放送大学30年1学期、物理専門科目再試験の3教科何とか合格(2018/08/22)。

ヨシダヒロコです。

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あとで右端のバレットジャーナル見直したら、どう考えても無理なスケジュールが割とありました。

昨日久しぶりに暑い中半日出かけてた上に、今日の気温が37℃とか38℃で、夕方になってもまだぐったりしてます。今日試験結果の発表があり、大学院科目も含め皆合格でした。『力と運動の物理(’13)』A(89~80点)、『場と時間空間の物理(’14)』C(69~60点)、『量子と統計の物理(’15)』Aでした。

単位の認定基準 放送大学ウェブサイト

10問4択マーク式だったので、Aのものは2個、Cのものは4個間違えたことになります。4択でも勉強してないと楽ではないです。教科書に式は沢山あるのですが、前回と同じく概念を問うような問題が多かったです。これから体調を見て、間違った恐れのあるものは分かったところを明らかにした上で質問したく思います(期間限定で試験問題がアップされています)。

物理は1個くらいは落とすかもと思っていたし、落とすなら一番準備できてなかった量子だろうと思っていたので、『場と時間空間』の点数の悪さ(ギリギリで通ってる)は相対性理論がダメだったのだろうか、前夜眠れなかったのもダメだったのかもと。ともあれ、6月に体を壊して療養に入り、物理を何とかして通らねばと空回りばかりしてましたが通ってやっと報われた気分です。

今回は再試験だから何とか通りたいと、他の教科書も買いました。検討したのも含め下に貼ります。量子分野は買っただけでほぼ開く暇もありませんでしたが、履修はしてないけど授業を見て買ってあった『物理の世界(’17)』ともに、印刷教材の欄外にあった『物理の世界(’11)』も参考にしました。

どの科目も諦めずやっていくうちに分かるところが多くなっていくのを感じていました。単位が取れても、教科書が難しいので式をなるたけ全部追い理解を深めることが今後の課題です。院に行きたいので。Twitterで物理を教えている先生などから「ベクトル解析が大事」との話が複数あったため、春頃から上のピンクの本買って問題解いていたはずですが、まだ1/3しかできてません。ローテーションとか盲点のベクトル外積とか勉強できます。証明問題もありますね。一番下の緑の本は、教授の雑談形式で面白そうで、ピンクのと最後まで迷いました。1冊分の予算しかなかったからですけど、今もまだ気になります。

青い本の前野先生の本は他にも力学や数学、電磁気学などいろいろあり、ネット上にサポートページまであります。わたしには普段Twitter拝見していることもあり合いそうな感じでしたが(めくってみて何故放送大の教科書はこんなに難しいの?と思いました)、このリンクからすぐに買わずに本屋さんに行って手に取ってみてください。人に薦められたからと確認もしないのは主体性がありません。一般相対性理論の本は現役で物理専攻の大学生ツイ友に教えてもらいました。レイアウトなどは確認してましたけど本屋さんに見に行ったら、ページ数が非常に多く(671p)、レイアウトは楽そうでしたが試験には間に合わないと買うの延期しました。相対性理論は不思議で惹かれるので、今後きちんとやりたいです。

数学の公式や計算で分からなくなったら、または物理でも分からなくなったら、検索して他大学が無料で出してる教科書みたいなサイトを参照するのもいいかと思います。学生さんが書いているようらしいけど例えば金沢工業大のサイトは偏微分のやり方の確認でお役立ちでした。

前学長さんの量子力学のウェブサイトがあるし(ツイートにリプライ頂きました。長いこと教鞭をとっていたそうです)、電磁気学のpdfの教科書もありました。http://www.moge.org/okabe/temp/elemag.pdf

前に物理の先生に焦って参考書の質問したことがあったのですが、

  • 物理は自学が大事
  • わたしの(院試の)準備状況が分からない

からと断られました。確かに実力が分からないと薦めようもないですね。

ということで、わたしの言っていることも1つの参考としてください。

試験ですが、3教科が順番に8/2、8/4、8/5とちときつく、朝には弱いので特に眠れなかった4日はヘロヘロでした。準備はしていたのでマークは15分で終わらせました。ちなみに3教科とも受けたのわたしだけ(各科目1人)で、一方心理方面は賑わっていたようです。

4日は学習センターがある富山県立大学で、子供向けの科学イベント「ダヴィンチ祭」があったため放送大生は車で来ることができませんでした。試験が終わった後お昼くらいまでイベントを見に構内をぶらぶらしてました。ダヴィンチ祭についてはまた書くかもしれません。

物理は今後もしばらく自学するとして、数学を何とかしないといけないですね。2学期は気晴らしできるような科目取ります。

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放送大学大学院科目『異言語との出会い――言語を通して自他を知る――(’17)』受講感想と単位認定試験(2018/07/28)(追記あり)。

ヨシダヒロコです。

Photo by Wendy van Zyl on Pexels.com

学籍は院の方が長いですけど経済的理由で休学もあり、来期はなんか疲れたので一学期学籍をなくして休む予定です(面接授業の関係で学部優先して取ることにしました)。今まで受けた大学院科目は3教科でみな深かったです。

この科目は昨年の開講時から狙っていて、今年惜しくも行けなかった翻訳者のセミナーイベントの参考文献としても挙げられていました。わたしは受講始めた後、本当にこの仕事続けていいのか、受注もないし自信もなくなったという事態に陥りました。不思議なことに、この授業の視聴は(ラジオ講座)始めると最期最後まで聞きたくなりました。時に明け方船を漕いだ上寝落ちしてしまったりしても。言語が好きというのと翻訳好きで仕事としてやっていくというのは違うのかも、と思うようになりました。

言葉に関わるプロでなくとも、何かの言語が好きで勉強し続けている人とか、逆に日本語教授法など日本語に興味がある人にもお薦めです。

以下、各章でどんな話してるかを簡単に書きます。全員の先生が他にも放送大学の講義を持った経験があります。佐藤先生と大橋先生はいっちゃん入門の『英語事始め(’17)』ですよ。

1~3章は佐藤良明先生で、最初の方から主に英語と日本語のアクセント、リズムなどネット上の発音サイト(国、男女キャラが選べて固有名詞の発音調べるのに重宝しそう)で発音させて比較し、いろんなフレーズを先生自ら英日で発音してました。あまりに多様で楽しかったです。文法にも切り込んでいって、いわゆる「学校英語」の文法がどういう経緯でできたかのくだりはワクワクしました。

現在放送中の『リトル・チャロ』(1stシーズン)の監修された方で、この間から見てます。今まで見てこなかったけど人の琴線に触れる脚本で、特に動物好きだと泣いてしまうかも。

音楽に詳しい先生でもあり、そういう話も飛び出しました。この本は読んでみたいです。レビューで難しすぎるとメタクソ言われてますけど。他に柴田元幸さんと絡んだ笑えそうな本があり、なるたけ早く欲しいです。

4~6章は大橋理枝先生で、英語圏で博士号を取られてます。第二言語習得とか、いわゆるバイリンガルの細かい定義とか、セミリンガルという言葉が蔑称なので最近使わないとか、ピジン語、それが進化したクレオール語の説明がありました。横浜ピジン日本語(ピジンとはお互いカタコトのような言葉)の会話例があり、興味深かったです。クレオールまでいくともう言語になるわけです。

最近各国語の検定試験についてるCEFR(セファーとかセファールと読む)は例えば中学卒業程度の英語がA2とかいうランク付けらしいです(NHK語学講座の表による)。しかし、これを始めたEUは「複国語主義」(母語の他に複数言語を習得)を取っていて、アメリカも建前は「英語に加えて少なくとももう一言語」なのに、日本は英語一辺倒であるそう。CEFRも日本で何か違う使われ方しているよう。

7、8章はフランス語翻訳家の宮下志郎先生で、まるまる翻訳の話です。佐藤先生の時にもサイデンステッカー訳の『雪国』が出ていて原文と比較されていました。今度は『伊豆の踊子』のサイデンステッカー訳とフランス語訳で、逆に日本語に訳してみて細部を比べたりしてました。フランス語訳は注釈も多く原文に忠実です。サイデンステッカー訳はざっくりしています。訳者は川端に分からないところを聞きたかったのだけど、禅問答のようになって要領を得なかったそうで(『私のニッポン日記』)、でも英訳がなかったら川端のノーベル賞もなかっただろうと2人の先生ともおっしゃっていたかと。

他にも日本文学の翻訳が出てきます。イタリア語の須賀敦子さんがあったのはうれしく、谷崎潤一郎の訳でしたが(英訳と仏訳と並べて紹介してます)、初めてこういう形で原文と突き合わせて訳文を読みました。なんと先生のお知り合いで、講義の時間なくてあまり語れなかったようですが、「50歳を超えてから、その清冽な文体で一挙に読者を獲得したかと思ったら、あっという間に天に召された」と教材にはあり、授業でもしみじみおっしゃっていました。

(余談:2014年だったか、須賀さんの文学展に横浜まで行ったことがありレポを書いています。50歳くらいに博士論文出してたのを知り、ひえーすごいパワーだみたいに思ったのですが、その1年後くらいにわたしも勉強やり直してみたいと思うきっかけがありました)

他に、イエズス会が行った初めての翻訳『エソポのハブラス』(原語ラテン語、イソップ物語)の話も全然知りませんでした。世界に1冊しか残っていません。

9~11章は宮本徹先生で、中国語履修経験がちょっとばかりあってもここにある中国語は全然意味が分からないなと思ったパートです。現在は中華人民共和国になっている国は、世界史勉強した方ならお分かりのように、支配者がどんどん変わったり侵略を受けたりしました。その中活躍したのが「漢児」(かんじ)という北方由来の漢人を中心とする人たちで、いろんな形で支配者と近い位置にいて、言葉ができて重宝されたりしたという話です。北京語が共通語になった経緯もありました。お話聞いていると、本当に変化が激しかった国であることがすこしは想像できました。中国史が複雑で多少混乱はしましたが。

12~14章は滝浦真人(追記: お名前間違えていてすみません)先生で、日本語文法の話です。翻訳語とはという話がありました。「恋愛」とか「社会」とか明治に入ってきた言葉です。日本初の国語辞書『言海』(明治初期)にもページが割いてあり、辞書愛の強い方は涙なしでは読めないかも?『言海』の大槻はじめ日本語文法の大家は複数いるんですけど言ってることが違うらしいです。「形容動詞」というものを学校で習いましたが、日本語の教科書見たり教えたりしたことある人は分かるとおり、「イ形容詞」「ナ形容詞」という言い方もあります。12章の参考文献に山岡洋一さんの『翻訳通信』があります。

15章は皆さん集まってワイワイとお話するという感じでした。試験の上で15章の印刷教材は大事ですが、全体読んでないと持ち込み可でも苦しいです。持ち込み可をうっかりして知らなくて、印刷教材は持って会場に来ていたのでやったーと机に出しました。記述式で模範解答はありません。

教室は他に1人かそこらしかおらず、もちろんこの科目で他に受けている人もいませんでした。予定が後ろ倒しになって、家で直前まで記述式の練習してました。提出課題(最低800字)のときは一ヶ所直されてA○でした。英語と日本語の文法がどう違うか、翻訳者としての感想を書いたのですが、先生はそこを評価してくださった上で「本当に面白いのは個別例の比較ですけどね」と書かれてました。先生のように文学じゃないので仕事の文章でそれはできません……。

試験の時にはそれならと、翻訳者やって経験した具体例を挙げて(詐欺、未払いなど)こういう面倒な目に遭い外国語での対処が必要になったことがあるとか、別の英語の勉強歴エントリ(小中学生)で書いたスウェーデン人文通友達のこととか、『ガラスの仮面』のオーディションじゃないけど「読む人に楽しんでもらおう」と思って書きました。800字をその直前とは内容変えて30分間かかりました。

部屋を出て、障害者の特別措置の手続きして帰りました。

本部によると、週末にいつ頃成績が出るか分かるらしいです。

続いての物理専門3教科ほぼ連荘の疲れ、最近までの暑さもありまだまだ休養は必要ですけど、今回もう仕事できないみたいになって、物事の本質がはっきりしたところがあります。しんどいでしょうと手を貸してくれた人もいましたが、こちらから見ると蹴られたみたいに感じさせた人もいました。

そんな状況の中、今振り返るとこの科目は砂漠でもらった1杯の冷たい水でした。お勧めポイントを書いてきましたが、テキスト買っての自習より、できれば履修したほうが先生とのやりとりで得られるものがあるでしょう。

先生に1つ質問があるので面白ければその内容と、成績はどう出ても追記します。

(2019/07/08)試験結果忘れてました。Aでした。仕事柄もう一声行きたかったのですが。システムが変わって、試験後には疑義などしか出せなくなりました。もっと質問しておけばよかった。他には物理の試験を受けてました。ちなみに佐藤先生のスペシャル講演か何かで『”リキミとブルース”の誕生』というのが今年出てきて面白かったです。

https://bangumi.ouj.ac.jp/bslife/detail/01348011.html

放送大学平成30年度1学期単位認定試験終わりました(大学院1科目+学部3科目)。

ヨシダヒロコです。

最後の『量子と統計の物理』は1限だったので、起きられるか冷や冷やしながら目覚ましかけて行きました。今年は学部の日程が8月に入ったので、富山県立大学ダ・ヴィンチ祭(昨日試験のついでに見てきました)の関係で自家用車ではセンターに行けません。(2018/08/05 11:31追記:富山県立大学の一角に学習センターがあります)すごい車の量だったらしく、昔EXPOがあった太閤山ランドもプールがあるのでそっち方面の車もすごかったらしいです。

受けたのは『異言語との出会い(’17)』(大学院科目)、『力と運動の物理(’13)』『場と時間空間の物理(’14)』『量子と統計の物理(’15)』です。物理3科目は前の学期に落としたので再試験です。今後はしばらく体を休めながら、おいおい履修した感想を書きたいと思います。物理はまとめて書きます。

特に量子方面、あとベクトル解析で参考書も買ったのに、量子はほぼ開いてる時間なかったのが残念。印刷教材(教科書)に書いてあることを試験で問われている場合が多いのですが、その教科書が結構高度なんだろうな。

これから試験結果を見て(2学期の)科目登録に入ります。学部は全科履修生(フル)にした方が、ちまちま学籍を更新するより入学料的にお得と分かりました。来年春からそうできたらと。大学院は1学期休みます。

面接授業はいつも来られている東大の鈴木洋一郎先生(ニュートリノと暗黒物質の研究者)を始め、1月にはなんと物理の授業をほとんど(全部?)担当されている岸根先生が富山へ来られることになりました。式使わずに量子力学教えるらしいです。この先生はたとえが大胆なので面白いのですけど、富山ではどれだけ履修者いるだろう?鈴木先生は例年11月なのですが今回10月で追加登録ができないので、さっさと登録しましょう。

なお、学習センターで見つけましたけど、閉講した授業が本になって出るそうです。学生の方は割引があるそうなのでセンター窓口まで。授業も秋からBSは授業+リカレントの2本だてになるそうですね。

この叢書の版元は左右社さんで、どんな本があるかリストもあり、ネット本屋へのリンクもあります。http://sayusha.com/

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そんなわけで、イタリア語検定もあるよという話はありますが、ゆるゆるやりつつ当分のんびりします。こんなに暑くなければもっと試験勉強進んだのになー。まあ条件はみな同じですが。

 

大学院科目『異言語との出会い―言語を通じて自他を知る―』通信指導完成(平成30年度前期)。

ヨシダヒロコです。

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気がついたら読んで面白かった本のレビューも忘れたまま、新しく本のレビューサイトに手を出したりしてます。最近バタバタしていたのは、出すべき通信指導(放送大の中間テストのようなもの)のため授業を聴いたり見たり本を読んだりしていたからで、題名の授業についてはさっき記述式答案を書き終えました。封筒をわざわざ見せているのは、翻訳講座の通信課題でおなじみの「15円」だからです。ただ今回間に合いそうにないので、普通の料金で出します。もっと間に合わなければ配達記録つけて速達とかあります(やったことあります)。

この授業、言葉に興味のある人にとってはとても面白いです。英語での科目名は『未知との遭遇』から”Close Encounters with Another Language”。ただ教材がないと文字情報なしではきついです。英語が分かった方が楽だと思うけど先生は必ずしも求めてないらしいです。前から興味がありやっと受講できました。

講師の先生方には学部で日本語系の授業を持っている方がいらっしゃって、後半に登場します。前半は15回中8回までラジオ授業を聴いて、7回8回が翻訳(翻訳の歴史や文芸翻訳)の話。1~3回も文芸翻訳をされる先生の授業。4~6回はバイリンガルや第2言語習得周辺の話で、どれも刺激的でした。英語だけ出てくるわけではないのがいかにも「異言語」でした。

残り7回も楽しみながら気を抜かず受けます。写真のようなこの形式でわたしが提出するのは指導課題が記述式の時のみで、そうでなければネット上から4択式ですぐ出せます。実はもうひとつの量子力学の方に苦労していて、再試験がある力学や電磁気学・相対性理論なども復習しながら今度は何とか出そうともがいています。ネット提出であと解くのは半分強。印刷教材(教科書)は冬の試験からずっと復習しなければと思っていたのですが、後ろに倒し倒しして今ジタバタしているわけです。

それでも今回は早く準備ができた方です。東京の翻訳フォーラム他の用事は体調不良などでキャンセル、チケットは譲りました。譲った方がすごく喜んでくれました。東京に行かなかった分だけ勉強する時間が少しはできたのかもしれません。

7月は試験ですし6月には1~2科目の面接授業を考えています。どちらも言語に関するものです。

放送大学冬のオープンセミナーその3『和漢薬の成り立ちと服用時の注意点』(2018/02/17 富山学習センター、富山大学附属病院薬剤部 加藤敦准教授)

ヨシダヒロコです。

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行きはこんな感じでした。

このオープンセミナーはオープンキャンパスを兼ねており(4回目の魚津会場は除く)、富山県内の放送大学に関係がある先生やお初の先生がいろんなお話をされます。今まで申し込んでも用があったりでなかなか行けませんでした。今回は前に別の場所で逃した漢方の話でしたし、植物園が好きで富山大学薬学部付属薬用植物園にも行ったことがあります。年2回ほど一般公開があり、また行きたく思っています。

学習センターが近くても今年は豪雪でしたし、3日は予想外の土曜発注でバタバタ、10日は別の用で金沢行く予定だったのをバテてキャンセルし、その金沢の会ではキャンセルがすごく出たと後で知りました。学習センター付近の天気は良かったのですけど。17日は吹雪、折しも平昌オリンピック・男子フィギュアでの日本勢大活躍中で、心配な重病のペットのそばから1時間半離れての参加でした。

加藤先生のスライド表紙には、あとで『千と千尋』に出てきたと説明があった巨大な生薬の薬棚(百見百味だんす)が写真でありました。「羽生選手が活躍しているのに、こちらに来てくださってありがとうございます」みたいなのが自己紹介のすぐ後に続きました。参加者は結構講義室を埋めていましたので、30~40人でしょうか。

先生はここで初めて講義されたのですが、受講者の反応もよく「また今度続きを」とおっしゃっていたので、ネタばらしはほどほどにします。

まずは百味百見だんすですが、225種の薬を入れることができ、600種類の組み合わせができます。富山と千葉にしかないそうで、今回大きな収穫だった、漢方薬を調合して14日分に計り分ける操作を動画で見ました。そのはかりは近畿大にもあるそうです。

まず、漢方とは何かについて。江戸時代までは漢方だけしかなく、オランダから医学が入って来たときに区別して蘭方とか漢方とか呼んだそうです。そして富山といえば薬とか薬売りで有名です。富山の人はみな知っている話でしょうが、広貫堂のサイトを貼っておきます(この反魂旦(はんごんたん)は別の店からお菓子にもなっていて、広貫堂では丸薬丸める体験ができます)。このような話の紹介がありました。
http://www.koukandou.co.jp/ayumi/

病院の薬剤部の方ならではの話に、和漢薬は女性がすごく飲んでいる(40才くらいから増え、更年期と関係?)とか、不定愁訴や冷え症が病気として多いというものもありました。東洋医学は体質を変え、病人を理解するのに対し、西洋医学は困りごとが分かっている場合、病気を標準化・原因解明して病気を理解します。

「証」の話ももちろんあり、体調がバイオリズムのように動くことです。あと、お薬の説明書ですが、例えば葛根湯の説明書は詳しくありません。風邪の他に肩こりなどいろんな時に使われます。お医者さんの説明を聞きましょうと言われました。

その他平安時代以来の詳しい診断法、診断基準。和漢薬とのつきあい方は投資信託のように長い目で行きましょうとのアドバイスも。

後半は、生薬の写真がいろいろ出たり、最初に書いた調合のビデオを見せてもらったりしました。例えば牡蠣の殻が牡蛎(ぼれい)として、クマゼミのからが蝉退(せんたい)として使われるなど、植物性のものは多少は知っているつもりでしたが、奥深いものがありました。本来は毒のものを毒抜きして使うケースもあり、食べ物の例だと石川県のフグの卵巣の糠漬けがあります。処方はとても緻密に計算されており、オーダーメイドもできます。

この組み合わせで何に効くでしょう?というクイズも。

煎じ薬は、市販の漢方をインスタントコーヒーとすれば自家焙煎コーヒーに例えられ、ぜひ煎じ薬を試してみてくださいと薦めておられました。困るのは、医食同源だから食物アレルギーが出ることです。

質問タイムではいろいろ質問があったのですが、わたしの質問から。大事なことだったらしいので。

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Q.複数の処方薬(ちなみにツムラですが)を西洋医学の薬と一緒に、薬剤師さんに飲み合わせを聞きながら飲んでいます。漢方医の方らしいツイートを最近見て、複数の薬を飲むと多く入っている成分もあるから身体によくないとありました。本当でしょうか。

A.甘草(かんぞう)には注意が必要で、2.5g以上で怖いかもしれないのに、1剤で6gとか入っていることがあります。黄芩(おうごん)、麻黄(まおう)も注意しましょう。

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先生は終わりの方で、誰かの質問への答えだったかもしれませんが「西洋薬の飲み合わせはみな気にするのに、漢方薬だとしない」「高い抗ガン薬があるけど漢方薬はとても安い。西洋医学的なエビデンスがあれば世界中に広まる」というお話で、続きをまたできたらいいですねと終わりました。

そのあとオープンキャンパスになったので、もう入学してるから失礼し、特別措置の手続きをして帰りました。

今回入室しがけにお土産もらいました。この鳥は「まなぴー」といい、量子力学と確か別の物理の授業の中、可愛いけどシュールなシチュエーションで登場してました。リングノートを愛用しているのでこのノートの使い心地が気になりますし、消しゴムに角がいっぱいあるのでマーク試験に使えそうだし、学外の試験でも使ってみます。

雪はとっくに消えうららかな日も増えてきました。今週末、最も楽しみな毒の話は距離のある魚津ですが果たして行けるでしょうか?

放送大学学部、平成29年度後期試験結果は物理専門科目全滅→30年度前期出願。

ヨシダヒロコです。

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今回の試験は体調悪いわ(外から困った事が降ってくる)、フェレットは年末から重い病気だわ、勉強が進まず大変でした。先週金曜に結果が来まして、惜しいところで落ちていました。フェレットはその2日後になくなり、お葬式は明日でまだ心身ぐったりです。試験後何も勉強できてません。

落ちたのは『力と運動の物理』と『場と時間空間の物理』です。前者は答え合わせを試験後すぐに教科書でしたので、あと1問くらいで落ちると分かっていました。後者は受けるだけでぐったりで、何となくもう少し取れたかと思っていたのですが。Dは50~59%でその下にEがあり、合格点は60点です。

まあ、計算ロクにできない学生なのに単位もらってはいけなかったと思うので、課題出せなかった量子力学ともども、来期は追加の学費なしで再試験が受けられるそうなので頑張ってみます。

昨日だったかに見かけた、こんなランダウの言葉が考えていたことを後押ししてくれたので、来期は『入門微分積分』(授業はすでに一通り見た)も受けてみたく思っています。試験時間が重ならないかも確認しました。↓ここまでやるのは厳しいけど……

 

新しい科目で目に付く限り興味があるのは「『方丈記』と『徒然草』」(魚拓)です。前身の『和歌文学の世界』(魚拓)は視聴しただけですが、特に渡部先生のおっしゃることがしみじみとよかったです。たまに『視点・論点』にご出演です。日本語のリテラシー、ライティングの講義なんかもあるんですが今は手が回りません。

富山学習センターのオープンセミナー(オープンキャンパスみたいなもの)全4回は今回面白そうなのが多く、先週末やっと第3回に行ってきて、富山大医学部の先生から漢方薬のお話を聞いてきました。概要だけならそのうち。富山学習センターにいらっしゃる先生からの天然毒の話がこの回だけ魚津であるので、楽しみにしています。一般の方も参加できます。天然毒の先生は紺野先生とおっしゃり、センターに在籍の間はこの手のお話を聴く機会がよくありそうです。

平成29年度放送大学2学期単位認定試験終了(2018/01/24&28、物理専門2科目、特別措置対象)。

ヨシダヒロコです。

関東の雪が騒ぎになっていますが、実はこちらもずっと雪です。もし降っていなくても消えません。こっちの人間でさえ「どうなってるんだ」「車が出せない」というような状態です。昼でも気温がマイナスのこともよくあり、路面が凍ってしまうので、この間獣医さんに乗せて行ってもらうのにえらい思いをしました。車が路面の雪の凸凹で跳ねまくるのです。しばらく天気はどうしようもなさそうです。そんな中、試験は予定通りにありました。28日の方はもう夜、8限だったのでこんな感じでした。暗い方がそうです。

 

今は(学部)選科履修生と修士選科生を掛け持ちしてて、キャパ上の理由から後者は今期まで休学しています。物理は無謀にも専門科目『力と運動の物理(’13)』、『場と時間空間の物理(’14)』、『量子と統計の物理(’15)』を一度に取って、3科目目は提出課題のところで時間が足りず出せませんでした。最近になって確認してみると3/10点だったので(試験期間中なら出せなかった課題でも次に備えて解答を確認できます)、どのみち無理だったと思います。力と運動は5点、場と空間は4点で通りました。

この3科目は順番に取った方が絶対良いです。1学期に『初歩からの物理(’16)』『物理の世界(’17)』『力と運動の物理(’14)』の放送を見ていたのですが、最後が難しくて。高校の時も物理力学に泣かされたっけと。力と運動=力学で難しいと思ったのは放送を5回くらい見直しているはずです(ちなみに『初歩からの物理』が難しい人には『自然科学はじめの一歩(’15)』というのがあります。主な理系科目を少しずつ扱っています)。一度に3教科は大変と思いタイムラグ作ったのにやはり大変でした。嚙めば味が出るスルメのような教材(印刷・放送とも)と今は思っています。

放送教材と呼ばれる教科書は遅々として読めませんでした。1月になってイレギュラーなことが起こりすぎて正直体調が読めなかったこともあります。特別処置は、病気や障害などがある人が事前申請で少し広いスペースを与えられ、多少の融通が利きます。ベッドでの受験も可らしいです。わたしは試験の際にいざというときのために水と薬の持ち込みをお願いしました。ただ、就学上の問題はまだありそうだし、試験の時も明らかに障害があるように見えないので、2回の試験で試験官が手伝ってくれることにばらつきがありました。放送大はそういう措置の必要な人が多いと聞いています。他大学ではどうなんでしょうね。学習センターでは今日反省会をするんだそうです。わたしは、過去アカハラに遭ったことを前もって受講科目の先生に伝えておくべきか迷っています。

力と運動は多分5名ほど、場と空間は2名(わたしも入れて)の受験で、皆が様々な科目を同時に試験します。うちの学習センターでは自然科学系人気ないらしいです。

勉強の話に戻ると、Web質問箱の使い方も慣れていなくて、質問を連発して先生を困らせてしまいました。教材中の文献について聞いたおかげで分かったこともありますけれど、質問にどの程度答えるかは先生の裁量によると本部で聞きました。

試験については、『力と物理』はあと1問ほどで落ちたのではと思っています。4択マーク方式10問で、過去問に似たような問題はありますがよく読むと微妙に言葉が変えてあって選択肢が逆の意味になっていることがあります。先生の方針で解答は出していないのでどこかで文句を言っている人がいましたが、膨大にある式を抑えて概念的な理解を問うている問題だと思います。出題内容は印刷教材に大体書いてあることなのは本当です。

授業内容ですが、宇宙の話が好きなわたしには、『力と物理』の放送で3回くらいはやぶさ特集をしたり、印刷教材にもロケットの速度があったり、ダークマターの話をするときに重要なビリアル定理が出てきたりしたのが楽しかったです。力学の定理を使った木製のおもちゃを作っている作家さんを紹介し、まるまるそれが放送になったことも(剛体のところ)。ドリフトやサイクロトロンも面白いものがあるもんだと。実験や手作り「おもちゃ」もありますし。

『場と空間』は電磁気学と場の理論の科目です。『力と物理』の最後頃テンソルが現れ、『場と空間』の終わりの方の印刷教材は特殊・一般相対性理論の概念を紹介しながら計算はずっとテンソルだったので、今後慣れないとな、と思っています。偏微分とダイバージェンスやローテーションの基本的な計算は復習もして何とか準備しました。いろんな大学で作っているオンライン教材も参考にしました。『力と運動』では印刷教材を読み込めなかったので、4日後の『場と空間』の試験では2日かけて印刷教材を通読しました。突発的トラブルさえなければ、これまでの放送大の試験での反省点からノートもきちんと作りたかったのですけれど。まだ勉強は続くのでこれからやります。

『量子と統計』は実験とかあまりできずに、もう何語ですかというものが目の前で展開されていくのです。ディラックが「ブラ」「ケット」というものをシャレで作ったという話は面白かったかも。たまにニュートリノなど出てくると見知らぬ人の中で知り合いに会ったようでした。

ちなみに先生方はみなファラデーを非常に尊敬しているという印象を持ちました(出身大学は違う方もいるけど東大系)。英国まで行ってロケしたファラデーの手書きノートなども『物理の世界』で見ました。授業時間は45分、実際は40分くらいなので時間が足りないと先生が口を揃えておっしゃってますね。

『入門微分積分(’16)』も印刷教材欄外にある通り必要なので、1学期に印刷教材も買ってざっと見ましたけど、なかなか問題解くまで到りませんでした。『入門線型代数(’14)』も同じくです。両方もうちょっと真面目にやらないと。数学・物理は手を動かしてナンボなんですが、何も書けないと辛いですね。

今後は放送大の教材もやりますが、力学の問題演習系で思い当たる本もあるのでそのうち。問題演習をすると「なるほどー」となることに気がついたので。

もうすぐ出願期間で、来期は最低『量子と統計の物理』が再試験としてあるし、他に数学を取ろうかなどと迷っています。録りためたものはいろいろあるので見るかも。院は語学系の予定。面接授業は病気のペットがいるため隣県までになりそうです。

放送大学面接授業『宇宙を見る新しい目』(東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構 鈴木洋一郎特任教授、富山SC、2017/11/11~12 )(追記あり)。

ヨシダヒロコです。

昨日学部の物理専門科目3科目中2科目の提出課題を出しました。『量子と統計』は出来も悪かったしギリギリ間に合いませんでした。この量子は全然意味の分からないことが画面の目の前で展開していくのですが、よく見るとニュートリノ振動や素粒子には関係があります。まあ、少しずつゆっくりやります。

そんな訳で、少しずつ溜まっていたネタを書きます。

今回お星様の話が沢山あったので、ハッブル宇宙望遠鏡のページからクレジットがあればかなり自由に使える写真をダウンロードしてきました。Creative Commons 4.0で使えます。個人使用も可でしょうね。壁紙に「かに星雲」使っています。これはオリオン座ですが、次にニュートリノでの超新星爆発観測があるとすればオリオン座にあるベテルギウスの可能性が高いのです。

https://www.spacetelescope.org/images/potw1109a/

Orion’s lesser-known nebula takes centre stage

Orion’s lesser-known nebula takes centre stage,    Credit: NASA, ESA and Allison Loll/Jeff Hester (Arizona State University). Acknowledgement: Davide De Martin (ESA/Hubble)

さて、この面接授業は去年は『ニュートリノとダークマター』という題でしたが、同じ先生で毎年やっているようです。去年富山学習センターに電話で聞いたら、先生の意向としてはなるたけずっと授業したいとのことでした。題名が変わるとずっと学籍がある人も毎年受けられますし。わたしは去年は共修生でした。院にもパートタイムで籍があり、今の物理の山が終わったらフルの院生になるべく出願できないかなーと思っています。

鈴木洋一郎先生(ニュートリノ研究者にはには最低もうひとり鈴木先生がいらっしゃいます)、カミオカンデ、スーパーカミオカンデで太陽ニュートリノの研究をし、その後XMASSでダークマターの研究をされていました。宇宙線研究所長、神岡施設長、XMASSの実験代表者もされていました(XMASSは昨年度まで)。

10月だったか、XMASSが観測をやめるとかどうとかネットで騒ぎになったので、その質問もしたくて行きました。あと、陽子崩壊とかCP対称性の破れとかを証明するのにハイパーカミオカンデを作りますよという話が追加になるだろうから新しい話も聞きたかったですし。意表を突かれたのは、先生の夢だそうですが、陽子崩壊のための海底測定装置という構想でした。

今回、前の席にいた受講生が先生の著作を持っていたおかげで存在を知ることができました。最後に書籍情報を貼ります。

ちなみにわたしは神岡にも近い富山在住で、SK(スーパーカミオカンデ)関係などの行事が富山でも行われることがあるのでニュースにもなりますし、普段から研究者さんのTwitterなど眺めています。何か見たような景色や食べ物が流れてくることも。鈴木先生のお話を聞くのは3回目で、1回目はサイエンスカフェでした。

9:45~16:45くらいまで、2日間ずっと(素粒子)物理の話+宇宙の話なので、まず数式全くダメとかいう人は少し厳しいかも。先生も「(文系理系という日本にしかない言い方は嫌いだけどとおっしゃってました)文系の方手を挙げて」と聞いてみたり、難しいといわれて難易度を落としたり、予備知識のない人が聴いて分かる授業にされたいみたいでした。

ただ、わたしも数学が前苦手だったことを逆に生かして高校生とか教えていたことがありました。時間をかければ分かってくれる子もいたけど、数式アレルギーがあるなどの苦手な人だったら2日では難しいかも……。とはいえ、最初のサイエンスカフェのとき、わたしは参考図書になっていた小柴先生の易しい本だけ読んでいって(下に挙げます)、鈴木先生のお話の内容を理解したわけではないけどなんだか楽しく、今思えばあれがファーストコンタクトでした。

数式や提唱された仮説など小難しいことは前回よりずいぶん減っていました。およそ1日半でニュートリノ、半日でダークマターでした。ダークマターの割合が減って、質問に時間をかけて、特に最後には「改善点はないですか、次回のために」とまで質問されているのに、「参考図書があったら」などと建設的なことや、「やはり難しかった」と言う人はごくわずかで、残りの沈黙している人にはなんか言って欲しかったです。

わたしは質問したい事情があるので去年と同じく聞きたいことは質問させて頂きました。前回と同じく、こういう話が好きな人は質問して食いついてました。まあこんなことを言ってますが、わたしだって鈴木先生のお話を3回、神岡施設長の中畑先生のお話を2回、梶田先生は1回聞いて、今回でニュートリノ振動をこうやってこうやって証明したとやっと合点がいきました。ですが、だからニュートリノに質量があると言うためには量子力学が必要で、そこをまだ理解していません。

  • 重力波の話はちらほら先生の話に出ていました。マルチメッセンジャー天文学にダークマターが関わることはないそうです。
  • XMASSの話は教えてくださいました。スライドには「中止」とあって、手短に言えば内部では色々あるのではとわたしは解釈しました(詳細は省きます)。今回、こんな時なのにXMASSに触れている時間があまりなかったみたいで、授業後施設名を知らずに帰った人も。大事な施設だろうに、その辺の話を先生の方ではもっとしたかったのでは?と勝手に思いました。

わたしは昨日まで東京に行っていて丸ノ内線に乗る用があったので、一部で噂のSKグッズ(ノートなど)を大学生協行って買ってきたかったのですが、用事が押したので無理でした。そっか神岡に行けば近いじゃんとも思いましたし。何でそこまでと思われるかもしれませんが、今のところそういう話が好きだから、にしておきます。

参考図書になると思われるもの。この新書は講義内容と似てますね。

わたしが初めて読んだニュートリノの本。結構感動しました。ジュニア向けですし易しい部類に入るかと。

小柴先生の教え子で、梶田先生、中畑両先生の恩師である戸塚先生の本。去年再販されました。ざっくばらんに語っているようなその語り口がいいです。鈴木先生も、今回の授業で事故が起きたSKが再建できたわけを質問されてお話ししてましたが、当時所長だった戸塚先生が結構(たしか半分くらいとか)アメリカの研究者を入れていたおかげで、アメリカのお役所からも「再建せよ」と言われたんだそうです。

来年はどんなことが進んでいるか、ダークマターの行方も気になりますがなるたけ行きたいです。
(2017/12/01 14:45追記:帰りのバスターミナルで、東北在住の若いグアテマラ人カップルが隣にいました。彼らはこのアーティストの来日講演を聞きに来ていたそうです。アルバム名、曲のタイトルが”Dark matter”です)

 

平成29年度後期の放送大学(選科履修生入学、修士選科生休学継続)

ヨシダヒロコです。

修士全科生(フルの学生)は受験したかったのですが、8月の段階で学部レベルの勉強(数学・物理)もお金も間に合ってないことがはっきりしたので延期しました。修士は自然環境科学プログラムの物理で受けるつもりです。来年行けるかなどうかな。

学部の物理導入・基礎科目はなんとか自分で番組見て勉強し、専門科目も録画して見ようとしていたけど、力学(力と運動の物理)半分くらいでつまづいたので、えいやっと3科目全部取りました。「場と空間の物理」は電磁気学と相対性理論、「量子と統計の物理」は量子力学と統計力学です。とりあえず1年間の選科履修生で。

入学金入れて4万ほどになったので、そのうち書きますがことし仕事のないわたしにはきつく、何とか払いました。物理だけで大変だし(今期で合格するか分からない)、今期まで大学院は休むことに。

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Excelで作った、2学期の進み具合です。前学期から復習しているものもあって、「暮らしに役立つバイオテクノロジー」や前学期履修した大学院科目「現代生物科学」はその部類です。数学など夏に1回気力がとだえて、最近また再開していますし、何に苦労しているか丸わかりですね。複数回視聴しているのは分からなかったからとか時間が開いたから、赤文字はもっと分からなかったものです。最近は放送教材読まないと、とちまちま読んでいるのですが、物理専門科目はやはり難しいです。

(2017/10/20 1:24追記:物理の3科目と「現代生物科学」以外は自習です)

 

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特別講義では益川・梶田先生のもの(対談で子供の時のことなど話してて面白いです)、セクシャルマイノリティに関する「 「まぜこぜ社会」が世界を変える」などが楽しかったですが、録画した割に見られてません。授業も同じくで、「コンピューターのしくみ」などの元学長さんの授業を受けたかったのにボヤボヤしていて今期最後のようです。ご本人がFBでおっしゃっていたので。録画はしてあるから本だけ買っておきましょうか。

他に、「生命分子と細胞の科学」は学部では一番難しい生命科学系と思いますが、まあまあの難易度。

意外なヒットは「和歌文学の世界」で、和泉式部の回とラストの現代歌人の回が特に好きでした。先生方が歌人ゆかりの場所を旅して見せてくれます。ちゃんと確認してませんがこれも今期で改訂するという話があり(見てませんがネット上にもある募集要項にあります)、ネットでは一般の人でもみんな見られる科目のようです。アプリを使えばスマホやタブレットでも。

面接授業(スクーリング)には近所で行きたいの2つあるんですが、行けるかなあ、です。

#今はダイレクトに仕事に生かそうと思って勉強してはないのですが、翻訳のトライアル受けるときに「○○を勉強してます」と伝えるか履歴書に書いておくと、例えば医療機器で物理の原理的なものが入った設問が来るようです。

平成29年前期放送大学自習科目(その2・文系・外国語など)+障害者などの出願。

ヨシダヒロコです。

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現在(2017/07/03 23:50追記:大学院修士課程)選科履修生を休学中、秋に復学します。何で今期自習になったのかは下に書きました。

平成29年前期放送大学自習科目(その1・物理&数学&天文)。

文系科目も面白そうなのがあったので見ていました。

今日のメンタルヘルス』(魚拓)。去年の前期に大学院科目の『精神医学特論』(魚拓)を取って、わたしはこっち方面の患者ですがよく考えられた授業に感心しました。ブログ内検索で感想がでてきます。同じ石丸先生だったので今回この授業を見てみました。やはり第1回と後半、石丸先生の担当回は引きこまれます。アルコール依存など実際の患者さんの証言が出てくるのは生々しく、ラストの15回は偶然冬に見たのですが、自殺問題を真正面から捉えていて沢山の人に見て欲しい内容でした。その他、毎日に生かせそうだったのは9回のストレス・コーピングでした。

授業を2回担当された筑波大の高橋先生。前に著書を読んだことがあって、そうなのよ!と頷くところ一杯でした。

石丸先生は他に『死生学入門』(魚拓)も担当で、人気らしいですがそのうちと思っています。死生学に少し近い東北大の授業をgaccoで受けました(レポート)。放送大学では2013年度から優秀授業賞というのが作られたそうで、石丸先生は春に授賞したうちのおひとりです。下は大学広報課のFBで写真があります。

https://www.facebook.com/pg/%E6%94%BE%E9%80%81%E5%A4%A7%E5%AD%A6The-Open-University-of-Japan%E5%BA%83%E5%A0%B1%E8%AA%B2-469746383035498/posts/?ref=page_internal#

初歩のイタリア語』(魚拓)。待ち望まれたイタリア語が始まりました。主任講師は村松真理子先生とルドヴィーコ・チフェッリ先生です。最初おふたりとも表情が硬くて大丈夫かな?と思ったのですが、緊張していたようです。ルドヴィーコ先生は淡々と静かな方らしく、ステレオタイプなイタリア人とは大分違います。

スキットの内容は、太郎という日本人男性がイタリア北部をパオラというイタリア人女性(なんでも知っている)に案内してもらったり、名物を作ってもらったりという話です。番組の最後がスキットのNG集でお茶目なのが笑えます。

わたしはNHKや個人レッスンで既に学んでいて、なんとか中級だろうかという感じですけど、スキットの会話に手加減がないため全く初めての人がついて行けたか気になりました。でも実際旅行に行くとあの速さだろうと思います(わたしも何もなければスキット聞き取れない部分がありました)。イタリアの美味しい話がたくさん出てくるのは本当に楽しくて、次は何が出てくるのかと楽しみでしたし、中級編を作って欲しいくらいです。あと2回残っています。文法のあやふやなところが沢山あるので、教材買ってみようと思います。わたしにはちょうど良いレベルだったかも。

今年はこれも勉強中のスペイン語もできたので、次回やってみようかな。

村松先生は翻訳者でもあり、Wikipediaによると宮沢賢治の伊訳や、タブッキという有名な作家(まだ読んでない)の和訳をしているそうです。

イタリア旅行についてはこんな報道も最近出ましたね。

イタリア観光地が悲鳴、客殺到に「もう十分」 ベネチア、フィレンツェ、カプリ島などで観光客制限の動き     (魚拓)

テキストはAmazonがこんな書影なので、下に楽天ブックスの書影貼ります。

9784595317521

他に遅れながら見ているのは、二河(にこう)先生の『生命分子と細胞の科学』(魚拓)でバイオバリバリです。自分で色々本を読んで勉強してから、去年大学院で生物学を取りました。それでもこの科目難しいことがあります。去年見た総合科目の『暮らしに役立つバイオサイエンス』(魚拓)は先生が酒蔵や醤油蔵に行くようなとっつきやすさがありましたが、復習のため2回見ました。『生命分子(造語だそうです)』も何回か見ることになりそうです。

まだ前期は3ヶ月あるので、メインのものの他にも何か見ると思いますが(気晴らしになる科目が1、2あると全体が進む)、気になっていた『和歌文学の世界』(魚拓)を見始めています。解説が心にしみいるようで、自分が日本人であると実感します。

後期は復学予定ですが、仕事に役立つとか考えず好きなことを基本的に勉強するつもりでいます。たまに我に返って仕事に関係あることに手を伸ばしたくなるのですが、大学院の宇宙系が全科の募集要項で来年からオンラインになると分かったので、後期は今年開講で翻訳の話も入る『異言語との出会い』(魚拓)を考えています。無事受講が始まったらレポートします。

さらに、修士全科履修生(フルタイム学生)になれるか書類を揃えていますが、同じく募集要項を見ていたら見つけた新規科目に人工知能についてのものがあり、『知能システム論』と言います。先生は放送大の大西仁教授。

内容は巻末の簡単な案内によると、「知的情報処理のメカニズムについて、いわゆる人工知能を中心に論じる。計算機にヒトのように知的な情報処理を行わせる研究は、パラダイムシフトを繰り返し、現在ではビジネス、科学、産業、医療等の強力な方法として注目を集めている。技術の歴史的変遷、認知科学、生物学等隣接領域と関連づけて解説し、知的情報処理技術の体系的理解を図る」となかなか多様で面白そうなのですが、オンライン授業なので学生にならないと無理です。これも今後受けられたらいいな。IT方面の知識が弱いので、そこを補強してから。

その下にあった科目も気になるので貼りました。

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全科履修生出願は学部でも院でも、特別措置を必要とする障害者や患者などは院なら本部への連絡が必要です。書類が送られてくるので、記入の上わたしの場合障害者手帳のコピーと脳外科の診断書(頭痛ひどいので)が要ります。それを提出後、出願となるそうです。