です。2016年5月に、ネットの花問屋「はなどんやアソシエ」で濃淡3種あるのを買い、その後金沢の花屋さんにもあるのを見かけました。これはたしか真ん中ほどの濃さの色で、咲き具合で色が変わった気もするし、写真は西日が当たっています。上に書いた「ムーンダスト」のサイトをもう一度貼りますが、1輪ずつ咲くタイプが4色、スプレーが2色あるそうです)
http://moondust.co.jp/

2016-05-12 17_Fotor_Fotor

盛り上がったのでずいぶんいろんな話をしてもらったのですが、最後にゲノム編集のお話。導入だけだったので、いいことはこんなところ、というのを聞きました。クリスパーとか何だろう、と前から思っていたいましたのでちょうど良かったです。

2017-09-23 16.39.59

ゲノム編集は、お話しされた時点でここ3年ほどの技術ということでした。育種の問題を解決してくれるもので、遺伝子を2ヶ所一度に切ることができます。交配だと(2018/03/14 13:39追記:いろんなところが切れるので)いろんな植物ができるのですが、ゲノム編集だと1つしかできません。

農業の課題として、例えばリンゴでは温暖化、担い手不足、病害虫などがあります。その解決や、ジャガイモの芽に含まれる毒をゲノム編集で取り除いて、食中毒リスクを低減することができます。

CRISPER-Cas9(クリスパー・キャスナイン)というものがあり、受精卵などに注入するだけで作業できます。業者さんにこのガイドDNAが欲しい、この配列でなどと頼むと、次の日に送ってくるそうです。

生産コスト減で美味しいトマトもでき、受粉を行う必要がありません。アレルゲンを抑えた米や、養殖しやすい(おとなしくて共食いが少ない)マグロ(2018/03/17 0:32追加:すいません抜けてました)も作れます。

農研機構では世界で初めてキクのゲノム編集を行いました。キクは6倍体だから難しいそうです(2倍体だと楽)。

研究内容はこんな感じで、再び雑誌の表紙になりました(キクが光っているのは、「光る花」の技術も使っているようです)。

プレスリリース
世界で初めてゲノム編集によりキクの性質を変えることに成功

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/074039.html

PCP_luminescent_chry

最後の方、よく思い出せない箇条書きメモが書いてあるのですが、覚えているのは、花きはペットと同じくらいの産業規模があり、プレゼントしたりメンタル的に癒しになるとおっしゃっていたかと。

少なめ人数でも活発だったので、「スライドとか今後は工夫しないと」みたいなことをお話の後で感想としてお話ししていました。またお花のお話聞きたいです。

これを書くために農研機構のサイトには何回か行きましたが、最近はウンシュウミカンのゲノム解読に成功したそうです。

※今回のサイエンスカフェは特に内容が濃かったこともあり、間違っていることがあればご指摘お願いします。関係者の方は特にありがたいです(メールフォームでも構いません)。

サイエンスカフェとやま第25回「新しいお花を作りたい!」(2017/9/23、とやま健康生きがいセンター1Fカフェゴッコ)その1。

ヨシダヒロコです。

(2018/03/06 1:49追記:写真があったのを思い出しました。冊子もいただきました)

2017-09-23 15_1_Fotor2017-09-23 15_Fotor

この話題書きたかったのですが、大変遅くなりました。写真の著作権についてゲストに問い合わせているうちに延び延びになってしまいました。富山市郊外で(この建物ではスポーツ教室など行われている)、ここでの開催は初めてだと思いますが少人数で和気あいあいとした、しかし議論が活発なサイエンスカフェでした。しかも盛り上がりすぎて大幅延長。

思えばまだこの頃は、着いたら暑くてジュースか何か頼んだ覚えが。原稿書いてたのは冬で、もう少し春っぽくなってきました。

20171219_Fotor

とやまサイエンスカフェのブログ↓より。資料や不思議な花の写真もあります。上のチラシのpdfもあります。色はpdfの方がきれいなのでここにも付けておきますね(pdf)。

http://sctoyama.jp/?p=2383

ゲストの佐々木克友さんとお連れの方々ははるばるつくばの農研機構よりいらっしゃいました。お花の育種(品種改良)にバイオ(遺伝子組換え、最近ではゲノム編集など)が盛んに使われているのは、興味を持って講演などに行っていたのでわたしはもう知っていました。だから是非このお話は聞きたかった。日本は育種大国で沢山新品種を出しているそうです(青いコチョウランのこの過去ログなど(リンク)。青いチューリップ作る試みもブログにに書いたことあるんですが、昔のことなので話がもう進んでいると思います)。

それに、すごい技術だといわれるゲノム編集の話を目の前で聞いたのはこれが初めてでした。そういうわけで、隣接レストランであった懇親会に出られなかったのがすごく残念でした。のちに冬になって、ゲノム編集はもう次の段階に進んでいるとの情報が別方面から入ってきましたけど……。

参加者にはアンケートが渡され、「アレルギーの出ない小麦がもしあったらいいと思うか」「角のないウシがいたら」などのテクノロジーでできた農産物の例が載っていました。

農研機構はつくばの花き研究所で、その日も研究してから来られたそうです。チューリップの品種改良では富山と研究協力しています(ここはチューリップの栽培が盛ん。楽天で球根を買ったら「適した気候は富山・新潟」などと書いてありました。駅でお土産として売ってますし、チューリップフェアの砺波市にある富山県花卉球根農業協同組合などから通販でも買えます)。

育種とは何か。遺伝子は生命の設計図ですが、変わると性質も変わります。都合よく変化したものを使います。

遺伝子とは復習。DNAなどでは、ごく一部の遺伝子がアミノ酸が沢山集まったタンパク質の設計図になり、お花の色や形を作ります。イネには約32000個、ヒトには約23000個の遺伝子があります。

遺伝子の中で直接アミノ酸を作らないジャンクの部分も役に立たないことはありません。ある部分は分かっているところもあります。遺伝子の発現とか安定性とか病気の研究とか、動物の方が予算が付くそうです。

初心者には難しいですが、メチル化の質問がいきなり出たのでしばらくその話(エピジェネティクス)。

育種に話が戻って、育種とは野生種→作物→多様化のようになります。例えばトマトの野生種の写真を見せていただいたのですが、南米にあって小さく、美味しくなく、毒があり(トマチン)、すぐに実が落ち、いっせいに芽が出ないといったものであるそうです。今のトマトは4tくらい食べると死ぬ程度です。

(このエントリ書いていて偶然見つけたこのスライドに、様々なペルーの原種があるのを見つけました)

イネでは脱粒性というのがあり、種粒が落ちてしまうのですが落ちない品種を選びました。インディカ米とジャポニカ米はDNAが1塩基違うだけですが、それを発見したのは日本人研究者です。

さて、お花の話になって、バラに見える写真が分割された画面に沢山出てきました。実は北米原産のトルコキキョウが混ざっていてややこしいです。今、(お花好きな人なら店頭で見ていると思うのですが)育種では(八重の)バラ咲きが中心です。最初は一重でした。「交配育種」といい、花粉をめしべに付けます。トマトでは、欲しい性質をかけ合わせます。それを繰り返し、数万~数十万の個体、5年以上かけます(これもどれくらいかかると思う?とクイズになった覚えが)。果樹だと50年以上で、研究者が退職するときにまだ終わっていないそうです。

農水省にジーンバンクというのがあって、種だけで22万、菊の遺伝子は300位管理しているそうです。

次は新種のカーネーション育種秘話です。農研機構HPに写真がある「ミラクルルージュ」「ミラクルシンフォニー」という紅白のお花。持ちがよいのが特徴で、リンクを見ると今後発売だそうで母の日にどうぞ、らしいです。

プレスリリース。

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/season/006539.html    魚拓

研究成果パンフレット。

http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/research_digest/digest_kind/flower_vegetables/027311.html    魚拓

このお花は、老化ホルモンのエチレンを出しません。交配(おしべをめしべに付ける)の親は「花恋ルージュ」で、複数の形質を並行しながら、形質がなくなることもあるため15年かかりました(1991~2006)。困った病気である萎凋(いちょう)細菌病に抵抗性を持ちます。

まず、カーネーションの1種から枯れにくいものを持ってきて、かけ合わせると最初形が悪いものが出てきます。その種を形の良いものとかけ合わせます。かけ合わせの回数は1000回以下です。一番いいものを交配で作り出すのが一番大変で、温度管理をせずにハウスの中でいいものができて、種にすると違ったものになってしまうこともあります。挿し木ならOKです。カーネーションは受粉の時に花びらをむしるので難しく、自然界では生きていけない花だそうです。

今度は、突然変異を利用するやり方。DNAが切れると、それを修復するときにミスが起きます。1.(DNAの)一部が欠失、2.塩基が置換される、3.他の配列が挿入される、などです。

DNA損傷は1. 活性酸素 2. 発がん性物質 3. 放射線 4.紫外線などで作り出せますが、試してみた末にアルゴン、ネオンの重イオンビームを使いました。アルゴン、ネオンは原子が大きいのです。理研の仁科加速器センターにて、ビームをどこにぶつけるか決めることができ、大きなエネルギーが発生するので、DNA損傷を作ることができます。

新品種はサイネリア、トレニア、ペチュニア、なでしこなどができ、黄色い菊は天皇陛下が見に来られました。キクは1年で2500株くらい処理し、色合いや形は6株くらいしか変わりません。キクは6倍体なので、染色体が一度に6本切れないといけません。植物でも動物でも成長して増えていくところに損傷があると遺伝していきます。

(わたしが急いで取ったノートには「ほとんど理研から論文が出ている」と書いてありましたが、天皇陛下が見に来られたのはこれかな、と思われる黄色い菊の研究紹介が農研機構のHPから探せました。重イオンビーム照射によるキク花色変異におけるカロテノイド酸化開裂酵素の関与

佐々木さんが沢山スライドを作ってくださったためこれでもまだ話の半分なので、さらなる変わった花の話を読みたい方は続きのエントリでどうぞ。

~その2へ続く~(リンク

間違いがありましたら、ご指摘お待ちしております。特に関係者の方々。

『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』読了。

ヨシダヒロコです。

Hand inserts a molecule into DNA.

Credit : Adobe Stock

これは翻訳祭で言及したうち最後のレビューです。あの時点では真ん中より後ろを読んでいました。年内に読了しており、2018年1月早々にレビューするつもりでしたがいろいろあって遅れました。仲野先生の病理学本のおまけがありますが、4月にずれ込むでしょう。

『ゲノム編集の衝撃』と比べてこの本の特徴を一言で言えば、前者は入門書なのに対しこちらはよりディープかつ詳細であること、人工知能やクラウド・コンピューティングとの組み合わせでゲノム解析を加速化することが書かれています。ITへの言及は前者にはありませんでした。難病が治るかもという使い方もできれば、SFのようなことも可能になるかもしれません。そういう意味で、実現するようなことがあればわたしでさえ恐ろしいと思うような話もありました。すでにAndroidもGmailもアマゾンも使ってますけれど。

著者の小林雅一氏は東大理学部物理学科卒、ボストン大でマスコミ論を専攻、雑誌や新聞社での勤務経験があり、慶應メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭、現在KDDI総研リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門は先端技術(IT、ライフサイエンスなど)の動向調査ということです。ずっと大学にいた方ではなく、民間経験も豊富な方がご自分の得意な分野で書かれた本という印象です。

目次を書き写しておきます。

1章 「人類の寿命は500歳まで延びる」は本当か――ゲノム編集「クリスパー」の衝撃

2章 解明されてきた人間の「病気」「能力」「特徴」――パーソナル・ゲノムの時代

3章 ゲノム編集の歴史と熾烈な特許争いの舞台裏――誰が「世紀の発明」を成し遂げたのか

4章 私たち人類は神になる準備ができているか――グーグルとアマゾンの戦略

2章に分子生物学の説明もあるのですが、初学者や勉強中の人に親切とは言えない気がします。図もその部分を除けば少ないので、すでに生物や分子生物学の知識が多少ある人、ITにもひどいアレルギーがない人に適しているように思います。

1987年、大阪大学微生物病研究所の石野良純氏(現・九州大学教授)が発表した論文中で、大腸菌DNA内に奇妙な塩基配列が発見されました。それから四半世紀、これをベースにクリスパー・キャス9が作られました。メスのようにDNAをピンポイントで切断、遺伝子組換えにはるかに勝ります。分子生物学の基礎さえあれば誰でも扱え、そして早いのです。

問題点はオフ・ターゲット効果で、狙ってない場所で切れてしまいます。

中国で行われたヒト受精卵のゲノム編集について(2015)、デザイナーベビーの問題について。どこまでが医療でどこからがそうでない目的なのか、境界線をどう引くかは難しい問題です。生まれてくる我が子の知的障害をゲノム編集で治療する場合、ナチスが行ったような優性学を思い出させるなど、倫理面での議論が豊富と感じました。

クリスパーは特許を争っていますが、群がる大企業や動く金が生々しい(企業名が出ている)様子です。

2章は上に書いたように分子生物学の説明がありますが、初めての人がいきなり読んでもたぶん分からないでしょう。ゲノムワイドなど、ゲノムから病気の原因となる遺伝子を発見する試みが書かれています。

前に紹介した『ゲノム編集の衝撃』はアメリカのチャン氏しか取材していなかったのですが、本書では特許争いのもう一方であるアメリカのダウドナ氏とフランスのシャルパンティエ氏についても3章でバックグラウンドを書いています。「ノマド科学者」だった、と書かれているシャルパンティエ氏のヒストリーは興味深かったです。

ところで先日、豚の体内でヒトの臓器を作るという驚くような研究があってネットでも議論されました。カズオ・イシグロの小説みたいだと。

多少似た話がこの本にもありました。豚とヒトは臓器のサイズが似ているのでいます。臓器移植を目的として、移植した場合感染してまずいことになってしまう豚のレトロウイルスを発現する遺伝子を62個もゲノム編集で改変したという話です。1型糖尿病患者に豚すい臓の一部を移植することは外国で行われており、日本でも2016年にヒトと豚など異種移植の実施を許可しました。ちなみに1型糖尿病は遺伝性。他の遺伝性疾患、難病も遺伝子治療の歴史があります。

気持ち悪いとか言う人の気持ちもそうだろうとは思うのですが(生理的に気味が悪いという感情は周りからはどうすることもできない)、喉から手が出るほど臓器が必要なことに生まれながらなっている人の気持ちは、中年になって実は長患いが遺伝病だったらしいと分かってしまったわたしには何となく分かります。健康だと分からないでしょうね。ちなみに、昨夏金沢であって行ってきたCiRA(iPS細胞研究所)のサイエンスカフェで聞きましたが、糖尿病で一度にダメになるというすい臓・肝臓・腎臓の移植率は待ってても各1桁(%)です。

ここまで書いてきて何ですが、ゲノム編集はすでにこれから学ぶ人にとってはすでに「遅れて」いるそうです。ツイート中にあるURLトップページでもう記事はそこにはないため、改めてリンクを貼り直しました。だから分子生物学は進歩が早いと翻訳祭でも言ったのです。

ゲノム編集技術「CRISPR」は、もう古い? すでに研究は「次世代」へと向かっている

魚拓

今までの技術を知るためには、倫理面も分かる本書はコスパも良く最適ですが、入門書ではないことに注意して読んでもらえたらと思います。

放送大学学部、平成29年度後期試験結果は物理専門科目全滅→30年度前期出願。

ヨシダヒロコです。

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今回の試験は体調悪いわ(外から困った事が降ってくる)、フェレットは年末から重い病気だわ、勉強が進まず大変でした。先週金曜に結果が来まして、惜しいところで落ちていました。フェレットはその2日後になくなり、お葬式は明日でまだ心身ぐったりです。試験後何も勉強できてません。

落ちたのは『力と運動の物理』と『場と時間空間の物理』です。前者は答え合わせを試験後すぐに教科書でしたので、あと1問くらいで落ちると分かっていました。後者は受けるだけでぐったりで、何となくもう少し取れたかと思っていたのですが。Dは50~59%でその下にEがあり、合格点は60点です。

まあ、計算ロクにできない学生なのに単位もらってはいけなかったと思うので、課題出せなかった量子力学ともども、来期は追加の学費なしで再試験が受けられるそうなので頑張ってみます。

昨日だったかに見かけた、こんなランダウの言葉が考えていたことを後押ししてくれたので、来期は『入門微分積分』(授業はすでに一通り見た)も受けてみたく思っています。試験時間が重ならないかも確認しました。↓ここまでやるのは厳しいけど……

 

新しい科目で目に付く限り興味があるのは「『方丈記』と『徒然草』」(魚拓)です。前身の『和歌文学の世界』(魚拓)は視聴しただけですが、特に渡部先生のおっしゃることがしみじみとよかったです。たまに『視点・論点』にご出演です。日本語のリテラシー、ライティングの講義なんかもあるんですが今は手が回りません。

富山学習センターのオープンセミナー(オープンキャンパスみたいなもの)全4回は今回面白そうなのが多く、先週末やっと第3回に行ってきて、富山大医学部の先生から漢方薬のお話を聞いてきました。概要だけならそのうち。富山学習センターにいらっしゃる先生からの天然毒の話がこの回だけ魚津であるので、楽しみにしています。一般の方も参加できます。天然毒の先生は紺野先生とおっしゃり、センターに在籍の間はこの手のお話を聴く機会がよくありそうです。

gacco『東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ-災害科学の役割(東北大学サイエンスシリーズ)』(東北大学災害国際研究所所長・今村文彦教授 他)

北陸の雪は、放送大学試験のところで書いたように1月から降っていました。週末に無理目なの分かっていながら仕事請けて、その間にえらい大雪になりました。「五六豪雪(ごーろく)」という言葉が聞こえてきます。子供ながら今でも覚えてるほどのインパクトで、落ちた屋根雪の上に上ると屋根に手が届いたり、よかしたりした雪でかまくらが作れたり。ここまでになったら逆らえないので、それをいいことにフェレットとゴロゴロしてます。

quake

さて、今受けているgaccoの講座はこれ。1/25から東北大の講座第3弾として。受けたい人はまだ間に合いそうなので書いてます。そう言えば、以前アンケートに「東北大に震災の話をして欲しい」的なこと書いたような。前からこんな立派な研究所あったんですね。

先生は東北の方らしく、「であります」とよくおっしゃるのですが、語尾が微妙に訛るところがよいです。この大学に行きたかったことがありました。受けに行った農学部は残念ながら建て替えてしまったようですが。進学した同級生によると、授業にも東北弁が公用語として使われていたらしい。

研究所のHP。

http://irides.tohoku.ac.jp/index.html

先生の所長挨拶と研究室紹介。

http://irides.tohoku.ac.jp/outline/greeting.html
http://irides.tohoku.ac.jp/organization/risk/02.html

第1週の内容で、大体終わらせました。1本がビデオ10分ほどで、最終課題提出が28日までです。

Week1:東日本大震災前の取組と被害実態—事前対策と事中対応 講義&課題: 2018年1月25日15時 公開 ← すべて日本時間 JST (UTC+9) とする

1-0. イントロダクション
1-1. 地震津波活動と震災前の取り組み(被害評価,地域での取り組み)(1)
1-2. 地震津波活動と震災前の取り組み(被害評価,地域での取り組み)(2)
1-3. 東日本大震災の被害実態(地震,津波,原発)-被害の複合化と拡大過程,経験と教訓 (1)
1-4. 東日本大震災の被害実態(地震,津波,原発)-被害の複合化と拡大過程,経験と教訓 (2)
1-5. 東日本大震災の被害実態(地震,津波,原発)-被害の複合化と拡大過程,経験と教訓 (3)
1-6. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (1)
1-7. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (2)
1-8. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (3)
1-9. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (4)

* Week 1 課題. 確認クイズ 18点
* 提出締切日時: 2018年2月28日23時59分

過去に理研主催のスパコン「京」の講演で2回地震の話を聞きました。2013年新潟(リンク)と2015年富山(リンク)です(新潟の時は講演中の写真OKでした)。富山の時はここ出身の地震研究者さんが「震災の時、自分は何も分かっていなかったと愕然とした」というようなことを話していました。地震周辺に関わる方みなそうだったのでは。その「京」のシミュレーションが今回の講座にも出てきます。その他震災被害を伝える写真などあるので、まだ傷が深い被災者の方は注意です。ただ、授業はとても淡々と進んでいきます。

今回の震災は1000年に一度という低頻度だったわけで、その実態をまとめ、後世や他地域の人に伝えて教訓を生かしてもらうためには、新しい学問体系と実学の展開が必要というお話がありました。古文書なども必要だそうです。

研究所にはいろんな専攻の先生がいらっしゃるので、今後いろんな方が登場するのでは。

学び終わったら何か書きたくなるかもしれませんけど今は分からないので、次に受ける予定の面白そうな講座を書いておきます。北大が参加しました。それもサイエンス・コミュニケーションを教える大学院としてかなり前から興味があったCoSTEPです。北海道には行きたくても行けたことがなく、それが時代の流れで多少のエッセンスくらいは学べる時代になりました。興味があった専攻、北海道に通わないとダメなものだったので。gaccoは1回受けるといもづる式に他のものをメールで紹介してくれます。

話は戻りますが、東北の悲しい教訓からわたしは何を学べるのだろうか、生かせるのだろうかと思っています。富山は隣は揺れますが自分のところはあまり揺れない県です。ですけど低頻度ですが大きいのが来るのです(確か前は平安時代)。

平成29年度放送大学2学期単位認定試験終了(2018/01/24&28、物理専門2科目、特別措置対象)。

ヨシダヒロコです。

関東の雪が騒ぎになっていますが、実はこちらもずっと雪です。もし降っていなくても消えません。こっちの人間でさえ「どうなってるんだ」「車が出せない」というような状態です。昼でも気温がマイナスのこともよくあり、路面が凍ってしまうので、この間獣医さんに乗せて行ってもらうのにえらい思いをしました。車が路面の雪の凸凹で跳ねまくるのです。しばらく天気はどうしようもなさそうです。そんな中、試験は予定通りにありました。28日の方はもう夜、8限だったのでこんな感じでした。暗い方がそうです。

 

今は(学部)選科履修生と修士選科生を掛け持ちしてて、キャパ上の理由から後者は今期まで休学しています。物理は無謀にも専門科目『力と運動の物理(’13)』、『場と時間空間の物理(’14)』、『量子と統計の物理(’15)』を一度に取って、3科目目は提出課題のところで時間が足りず出せませんでした。最近になって確認してみると3/10点だったので(試験期間中なら出せなかった課題でも次に備えて解答を確認できます)、どのみち無理だったと思います。力と運動は5点、場と空間は4点で通りました。

この3科目は順番に取った方が絶対良いです。1学期に『初歩からの物理(’16)』『物理の世界(’17)』『力と運動の物理(’14)』の放送を見ていたのですが、最後が難しくて。高校の時も物理力学に泣かされたっけと。力と運動=力学で難しいと思ったのは放送を5回くらい見直しているはずです(ちなみに『初歩からの物理』が難しい人には『自然科学はじめの一歩(’15)』というのがあります。主な理系科目を少しずつ扱っています)。一度に3教科は大変と思いタイムラグ作ったのにやはり大変でした。嚙めば味が出るスルメのような教材(印刷・放送とも)と今は思っています。

放送教材と呼ばれる教科書は遅々として読めませんでした。1月になってイレギュラーなことが起こりすぎて正直体調が読めなかったこともあります。特別処置は、病気や障害などがある人が事前申請で少し広いスペースを与えられ、多少の融通が利きます。ベッドでの受験も可らしいです。わたしは試験の際にいざというときのために水と薬の持ち込みをお願いしました。ただ、就学上の問題はまだありそうだし、試験の時も明らかに障害があるように見えないので、2回の試験で試験官が手伝ってくれることにばらつきがありました。放送大はそういう措置の必要な人が多いと聞いています。他大学ではどうなんでしょうね。学習センターでは今日反省会をするんだそうです。わたしは、過去アカハラに遭ったことを前もって受講科目の先生に伝えておくべきか迷っています。

力と運動は多分5名ほど、場と空間は2名(わたしも入れて)の受験で、皆が様々な科目を同時に試験します。うちの学習センターでは自然科学系人気ないらしいです。

勉強の話に戻ると、Web質問箱の使い方も慣れていなくて、質問を連発して先生を困らせてしまいました。教材中の文献について聞いたおかげで分かったこともありますけれど、質問にどの程度答えるかは先生の裁量によると本部で聞きました。

試験については、『力と物理』はあと1問ほどで落ちたのではと思っています。4択マーク方式10問で、過去問に似たような問題はありますがよく読むと微妙に言葉が変えてあって選択肢が逆の意味になっていることがあります。先生の方針で解答は出していないのでどこかで文句を言っている人がいましたが、膨大にある式を抑えて概念的な理解を問うている問題だと思います。出題内容は印刷教材に大体書いてあることなのは本当です。

授業内容ですが、宇宙の話が好きなわたしには、『力と物理』の放送で3回くらいはやぶさ特集をしたり、印刷教材にもロケットの速度があったり、ダークマターの話をするときに重要なビリアル定理が出てきたりしたのが楽しかったです。力学の定理を使った木製のおもちゃを作っている作家さんを紹介し、まるまるそれが放送になったことも(剛体のところ)。ドリフトやサイクロトロンも面白いものがあるもんだと。実験や手作り「おもちゃ」もありますし。

『場と空間』は電磁気学と場の理論の科目です。『力と物理』の最後頃テンソルが現れ、『場と空間』の終わりの方の印刷教材は特殊・一般相対性理論の概念を紹介しながら計算はずっとテンソルだったので、今後慣れないとな、と思っています。偏微分とダイバージェンスやローテーションの基本的な計算は復習もして何とか準備しました。いろんな大学で作っているオンライン教材も参考にしました。『力と運動』では印刷教材を読み込めなかったので、4日後の『場と空間』の試験では2日かけて印刷教材を通読しました。突発的トラブルさえなければ、これまでの放送大の試験での反省点からノートもきちんと作りたかったのですけれど。まだ勉強は続くのでこれからやります。

『量子と統計』は実験とかあまりできずに、もう何語ですかというものが目の前で展開されていくのです。ディラックが「ブラ」「ケット」というものをシャレで作ったという話は面白かったかも。たまにニュートリノなど出てくると見知らぬ人の中で知り合いに会ったようでした。

ちなみに先生方はみなファラデーを非常に尊敬しているという印象を持ちました(出身大学は違う方もいるけど東大系)。英国まで行ってロケしたファラデーの手書きノートなども『物理の世界』で見ました。授業時間は45分、実際は40分くらいなので時間が足りないと先生が口を揃えておっしゃってますね。

『入門微分積分(’16)』も印刷教材欄外にある通り必要なので、1学期に印刷教材も買ってざっと見ましたけど、なかなか問題解くまで到りませんでした。『入門線型代数(’14)』も同じくです。両方もうちょっと真面目にやらないと。数学・物理は手を動かしてナンボなんですが、何も書けないと辛いですね。

今後は放送大の教材もやりますが、力学の問題演習系で思い当たる本もあるのでそのうち。問題演習をすると「なるほどー」となることに気がついたので。

もうすぐ出願期間で、来期は最低『量子と統計の物理』が再試験としてあるし、他に数学を取ろうかなどと迷っています。録りためたものはいろいろあるので見るかも。院は語学系の予定。面接授業は病気のペットがいるため隣県までになりそうです。