「高志(こし)の国文学館」明日7月6日、富山市にオープン。

こんにちは。富山で化学を中心とする技術翻訳をしていますヨシダヒロコです。医薬との2本立てが夢なのですが、なんだか寄り道ばかりです。

公共交通機関では県庁前電停が一番近いようです。

富山中部高校の真向かいですね。

実は富山は、大伴家持が5年間国守として住んだ街として(正確には高岡市らしい)地元には知られ、高岡市万葉歴史館には昔行ったことがあります。

今度オープンするこの「高志の国文学館」で扱うと思われる、チラシにあげられているのは以下の作家です。堀田善衛、源氏鶏太、角川源善、辺見じゅん、柏原兵三、宮本輝、映画では滝田洋二郎、本木克英、漫画では藤子不二雄A、藤子・F・不二雄。

先日書いたらかなり探してこられた方がいたヘルン文庫もここに入る様子。漫画・アニメのコーナーもあります。

HPはまだできてないので、上の画像の中にもあるのですが、連絡先を書いておきます。

〒930-0095
富山市舟橋南町2番22号 Tel 076-431-5492 Fax 076-431-5490

休館日 火曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始、臨時休館日
常設展示 一般200円(20名以上の団体160円)、一般160円(100円)
企画展示 企画展ごとに設定

取りあえず、早くHPつくってくださーい。

(7/6 1:18追記、HPできました。何カ国語も対応してます。さて、間違ってないかなー(苦笑)。
http://www.koshibun.jp/

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富山大学の「ヘルン文庫」と「遠山顕氏の琵琶語り 小泉八雲の世界」について。

こんにちは。富山で化学を中心とする技術翻訳をしていますヨシダヒロコです。

久しぶりの「古典」カテゴリです。

今日、高校時代の国語の恩師に会ってきました(なぜか国語の先生と一番気が合うという……)。絵がお好きでもと美術館館長の先生なので絵の話になると思いきや、旅行と言語の話になりました。リタイヤ後、日本語を教えていらっしゃいます。沢山旅されているので、旅行先のガイドの話にもなりました。「よい通訳は日本語も素晴らしい」という趣旨のことをおっしゃってました。

そこで話が出たのが、複数の恩師が関わっている富山大学の「ヘルン文庫」なるものです。前から話には聞いてましたが、調べてみると小泉八雲の蔵書を遺族から買い取った貴重なものだそうです。

富山大学付属図書館のHPより、

ヘルン文庫は、ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn, 1850~1904 :日本に帰化して小泉八雲と称した。)の旧蔵書で、洋書2,069冊、和漢書364冊及び「日本:一つの解明」(「神國日本」)の手書き原稿上下2冊1,200枚からなっています。

「富山大学学術情報リポジトリ ToRepo から、以下の資料が利用できます」とあるんですが、外部からは無理なんでしょうかね。とりあえず、「ちりめんページ」は見えます。和訳もついてます。

(5/21追記:富山大学附属図書館のマスコットキャラクターがツイートする、@lilika_toyamaさんから指摘を受けました。pdfリンクをクリックすると表が出ますが、文献はその下へスクロールすると出てきます)

「怪談」、子供の頃翻訳で読んだなあ。「富山八雲会」なる会が存在し、富山と島根との交流もあり
ます。ブログがあるんですが、ちょうどわたしが化学を志すきっかけになった高校時代の恩師が島根でのサミットに行った紀行文を書いてらっしゃるので、リンクしておきます。

富山八雲会 松江での小泉八雲サミット報告

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そして、その「富山八雲会」が主催する、NHK「ラジオ英会話」講師の遠山顕氏を招いた琵琶語り会が6月9日にあるそうです。2007年から始めてもう人前で披露できるってすごいですね。去年も富山に来てるみたいだし。

とやまインターネット市民塾より引用

開催日時 2012年06月09日(受付時間:午後1時~)
募集期限
開催場所 富山国際会議場 二階

日時 2012年6月9日(第二土曜日)
    午後1時40分~午後4時30分頃
    (時刻は大まかな目安なので少々前後する可能性があります。
     遅れても早まっても怒らないでいただきたいのでその辺はお願いします。)

内容  ①子供たちによる創作朗読
     昨年島根県でヘルンさんに関する文芸を募っておりまして、それに応募した子たちの作品発表。

     ②琵琶と和英で語るヘルン作品集
      ラジオの英会話教室の先生の遠山顕さんによる琵琶語り。
      お題は「むじな」「若返りの泉」「雪女」の三本。

     ③ヘルン文庫をめぐって(ヘルン文庫に関するお話)
     ・「もうひとつのロマン主義」 富山八雲会ご意見番の犬島肇さんのお話。
     ・「富山大学の新たな試み」 富山大学のフランス文学の中島淑恵先生のお話。
     旧制富山高校と(新制?)富山大学ゆかりのお二人のお話です。
     

ここに書いてないですが、一般の入場料(資料代)は500円です。

遠山先生のHPのトップでも告知されてますね。

http://www.kentoyama.com/tindex.html

6月9日 富山(小泉)八雲会年次総会で、八雲作品を1時間半和英で独演致します。翌6月10日 同じ富山市の眺望一のレストラン「万里摩理」(マリーマリー)で、別の演し物で昼食付き独演会を致します。富山県の遠山顕をご覧になりたい方は是非「万里摩理」へ!

レパートリーには平家物語の「祇園精舎」もあるそうですから、やってくれないですかね。というのも、以前平家物語の冒頭の英訳を探してブログに書いておいたところ、かなり探してこられる方がいらっしゃいまして。

ちなみに、下のリンクで「ラジオ英会話」の番組が聴けます。いつも「アンコール まいにちスペイン語」をつけたままほったらかしておくとお昼過ぎに流れてくるので、このオープニング知ってます。大部分の日本人学習者には難しいかもしれませんね。わたしは3週間の語学研修の他は留学してないので、中学生の時からラジオ講座が頼りでした。レベルに合わせて選んで毎日聴けば、きっと力になると思います。今は「らじる★らじる」でスマホなんかからも聴けますし、聞き逃しても次の週にネットにアップされるので便利ですよ。


http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/

「源氏物語――千年の謎」12月公開。

こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

昨日は、金沢への通院がてら本屋をゆっくり回ってきました。

見た棚は、ベストセラー、女性雑誌、週刊誌、NHKテキスト、手芸、料理、ペット、芸能本、夏の100冊、翻訳ミステリ・SF、翻訳小説、自己啓発(これは買うというよりウォッチング)、語学の棚などです。昨日は専門書の階には行きませんでした。料理本のところにマクロビがたくさんあるのが気になりました。

それで知ったのですが、「源氏物語」がまた映画化されるようですね。天海祐希が演じた作品は見る気が起きませんでした。

今度のキャストはこちら

http://genji-nazo.jp/

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=felineferret-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4043889011

與謝野晶子訳がお求めやすい値段になってます。昨日は本は買わなかったのですが、以前からこの人の訳を読んでみたかったので気になります。

今度の"ノイタミナ"は「源氏物語」 – 『あさきゆめみし』TVアニメ化決定 ( マイコミジャーナル)

今度の”ノイタミナ”は「源氏物語」 – 『あさきゆめみし』TVアニメ化決定 | ホビー | マイコミジャーナル

この漫画は自分もファンだ。何回か読み返しているけど、読み返すたびに新しい発見がある。家庭教師をやっていたときは、生徒にも勧めた。みな、「どの人が好き?」と聞くと「紫の上」と言っていたっけ。

このノイタミナ枠、富山では放送されるのかどうかは分からない。全11回だと宇治十帖はたぶん入らないな。好きだけど。

「決定版 五輪書 現代語訳」。

決定版 五輪書 現代語訳

決定版 五輪書 現代語訳
草思社
成立過程を知りたい人はがんばって本文のあとまで読もう。

中身は何回か読まないと分からないほど奥の深い話。なのでまだ会得していない。↓読んでいる途中での感想。技法を述べた後で「よくよく鍛錬すべし」などの言葉が必ず入っている。はい精進します。

「五輪書」を読むのに時間がかかる理由。

興味深いのは、巻末のほうにある(そして急に字が小さくなるのだが)「五輪書は本当に宮本武蔵が書いたのだろうか」という推論。何せ昔は紙に書き写すしかなかったわけで、写本などから推測するしかないわけだ。長ったらしい名前がたくさん出てきて難儀したが、結局言いたいことはわかった。

これも翻訳なわけで、読みやすくなってこれだそうだから、ずいぶん面倒なな原文なんだろうな。さすがにそこまで眺める気力はなかった。

「五輪書」を読むのに時間がかかる理由。

草思社版の現代語訳をちんたら読んでいます。今半分強。大変面白い。剣だけではなく他の武道や武器、他の道にも通じる内容だと思います。

剣道の経験は授業でほんのチラッとやったことがあるだけで、時代劇の殺陣シーンが好きなくらいです。

何で時間がかかるかと言うと、現代語といっても書き下し文レベルな上、結構訳しにくい言葉もあるらしく解説があるからです。とどめにいちばん時間がかかっているのは、剣の使い方をいちいち頭の中で再生しているからです。「ああ、たぶんこういう所作を言っているのか」と分かれば面白い。

これで読みやすくなったらしいですから、元の岩波版はどうだったのかとても興味があります。

秋は「飽き」。

伊勢物語はのんびり続いている。かなり後の創作や茶々入れで、どこまでがオリジナルか分からなくなっているらしい。注釈ないと、その辺がぜんぜん分かんない。

先日書いた源氏物語の講義の話は、番組見直してみたら間違いが多かったので後日書き直します。近所の図書館で、原文全部手に入れました。

近所の大学の「源氏物語」講義。

CSでやっていた。

藤壺も紫の上も母親に似ているから愛した、というようなことをおっしゃっていましたが。男の人にはそういうところがある、とごまかしちゃって「マザコン」と言わなかったのは歯切れ悪かったですが、あのでかい御殿が仏教の教えに沿って作られた、というのはなるほど、と。

藤壺も紫の上も最初顔かたちから入っただけなのでしょうけどね。顔が似ててもとんでもない女性だったらこれだけ続かなかったはずで。

もうひとつ「へぇ」と思ったのは空蝉と似たような経験を紫式部がしていた、という逸話。「紫式部日記」とかに書いてあるのかな。

伊勢物語。

一番読みやすいと思い(短いし)、図書館で借りて読んでいます。はっきり言って面白い。後の人がああたらこうたら注釈をつけているのですね。で、それが合っているかどうかも分からない。

解説つきなので、実は苦手な助動詞なんかの練習にもなります。それにしても、現代にこの話があったら、田舎もののわたしはけなされまくりでしょうね。ひたすら京、京ですから。