放送大学大学院『現代生物科学(’14)』ぎりぎりの提出課題、単位認定試験 (2017/01/21、02/15成績追記)。

ヨシダヒロコです。

院の科目生 選科生(1年。あと半年。最初に科目生半年で様子を見た)をしながら、もう少し集中する機会を狙っています。結論から言うと、この科目も余韻がよかったです。体調がずっと落ち気味でビデオ見るのが精一杯だったため、印刷教材がどうも読めず、提出課題(試験とも記述式)は本部に聞いて時間指定で宅急便で送る羽目になりました。着々やっていたら15円で送れたのに。

シラバスです。現代生物科学(’14)—生物多様性の理解—    魚拓

魚拓は、何年もして見に来る人がこのブログに多いので。

高校で生物を履修しておらず(理系は履修不可)、自分で大学学部用の本とか仕事に使うため読んだのが中年期になった3~4年前です。今回受けてみて思ったのは、

  • どの学問もそうだけど、生物学は本当に広い。なのでこの科目では「生物多様性」がテーマになっている。
  • 分子生物学(DNAとか)は理解が難しいことをさらっとしか説明してない気がするので、履修前か履修中に別個学んだほうがいいかも。バイオの仕事取ろうといろいろやった時期がありました。
  • 生態学は昔一瞬やってみたいと思ったことがあり、ここで履修できた。植物の種に付いた甘いエライオソームという実があり、それを誰が持っていくのかという研究が特に面白かったです。開けてびっくりな結果でした。
  • 自分が外来種のフェレットを飼っていることもあり(流通しているのはほぼ避妊手術してますが)、ラストのほうの生物絶滅を扱った箇所では、フィールドワークが多そうな先生が講師のほとんどだったし、今の野生動物や植物の状況に心を痛めているのではないかと思いました。生き物が好きなので試験準備しててしんみりしました。

試験は過去問や自習用課題を直前に解いては本を見る、ということに落ち着いたのですが、予想したとおりここから来たか……ってところから出て。提出課題は本を見てもいいから高評価を得るのは比較的楽なんです(手書きで講評がありました)。でも試験は持ち込み不可でぶっつけで分かることを書くしかない場合もあり、終わってから教材を見ると「ああー、これ読んでなかった。こう書くべきだった」とかすごいありました。抜けたところがよく知ってることだったらなお悔しい。平均点が割と低いのもうなずけます。わたしは他の資格試験もボロボロであろうと晒しているので、これも結果が出たら書きます。

(2017/02/15追記:成績出ました。平均点は70点台後半ですが、大体それくらいのBでした。わたしは人から生物をほぼ習っていないのでまあがんばった方かもですが、生物多様性が試験に出るのは当たり前として、ちゃんと印刷教材を読み込んでいなかったため、アミノ酸の化学的性質など化学専攻の人間には簡単なことがとっさに出てこなかったのが残念です。生き物には小さいころから親しみがあって、今回学問という方向から見られたのは今後違う方向から物事を見るよいきっかけだったと思っています)

余談ですが、今夜の『ダーウィンが来た!』で雪虫をやっていて、アリとの共生の様子を雪虫研究40年の研究者さんが初めて目にするシーンがあり、初めて見た!と本当にうれしそうでした。共生習ったなーとちょっと嬉しかったです。

(2017/01/24追記:学部で似た傾向の科目ですが、両方同じ二河(にこう)先生の『生命分子と細胞の科学(’13)』(魚拓)や、今日紹介番組で見た新設の『生物の進化と多様化の科学(’17)』(魚拓)があります。後者は先生が海遊館に出かけたりして映像が多そうですね。分子生物学は楽じゃないので、だいぶいろいろ本を読みました。進歩が早くもう内容が古くなってしまったけど、ブログに書いてあります)

(2017/02/15追記:『自然科学はじめの一歩』という聞き手が篠原ともえさんの科目もあります。理系4科目を簡単に説明というもので、グラフィックが綺麗だし少し見ました。シノラーが本格的な天文少女だとNHKで前に知りました)

こういうエントリ書いているのは院は情報が少ないから。学部も必要があって次はできれば物理・数学をとりたく、院はこれを取る予定。

宇宙・自然システムと人類(’14)  魚拓

後期は、新設の『異言語との出会い(’17)-言語を通して自他を知る-』がいいなと。翻訳にも触れているし、言葉についてとか面白そう。学部では『初歩のイタリア語(’17)』ができ、『初歩のスペイン語(’17)』はリニューアルしてて、自分の初歩を思い出しながらシラバス読むと後者は結構盛りだくさんかも(当社比です)。

自主的に録画している学部科目・特別講義もありますが、また書きます。試験受けてみると理解度が増すので、その中から受けるものも出てくるかも。春で岡部学長が辞めますが、機関紙を見ると国から補助を減らされて減収傾向だそうです。

放送大学学部面接授業『ニュートリノとダークマター』(東京大学鈴木洋一郎先生、2016/11/12~13)。

ヨシダヒロコです。

今は院生選科生で、そのうち自然環境科学プログラムに行こうかなと思っています。富山学習センターは近所ですが、サイエンスカフェとやまで4年前初回ゲストでいらした鈴木洋一郎先生(もう1人鈴木先生がいらっしゃるのでフルネーム)が毎年講義されてるとはずっと知りませんでした。院生は一般と同じ扱いとなるため、3日ほど前に行けることが決まりました。別に構いませんが、単位は出ません。

この日は県外からも色々講義受けに来ているようでした。このブログは技術系翻訳者が勝手なことを書いており、「宇宙線研究所」というタグがあります。まだタグを全部に付けていないのですが、スーパーカミオカンデとかKAGRAとかXMASSとか、アンテナ張っていれば富山は神岡から近くてイベントが多いので、つい記事が多くなってしまったのです。

神岡鉱山で東大が研究していることは知っていましたが、小柴先生の時はちょうど富山を離れていました。地元にいたら祝賀モードが体感できたと思うのですが。その後、4年前からできたサイエンスカフェで宇宙線研究所の先生方がゲストに呼ばれるようになり、もともと星が好きな子供だったのに諸事情で勉強を諦め別の事をした経緯があり、興味を持つようになりました。勢いが加速したのはやはり梶田先生の授賞と、同時に受賞してもおかしくなかった戸塚先生(故人)を同時に知ってからです。

講義の内容ですが、かなり盛りだくさんです。学部の『宇宙を読み解く』を自主視聴していて、他にも宇宙論の授業がある事は知っていますけど、初日6時間ニュートリノで翌日6時間ダークマターというのは少し知識があっても結構ハードでした。1日のスライドが50枚近くあったはずで、ノート取る手がつりそう。ついでがあったときに、本部に「あれは導入ではないのでは」と言っておきましたけれど。多分、ものすごく好きで知識を仕入れている人が数人混じってて、学生のレベルに差があるかもと思ったわけです。

2016-11-28-00_fotor

シラバスです。   http://forests.ouj.ac.jp/ouj-f282/dt-23225.html

魚拓

内容は毎年同じこともあるし変わる事もあるらしく、もちろん研究は進んでいます。「ここまで分かった」ということを差し支えのない範囲で教えてもらえます。先生は最初太陽ニュートリノの研究をし、いまはXMASSという施設(スーパーカミオカンデの隣にある)でダークマターをつかまえようという研究の代表者です(XMASS HPの代表者挨拶)。

先生の印象に残った言葉。個人的に質問したものも入っています。

  • 勉強はひとりの人だけから習ってはいけない。

誰かがある人の本を読んで質問したんですが、人によりいろんな説があるようなので他の人の本も読んで下さいということ。特に理論ではいろいろあるようです(先生は「実験屋」です)。

  • 「ビックバン」はきちんとした科学用語ではない。

ガモフが言い出したそうなんですけど、本来は「宇宙初期」などと言うらしい。よそを見てると、一般向けには使うようですが。

  • 先生たちの研究しているのは素粒子物理学で天文学とは違う。ただ、今は天文学でもすばる望遠鏡天文台など宇宙論的な研究をするところも出てきて、先生たちも天文学から何か持ってくる事がある。
  • 基礎研究大事。明治の政治家は100年先を見ていたのに、今はそんな政治家はいない。例)相対性理論がGPSに応用(調べたらおよそ70年後)
  • 数式は解く必要はない。

(2016/11/28 13:21追記:「ニュートリノを理解するにどんな数学の勉強が必要ですか」というような質問の答えでした。授業通して、物理・数学で出てくるギリシャ文字や化学式的なものは出てきますが、メインではないです)

  • スーパーカミオカンデ一般見学(2016/11/26にあり、補欠で通って行ってきました。そのうちレポート書きます)が決まったが、あれはノーベル賞騒ぎの後に役人たちがやって来て「もっと一般公開せよ」と。もちろん専任の人を置いてくれるなら毎週だって公開したいが、そうでなければ研究者が大変だ(ただ先生はもうオフィシャルには関わっていない)。

最後のは「もし役人に会ったら言っといてください」とおっしゃっていましたが、現在知り合いにいないのでここに書いておきます。スーパーカミオカンデは過去に予算でいろいろ苦労しているので、結果出したからと言って役人に来られても、というのもあるだろうなと勝手に思います。

先生が質問タイムをかなり設けていたにもかかわらず、富山学習センターにあとで質問が山ほど来て大変だったみたいです。自分はなるたけ口頭で済ませ、あとは昨日の一般公開で解決したりヒントが得られたりしたものもありました。分かった気になっていた事がちゃんと分かってなかったと知ったり、不思議な現象が天体で起こっている事を知ったり、手も頭も疲れたけど有意義な2日間でした。

今年は色々逃しましたけど、面接授業には何かの測定装置を見学したり実験したりする実習的なものがあるのが面白く、文系でも興味を引くのがありますね。

11/26のスーパーカミオカンデ一般見学でもらってきたXMASSの折り紙みたいな模型、完成品の写真です。神岡町公民館にて。

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2016年後期の放送大学大学院受講科目+学部の講義を自主視聴(計5科目)。

ヨシダヒロコです。

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今回はTV授業ばかりで、なるたけ録画しながら見ています。授業自体は15回中1/3位まで来て、今月は通信指導の月なので、半分までの授業について小テストがあります。恐らく、通学制の大学から見ると簡単なのかもしれません。院に籍があると学部の授業を履修しないでもネットで見られるんですけどね。

院はともかく情報がないし、学習センターの人は学部生前提で話をするので、本部に電話する羽目になります。全科生出願は体の調子を整えてからかな。論文テーマはこれで行けるかなというのがあって、その領域なら教えてくださる先生もいそうな気がします(先生が見つからないと、出願にテーマや研究計画書くのではねられます)。

1.院の授業『現代生物科学』――「生物多様性」をテーマとしていて、普通の生物は大体分かったものとして話が進みます。前半はミクロな難しめの話が多いけど(この辺は以前自学したときに結構大変でした)、後半は生き物の話でスケールアップしている感じですね。

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/daigakuin/B/shizen/8960585.html

魚拓

2.以下、学部授業(TV見てるだけ、そのうち印刷教材=本買います)

『宇宙を読み解く』――天文学の導入ですが、終了予定だそうです。終了した後刷新して帰ってくる場合もあるんですけど、もうなくなってしまった科目はどうやったら見られるのか大学に聞いたところ、学生になると学習センターで視聴できると。わたしには結構面白いです。

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/shizen/1234161.html

魚拓

『暮らしに役立つバイオサイエンス』――微生物の話で、第5回をDVDに落としていたら、世の中で臭いと言われる発酵食品が色々出てきてて、中には「どうやって持ち込んだ」ってのもありました。

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/sougou/1847503.html

魚拓

冬に再放送があります(大学HPの番組表参照)。

『疾病の成立と回復促進』――同業者が選んだと言っていたので見てみたら、病気の始まりや過程を丁寧に描いていました。医学系です。録画溜まってますけど、ちゃんと理解しようと思うと難しいと思います。

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/seikatu/1233718.html

魚拓

『Walking With Writers』――放送最後によく宣伝を見るのですが、今年始まったほぼ全編英語の英文学の講義です(レベルとしては上級だけどだれでもOKだそう)。FBで言っている人がいました。新しいところは、英日ふたりの教師が実際に現地に行って、旅をしながら解説してくれるところです。日本人の先生は古い英語である中英語で朗読できます。第3回の戦争詩人の話が今のところ印象的で、その後ピーターラビットで1回あるらしいです。冬に再放送しますし、これに限っては前週の放送を次週に再放送してます。

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/kiban_gaikokugo/1420011.html

魚拓

院の面倒なところはもう1つあって、面接授業(土日の集中授業で先着順)というもののシステムが分かってなかったのですが、院生は外部聴講生と同じ扱いになり、単位を取ってどうこうではなく自分の勉強のためにといっても後回しにされることです。春には学長を辞められる岡部学長の授業など聞くために今度こそ学部にも入っておこうと思いますが。面接授業は単位が関係なくても面白そうなものや実習型が多いようです。

そういうわけで40分授業ですけど、毎日何かしら見てる感じですね。来期はこの展開は大変なので避けたいです。

放送大学大学院科目生になって1ヶ月。

ヨシダヒロコです。

去年ほんとは出願していたのですが、色々あって学費どころではなくなりました。

Twitterでも有名な学長さんがいらっしゃるうちに入学したかったのですけど、今年叶いました。Twitterで放送大学について何か悪口を言っている人がいて、「私が学長ですが何か」と出てこられましたのでついったらんどにおられるのを知りました。

合格通知、といっても科目生の場合は無条件で入れます。全科生なら修論の研究計画を書かないといけないのでその内容もあるだろうし、指導教官が見つかるかということも関係するようです。入学者のつどいの時に少し聞いたんですが、わたしは頭が痛く帰るところで、職員の方は異動が決まっており送別会と歓迎会を一緒にしたお茶会に行ってしまいました。単位に関しては、わたしのように以前院にいたものは、ある程度まで認められるそうです。合格通知のあと、学費を払えば入学許可書が来ます。

論文書きたい分野・テーマはありまして、半分文系のような感じですけど受け入れられるか分からないので、余裕もないですししばらくは単位を取ります。卒業を目的としない、勉強したい学生も多いようです。院の方は科目が少なく、勉強目的なら学部に面白そうなのが沢山あります。

院は臨床心理士を取るための科目が多く、なる気はありませんが興味ある科目があり、そのうち今回履修したのは「精神医学特論(‘16)」です。DSM-5にあわせてと思われますが今年テキストを新しくして開講しました。去年までのテキストを持っていて、ラジオも録音していたんですがなかなか聞けず。今年学費の支払いも遅かったし、テキストが来てもすぐに始められなかったのですが、内容が興味深く最近になって15回中4回まで聴いたので今これをアップしています。目次にある「気分の障害」の半分まで終わったことに。Amazonレビューで書いてた人がいましたが、授業とテキストで1つという感じです。レベルは医学部3年、とその人は書いていました。

前年までのテキストに、「臨床心理士の試験にはこれで十分だった」という感想があって、コンパクトにまとまっていると思います。ただ第1回の授業で「医学部では基礎医学を学んでからこういうことを学ぶので」と先生が言っていて、その辺が足りない人は大変かもしれません。わたしはどこの知識が抜けているか確認と補充をしています。目次の写真にない、15回の「日本の精神医療の現状」では精神科周りの法律や患者の扱いの歴史があって、買おうと思って買えてない呉秀三先生が出てきています。どういう授業か楽しみです。巻末に長い文献リストがあって、初心者向けから、この分野の本を選ぶならこの先生だよねというのが出てきているし、知らない本もあるし気になります。第2回は糸川先生という臨床家であり統合失調症の遺伝的変異を発見した方をゲストに呼んで研究秘話を聞いたり、両方自分が診断されていて良く知っているはずのうつ病、躁うつ病(双極性障害)も詳しかったです。

入学者のつどいについても書いておきます。3月末の日曜日に学習センターで。校歌があったり、学長のビデオメッセージ(もっと前でみたかった)では思った通り得意の山の話に持ち込んでいて(学長さんは山男で富山は好きだし、松山城ではロープウェイもリフトも使いません)、笑いそうでした。センター長や職員挨拶、年度替わりなので新旧の方がいました。学窓会やサークルの勧誘(少ないけどあります)、科目の勉強の仕方など教わって、あとは別室にてジュースとお菓子で歓談となりました。わたしは頭痛くて残れなかったですが、上に書いた履修上の質問のあと、また顔出してください、千葉の本部よりこっちのが親切です、だそうです。連休明けたら相談してみます。

シラバスにある他にも、各地で対面の講義(1回きり)があり、人によっては遠征します。昔学部の科目生になったことがありますが、今はすごくIT化が進んでいて大体のことがネットで済んでしまいます。今年からネット授業まで始まりましたが、この辺はITが専門のオバケ(岡部)学長の業績です。大変だったらしい。今年いっぱいくらいまでいらっしゃるらしいので、ITの授業取りたいなと思ってます。

テキストの出来がいいものが多いらしいので、今後他も見てみますが翻訳者が分からないことを本でだけでも勉強するにはいいかも。

つどいの時の写真を貼っておきます。この時桜は咲き始めで、満開の写真(10日後)も。この大学の桜はなかなか綺麗です。