告知とニュース:野辺山電波観測所2018年特別一般公開(2018/08/25)&共同使用停止・閉鎖予定のお知らせ。

ヨシダヒロコです。

KEK、J-PARCに並んで訪れてみたい施設でした。今年も一般公開ありますが、来年で終わりなのかな?夏までに閉まってしまうのかな?そんなことになったらどうしても行かなければ。

放送大学でも、面接授業に使われていたらしいです。

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Credit:Wikimedia Commons

HPの一般公開ページアーカイブ

poster2018-590

(上のURLは更新される可能性があります。HPの写真をコピペは少々まずいので、文章部分のみ)

★開催日★
2018年8月25日(土) 9:30〜16:00 (入場は15:30まで)

★特別講演会1★

『パラボラで撮った銀河写真集 – 銀河における星の誕生を追って –』
  • 講師:徂徠 和夫(そらい かずお)
  • 時間:11:00〜12:00
  • 定員200名(要整理券)
【整理券】
  • 配布開始:9:40〜
  • 配布場所:本館西側の特別講演会整理券配布所
  • 開場:10:30
<<注意事項>>
  • 整理券の配布は一人一枚です。グループの方は全員揃ってから列にお並び下さい。
    途中合流、割り込み、場所取りはお控え下さい。
  • 都合により整理券の配布を早める場合があります。
  • 講演会は整理券に書かれた座席番号の席へお座り下さい。
  • (講師)プロフィール

大阪府出身.東京大学大学院博士課程修了.博士(理学).現在,北海道大学/筑波大学(クロスアポイントメント)准教授. 専門は銀河天文学.銀河の中でどのように星が生まれるのかということを明らかにするために, 野辺山45 m電波望遠鏡を使った観測プロジェクトCOMINGを進めている.また,南極テラヘルツ望遠鏡計画にも参加している.

  • 講演要旨

銀河の中で星はどのようにして生まれるのでしょうか? 私たちは野辺山45 m電波望遠鏡を使って星が生まれるもとになる冷たいガスを観測し, 多数の銀河について電波写真を撮影しました.最新の電波写真集が示す光学写真とは異なる銀河の姿を紹介します.

★特別講演会2★

『トモエゴゼン 長野の空に一瞬のきらめきを追って』
  • 講師:酒向 重行(さこう しげゆき)
  • 時間:14:00〜15:00
  • 定員200名(要整理券)
【整理券】
  • 配布開始:13:00〜
  • 配布場所:本館西側の特別講演会整理券配布所
  • 開場:13:30
<<注意事項>>
  • 整理券の配布は一人一枚です。グループの方は全員揃ってから列にお並び下さい。
    途中合流、割り込み、場所取りはお控え下さい。
  • 都合により整理券の配布を早める場合があります。
  • 講演会は整理券に書かれた座席番号の席へお座り下さい。
  • (講師)プロフィール

愛知県出身.東京大学大学院博士課程修了.博士(理学). 現在,東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 助教. 同センター木曽観測所が運用する口径1mシュミット望遠鏡用に 新型装置を開発して宇宙のきらめきの検出をめざすトモエゴゼン計画 を進めている.

  • 講演要旨

ここ長野では日が沈むと無数の星々が頭上をおおいます.私たち 東京大学木曽観測所は,天体が長い一生の中で一瞬だけ 放つとされる光をとらえるために,空をおおう天体1つ1つと毎晩 向き合うトモエゴゼン計画を進めています.超新星爆発から 流れ星まで,空は意外ににぎやかなのですよ.

 


 

重大ニュースは、野辺山電波観測所の運命が変わるというもので、産経より。

財政難で共同利用中止へ 来年6月、野辺山観測所

アーカイブ

共同利用とは、国立天文台HPをご覧ください。

https://www.nao.ac.jp/about-naoj/commonuse.html

ツイート2つ貼って終わりにします。長野を代表する天文台と思っていますので、何とか続けられないかなあと思います。アルマなどを優先するのなら、どっちを選べるものではないだろうので、残念です。一般市民に何かできることはないのだろうか。

1個目のツイートは研究者さん、2個目は観測所所長さんです。

 

 

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告知(追記あり):講演『ニュートリノに聞く宇宙』(2018/08/26、富山国際会議場メインホール→申込8/16に延長)& マルチメッセンジャー観測によりIcecubeなどがニュートリノ検出した大ニュース。

ヨシダヒロコです。

(2018/08/08 23:06追記:講演会の申込受付が8/16まで延長されました)

 

ジオスペースアドベンチャーに暑い中神岡まで行ってきました。直前まで大雨で開催が危なかったようです。いろいろ大事なことが頭から抜けてて、バスにも酔い、とどめに荷物のひとつを会場に預けたまま忘れてきて後で着払いにて送ってくださいと電話しました。次回行けたらもう少し長くいたいです。

20180717

お知らせのひとつは、宇宙線研究所神岡施設長の中畑先生(スーパーカミオカンデなどの東大発の写真も撮っておられます)とT2K実験の実験責任者、京大の中家先生がお話される講演会。富山でキャパは800ありますが、申し込みがこの間始まりました。わたしは近所なのでもう応募し、抽選の場合もあるので結果を待っています。国際会議場はこんなに入るのですね。

お申し込みはこちらから。

http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/pr/event/2018/07/t2k.html
アーカイブ

講演のタイトルは、中畑先生が『超新星爆発ニュートリノで探る宇宙』、中家先生が『神岡に向けてニュートリノビーム発射』。中畑先生の講演は、いまスーパーカミオカンデで行っている大改造についてのお話でしょう。

もうひとつはニュートリノのニュースです。ぶ厚い氷に穴を掘ってそこで実験しているIcecubeという観測施設が南極にあります。40億光年のかなたにあるブレーザーと呼ばれる星(ブラックホール)からニュートリノが飛んで来たことを、さまざまな観測施設と協力したマルチメッセンジャー観測によって突き止めました。Icecubeには日本からも協力しています。ニュートリノはどこから来たのかなかなか分からないようで、小柴先生が初めて観測されました。
秋本さんの分かりやすいサイト「Higgstan(ひっぐすたん)」の漫画でご説明します。

icecubemm-180712

IcecubeのHPは英語です(リンク)。極地にあるので美しいオーロラも見られます。

Icecubeのプレスリリース(英語)

https://icecube.wisc.edu/news/view/586

オーロラと施設写真(Facebook)

毎日新聞:「銀河系外ニュートリノの発生源の天体、初特定」

https://mainichi.jp/articles/20180713/k00/00m/040/190000c    (アーカイブ

国立天文台・千葉大学・東京大学・広島大学プレスリリース

http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2018/20180713neutrino.pdf

20180713neutrino     (pdfコピー)

広島大学宇宙科学センター研究成果「宇宙ニュートリノ放射源天体の同定に成功」

https://www.hiroshima-u.ac.jp/hasc/kenkyuseika/neutrino_source_identify_2018

報道解禁が13日0時だったそうで、バタバタと記事が出てくるのをTwitter上で見ていました。今から考えると、このイベントは去年のことなのでニュートリノ研究者はすでに知っていた(過去のスライドもネット上から出てきました)はずで、名古屋大での梶田先生の講演はどんぴしゃな内容でした。梶田先生とほぼ同学年で一緒に研究していた中畑先生のお話も、一般向けの、これから面白くなる分野の話ですよね。

次はジオスペースアドベンチャーのレポートもですけど、国際リニアコライダー(ILC)関係で大きなシンポジウムがあるのをご紹介します(東京で8/5です)。わたしは物理の試験で行けそうもありませんが。暑くて何もできないのですけど試験大丈夫だろうか……。

『暗黒物質とは何か――宇宙創成の謎に挑む』(幻冬舎新書)レビュー。

ヨシダヒロコです。

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Galaxy Abell 1689’s “Gravitational Lens” Magnifies Light of Distant Galaxies: 重力レンズといえばかみのけ座銀河団が有名だそうだが、これはエイベル1689という巨大な銀河団。

この本てっきりレビューしたと思っていました。著者の鈴木洋一郎先生は、今は東大のカブリ数物連携宇宙研究機構に在籍、その前は暗黒物質探索装置・XMASSの実験代表者、宇宙線研究所所長だったこともある方です。いろいろな受賞歴もあります。太陽ニュートリノの研究で業績を上げた方です。

富山には縁がある方で、神岡で研究されてましたし、サイエンスカフェとやまのゲストには2回(栄えある第1回。暗黒物質(ダークマター)特集には行けなかったのですけど)、放送大学富山学習センターでは後期に面接授業(スクーリング)をされてます。授業では2日間物理どっぷりなので、多少勉強してても身体が付いてかないところがありますが、何回もお話聞くうちに段々いろんなことが理解できてきました。面接授業は別に感想を書いてあります。

去年秋の授業の時にこの本を持っている受講生さんがいて、ノーチェックだったためすぐ買って冬に読んでみました。授業で説明されたカミオカンデ→スーパーカミオカンデの実験のことや、ニュートリノ振動とはどういうことかとか、ダークマターのこととか書いてあります。ダークマターの話がほとんどです。読んで「なるほどそういうことだったのか」というのがありました。「装置は複数のテーマに対応するよう作られている」というのは知りませんでした。

ただ出版は2013年なので、最新の話ではありません。毎年の授業で聞くつもりです(去年はやはり重力波がちらほら話に出ました)。本の中のダークマターでその後決着が付いたことがあったり、XMASSにもいろんな運命が待っていたりして、まだ最終的にどうなるかは分かりません。基礎を知るにはとても良い本だと思います。授業で「いやあ……」みたいになってあまり答えてもらえなかった先生のライフヒストリーも最後の章にあります。白黒ながらも図表や写真が結構あります。

本屋サイトを見ると在庫僅少なところが多いのは、何かあったんでしょうか?

ダークマターを扱っている一般書は、知る限りあとは科学雑誌の特集とかなので、一般向け新書としては貴重です。見つかると大ごとなので、新しい発見がときどきネットニュースにもなっています。

宇宙線研究所の主だった方の本は、あと梶田先生の一般書を今読んでいるところです(語り口が気に入りました)。わたしは地元富山が神岡に近く恵まれているとも言えますが、前記事の名古屋のように市民向け講演会がある場合もあり、これは研究者サイドでも一般市民に研究内容を知ってもらえるようという気持ちの表れだろうかと思います。

ちなみに、富山市天文台ではニュートリノ振動の受賞以降、子供たちの質問がすごく増えたそうです。昨今日本の競争力が落ちたと言われていますが、少し明るい話ですね。

 

 

富山市天文台サイエンスカフェ「重力波で『聞く』宇宙の神秘」(東京大学宇宙線研究所 助教 宮川治さん、2018/02/25 富山市天文台)。

ヨシダヒロコです。

9月のサイエンスカフェのレポをしたばかりですが、先月末に次のに行ってきました。先週大事なサファイアの鏡が搬入されたばかりのKAGRAから宮川さんという研究者さんが来られて、後で分かりましたが夏に神岡であった重力波サイエンスカフェでのゲスト、4人の研究者さんたちのひとりでした。今回のサイエンスカフェと前後して、飛騨でも行われました。今後各地で増えたらいいですね。富山では多分初めてかと思います。天文台サイエンスカフェの開催は年1回です。

重力波捉えるサファイア鏡 「かぐら」の心臓部を公開(2018/03/19)共同・日経           魚拓(リンクが切れていたらどうぞ)

今回は全書き起こしに近い形にはしません。今後KAGRAについての講演や今回のようなくだけた集まりが増えそうな気がするので、あえて文章量を少なめにします。

天文台が森の中ということもあり一眼を持っていったのですが (2018/03/19 3:53青字部分、校正ミス訂正)SDカードを忘れ、タブレットで撮影。数があるのでGoogleフォトでアルバム作りました。本当はもうちょっと修正かけたかったんですが。

https://photos.app.goo.gl/qQ3MzHBFqCwzTFA52

前日になって、「駐車場に雪が多くてスペースがなく、すぐに一杯になるかも」みたいなメールが来て急いで行きました。そこで話聞いて驚いたんですが、天文台とちょっとした温泉、少し離れてライチョウの飼育している富山ファミリーパークがあるだけの本当の森なのに、何を思ったか誰かが(2018/03/19 4:16 青字部分校正)婚活パーティーをやるので駐車場が足りないと。ここで一体何するんだろうと思いながら、送ってくれた親の車を降りました。

森はこんな感じで、池が凍ってました。

2018-02-25 13_Fotor

駐車場から10分ほど歩いて天文台に着き、展示品を見てサイエンスカフェに出て、また展示品を見て帰りました。ゆるキャラKAGRAさんは初めて知りましたが、職員の方曰く、この絵を描いた「ひっぐすたん」(は知ってる)の本は絶版になったけどとても分かりやすいそうです。たぶんこれ。

去年ここに行ったときにKAGRAに出向いて見せてもらい、模型を作る予定だと聞きました。今回見たら何と自前で作ってました、ジオラマまで。器用な職員さんがいるそうです。

2018-02-25 14_Fotor

カフェは意外にも子供が多く、KAGRA見学会にも行って興味を持ってやってきたみたいでした。応募多数で抽選があるかもしれなかったのですが、定員オーバーでもそのまま聞いてもらうことにしたと。カフェでは話を遮って質問してもいいのですが、宮川さんは2、3回「子供たちの質問が少ない」と言ってました。幸い、話の終わった後に中学生くらいの子に捕まって質問受けていました。

宮川さんは名古屋出身、家族で富山在住だそうです。都立大→宇宙線研→カリフォルニア工科大(カルテク)でLIGOの基礎設計(ポスドク)→宇宙線研、という経歴だったと思います。何とあの「鳥人間コンテスト」で優勝経験があるとか。

スライド写真はKAGRAの最深部だそうです。経歴紹介の後はLIGOの大発見のお話から。号外が出たとか(日本で)、アインシュタインの宿題(1916年)を100年かかって解いたというお話がありました。3000km離れた2つの波形が一致し、あまりに理論値とも一致していて「ウソでは?」という話になったくらいだったそうです。

宮川さんはそのLIGOで研究していたので、ノーベル賞取った3人も知ってると。「実験屋のレイ」、「プロジェクトリーダーのバリー」、「理論家のキップ」と言われていて、レイは高齢だけどMITでまだバリバリ回路組んでるそうです。人をまとめる立場の人が(バリー氏のこと)受賞するのは珍しくて、それだけ大変なプロジェクトだったとの事でした。あと観測から1年で受賞も珍しいと(梶田先生は20年かかっている)。

生きていたら受賞したであろうロン・ドレーヴァー氏は観測当時認知症でしたが、重力波が来たことは理解したそうです。干渉計は『重力波は歌う』を読むと書いてありますよと言ってました。確かによく分かります。あと(キップ・ソーン氏が監修した)『インターステラー』見た人?と挙手を募ってました。

実際にブラックホール合体の時の重力波の音を出したり、動画を出して「ここで合体しました」など分かりやすかったです。もしブラックホールがもっと大きかったら音は低かったそうです。

↑「可愛い音」と言われてました。

去年の中性子星合体も、合体の時の音や複数の望遠鏡の動画も聞いたり見たりできました。貴金属がこの合体でできることが分かったので、NASAが元素周期表を書き換えているそうです。

中性子星合体の音。

こういう話でよく聞く「ベテルギウスの超新星爆発」もそろそろかという観測が、2017年6月30日、チリのアルマ望遠鏡が星の変形を捉えたため言われているそうで、でも明日か1000年後かは分かりません。

KAGRAの見学会はレアになりつつあり、そのうち振動を避けるため研究者さえほうり出されてリモート操作になるというお話。わたしは2016年に当選して行けましたが、その年の運を使い果たしたかと思いました。

わたしが苦労している一般相対性理論、KAGRAの原理の話も色々あったのですが、

KAGRAのトリビア(まとめてみました)

  • パイプの直径は80m。
  • レーザーは赤外線で、クリーンルーム中でも出ている。腕時計に反射して目に入ったりすると失明
  • 赤外線を使うのは、設計するときに安定だから。
  • ビームスプリッターは水晶(合成石英)
  • 鏡のサファイアはホワイトサファイア、機械的損失が少ない(ブルーサファイアやルビーとの区別の話がありました。不純物で色が変わる)
  • 感度が10の-19乗とすごく小さいため、いろんなノイズと研究者さんは戦っているそう。
  • 地球上で重力波は作れても小さすぎ、大きなものは人工的に作れず、直接何かに役に立てるのは無理

簡単なしくみがpdf1枚でここにあります。

http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/KAGRA_Nobel/data/KAGRA2_panel.pdf

重力波観測前のですけど、国立天文台ニュースがここに。

https://www.nao.ac.jp/contents/naoj-news/data/nao_news_0247.pdf

宮川さんのKAGRAでの仕事は干渉計の制御(コントロールルームの設計:リモート操作が大変)で、直属の上司は梶田先生だそうです。

わたしが疑問だったのは、イタリアにあるVirgoをどう発音するのかだったのですが、ヴァーゴとヴィルゴ(それぞれ英語、イタリア語)とあっちとこっちで表記が違うので。実はKAGRAも海外ではGにアクセントが付いて「かぐーら」とか呼ばれちゃうらしくて、みんな呼びたいように呼んでいるらしいです(多国籍のチームですし)。VirgoのTwitterアカウントの中の人にも質問して答えもらったことあったのですが、もっと時代が前だったらどう読むかとか煙に巻かれたような感じでした。

もうひとつ、鏡はなぜサファイアなのかという質問は、寺の鐘を鳴らしたらずーっとゴンゴン響いてるような性質がサファイアにはあるとのこと。おぼろげにしか理解できなかったので、今後の宿題とします。

重力波観測成功が解禁になったときに号外が出た話から始まり、スーパーカミオカンデと『君の名は。』の糸守村の関係、富山県人や岐阜県人なら知っている「ノーベル街道」こと国道41号線の話など、とっつきやすい話もありました。ノーベル街道に縁がある研究者さんたちが子供時代を振り返って言うのは、「自然の中でよく遊んだ」が共通しているようです(田中耕一さんは2ヶ月かそこら前にまた大発見をしたそうですがまだ概要を読んでません)。

今後どんな面白いこと(©大隅先生)があるかということについては、よく聞かれるそうですがまず新しい観測手段であること。宇宙の新事実(4次元以上が発見されるとか)、宇宙初期の星の進化やブラックホールの研究などなどがあります。宇宙初期の話は、論文を分からないながら眺めたことがありますが、昔々のブラックホールがあって重力波がまだ飛んでいるのではという話があるらしいです。

「今日は最後に何かある」と聞いてましたが、職員の方がひとり春で退職になるそうです。その簡単な送別会というか、最近星が好きな宮川さんが星つながりでも交友があったのでしょうか。KAGRAトンネル掘削の最後に出た砂で砂時計を作ってあって、そんなレアなものをプレゼントされてました。とても親切な職員さんなのでいらっしゃらないとつまんないですが、長いことお疲れ様でした。

アルバムにあるスーパーカミオカンデグッズはここではなく街中の科学博物館にあります。わたしはノート狙ってます。

もうさすがに雪は解けたと思いますので、職員さんが退職になる前に夜にでも行けたらいいなあ。

※間違いの訂正を歓迎します。関係者の方は特にありがたいです(メールフォームからでもOKです)。

和む本(6)と今さら2018年カレンダー、すべて星関係。

ヨシダヒロコです。

車だろうが電車(第三セクター)だろうがまともに走ってくれず、こんなの小学校以来のことなのでびっくりの冬でした。北陸の人はこれで完全に春になるとは思わずまだ警戒していると思います。なので、富山市の本屋で取り置きしてもらったカレンダーが2月下旬まで買いに行けず。

まあ、お金持って富山市に行って、別の本を買ったこともあるからわたしも悪いんですけど。

このカレンダーは天文系の検定用で、暦の部分は星の運行などがこまこま書いてあります。写真はとても美しく、3月はもう消えていきつつある冬の星座オリオンです。ただおばちゃんのわたしが近くを見る用の眼鏡で見上げると全然字が見えず、写真も値段高くしてもいいからもう少しサイズが欲しかったかな。これは寝る前の和み用です。検定については今のところあまり考えてません。

仕事部屋にはNewtonの11月号付録を貼っています。ハッブルがとらえた”Mystic Mountain”とのことです(わたしの写真、綺麗に撮れてないですが)。上と同じく装飾的に使っています。在庫がなくなるのがすぐなので、Newtonは昨年末からFujisankei経由で定期購読していますが、沢山読むのはなかなか難しく、日経サイエンスも読みたいなーと思うのに追いつきません。このカレンダーについては付録つき中古はもうないかも。

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実務的なものは、この間3月からのものが届いたGE Healthcareの卓上カレンダーです。めくるの忘れるくらい最近見てないですけど、手近にあると便利です。応募は研究者ではなく翻訳者と書いても通ります。過去ログに書きました。

写真集的な本と、写真集が続きます。

Amazonだったかでお薦めされたものを覚えておいて、本屋さんに注文かけたのを年末に買いました。綺麗な星の写真と豆知識が書いてあります。知らなかったこともありました。

この写真集は見ての通り2016年刊で、第3写真集が2017年末に出ています。処女写真集については前に告知のみ書いていると思います。こんなすごいのは撮れそうにないですが、KAGAYAさんはホタルイカの時期にうちの県にも来ています。撮影条件も書いてありますので、頑張ればホタルイカ撮れますかね?

確か『趣味の園芸』バックナンバーも買ってきた覚えがあるので、またお花の写真でもぬくぬくしながら見ることにします。

サイエンスZEROのノーベル賞特集(2017/12/10, 17)。

ヨシダヒロコです。

ノーベル賞だけが偉いと思っているわけではありません。特に名誉があり目立つ賞の1つではあるでしょうが、賞金ならブレークスルー賞の方が3億円とずっと高いですし(賞金額と主催がグーグルということは最近知りました)、ノーベル賞には数学や生物学部門もないですし。

ただ、この賞は技術や発見の内容が詳しく報道されることがあり、知らなかったものを知ることができます。

Twitterの科学クラスタはカウントダウンしてネット中継を見ています。物理学賞はやはり予想通りの重力波で、観測してから2年だからものすごく早かったのですが、みんな待っていた観測でしたし。

http://www4.nhk.or.jp/zero/x/2017-12-10/31/20489/2136659/

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その興奮冷めやらぬ10月半ばには、夏頃から噂されていたLIGO-Virgoによる中性子星合体の記者会見が夜中にYouTubeで延々行われました。Twitter天文・物理クラスタが解説をつぶやいてくれるので3/4位は流していましたが、成果がでか過ぎること、これで新しい天文学が始まってしまったのを目撃した興奮で呆然となりなんだか疲れてしまいました(記者会見はLIGOのチャンネルにあります)。専門の研究者さんですら余波で「仕事が手に付かない」とつぶやく有様で。

この辺を簡単にまとめたものをやってくれるのはきっとこの番組だろうと思ったら、やってくれました。30分とコンパクトなので見やすいです(コズミック☆フロントNEXTは好きですが録画が溜まりまくっています)。12/10辺りは授賞式だったので、それに合わせたのでしょう。受賞者のひとりバリー・バリッシュ教授のインタビューを取ってきました。LIGOに関わった日本人研究者も出演。中性子星合体についても取り上げ、最後の方で「コクーンモデル」という非常に美しいシミュレーションを見せてくれました。下のYouTubeにもそれらしいものが出てます。

ちなみにバリッシュ教授は、東北に作られる予定の加速器・国際リニアコライダー(ILC)にも関わっています。個人的には是非東北に招致してもらって、いろんな国から人が来たり、行き来が増えて欲しいと思っています。

年が明けてから改めて書きますが、富山市天文台では2/25に重力波サイエンスカフェを開催します。ゲストは宇宙線研究所 重力波観測施設 重力波研究グル-プ  宮川 治さんです。

 

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http://www4.nhk.or.jp/zero/x/2017-12-17/31/25353/2136660/

続いて化学賞ですが、化学は範囲が広く毎年よく分からないことが多いです(苦笑)。今回のクライオ電子顕微鏡は、番組をよく見て意義が分かりました。発展途上の技術ですが、製薬に使えるそうです。名古屋大の藤吉客員教授は受賞者3人と仲がいいそうで、スウェーデンの写真も見せてくれました。

わたしが扱っていたようなコレステロールの仲間(試薬では粉末)でも、今はどうか知りませんが大きな結晶を作ってX線解析で構造決定というのが究極でした。しかし再結晶しようとしてもなかなかできないことがありました。

そこへいくと、藤吉先生たちが扱っていたのは生体組織だったりするので、「そんなん結晶になるの?」と見てて思ったのですが、やはり延々できないことがあったそうです。それがこの電子顕微鏡を使えばタンパク質の構造が見える、というわけです。

*****

他の賞についても少し書いておくと、文学賞は名前はよく知っていたカズオ・イシグロ氏で、あの有名な本ではなく(追憶の中の)長崎についての本を読んだことがあります。日本は英国に引っ越したこの人に国籍を与えなかったくせに、ノーベル賞を取ったとなると母国の手柄は欲しいのですね、とマスコミを見てて思いました。なんだかなあ。

平和賞をもらったICANについて詳しいわけではないのですが、原爆を作ったマンハッタン計画参加者は何を思っていたのかなあとはずっと思っていて、読めてない本も手元にあるのですが、彼らのことを知ることが第2第3のマンハッタン計画があったときに歯止めとなるかもしれません。個人ができることは限られているので、力のある人や団体に頑張ってもらうしかないですけどね。

『重力波は歌う』(原題:Black Hole Blues)を読了しました。

ヨシダヒロコです。

「重力波がノーベル物理学賞を取ったのにヨシダさんは黙っているな」と思っていた人もいるかもですが、この本をノーベルウィーク前からちまちま読んでいました。ハヤカワは文庫で出したんですね。わたしはハードカバーなのでなにか違うかもしれませんが、ハードカバーで260p、文庫で320p位の本です。

買ったのは発売直後の2016年6月頃で、去年は読書が進まなかったためいろんなものが積ん読になり、今片付けています。最も読みたかったうちの1冊がこれで、ただ重力波については詳しくないため躊躇はしていました。読んでみて思うのは、去年ラッキーにもKAGRA見学会に当選して行ってきて、ブルーバックスの『重力波とはなにか』を読んだ後に飛騨サイエンスカフェで重力波の話を聞いてきた後だからかもしれませんが、物理の話よりは研究者の生い立ちやキャリアや性格が生き生きと書かれていて一般の人にも親しみが持ちやすいと思います。面白いノンフィクションというか。

『重力波とはなにか』(ブルーバックス)読了&スーパーカミオカンデ一般公開(2017/09/04より申し込み受付)。

 

それから、LIGOという巨大プロジェクトの中での複雑な人間関係が書かれていて、中には”Rashomon”という題名の章があり日本語では「藪の中」になっていますが、あとで人が触れたがらないような辛い出来事が起こって、それでも著者はその出来事を本に書いたという箇所も。個性的な人には章が割かれ、温厚で問題を起こさない人はさらっと触れられるだけのようです。

LIGOはレーザー干渉計という今主流の形をしていて、L字型に2本のパイプがクロスしていて中をレーザーが走るのですが、1本の長さが4kmもあって地上にあることもあり、こんなことが起こるの?というハプニングがあります。いかにもアメリカな事件なのですが管理も大変だと思いました。もちろん技術的な話もあるのですが、それすらストーリー性がありました。

重力波がなぜ「歌う」かというと、こういう音を出すからです。近くにいれば鼓膜に届くかも、と夏に飛騨で聞きました。本の中で著者のレヴィン先生は、「エレキギターだけだと音はほとんど出ないけど、アンプを通すと大きな音になる」というように書いていて分かりやすく、このYouTubeはそういうことだと思います(電気信号に変えている)。

この本はわたしが修士号(物理系、科学史)のために今後なにか書くとしたら参考になるスタイルで、1つのプロジェクトの歴史を「読ませる」やり方でぐいぐい引っ張っていきました。惜しいのはどちらも原文を参照していませんが、国立天文台のTAMA300が単にTAMAとなっていたり(p235)、p225ではVirgoが(ヴァーゴ)とふりがなを振ってありました。訳者の確認ミスかも?

そのうち書きたいと思いますが、この間LIGO-Virgoが中性子星合体を観測した記者会見があって、ライヴで見ていました。興奮しすぎたせいと長々英語聞いたせいで2時間ほどするとヨレヨレでしたが、Virgoはヴァーゴと呼ばれたりイタリア語でヴィルゴと呼ばれたりしているようでした。どうも後者が正しいらしいです。

その記者会見で、あとがきにあった「マルチメッセンジャー天文学」が本当に幕明けになりました。何というか、すごい時代になったものです。もう2年かそこらでLIGO-Virgo-KAGRAのコンビになるんでしょうね。楽しみです。今はKAGRAで頑張っている苔山さんという方が(たぶんKAGRA見学会でLIGOの説明してくれたのもこの方かと)最後に列挙してある研究者のリストに載っていて、ちょっと胸が熱くなりました。

超弦理論の大栗先生が、朝日に本書を含めお薦めの本を載せています。ソーン先生はわたしも読みたいし、まあ順番ですね。上で書いた安東先生もあちこちの重力波研究に携わっているそうですが、ここに挙げられた川村先生はLIGOのノイズ・ハンターだったそうです。日本人が頑張っていると報道になっていました。残りの2冊はこれです。
http://book.asahi.com/reviews/column/2017102200003.html 魚拓

キップ・ソーン先生の本は品薄のようです。もともと人気のある方ですし。

安東先生の本と川村先生の本は、注文する場合に副題まで確かめないと。同じ東大系なのに何でほぼ同じタイトルにした?

LIGO-Virgoの中性子合体で、夜更かししてYouTube会見を見ていた興味ある人のうちNewton編集長は過ぎてしまった校了日をぶっちぎってこのニュースを入れることにしました。今日は2017/10/29ですが、まだ発売したばかりなので特集が一部サイトで読めます。Newtonは研究者の皆さんも読んでいるようで(長年の愛読者だったりする)、面白そうな話題が多いので、Fujisan.co.jpで定期購読することにしました。

最後に、2014年の再放送ですけど2017/11/01「コズミック☆フロント NEXT」は重力波特集です。建設途中のKAGRAが見られます。オンデマンドにも長く残っているでしょうか。今の所、最近の急展開を突っ込んだTV番組はないですね。

夏休みの物理・天文系イベント(一般公開など)と、おまけでNewtonライト創刊(2017/08/24、KEKポスター追加)。

ヨシダヒロコです。

2日前に37℃越え+フェーン現象がありまして、あまりにだるいのでOS-1飲んだら普通ならまずいはずなのにすごくおいしくて。まだゆるゆる運転です。

それでもGSA(ジオスペースアドベンチャー)の日程は迫っているので書いておきます。

  • 東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設

まず、わたしがよく言及している宇宙線研究所神岡研究施設の一部が見られるGSAが今週末に迫りました。スーパーカミオカンデと東北大カムランドの見学ができる年に一度のチャンスで、すごい倍率です。

今年初めて応募して見事落ちましたが(去年のGSAではない公開でKAGRAとスーパーカミオカンデには別個に行きました)、当選しなかった人にもイベントがありますよ。

GSA準備中。ボランティアベースらしいです。

日中はまだ行けるか分からないですが、夜の講演行きたかったなあ……公共交通機関でも1時間で近いんですが、この時間だと帰れないから泊まりで、それだと無理そうなので。

GSA2017体験型展示・イベントのご案内  魚拓

KAGRAの模型いいですね。遠いJ-PARC(コラボしている)から来てもらえるのもありがたいですが。

それに、ここ数日出ているのが『君の名は』関係で、GSAにもボランティアで出るという飛騨市長も言及。

それと、非公式KAGRA Twitterアカウント「かぐらららー」(@KAGRAGW)ができました。非公式だったはずが公式になっていた宇宙線研究所アカウント(@ICRRpr)もあります。かぐらららーが面白い音楽&重力波コラボアカペラYouTubeをツイートしていたのでそこから探したら、わたしの好きなFoster the Peopleの曲でも面白いアカペラやってました。この曲が流行った2012年以来、今年サマソニに来るそうです。でもブラックホール関係の用語はまだ発展途上です。

Chirpはそのまま訳すと「さえずり」ですが、これで作った曲も「かぐらららー」は紹介してました。

  • KEK (高エネルギー加速器研究機構)

つくばキャンパスと東海村J-PARCの2ヶ所あると知りませんでした。

デイリーポータルZで取り上げられて大反響でした。理屈が分からなかったとしても、電気工作とかメカ的なものが好きな人にはアピールしそうな写真が沢山です。

素粒子物理をうまいことたとえる

「素粒子物理学をうまいことたとえる」by デイリーポータルZ – Togetterまとめ 

一般公開は9/3。見に行けないか機会は狙ってます。Twitterでフォローしてくださった研究者さんにお誘いを受け、「院試があるので」と言ったんですが物理の試験&テーマに関係あるのでイメージが湧くかとも思いまして。体調とお財布次第です。

先日まで好評のうちに終わったBelle II実験の高校生キャンプへのクラウドファンディング、Tシャツ目当てもあって申しこみました。再来年また募ってお金集まるか心配されてましたが、高校生には本当にいい経験だと思いますので、また募金集まるといいですね。このキャンプに来た高校生が院生になって入ってきたという話もあったそうですから。

 academist – 素粒子実験の未来を担う研究者を育てたい! 魚拓

7月のサイエンスカフェは以下の通り。サイエンスカフェはできる限り行っていて(今の所隣県まで)、最近も非常に北陸ではレアなもの(ライフサイエンス系、時間かかりますがまとめます)に行ってきました。
研究者さんなどのゲストが少人数の近い距離でいろいろ質問に答えてくれます。出張版もあるらしい。最近富山高専に来たようで、いいなーとうらやましかったです。

(2017/08/24:遅くなりましたがKEKのポスター追加します。行くのが無理になって残念…)

KEK2017

  • J-PARC  (大強度陽子陽子加速器施設)

こちらも8/20に一般公開あります。7/28にサイエンスカフェも。

特設ページ。できたばかりで随時更新。 魚拓

公開は8/26です。ここも遠くはないんですがね。いつの間にか「長野県は宇宙県」になったんですね。 特別講演はネット中継だそうです。当日はシャトルバスが出るから駅から楽と春に東京で聞きました。

野辺山特別公開2017 魚拓

  • 国立天文台

こまこまイベントやってるみたいです。FBで特にアルマ望遠鏡の研究成果が多すぎて読み切れません。

ところで最近のJAXAの話ですが、はやぶさ2の会見全部見たかったなー。先日式が分からないと思いながら放送大の力学の授業を見ていたら(はやぶさ登場)、スイングバイなどを除けば力学の法則で説明できると先生が言ってて、えーーー!となりました。もっと複雑なんだと思っていました。

  • 寄付とNewtonライト

毎度ですが、宇宙線研究所若手支援基金 不安定な若手の雇用を支えるためです。

梶田先生のこの連載も話題になりました。その2のタイトルが「若い研究者の待遇は、あまりにひどい」です。あとお二方は、根岸カップリングでノーベル化学賞の根岸先生と、青色LEDでノーベル物理学賞の天野先生です。

日本の科学とイノベーション、再生への道筋
“間違い”の原因を自分の目で知りたいと思った ニュートリノ振動でノーベル物理学賞の梶田隆章氏に聞く(第1回)
魚拓 P1  P2  P3

若い研究者の待遇は、あまりにひどい  ニュートリノ振動でノーベル物理学賞の梶田隆章氏に聞く(第2回)

魚拓 P1  P2  P3  P4

研究者の頭脳と時間を、違うことに使いすぎている    ニュートリノ振動でノーベル物理学賞の梶田隆章氏に聞く(最終回)

魚拓  P1  P2  P3  P4

これから東北が誘致しようとしている国際的な加速器です。どの研究施設も予算は大変なはずなので。寄付すると確定申告の時に免除対象になります。

河北新報 <ILC>誘致へ「勝負の年」東北推進協総会  魚拓

国際リニアコライダー(ILC)加速器開発  (KEKのサイト)

(動画は日本語字幕あり)

最後になりますが科学雑誌Newtonにミニ版ができるそうです。Newtonライトと呼ばれお値段も安い。第1弾は統計だそうです。

平成29年前期放送大学自習科目(その1・物理&数学&天文)。

ヨシダヒロコです。

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なんでタイトルが「自習」なのかというと、わたしは去年から半年間修士課程科目生→1年間の選科履修生でゆくゆくは全科と思っているのですが、今回学部にも出願していてやりくりができず学費を払えなかったのです。今年は仕事の受注状況厳しいですし。なので院を半年休学して、大学院入試受けるなら必要な物理・数学中心に自習してました。仕事に関係あるかというとどうかなあ。やりたいことが見つかったから勉強してるという感じです。

化学で他大学院を中退していますが、物理数学で点数は取れてませんでした。4月からまる3ヶ月やっていて、高校生の時から嫌いじゃないのに点数が取れなかったのが、苦手意識が消えてきました。数学は物理にいるからやってみたという感じです。

まず物理。すべて学部の科目です。

初心者は『自然科学はじめの一歩』(魚拓)がいいかと思います。たまーに見る学生のFBグループで『初歩からの物理』(魚拓)は難しいという声を複数目にしました。自然科学系一般に、「初歩」は難しい人には難しいようです。先生方が物理現象を説明する「おもちゃ」を色々自作したりしているのは専門科目でもそうなんですが面白く、『初歩からの物理』で音楽の楽器の音はどういう風に作られているかという岸根先生の説明がとても分かりやすかったです。アシスタントの岡本さんはサイエンスコミュニケーターのようです。わたしの視聴は次回からアインシュタインが出てきてそろそろ終わります。

1個上の『物理の世界』(魚拓)は岸根先生、松井先生が主任講師で、『初歩からの物理』に少し遅れて見ていました。春の番組紹介で知りました。初歩に比べると式が出てくるのと、科学史的なこと、例えばこの物理学者はどういう生まれでこういう発見をして、というわたし好みの内容をよく取り上げて、先生がイギリスで写真や動画を撮ってきたりしていました。しょっぱなは実物の『プリンキピア』(ニュートン)の登場でしたし。さっき見ていた第10回では電磁気のパートで、エレキギターの原理を簡単な模型を使って実験していて、手が込んだ原理に驚きました。教材は買う予定で、解説が沢山あるのではと予想しています。アシスタントはライフサイエンス系の研究をしていたらしい浜口さんです。『初歩からの物理』よりは難しいけど、スタジオに物理学者の肖像が沢山飾ってあって、壁はブラックなのでシックでかっこよいです。

専門科目で、基本は力学だよねと米谷先生、岸根先生が主任講師の『力と運動の物理』(魚拓)も途中で教材を買って休みつつ5回まで見ました。考えてみるとわたしが物理に高校の時つまずいたのはしょっぱなの力学でした(化学も数学も初めでつまずきました)。それでも数式にめげず見ていると、式展開とか自分ではまだできていないけれど、自然現象をこんな風に記述しているんだなということが分かってきて拒否感がなくなってきました。3科目通して言えることです。

NHK朝ドラの『ごちそうさん』で、め以子の娘のふ久が数学物理大好きな子で、「見えへん力を見ようとしている」などと評されていましたが、今はいろいろ「見る」手段はありますね。

今、新学期の出願期間で先生方出演の科目紹介番組(15分)をやっていて、物理は終わってしまったようなんですが『力と運動の物理』は最近見て、「基本は古典物理学なので、そこを押さえるとその先の量子力学や素粒子物理にも入って行きやすい」だそうです。なのでこの科目はきっちり履修しておこうと思います。教材はかなり力を入れてあるらしく、放送にははやぶさも出てくるそうです。夏休みまでは自習ということで。科目に限らず、放送大はほぼ自習なのだから開講の意図とか勉強の仕方とか聞いておいたらいいと思います。

他の専門科目2科目、『場と時間空間の物理』(魚拓)、『量子と統計の物理』(魚拓)、両方ほとんどDVDに落としてあるので、可能ならこっちも夏休みに自習してみて、後期に履修したいです。2科目くらい合わせたような科目名ですね。院試は10月なんだけど間に合うかな?

今年前期の面接授業は諦めました。天文サークルにお邪魔して一緒に国立天文台に行ってきたからまあいいかと。春にはアルマ望遠鏡のイベント行ったし。学力とお金があれば、岐阜学習センターの『相対性理論と光』を受けたかったのですが、岩波文庫のアインシュタイン『相対性理論』、本文短いのにぱっと見「わたしには早すぎる」と思いました。当日地震ありましたし。

相対性理論といえば、諸先生方の著作にこんなのがあります。いろいろ偉大な物理学者がいると習いましたが、アインシュタインは本になりやすいのですかね。

次に数学です。

石﨑先生の『入門微分積分』(魚拓)、隅部先生の『入門線型代数』(魚拓)、三浦先生の『数学の歴史』(魚拓)。『微分方程式』(魚拓)は自分にはまだ早く、まず入門やってからということになりました。わたしは物理の式を解くツールとして数学がいるので、確か岸根先生だったかと思いますが物理が先で数学は後から付いてくるというようなことをおっしゃっていて、必要と思ったところを勉強すればいいのかなと。微分積分は高校・大学で、線型代数は大学でやって、塾とかで教えていたので微分積分の方が覚えているはずなんですが、微積の方が見直すことが多いです。微積のアシスタントは、気象予報士の榊さんで授業は明るい雰囲気です。線型代数は行列式を変形していくのが、たとえるとテトリスが片付くような爽快感があります。

『入門線型代数』アシスタントの新さんについてですが、こういうエントリ書こうとすると目に入るあまり気分のよくない彼女についてのネットの評判があります。容姿をや好みを気にする恐らく男性のものです。わたしの見る限り、アシスタントには「素人」はおらず、フレッシュさを売りのNHK語学講座とかとは全然話が違います。新さんは他の方とすこし立ち位置が違うので慣れるのに何回か時間がかかりましたが、最後に「こういう風に勉強するといいですよ」とアドバイスしてくれているんだなと。まとめられて「ああなるほど」と思ったこともありました。わたしの感想ですけど。ちなみに分析化学系で論文を複数出していて、研究者なのかもしれません。わりとレアな分野と聞いています。

さて、数学での意外なヒットは『数学の歴史』で、なんとヒエログリフの時代から始まります。アラビア数字がまだないわけです。そこからの歴史で、例えば外国の数学書の翻訳書はとても大事でした。どういう職業の人がが翻訳するかで重視するところが違うので内容が変わってしまったり、タイトルが変わったり。「こんなところに翻訳が」と思って見ています。

数学もまだやる科目があるので、間に合うのかなあ?と思いますが。

最後に天文ですが、ここのみ大学院科目の『宇宙・自然システムと人類』(魚拓)です。この手の話好きなので、去年後期に学部導入科目を見て、今期は大学院科目を見てました。大学院で宇宙系は2科目くらいしかなく、そもそも科目自体少ないのです。宇宙系の話が好きな人には面白い科目です。進歩が速いので、数年のうちに遅れてしまっている部分がありました。

これを後期に取ろうかなと思いつつ今日大学院修士全科生の募集要項を見ていたら、来年の新規開講予定科目など色々予定が書いてあって、この科目は新設のオンライン授業になるそうです。オンライン授業で天文ならやってみたいと思ったので、大学院(休学してたのを復学予定)の後期での履修予定科目を翻訳というか、言葉に関係のあるものに変えました。その2にあと3科目ほど感想を書きますが、そこに加えます。

JTFセミナー東京道中(セミナー以外)(2017/05/20~23)。

ヨシダヒロコです。

JTF翻訳品質セミナーに出席しに急に暑くなった東京まで行って、帰るくらいに調子をおかしくし、しばらくひどい風邪を引いていました。まだ喉が苦しいことがあります。病院行くと「風邪の人が多いです」とお医者が言っていたし、また気温の上下ありそうなのでみなさま気をつけて。

20日の夜行バスで東京に出て、朝の東京駅で探しておいたおそば食べました。ただ日曜だから八重洲の地下はお店のオープンも遅く、がらんとしてました。で、八重洲とは日本に住んでたオランダ人の名前から来た、というのが壁に貼ってあって驚きました。

宿に荷物放り込んで、高校時代に一緒の部だった友達と英国自然史博物館展へ。わたしの障害者手帳がかつてなく役に立ってしまって、すごい混んでいるのに「こちらへ!」みたいに並ばず入れてもらえ、申し訳なかったです。身体障害でないとはいえ、あの混雑の中見て歩くだけでバテましたけどね。

この博物館は昔ロンドンに1人で旅して気に入った場所でした。1人だったので、あと博物館を見たかったので治安のいい近場に泊まって、歩いて色々回りました。自然史博物館は長居できそうなゆったりした場所でしたが、上野はさすがに人が多くて。大英博物館から分かれたのを今更知りました。日英同盟の前に日本に研究・採集しに来ていた研究者(女性も)がいたのは驚きました。

今回見て新しかったのは、古代の動物、絶滅した動物をCGで生き返らせることでした。良くできてました。発生生物学の展示も別にあって見たかったのですが、午後の予定があったのでスペインご飯(前に科博行ったときもここになったのでしたが)。

友達は4年ほど会ってなかったので、ずっと手を振って駅で見送ってくれました。

下の写真は、昔の(20年前)自然史博物館パンフと、今回の展示を教えたら先に行ってきたお友だちがくれたお土産。CG見たら可愛らしくなってきたので、作らなきゃ。

そして向かったのが三鷹。放送大学の天文サークルがあるのですけど(顧問が天文台の先生らしい)、入会はまだだけど東京行くんですが一度行っていいですか、と言ったら集まりを設定してくれました。三鷹からバスで20分で国立天文台(「天文台前」)。とても広々とした敷地で、昔東京の真ん中(麻布だっけ?)から移ってきたそうですが、子供の時以来見たことないと思うような大きさの野っ原があり、ヘビイチゴ?が生えており、竹の子は職員の方が切っても切っても出てくるそうです。日本で最初の重力波望遠鏡になるのかな、TAMA300が地中に埋まっている辺りにも行きました。

文化財的な価値があるもの(古いもの)が沢山あって、太陽黒点を観察する望遠鏡をたまたま見ることができました。壁なども百葉箱の風雨に曝されたような感じで。話題ものどかだったしいいハイキングでした。入って守衛さんに名前など言えば誰でも入れます。4次元デジタルプロジェクトは予約制です。

http://4d2u.nao.ac.jp/

そして、東京駅に戻ってKITTEへ。去年よく見られなかったインターメディアテク。スーパーカミオカンデの超新星爆発ニュートリノ観測から30周年ということで、中畑先生の書いたノートと、それを観測した部品が飾ってありました。正確にはここに恐竜はいないけど、さっきの自然史博物館にもひけを取らないような大小の骨格標本、昆虫標本がかなりあり、生き物好きな人や子供には受けるかもなと思いました。

ほんとはミュシャ展とか見たかったんですが、ヒトを見に行くのはもういいと思い、帰ってのんびりしてました。

2日目、途中でくじけた結果になりましたが東工大すずかけ台キャンパスに向かいました。田園都市線で渋谷から1本。昔は駅を降りたら何もなくて、すぐに大学があったものでしたが(少しですがこっちで講義があったのです)予想通りすっかり住宅地になっていて、しかも町田市が隣接していてよく分からなくなり、ノーベル賞受賞者おふたりの(白川先生も)メダルのレプリカ自体は「1年くらい展示してますよ」と、電話したらこのなかに博物館があるらしいすずかけ台図書館の方がいうので、今回は諦めることにしました。

2017-05-22 15_Fotor

この後風邪の前哨戦が起こったらしく調子が悪くなり、どうにかして夜のバスで帰りました。本屋さんとか見たかったので消化不良ではあります。次回セミナーの話を書きます。