放送大学学部、平成29年度後期試験結果は物理専門科目全滅→30年度前期出願。

ヨシダヒロコです。

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今回の試験は体調悪いわ(外から困った事が降ってくる)、フェレットは年末から重い病気だわ、勉強が進まず大変でした。先週金曜に結果が来まして、惜しいところで落ちていました。フェレットはその2日後になくなり、お葬式は明日でまだ心身ぐったりです。試験後何も勉強できてません。

落ちたのは『力と運動の物理』と『場と時間空間の物理』です。前者は答え合わせを試験後すぐに教科書でしたので、あと1問くらいで落ちると分かっていました。後者は受けるだけでぐったりで、何となくもう少し取れたかと思っていたのですが。Dは50~59%でその下にEがあり、合格点は60点です。

まあ、計算ロクにできない学生なのに単位もらってはいけなかったと思うので、課題出せなかった量子力学ともども、来期は追加の学費なしで再試験が受けられるそうなので頑張ってみます。

昨日だったかに見かけた、こんなランダウの言葉が考えていたことを後押ししてくれたので、来期は『入門微分積分』(授業はすでに一通り見た)も受けてみたく思っています。試験時間が重ならないかも確認しました。↓ここまでやるのは厳しいけど……

 

新しい科目で目に付く限り興味があるのは「『方丈記』と『徒然草』」(魚拓)です。前身の『和歌文学の世界』(魚拓)は視聴しただけですが、特に渡部先生のおっしゃることがしみじみとよかったです。たまに『視点・論点』にご出演です。日本語のリテラシー、ライティングの講義なんかもあるんですが今は手が回りません。

富山学習センターのオープンセミナー(オープンキャンパスみたいなもの)全4回は今回面白そうなのが多く、先週末やっと第3回に行ってきて、富山大医学部の先生から漢方薬のお話を聞いてきました。概要だけならそのうち。富山学習センターにいらっしゃる先生からの天然毒の話がこの回だけ魚津であるので、楽しみにしています。一般の方も参加できます。天然毒の先生は紺野先生とおっしゃり、センターに在籍の間はこの手のお話を聴く機会がよくありそうです。

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gacco『東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ-災害科学の役割(東北大学サイエンスシリーズ)』(東北大学災害国際研究所所長・今村文彦教授 他)

北陸の雪は、放送大学試験のところで書いたように1月から降っていました。週末に無理目なの分かっていながら仕事請けて、その間にえらい大雪になりました。「五六豪雪(ごーろく)」という言葉が聞こえてきます。子供ながら今でも覚えてるほどのインパクトで、落ちた屋根雪の上に上ると屋根に手が届いたり、よかしたりした雪でかまくらが作れたり。ここまでになったら逆らえないので、それをいいことにフェレットとゴロゴロしてます。

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さて、今受けているgaccoの講座はこれ。1/25から東北大の講座第3弾として。受けたい人はまだ間に合いそうなので書いてます。そう言えば、以前アンケートに「東北大に震災の話をして欲しい」的なこと書いたような。前からこんな立派な研究所あったんですね。

先生は東北の方らしく、「であります」とよくおっしゃるのですが、語尾が微妙に訛るところがよいです。この大学に行きたかったことがありました。受けに行った農学部は残念ながら建て替えてしまったようですが。進学した同級生によると、授業にも東北弁が公用語として使われていたらしい。

研究所のHP。

http://irides.tohoku.ac.jp/index.html

先生の所長挨拶と研究室紹介。

http://irides.tohoku.ac.jp/outline/greeting.html
http://irides.tohoku.ac.jp/organization/risk/02.html

第1週の内容で、大体終わらせました。1本がビデオ10分ほどで、最終課題提出が28日までです。

Week1:東日本大震災前の取組と被害実態—事前対策と事中対応 講義&課題: 2018年1月25日15時 公開 ← すべて日本時間 JST (UTC+9) とする

1-0. イントロダクション
1-1. 地震津波活動と震災前の取り組み(被害評価,地域での取り組み)(1)
1-2. 地震津波活動と震災前の取り組み(被害評価,地域での取り組み)(2)
1-3. 東日本大震災の被害実態(地震,津波,原発)-被害の複合化と拡大過程,経験と教訓 (1)
1-4. 東日本大震災の被害実態(地震,津波,原発)-被害の複合化と拡大過程,経験と教訓 (2)
1-5. 東日本大震災の被害実態(地震,津波,原発)-被害の複合化と拡大過程,経験と教訓 (3)
1-6. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (1)
1-7. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (2)
1-8. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (3)
1-9. 東日本大震災の経験と教訓を伝えていく (4)

* Week 1 課題. 確認クイズ 18点
* 提出締切日時: 2018年2月28日23時59分

過去に理研主催のスパコン「京」の講演で2回地震の話を聞きました。2013年新潟(リンク)と2015年富山(リンク)です(新潟の時は講演中の写真OKでした)。富山の時はここ出身の地震研究者さんが「震災の時、自分は何も分かっていなかったと愕然とした」というようなことを話していました。地震周辺に関わる方みなそうだったのでは。その「京」のシミュレーションが今回の講座にも出てきます。その他震災被害を伝える写真などあるので、まだ傷が深い被災者の方は注意です。ただ、授業はとても淡々と進んでいきます。

今回の震災は1000年に一度という低頻度だったわけで、その実態をまとめ、後世や他地域の人に伝えて教訓を生かしてもらうためには、新しい学問体系と実学の展開が必要というお話がありました。古文書なども必要だそうです。

研究所にはいろんな専攻の先生がいらっしゃるので、今後いろんな方が登場するのでは。

学び終わったら何か書きたくなるかもしれませんけど今は分からないので、次に受ける予定の面白そうな講座を書いておきます。北大が参加しました。それもサイエンス・コミュニケーションを教える大学院としてかなり前から興味があったCoSTEPです。北海道には行きたくても行けたことがなく、それが時代の流れで多少のエッセンスくらいは学べる時代になりました。興味があった専攻、北海道に通わないとダメなものだったので。gaccoは1回受けるといもづる式に他のものをメールで紹介してくれます。

話は戻りますが、東北の悲しい教訓からわたしは何を学べるのだろうか、生かせるのだろうかと思っています。富山は隣は揺れますが自分のところはあまり揺れない県です。ですけど低頻度ですが大きいのが来るのです(確か前は平安時代)。

平成29年度放送大学2学期単位認定試験終了(2018/01/24&28、物理専門2科目、特別措置対象)。

ヨシダヒロコです。

関東の雪が騒ぎになっていますが、実はこちらもずっと雪です。もし降っていなくても消えません。こっちの人間でさえ「どうなってるんだ」「車が出せない」というような状態です。昼でも気温がマイナスのこともよくあり、路面が凍ってしまうので、この間獣医さんに乗せて行ってもらうのにえらい思いをしました。車が路面の雪の凸凹で跳ねまくるのです。しばらく天気はどうしようもなさそうです。そんな中、試験は予定通りにありました。28日の方はもう夜、8限だったのでこんな感じでした。暗い方がそうです。

 

今は(学部)選科履修生と修士選科生を掛け持ちしてて、キャパ上の理由から後者は今期まで休学しています。物理は無謀にも専門科目『力と運動の物理(’13)』、『場と時間空間の物理(’14)』、『量子と統計の物理(’15)』を一度に取って、3科目目は提出課題のところで時間が足りず出せませんでした。最近になって確認してみると3/10点だったので(試験期間中なら出せなかった課題でも次に備えて解答を確認できます)、どのみち無理だったと思います。力と運動は5点、場と空間は4点で通りました。

この3科目は順番に取った方が絶対良いです。1学期に『初歩からの物理(’16)』『物理の世界(’17)』『力と運動の物理(’14)』の放送を見ていたのですが、最後が難しくて。高校の時も物理力学に泣かされたっけと。力と運動=力学で難しいと思ったのは放送を5回くらい見直しているはずです(ちなみに『初歩からの物理』が難しい人には『自然科学はじめの一歩(’15)』というのがあります。主な理系科目を少しずつ扱っています)。一度に3教科は大変と思いタイムラグ作ったのにやはり大変でした。嚙めば味が出るスルメのような教材(印刷・放送とも)と今は思っています。

放送教材と呼ばれる教科書は遅々として読めませんでした。1月になってイレギュラーなことが起こりすぎて正直体調が読めなかったこともあります。特別処置は、病気や障害などがある人が事前申請で少し広いスペースを与えられ、多少の融通が利きます。ベッドでの受験も可らしいです。わたしは試験の際にいざというときのために水と薬の持ち込みをお願いしました。ただ、就学上の問題はまだありそうだし、試験の時も明らかに障害があるように見えないので、2回の試験で試験官が手伝ってくれることにばらつきがありました。放送大はそういう措置の必要な人が多いと聞いています。他大学ではどうなんでしょうね。学習センターでは今日反省会をするんだそうです。わたしは、過去アカハラに遭ったことを前もって受講科目の先生に伝えておくべきか迷っています。

力と運動は多分5名ほど、場と空間は2名(わたしも入れて)の受験で、皆が様々な科目を同時に試験します。うちの学習センターでは自然科学系人気ないらしいです。

勉強の話に戻ると、Web質問箱の使い方も慣れていなくて、質問を連発して先生を困らせてしまいました。教材中の文献について聞いたおかげで分かったこともありますけれど、質問にどの程度答えるかは先生の裁量によると本部で聞きました。

試験については、『力と物理』はあと1問ほどで落ちたのではと思っています。4択マーク方式10問で、過去問に似たような問題はありますがよく読むと微妙に言葉が変えてあって選択肢が逆の意味になっていることがあります。先生の方針で解答は出していないのでどこかで文句を言っている人がいましたが、膨大にある式を抑えて概念的な理解を問うている問題だと思います。出題内容は印刷教材に大体書いてあることなのは本当です。

授業内容ですが、宇宙の話が好きなわたしには、『力と物理』の放送で3回くらいはやぶさ特集をしたり、印刷教材にもロケットの速度があったり、ダークマターの話をするときに重要なビリアル定理が出てきたりしたのが楽しかったです。力学の定理を使った木製のおもちゃを作っている作家さんを紹介し、まるまるそれが放送になったことも(剛体のところ)。ドリフトやサイクロトロンも面白いものがあるもんだと。実験や手作り「おもちゃ」もありますし。

『場と空間』は電磁気学と場の理論の科目です。『力と物理』の最後頃テンソルが現れ、『場と空間』の終わりの方の印刷教材は特殊・一般相対性理論の概念を紹介しながら計算はずっとテンソルだったので、今後慣れないとな、と思っています。偏微分とダイバージェンスやローテーションの基本的な計算は復習もして何とか準備しました。いろんな大学で作っているオンライン教材も参考にしました。『力と運動』では印刷教材を読み込めなかったので、4日後の『場と空間』の試験では2日かけて印刷教材を通読しました。突発的トラブルさえなければ、これまでの放送大の試験での反省点からノートもきちんと作りたかったのですけれど。まだ勉強は続くのでこれからやります。

『量子と統計』は実験とかあまりできずに、もう何語ですかというものが目の前で展開されていくのです。ディラックが「ブラ」「ケット」というものをシャレで作ったという話は面白かったかも。たまにニュートリノなど出てくると見知らぬ人の中で知り合いに会ったようでした。

ちなみに先生方はみなファラデーを非常に尊敬しているという印象を持ちました(出身大学は違う方もいるけど東大系)。英国まで行ってロケしたファラデーの手書きノートなども『物理の世界』で見ました。授業時間は45分、実際は40分くらいなので時間が足りないと先生が口を揃えておっしゃってますね。

『入門微分積分(’16)』も印刷教材欄外にある通り必要なので、1学期に印刷教材も買ってざっと見ましたけど、なかなか問題解くまで到りませんでした。『入門線型代数(’14)』も同じくです。両方もうちょっと真面目にやらないと。数学・物理は手を動かしてナンボなんですが、何も書けないと辛いですね。

今後は放送大の教材もやりますが、力学の問題演習系で思い当たる本もあるのでそのうち。問題演習をすると「なるほどー」となることに気がついたので。

もうすぐ出願期間で、来期は最低『量子と統計の物理』が再試験としてあるし、他に数学を取ろうかなどと迷っています。録りためたものはいろいろあるので見るかも。院は語学系の予定。面接授業は病気のペットがいるため隣県までになりそうです。

左巻先生ご夫妻の検定外教科書『大人のやりなおし中学生物 木と草の違いはどこにあるの?ごはんをかむとなぜ甘くなる?』読了。

ヨシダヒロコです。

翻訳祭で話した本のうちでラストから2冊目。実はこれが易しそうに見えてなかなかどうしていい意味で期待を裏切りました。初学者の場合レイアウトも大事だと思っています。この本は手書きイラスト、色つきの部分、文字の配分が良く、好感が持てました。

わざわざ「左巻先生の」と断ったのは、理科教育やニセ科学批判問題で有名な方だからです。ニセ科学とは科学に見えてそうでないものを指し、例を挙げれば「水にきれいな言葉をかけたらきれいな結晶を作る」みたいなものです。ご夫妻で教育現場に長年おられて、著書も沢山ありますがこれが初めて読む本になりました。下に挙げる「高校生物」の化学版(左巻先生著)はレファレンスとして秋に買いました。

中学生物だけでなく、高校生物の検定外教科書もあります。著者からいって間違いないのでそのうち揃えておきたいのですが。

共著者は北大理学部の教授をされていた栃内先生。ブログつながりが長く、今はよくTwitterを拝見している先生です。『進化から見た病気――「ダーウィン医学」のすすめ』(ブログ掲載時に題名間違ってました、すいません!)は2009年出版時に読んでブログにレビュー(リンク)があります。

 

「中学理科」は題名にあるとおり、大人が生物をやりなおす場面になったときのための検定外教科書です。1章30分で読めるように書いたとあり、確かに読みやすいです。Amazonにページの画像があります。検定外のため、文科省の指導要綱には従ってない部分があり、元塾講師・家庭教師として思うにはDNAのあたりがかなり突っ込んであるのがそうでしょうか。最近は知りませんが、中学校ではほとんどやらないのではないでしょうか。

読者対象はこんな人々。P3より、

1.仕事や学業で生物の基礎を短時間で学び直したい大人。

2.中学生物を短時間で復習したい中学生、高校生。

3.中学生物の全体を知るために予習したい中学生。

このうち、1.の人がメインだそうです。受験準備にもいいと思います。

さらに目次をあげておきます。

第1章 植物の体のつくりと働き・暮らし

第2章 植物の仲間とその歴史

第3章 動物の暮らしと体のつくり

第4章 動物の仲間とその歴史

第5章 生物の細胞と発生

第6章 生物の遺伝

第7章 生物どうしのつながり

第8章 生物の進化

第9章 生物の歴史

第10章 人類の成り立ち

4択ミニテストが随所にはさんであり、簡単そうに見えて意外に間違えてしまうのですが、理解度を確認できます。とはいっても基本的に読み物なので、見開きなどでコラムがあって「へええ」「ほー」という内容で読みでがあります。これだけ内容があって、もし読者が理解できたら簡単にニセ科学にもだまされないのでは?と思うくらい。

わたしは前半を読んでいて、「ああこんな話子供の頃に大好きだったなあ」と思い、分子生物学のところは一応確認のために読み、「遺伝子組み替え」のコラムを頷きつつ読み(知らないことがあった)、最後の方で、太古の昔にあった植物や恐竜の絵や描写があるので、今そういう生き物が生きていたらどんなだったかなと想像したりしました。

字はまあありますが、新書サイズで小さいのでどこにでも持っていって読めます。生物はとても範囲が広いと放送大学の院で授業を取ったときに教わりました。この本は「中学」と付いてはいても、今の時代を生きていくのに最低限必要な知識を楽しく読書してつけられる本だと思います。

「理系のハナシは難しいと思っていませんか?実は中学レベルの約束事を知っていれば、内容の多くを理解できます」(裏表紙より)。

2017年を振り返り(仕事・勉強編)。

ヨシダヒロコです。

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作ったスワッグにイタリア語の教科書を敷きました(何となく……)。

 

今年の仕事はとにかく低調だったけど、勉強したことが生きるような収獲もありました。仕事がなかったらラッキー休み!にはならず、何が自分には足りないか分析したり強みになるものも作らないといけません。

2013年くらいから物理というか宇宙物理方面が面白いなと思い、2016年(だったよね?)に放送大学に入ってから半年ほどして物理を専攻したいと思ったんです。電車に乗っていてぱーーっと書きたいことが出てきて乗り過ごしてしまいました。富山や石川で乗り過ごすとエラいことになるんですが。

体調が悪すぎた年がここ2年ほど続きましたが、今年は比較的体が動いたし積ん読も多少は崩せました。今年後期で大学では物理を3教科履修し、2科目で試験を受けられることが昨日分かりました。とても難しいのですが、受かってくれることを祈ります。

物理を勉強すると、ものが動くとは何かとか、電気とはこんな風になっているなどの基礎的なことから入るので、医療機器の原理のトライアルってわりと多いんですけど、合否にかかわらず助かりました。もともとそういう目的で履修したのではないのですが。トライアルは沢山受けました。あと、登録年数から考えて絶対仕事を回してくれなさそうなところ、例えばMT絡みなどで考えの合わないところとは関係を切りました。

翻訳についての本も読み、日英に少しだけ自信が付きましたし、自分はどういう方向に行くべきか考えました。

MOOCのCourseraで米国を中心とした現代詩の勉強もしています。日本のgaccoでは、東北大2講座(memento moriとオーロラ)修了に続き、東北大(東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ)と北大(CoStep)1講座ずつ申しこみました。

他言語の勉強では、かなり頑張って受けたイタリア語検定準2級に2回連続であと3点で落ち、少し息切れしたようです。1月は放送大単位認定試験で潰れますし。先生が今年最後の授業で言われたことをよく理解してないので詳しくは来年に持ち越しですが、レベルを少し落とした”Qui Italia”(写真中にある)で文法をおさらいすることになりそうです。試験は秋まで延期かな。試験にしても、将来的に翻訳するにしても文法からは逃げられないし、わたしは結構穴が沢山あるので。

そういえば、初めてイタリア語で絵本(注:翻訳)のコンテストに出しました。

スペイン語は、DELEをお休みしました。近所にはなく遠征しなくてはいけないのできついですし。今年はB1でボロボロな落ち方を2回しているので1つ落としてA2で受ける予定です。今年から先生が変わって文法をよく教えてもらっています。バレンシアの方です。イタリア語もスペイン語も、過去形1つ取っても複数ありますから面倒です。レッスン増やしたいなと思うんですがさあどうなるか。加藤伸吾先生の『スペイン語力養成ドリル2000題』も再びちょくちょくやるつもり。そんなこと言ってる間に先生の新刊でましたけど。

英語の学校には全然行けなくて残念でした。

課外活動的なものでは、仕事に直接関係あるもので大きかったのが翻訳祭。その前にエージェント訪問したりイタリア語の通学レッスンを受けられたことも含め。ブースでいつものコーディネーターさんの素顔も見られ、その後仕事が楽になったと思います。直前に山グッズの仕事を無茶振りしたとちょっと申し訳なさそうでしたが、いやわたしに当たってよかったです(山は経験ないに等しいけど好きなので)。自分が10分とはいえ登壇者になったことも今後に生かしたいです。あとは春にテリーさんの翻訳チェックのJTFセミナーに行きました。

サイエンスカフェとやまには結構行って、「原子っちゃなんけ」、「変光星」、「iPS」(金沢の聞イテミル・考エテミル!?とCiRA共催)、「重力波」(飛騨)、「育種」などでした。

講演会では山中先生らのもの(高岡)と、「夢のたまご塾」というティーン向け合宿講座(飛騨)の後ろに座って梶田先生の講演も聞きました。高岡のものは内容の紹介に関していろいろ制限がかかっており、面倒な思いもしたため、全く書いてません。惜しかったのは双極性障害を研究している理研の加藤忠史先生が金沢に来られたのを見落としたことでした。

博物館などでは、大阪市立科学館のイベントで朝のアルマ望遠鏡をライブ中継で見て、春の東京では英国自然史博物館展、放送大学のサークル見学でみんなで国立天文台に行きました。春、東京ではバベルの塔とか色々やってましたが何であんなに混んでるんでしょうねえ。断念しました。

来年の抱負などは体調次第なので一昨年くらいから書いてないのです。仕事関係の人間関係でいいことも辛いこともありました。影響力のある人は、仕事にSNSを活用することを紹介するときに、これは役に立つけど向こうにいるのは人間なのでしんどいこともある、と初心者には一言添えた方が親切なのでは、と思ったりもします。

ともあれ、1月のお出かけ予定は何から始まるかまだはっきりとはしてないですが、去年くらいから興味が増している詩歌にまつわる本や写真集なども今後ここで紹介できたらと思います。あ、これは趣味に近いのかな。でも書いといたらカメラとかの仕事来ないかな。

今年はあと1本、プライベート面での出来事を振り返って終わります。

サイエンスZEROのノーベル賞特集(2017/12/10, 17)。

ヨシダヒロコです。

ノーベル賞だけが偉いと思っているわけではありません。特に名誉があり目立つ賞の1つではあるでしょうが、賞金ならブレークスルー賞の方が3億円とずっと高いですし(賞金額と主催がグーグルということは最近知りました)、ノーベル賞には数学や生物学部門もないですし。

ただ、この賞は技術や発見の内容が詳しく報道されることがあり、知らなかったものを知ることができます。

Twitterの科学クラスタはカウントダウンしてネット中継を見ています。物理学賞はやはり予想通りの重力波で、観測してから2年だからものすごく早かったのですが、みんな待っていた観測でしたし。

http://www4.nhk.or.jp/zero/x/2017-12-10/31/20489/2136659/

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その興奮冷めやらぬ10月半ばには、夏頃から噂されていたLIGO-Virgoによる中性子星合体の記者会見が夜中にYouTubeで延々行われました。Twitter天文・物理クラスタが解説をつぶやいてくれるので3/4位は流していましたが、成果がでか過ぎること、これで新しい天文学が始まってしまったのを目撃した興奮で呆然となりなんだか疲れてしまいました(記者会見はLIGOのチャンネルにあります)。専門の研究者さんですら余波で「仕事が手に付かない」とつぶやく有様で。

この辺を簡単にまとめたものをやってくれるのはきっとこの番組だろうと思ったら、やってくれました。30分とコンパクトなので見やすいです(コズミック☆フロントNEXTは好きですが録画が溜まりまくっています)。12/10辺りは授賞式だったので、それに合わせたのでしょう。受賞者のひとりバリー・バリッシュ教授のインタビューを取ってきました。LIGOに関わった日本人研究者も出演。中性子星合体についても取り上げ、最後の方で「コクーンモデル」という非常に美しいシミュレーションを見せてくれました。下のYouTubeにもそれらしいものが出てます。

ちなみにバリッシュ教授は、東北に作られる予定の加速器・国際リニアコライダー(ILC)にも関わっています。個人的には是非東北に招致してもらって、いろんな国から人が来たり、行き来が増えて欲しいと思っています。

年が明けてから改めて書きますが、富山市天文台では2/25に重力波サイエンスカフェを開催します。ゲストは宇宙線研究所 重力波観測施設 重力波研究グル-プ  宮川 治さんです。

 

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http://www4.nhk.or.jp/zero/x/2017-12-17/31/25353/2136660/

続いて化学賞ですが、化学は範囲が広く毎年よく分からないことが多いです(苦笑)。今回のクライオ電子顕微鏡は、番組をよく見て意義が分かりました。発展途上の技術ですが、製薬に使えるそうです。名古屋大の藤吉客員教授は受賞者3人と仲がいいそうで、スウェーデンの写真も見せてくれました。

わたしが扱っていたようなコレステロールの仲間(試薬では粉末)でも、今はどうか知りませんが大きな結晶を作ってX線解析で構造決定というのが究極でした。しかし再結晶しようとしてもなかなかできないことがありました。

そこへいくと、藤吉先生たちが扱っていたのは生体組織だったりするので、「そんなん結晶になるの?」と見てて思ったのですが、やはり延々できないことがあったそうです。それがこの電子顕微鏡を使えばタンパク質の構造が見える、というわけです。

*****

他の賞についても少し書いておくと、文学賞は名前はよく知っていたカズオ・イシグロ氏で、あの有名な本ではなく(追憶の中の)長崎についての本を読んだことがあります。日本は英国に引っ越したこの人に国籍を与えなかったくせに、ノーベル賞を取ったとなると母国の手柄は欲しいのですね、とマスコミを見てて思いました。なんだかなあ。

平和賞をもらったICANについて詳しいわけではないのですが、原爆を作ったマンハッタン計画参加者は何を思っていたのかなあとはずっと思っていて、読めてない本も手元にあるのですが、彼らのことを知ることが第2第3のマンハッタン計画があったときに歯止めとなるかもしれません。個人ができることは限られているので、力のある人や団体に頑張ってもらうしかないですけどね。

『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』読了。

ヨシダヒロコです。

しばらくは翻訳祭で紹介してレビュー書いてない本を中心に書いていきます。先月末は本を掛け持ちして結構大変でした。この本はゲノム編集についての一般向けの本で、クロ現が元になっているそうです。

またもや書評サイトHONZより、クマムシ博士こと堀川大樹さんの文です。

『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』来るべき未来に備えて正しい理解を

先月だったか見た番組『BS1スペシャル「“ゲノム編集”食物~密着 食の未来の最前線~」』魚拓)、これはオンデマンドでも見られるし、再放送も今後ありそうですが、映像で見ると不気味に思うところもありました。日本で作られている、ゲノム編集ですごく大きく育つ(正確には筋肉が増える)マダイとか。技術的には遺伝子組換えより安全だそうですし、その理屈も理解してはいるのですが。

目の前にあったら?もちろん味見はしますよ。うちの辺りでタイはあまり食べられないですし、あまり刺身でスーパーに売ってないんです。

怖い感じがしたといっても、このドキュメンタリーの中で研究者が言っているように、「自然」な食べ物なんてもうないんです。品種改良の知識のある人はご存知かもしれません。交配でかけ合わせてかけ合わせて、人間に都合のいい野菜や家畜が作られてしまっています。

今、秋にあったお花の品種改良についてのサイエンスカフェをまとめていて、写真の許可待ちです。そこでゲノム編集の話を初めて聞いたのですが、きれいなお花も分子生物学バリバリでどんどん新しい品種が作られています(とはいえ品種改良でも観賞用でも原種は珍重されますけどね)。今ざっと見直すと、その研究施設も本に(追記)出てました。

本の話に戻ると、ゲノム編集で使うクリスパーという塩基配列は、もともと日本人研究者が見つけた不思議な配列が元でした。そこにキャス9というのをあとでくっつけたのですが、同時期に発明したとかしないとかややこしい理由でヨーロッパの研究者ペアとアメリカの研究者の間で訴訟問題になっています。特許専門の翻訳者さんは、経緯に興味を持つでしょうね。取材班はその片方、アメリカ側の研究室訪問も行っています。

ノーベル賞確実と言われているだけに、誰に特許が認められるのかは大きいかもしれません。

その他にも研究のエピソードが豊富で、なかなか見られないものを取材班に連れ回してもらっているような感じで面白かったです。段組がゆったりして写真や図があり、とっつきやすいレイアウトではと思います。

医療への応用も期待されており、iPSとの合わせ技もあるそうです。

もちろん倫理上の話も書いてあります。遺伝子組換えの時で行ったように国際会議を開いたりしていますが、ヒト受精卵の扱いをどうするのかは抜け駆けする人もいるらしくて。

BSドキュメンタリーではこんなものがありました。『オーダーメイド・ベイビー』(魚拓)。デザイナーズ・ベイビーと同義かと思います。「これこれこんな赤ちゃんが欲しい(例えば髪はブロンドで、目は青で……)」という望みを叶えてしまう?という話。3つの番組が紹介されていて、一番興味があったDNA捜査の話は期待を裏切らなかったです。とはいえ、NHKのドキュメンタリーを全部信用しているわけではありません。一応見てみてから考えてます。

ちなみに科学捜査については化学同人から『科学捜査ケースファイル 難事件はいかにして解決されたか』という本が秋に出てたの、やっと注文できました。まだ東京で紹介した本で読み切れなかったのを読んでいたので、翻訳祭の後工程はわたしの中でまだ終わってなかったのですね。気晴らしの本も読みたいですね。

今後紹介する2冊目、『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』は字数も多いし図も少ないし、それなりに基本を押さえてないと読めないです。扱っている話題はこちらの方がディープです。

第27回翻訳祭ミニ講演会『専門外から生物・バイオ系を武器に ~メディカルの基礎にも』資料(2)書籍情報など(2017/11/29、アルカディア市ヶ谷)。

ヨシダヒロコです。

さて、プレゼンで出てきた書籍情報+αです。

<プレゼンには出てこなかった本>

第2版を読んだのですが、なかなか大変でした。今は新版が出てます。

仲野先生つながりで、本屋で中身を見ました。期待してます。

文庫になっていてお求めやすいです。話し言葉で研究人生を語ってくれています。

過去ログです。なかなか進まない本は、複数のエントリにある場合があります。

「マンガでわかる最新ポストゲノム100の鍵 」読み始め。
投稿日:

「マンガでわかる最新ポストゲノム100の謎」レビュー。
投稿日: 2013/01/19

「基礎から学ぶ生物学・細胞生物学」ようやっと読了&今後の予定。
(今は第3版が出ています)
投稿日: 2013/12/04

富山県中央植物園春の蘭まつり&「青いコチョウラン作出秘話」(2014/03/01)。
投稿日:

岩波科学ライブラリー「エピジェネティクス入門 三毛猫の模様はどう決まるのか」を2回通読。
投稿日: 2014/03/13

『理系なら知っておきたい生物の基本ノート 生化学・分子生物学編』は文系にもお薦め。
投稿日: 2015/06/18

『新版 絵で分かるゲノム・遺伝子 DNA』再読。
投稿日:

今さらですが『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』を読んでみた(2015/07/26)。
投稿日:

バイオのトライアル合格&再度トライアルについて。
投稿日:

放送大学大学院『現代生物科学(’14)』ぎりぎりの提出課題、単位認定試験 (2017/01/21、02/15成績追記)。
投稿日:

岩波新書『エピジェネティクス』ようやっと読了。

『遺伝子は、変えられる– あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実』読了。
投稿日: 2017/12/25

『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』読了。
投稿日: 2017/12/27

『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃 』(予定)

『大人のやりなおし中学生物 木と草の違いはどこにあるの?ごはんをかむとなぜ甘くなる?』(予定)

『こわいもの知らずの病理学講義』(予定)

(予定)のところは読んでいる本もあり、マイペースで感想をアップしてここにもリンクします。

おつきあい頂きありがとうございます。何かの参考になりますように。

第27回翻訳祭ミニ講演会『専門外から生物・バイオ系を武器に ~メディカルの基礎にも』資料(1)プレゼン資料(2017/11/29、アルカディア市ヶ谷)。

ヨシダヒロコです。

 

 

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National Human Genome Research Institute (NHGRI)  Next Generation DNA Sequencing“  Credit: Darryl Leja, NHGRI    https://www.flickr.com/photos/genomegov/27861478565/

翻訳祭に行かれた方も、残念ながら行けなかった方もこちらを見に来てくださってありがとうございます。以前書いた通り、ミニ講演会の資料を公開します。一段階目はプレゼンそのもの。Slideshareというツールを使ったので、スライドをダウンロードできます。

ミニ講演会で初めてプレゼンというものしてみた感想を簡単に。

  • ノーパソのコネクタにはHDMIと書いてあったのに、現地でこちらの端子が小さすぎて合わないことが判明。メーカーに確認しておくべきだった。パソコン貸してくださったMさん、ありがとうございました。
  • スライドショーの間隔がデフォルトで設定されているのに気が付かず、本番で勝手に変わってしまってどうして?となりました。結果最後の2枚のスライドはよく説明できなかった……。
  • 原稿やスライドを作って人に伝える準備をしていると、対象のオーディエンスを想定するので、その過程自体が勉強になります。
  • 本番でかなり消耗することも確かで、イベントあるごとに話してる皆さんはすごい!と思いました。
  • 声を録音したり、カラオケボックスでも練習したり。タブレットのボイスレコーダーアプリは感度がよすぎたようです。
  • 今回機会を与えて下さってありがとうございました。90分よりは気軽だし、面白い試みだと思います。

 

埋め込みができないので、スライドはこちらからどうぞ。ダウンロードはpdfで、ノートは含まれていないので下にコピペします。

https://www.slideshare.net/secret/uAbku3kCPnpmOW

タイトル(P1)

みなさんおはようございます。吉田博子と申します。今回は生物やバイオ系の独習についてお話しさせていただきます。化学の翻訳者からスタートして、医薬は医療機器の翻訳が多いです。このタイトル付けといて何ですが、バイオは「メディカルの基礎」ではありませんね。

P2
はじめに、大事なことを挙げておきます。この「ひとつの参考として」のところは強調したいです。(参考)のところは過去の経験で、結局自分のやり方を編み出す他なかったりしました。学習方法も翻訳の勉強方法も結局は同じかもしれません。最後が一番肝心で、学習していて「分からないところが分からない」というのはいろんな場合でまずいです。そういうことがないようにしていきましょう。

P3

意外に思われるかもしれませんが、理系出身者は物理・化学が多く生物を履修してないようです。というか、わたしも取らせてもらえませんでした。東京と北陸で子供を教えましたが、10年くらい前に関西の難関医学部で生物での受験がやっとOKになった覚えがあります。ですので自分も生物には苦手意識がありました。理系出身でも分野の得意不得意があるし、今回のように分野を増やすときはやはり勉強しないとだめです。

P4
それではわたしのやり方をお話しします。翻訳を始めて結構経ってからのことで、バイオのトライアルに歯が立たないのが悔しくて始めたことです。これから本の書影が沢山出てきますが、スライドの最後にあるようにあとですべてブログに載せるつもりですので頑張ってメモを取らなくても大丈夫です。わたしは最初1人の研究者さんに勉強方法を質問しましたが、生物の専攻の方に聞いたこともありました。人が違えば言うことも違いますので、もし知り合いの研究者さんに質問しても、意見は様々かもしれません。

P5

上の3つは研究者さんからのアドバイスです。「新しい本」というのがキモのようです。『細胞の分子生物学』というぶっとい本があって、化学の専攻の人と生物の専攻の人で少し言うことが違い、生物専攻の人は活用しているようでした。

P6

それで、絵の多い本を3冊です。他にもあると思います。一応言っておくと、生物の基礎の上に分子生物学があります。バイオとは幅が広くあいまいなことばなので、分子生物学と言い換えます。DNA、RNA、タンパク質が関わる学問です。高校生物があやふやだと後が大変なので、分かるところまで戻って勉強しましょう。それでまた難しめの本に進んだり、分からなければもう1回読み直したり本を変えたりすればいいと思います。例えばAさんに合う本がBさんに合わないこともあるので、大きい本屋でどれがしっくりくるかいろいろ見るのがいいと思います。一番右の左巻先生の本は中学生物で、最近出会ってここに入れておきました。

P7

他に、易しめの生物の本です。左の本は有名ですね。右のような高校の参考書も最近はカラーで分かりやすく、予備校の先生の本です。化学式がほぼないので、アレルギーのある方にお薦めです。なんとSTAP騒動の最中に書かれました。

P8

このような図録もあり、高校で使っているようです。コラムが頑張っていて、例えばiPS細胞については京都の研究所の方が書いていたりします。説明だけでは分かりにくいことがフルカラーの図や写真で描いてあるので、生物だけでなく理科一般にお薦めです。昔子供に化学を教えるときに、実験を見せてあげたくてもできないので代わりにこのシリーズを使っていました。

P9

さて、エピジェネティクスという概念があります。今医学でも使われていますが、分子生物学でホットな話題のようです。わたしがこれを知りたいと思ったのは、いきなりカミングアウトしてますが持病を理解したいという気持ちもありました。発生の分野に関係があります。書評サイトにHONZというのがありまして、そのコラムを参考にして同じように3冊読んでみました。わたしの頭痛のお医者さん(注)は、この間学会に行ってきたすぐ後に診察を受けに行ったら、「この分野はとても今進んでて……」とおっしゃってました。

(注)町医者ですのでいろいろ診られる先生です。

P10

エピジェネティクスといわれてもピンと来ないと思いますので。細かいことは省きますが、DNAの鎖にCH3という赤いものが付いていますね。これがメチル基がくっつくメチル化です。DNAにメチル基が付くと左からTTCGなどとなっている塩基の順番が同じでも、できてくるタンパク質が違い、性質の現れ方が変わったりします。
P11

そういうわけで、HONZで紹介された3冊を青木さんのレビューに従って順番に読みました。三毛猫とエピジェネティクスは関係がありますが、どの本にも残念ながらページは割いてはありません。どれも新書で入手しやすいです。ビジュアル的には読みにくいですが。一番右の仲野先生の本は、「お笑い系研究者」を目指しているようですが科学的な事実の間にすごく普通に個人の主観が入っていることがあり笑ってしまうこともありました。余談ですが、新刊の病理学はもっとお笑い傾向が強いようで、売れてるそうです。

P12
こんな本を読んでいて、やっとトライアルに受かりました(注)。バイオ翻訳者の隅っこに入れてもらえたようです。この本はレビューがいいなと思ったら本当にとっつきやすい翻訳書です。著者は非常に引き出しが多い人で、医学以外にも興味が持てるエピソードをいろいろ出してきて飽きさせません。一般書なのでここから読んでもいいかもしれません。夏に出たばかりで新しいですし、是非お薦めです。

(注)スライドの「2年半」は仕事や体調を見ながらで、多少長い本なので今回省いた大学1、2年くらい向けの本も2回ほど読んでいます。次の発言に載せます。

P13

わたしの場合は直接見た方が頭に入るので、こういう風に勉強しに出かけるのが好きです。講演にも行くことがあります。このようにして勉強しましたが、分子生物学は特に進歩が早く、やってもやっても追いつけないと実感しています。

P14

おまけです。そのうちノーベル賞と言われるゲノム編集について一般書を2冊紹介します。左はNHK取材班のもので、文字もゆったりして絵や写真も多く、いろいろな研究者に取材していますが、文章は平易です。右は今読んでいるところなのですが、左と話題はかぶっています。どちらの本でもこの技術の問題点に触れています。ゲノム編集については、秋口に花の品種改良についてのサイエンスカフェで始めて説明を受けました。

P15(ラスト)

みなさんもご自分の勉強の仕方を見つけてトライしてみてください。ありがとうございました。


 

次の発言に、書籍情報と今までに勉強した際に毎回書いていた勉強記録をピックアップします。

放送大学面接授業『宇宙を見る新しい目』(東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構 鈴木洋一郎特任教授、富山SC、2017/11/11~12 )(追記あり)。

ヨシダヒロコです。

昨日学部の物理専門科目3科目中2科目の提出課題を出しました。『量子と統計』は出来も悪かったしギリギリ間に合いませんでした。この量子は全然意味の分からないことが画面の目の前で展開していくのですが、よく見るとニュートリノ振動や素粒子には関係があります。まあ、少しずつゆっくりやります。

そんな訳で、少しずつ溜まっていたネタを書きます。

今回お星様の話が沢山あったので、ハッブル宇宙望遠鏡のページからクレジットがあればかなり自由に使える写真をダウンロードしてきました。Creative Commons 4.0で使えます。個人使用も可でしょうね。壁紙に「かに星雲」使っています。これはオリオン座ですが、次にニュートリノでの超新星爆発観測があるとすればオリオン座にあるベテルギウスの可能性が高いのです。

https://www.spacetelescope.org/images/potw1109a/

Orion’s lesser-known nebula takes centre stage

Orion’s lesser-known nebula takes centre stage,    Credit: NASA, ESA and Allison Loll/Jeff Hester (Arizona State University). Acknowledgement: Davide De Martin (ESA/Hubble)

さて、この面接授業は去年は『ニュートリノとダークマター』という題でしたが、同じ先生で毎年やっているようです。去年富山学習センターに電話で聞いたら、先生の意向としてはなるたけずっと授業したいとのことでした。題名が変わるとずっと学籍がある人も毎年受けられますし。わたしは去年は共修生でした。院にもパートタイムで籍があり、今の物理の山が終わったらフルの院生になるべく出願できないかなーと思っています。

鈴木洋一郎先生(ニュートリノ研究者にはには最低もうひとり鈴木先生がいらっしゃいます)、カミオカンデ、スーパーカミオカンデで太陽ニュートリノの研究をし、その後XMASSでダークマターの研究をされていました。宇宙線研究所長、神岡施設長、XMASSの実験代表者もされていました(XMASSは昨年度まで)。

10月だったか、XMASSが観測をやめるとかどうとかネットで騒ぎになったので、その質問もしたくて行きました。あと、陽子崩壊とかCP対称性の破れとかを証明するのにハイパーカミオカンデを作りますよという話が追加になるだろうから新しい話も聞きたかったですし。意表を突かれたのは、先生の夢だそうですが、陽子崩壊のための海底測定装置という構想でした。

今回、前の席にいた受講生が先生の著作を持っていたおかげで存在を知ることができました。最後に書籍情報を貼ります。

ちなみにわたしは神岡にも近い富山在住で、SK(スーパーカミオカンデ)関係などの行事が富山でも行われることがあるのでニュースにもなりますし、普段から研究者さんのTwitterなど眺めています。何か見たような景色や食べ物が流れてくることも。鈴木先生のお話を聞くのは3回目で、1回目はサイエンスカフェでした。

9:45~16:45くらいまで、2日間ずっと(素粒子)物理の話+宇宙の話なので、まず数式全くダメとかいう人は少し厳しいかも。先生も「(文系理系という日本にしかない言い方は嫌いだけどとおっしゃってました)文系の方手を挙げて」と聞いてみたり、難しいといわれて難易度を落としたり、予備知識のない人が聴いて分かる授業にされたいみたいでした。

ただ、わたしも数学が前苦手だったことを逆に生かして高校生とか教えていたことがありました。時間をかければ分かってくれる子もいたけど、数式アレルギーがあるなどの苦手な人だったら2日では難しいかも……。とはいえ、最初のサイエンスカフェのとき、わたしは参考図書になっていた小柴先生の易しい本だけ読んでいって(下に挙げます)、鈴木先生のお話の内容を理解したわけではないけどなんだか楽しく、今思えばあれがファーストコンタクトでした。

数式や提唱された仮説など小難しいことは前回よりずいぶん減っていました。およそ1日半でニュートリノ、半日でダークマターでした。ダークマターの割合が減って、質問に時間をかけて、特に最後には「改善点はないですか、次回のために」とまで質問されているのに、「参考図書があったら」などと建設的なことや、「やはり難しかった」と言う人はごくわずかで、残りの沈黙している人にはなんか言って欲しかったです。

わたしは質問したい事情があるので去年と同じく聞きたいことは質問させて頂きました。前回と同じく、こういう話が好きな人は質問して食いついてました。まあこんなことを言ってますが、わたしだって鈴木先生のお話を3回、神岡施設長の中畑先生のお話を2回、梶田先生は1回聞いて、今回でニュートリノ振動をこうやってこうやって証明したとやっと合点がいきました。ですが、だからニュートリノに質量があると言うためには量子力学が必要で、そこをまだ理解していません。

  • 重力波の話はちらほら先生の話に出ていました。マルチメッセンジャー天文学にダークマターが関わることはないそうです。
  • XMASSの話は教えてくださいました。スライドには「中止」とあって、手短に言えば内部では色々あるのではとわたしは解釈しました(詳細は省きます)。今回、こんな時なのにXMASSに触れている時間があまりなかったみたいで、授業後施設名を知らずに帰った人も。大事な施設だろうに、その辺の話を先生の方ではもっとしたかったのでは?と勝手に思いました。

わたしは昨日まで東京に行っていて丸ノ内線に乗る用があったので、一部で噂のSKグッズ(ノートなど)を大学生協行って買ってきたかったのですが、用事が押したので無理でした。そっか神岡に行けば近いじゃんとも思いましたし。何でそこまでと思われるかもしれませんが、今のところそういう話が好きだから、にしておきます。

参考図書になると思われるもの。この新書は講義内容と似てますね。

わたしが初めて読んだニュートリノの本。結構感動しました。ジュニア向けですし易しい部類に入るかと。

小柴先生の教え子で、梶田先生、中畑両先生の恩師である戸塚先生の本。去年再販されました。ざっくばらんに語っているようなその語り口がいいです。鈴木先生も、今回の授業で事故が起きたSKが再建できたわけを質問されてお話ししてましたが、当時所長だった戸塚先生が結構(たしか半分くらいとか)アメリカの研究者を入れていたおかげで、アメリカのお役所からも「再建せよ」と言われたんだそうです。

来年はどんなことが進んでいるか、ダークマターの行方も気になりますがなるたけ行きたいです。
(2017/12/01 14:45追記:帰りのバスターミナルで、東北在住の若いグアテマラ人カップルが隣にいました。彼らはこのアーティストの来日講演を聞きに来ていたそうです。アルバム名、曲のタイトルが”Dark matter”です)