A Translator Like Croton Leaves

2018/10/28 より、https://topurpledawn.wordpress.com/ へ移転。理系分野(技術・医薬)の翻訳者。明日はどっちだ。

A Translator Like Croton Leaves

告知:2018年10月の日本農芸化学会第117回サイエンスカフェ in 仙台(ゲノム)&第118回サイエンスカフェin藤沢(うまみ)

ヨシダヒロコです。

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農芸化学会の告知、1つか2つうっかり落としてしまったのですがまたお知らせします。

1つ目の仙台では、最近よく言われるゲノムや遺伝子などとの付き合い方。遺伝子検査なんて、今や簡単に郵送でできちゃうらしいですね。例えば子供が産まれる人だと検査結果次第で大変なことになることもあると読んだことがあります。

概要

日時 2018年10月20日(土)15:00~17:00
場所 東北大学青葉山新キャンパス 青葉山コモンズ
(〒980-8572 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1)
仙台市地下鉄東西線・青葉山駅より徒歩5分
共催 日本学術会議農芸化学分科会、東北大学大学院農学研究科
後援 公益財団法人 日本理科教育振興協会
テーマ 「遺伝子/ゲノムの学び方」
コーディネーター 藤井 智幸 氏(東北大学大学院農学研究科)
挨拶 山下 まり 氏(日本学術会議連携会員)
タイトル 1. 「米国の遺伝子/ゲノムリテラシー教育」
2. 「遺伝情報の解明とその利用の立役者 -目に見えない小さな巨人-」
講師 1. 大藤 道衛 氏(東京テクニカルカレッジ)
2. 米山 裕 氏(東北大学大学院農学研究科)
内容 遺伝子検査が身近に利用できるようになり、遺伝情報に関するリテラシーがますます必要となってきています。我が国よりも遺伝子教育が進んでいる米国の様々な遺伝子/ゲノム教育実験教材や教育リソースに関する最新の情報を大藤道衛先生に紹介していただいて、遺伝子やゲノムを扱う場合に必要な倫理的な配慮について理解を深めた上で、遺伝子/ゲノム情報の利用において微生物の果たした役割を例にして遺伝子/ゲノムについて米山裕先生から話題提供をいただきます。私たち市民と遺伝情報とのスマートな付き合い方を考える機会としたいと思います。
参加費 200円(コーヒー代として)
定員 40名
参加申込 参加を希望される方は、こちらのフォームよりお申し込みください。

http://www.jsbba.or.jp/science_edu/sci_cafe/event_sci_cafe_20181020.html

(ブログ主:↑ここを参照ください)

お問合せ先 (コーディネーター):藤井 智幸(東北大学)
TEL&FAX:022-757-4408
E-mail (青字「E-mail」の部分をクリックしてください)

藤沢の方は、”umami”とかそういう話みたいですね。菊苗先生とか出てくるのかな?

http://www.jsbba.or.jp/science_edu/sci_cafe/event_sci_cafe_20181027.html

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Credit : “umami burger chicago” at flickr by katelynyosh
   https://www.flickr.com/photos/kthrall/15053218800/

【2018/10/27(土)開催】第118回サイエンスカフェ in 藤沢

概要

日時 2018年10月27日(土)14:00~15:30
場所 日本大学生物資源科学部 本館ガレリア階スエヒロ
共催 日本学術会議農芸化学分科会
テーマ 「おいしさのサイエンスを体験しよう」
コーディネーター・挨拶 熊谷 日登美 氏(日本大学・日本学術会議会員)
講師 若林 素子 氏(日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科 教授)
内容 おいしさに関する講義をはさみながら、5つの基本味の味あてやうま味の相乗効果体験、市販食品の簡単な官能評価を行います。
参加費 300円
定員 30名
参加申込・お問合せ先 事前申込不要
問合せ先:E-mail (青字「E-mail」の部分をクリックしてください)

 

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告知:第10回サイエンスカフェin岐阜市(2018/10/13 15:00~、東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設と岐阜新聞の共催、岐阜新聞本社にて)

ヨシダヒロコです。

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富山市科学博物館にて。真ん中のは銀色のノートです。

夏にも重力波のがあったのを書きそびれていました(下にリンク張っておきます)。一昨年神岡の道の駅である宙(スカイ)ドームに行ったとき、まだノーベル賞祝賀モードの展示があったんですけど、ラミネートされた岐阜新聞の記事が沢山あって圧倒された覚えがあります。施設が大変だったときも励ますような記事があったのが印象的でした。

今回はきっとハイパーカミオカンデのお話もありますね。岐阜市近辺の方どうぞ。


2018年9月19日

岐阜新聞と当施設の共催で2013年から開催してきた、「サイエンスカフェin岐阜市」は今回で第10回になります。

スーパーカミオカンデの改修作業は終盤に入り、間もなくタンクへの注水が始まります。そこで今回は、中畑雅行施設長が「スーパーカミオカンデ改修とニュートリノ観測の未来」をテーマに、サイエンスカフェを行います。みなさまのご参加をお待ちしています。

日程・定員

2018年10月13日(土)15:00~ 定員 学生・一般合わせて30名
定員になり次第しめきります。

参加費

500円(聴講料・飲み物代込)

申し込み

9月25日(火)午前10:00から、岐阜新聞社読者広報センターで受付。
電話:058-264-5500
(平日の午前10時から午後5時まで)


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http://www-sk1.icrr.u-tokyo.ac.jp/pr/event/2018/09/sciencecafe.html

岐阜新聞 Sカミオカンデ新機能解説 10月13日にサイエンスカフェ   goo版のアーカイブ

7月にKAGRA関係のサイエンスカフェがあり、2月に富山市天文台でも開催されたものとゲストも同じで恐らく内容も似ているのではと思い行かなかったですけど(岐阜市は遠いですし)、富山の内容は少しですがレポートしました。KAGRAはこれからいろいろイベントがありそうな気がしています。

サイエンスカフェin岐阜市 宮川東大助教が解説

KAGRA HPより

サイエンスカフェin岐阜市「アインシュタイン100年の宿題に答えるKAGRA」

最後に、上の写真にも撮った激ムズなスーパーカミオカンデのジグゾーパズルは昨年だったかに出るなりすごい人気でした。わたしはできる気が全くしないので買ってないですけど、完成品をこないだ見たらかなり美しかったです。富山市科学博物館には他にノートが売っていて(施設内でチェレンコフ光というのが光ったときのパターンが図柄)、欲しいけどもったいなくて書けなさそう。

そのジグゾーパズルの難易度がアップして今月から第2弾が出ました。買えるところのリンクがツイート中に張ってあります。中畑先生は写真撮る方で、施設写真は大体わたしがと講演でお聞きしたことがあります。今回は写っている方なんですね。

素朴な疑問ですが、ハイパーカミオカンデをパズルにしたら大きいわ難しいわで収拾付かなくなりそうな。

告知:KEK一般公開2018 「“知りたい”が加速する — 宇宙・物質・生命の謎 — 」(2018/09/02、高エネルギー加速器研究機構つくばキャンパス )

ヨシダヒロコです。

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物理系で見落とした一般公開多分あると思うけど、この夏ご紹介するのはここが最後かもしれません。

パンフの容量が大きすぎアップロードが困難なので、過去ログもきちんとしていますし特設ページから見てみてください。1枚だけ貼りますが、目的ごとにお薦めの回るコースがあります。お子さん向けとか、リピーター向けとか、写真撮りたい人向けとか、車いすの方向けとか。

特設ページはこちらで、説明はパンフレットが詳しいです。今年行くことができたなら(厳しいですが)霧箱作りたいですけどお子さんばかりなのかなあ?

https://www2.kek.jp/openhouse/2018/

過去の一般公開はこちら。

https://www.kek.jp/ja/PublicRelations/Events/Openhouse/

KEKを取り上げたネットコラムでわたしが一番面白かったのは、全くの物理の素人さんが書いたこれでした。また読んでも受けてしまう。これ見て「加速器って(メカ的に)綺麗だな」と思ったし、そういう巨大施設写真を撮っている方の写真集を買ったりしました。深く考えず「見に来ましたー」でももちろん歓迎されると思います。「裾野が広がった!」みたいな感じで。

デイリーポータルZ      素粒子物理学をうまいことたとえる

この記事のしばらく前に、このコラムにも出てくるBelle II 実験を全国から来た高校生に夏休み体験してもらうBelle PlusというイベントをKEKはやっているのですが、その資金を募りにクラウドファンディングを行ったときいくばくかの寄付をしたら担当者さんにTwitterで捕捉(2018/08/27 1:00誤字訂正)補足されました。高校生にとってはすごい体験でしょう。なんと2年分の資金が集まり、綿が入ってないから真夏に着られないけど、リターンの渋いTシャツが届きました。


 

もうひとつKEKでご紹介したいのは、サイエンスカフェです。ほぼ毎週やってて5月に第100回いったそうです。今書いている途中の神岡レポ後半で、担当の高橋さんとしばらくお話ししました。一般公開のサイエンスカフェはちょっとタイトルが難しめかもしれませんが、普段のは「突撃!隣の大学院生」などタイトルが柔らかくて面白いですね。

過去の簡単な内容はここで見られます。

https://www.kek.jp/ja/newsroom/sciencecafe/

 

#別施設の話ですが、土曜に一般公開が迫った野辺山電波観測所のニュースについて、所長の新たなツイートを追加しました。講演はYouTube/ニコ生で聞けますよ。

 

告知:J-PARC 施設公開2018(2018/08/18、東海村)

ヨシダヒロコです。

「推し」のかずみんこと仮面ライダーグリスの最期を録画したのに、眠くてデッキ触ってるとき(しかも見る前に!)うっかり消してしまい、慌ててネットに確認しにいくというマヌケをやりました。

夏はいろんな施設の一般公開が多く、自分でもこれは行きたいな(都合が付かずとも気持ちだけは)というものを今年は多めに紹介しています。

 

ずいぶん昔、茨城に短期間住んでいたことがあり、東海村近辺を通ったことがあります。あと、わたしの専攻ではありませんでしたが、化学工学の掲示板に「実習に来ないか」的なのが大学生の時に貼り出されていたような。その時はちょっと怖そうなイメージがありました。そのときJ-PARCはまだありませんでした。

わたしがおばちゃんになってから物理をまた勉強したいなと思ったきっかけが、梶田先生の恩師だった故・戸塚先生でした。晩年にこのJ-PARCに関わっておられます。最初はKEKから、その次はここJ-PARCからニュートリノビームを神岡まで発射して実験しています。

この間神岡であった(レポートできてなくてすみません)ジオスペースアドベンチャーで、両方の施設から人が来ていて、そのひとりはチラシ裏面の「素粒子サロン」でお話をする予定のKEK高橋さんでした。KEKで毎週やわらかーいサイエンスカフェをしてるそうで、また改めて書きますけどいかにも楽しそうです。多田さんも『すごい実験』とか書かれてる金髪の方ですよね。講演会はどれくらい難しいか分かりませんが、他は結構柔らかそうで楽しそうだなと。原子力コーナーありますが、原子力とか原子核も名前だけでイメージ悪いけど、という院生の話を以前サイエンスカフェで聞いて結構認識変わりました(リンク)。

上のチラシは神岡でもらってきました。

 

わたしが加速器に興味を持ったのは最近で、ニホニウムなどの他にどんなことができるのか良く分かってなかったのですが、J-PARCのHPにある「J-PARCについて」には次のように書かれています。


J-PARC (Japan Proton Accelerator Research Complex) は、素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力など幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群の呼称です。


加速器の形は円形だったり直線形だったりするようで、ここには両方があります。神岡でポスター見ながらマンツーマンで説明を受け、医療分野に使う中性子はそれ専用にそれ専用の場所で作られていると教えてもらったように覚えています。記憶が曖昧ですが。

FBには「巨大科学萌え」という、そんなに更新はないけど物理系などの施設が大好きな人が集まっているグループがあります。こういう一般公開があったりすると駆けつける人たち。つくづく気持ちが分かるので、わたしもメンバーです。

告知:真夏の京都で、荒木健太郎さんと雪談義!(2018/08/22、KYOTOオープンサイエンス・ミートアップ)

ヨシダヒロコです。

荒木さんが気象庁にお勤め(なので、最近の異常気象で「暑さに気をつけて」とか台風のツイートがこのところ多い)ということは最近知ったのですけど、『雲を愛する技術』など美しい本を出している雲の研究者さんとは知っていて、本欲しいなあと思っています。次に本屋に行った辺り狙ってます。SNSで披露する写真にはレアなものもあって、ファンは多いはず。

このイベント40人しか定員ないと書いてあって(ホントかな?)、人気だそうですがまだ「満員御礼」とは書いてない。冬にTwitterで「雪の結晶をスマホで撮って送ってください」というプロジェクトがあるのですが、その話です。今年は北陸でもえらい大雪でした。だけどあの頃は夏めちゃめちゃ暑くなるとは思わなかったなあ。ともかく、涼しくなりたい方、天気や雪に興味ある方、荒木さんにお会いしたい方にはお薦めです。

著書は見る限りこんな感じ。

 

絵本は一番新刊ですが、今日下北沢で刊行記念イベントがあったところです。荒木さんのTwitterのハッシュタグには楽しそうなツイートが沢山。

日本農芸化学会 第113回 サイエンスカフェ in 広島「マッサンの故郷でお酒にまつわるサイエンスに触れよう」報告です。

ヨシダヒロコです。

Pouring a scotch whiskey into glass on a wooden table

Credit: Adobe Stock

せっかく夏らしくなったと思ったら、突然寒くなって大水害です。うちの辺りも警報が出ていて、少なくとも明日まで気が抜けません。これから話をする広島県竹原市をはじめとして広島県、西日本全域は特に大変なはずで、お見舞い申し上げます。

竹原へのサイエンスカフェは行けませんでした。バスを乗り継げば安く行けたのでしょうが費用体調共に厳しかったのです。先日、広島大の河本先生から、HPに報告が載りましたとのことで、遅れましたがこちらでもご紹介します。農芸化学会サイエンスカフェのSNSもご紹介頂きました。Twitterは既にフォローして見やすい場所に置いてあります。レポート読んで、「いいな、行きたかったな」と思いました。竹鶴酒造から何らかの粋な計らいがありそうと思っていたので。なかなか入れないところに入らせてもらえたのですね。今回の大雨で被害が出た酒蔵もあるそうですが、竹鶴酒造がまたこういう催しに関わってくれて、次は参加できることを願っています。

—–
一番上がサイエンスカフェのレポートです
——

今余力がありませんが、右にリンクしてあるブログ「サイエンスカフェ・ポータル」を見れば結構いろんなものがあります。よろしかったらご覧になってみてください。面白そうなものは体力が回復したら定期的にまとめて告知したいです。

今日の『マッサン』再放送は、病床にあるマッサンの母・早苗がエリーと心を通い合わせて亡くなってゆく回でした。実際のマッサンのお母さんは、リタさんを歓迎し、彼女の慣れない日本語を「面白い嫁が来た」と笑って聞いていたそうです。泉ピン子さんは役の上ながら嫁いびりを心の中で謝りながらやっていたとか。

気づくと、シャーロットさんのTwitterのトップ画面はこうなっています。以前、『徹子の部屋』で彼女の台本が映され、シャーロットさんの日本語がその頃まっさらだったので、日本語のセリフ、その英訳、発音の3部構成となっていたのがすごく驚きでした。今でもときどきドラマで見かけ、『京都人』なども好きなドラマですけど、『マッサン』はこのツイート(というかInstagram)にあるようにやはり出発点だったのだろうなと思います。

charlotte

 

今日は余市でお祭りに参加していたそう。

告知:農芸化学会第114回サイエンスカフェ『動物の「うんち」の研究から、わかること -野生動物の生存を助ける腸内細菌の世界-』(2018/06/24、名古屋市科学博物館。申込期限迫る!)

ヨシダヒロコです。

Yakult_drink

Amin – Own work
Yakult drink

こないだ名古屋行ったばかりでこれには行けないけど、面白そうです。ただ、申し込みが明日6月10日までなんです。もう往復ハガキは無理ですし。もっと早くチェックしておくべきでした。もし近所の方で面白そうと思ったらぜひどうぞ。腸内細菌についてはヒトでもなにかあると言われているようですね。詳しく読んだりはしてませんけれど。

先日断念した、同じ主催で広島のマッサンの実家・竹鶴酒造にて行われたサイエンスカフェは、ここで書いたためかもしれないけど遠方から連絡や申し込みがあったとキャンセル時にメール頂いて光栄でした。今後気になった催しは、農芸化学会に限らず告知として出していこうと思います。ブログやTwitterで発信しているサイエンスカフェ・ポータルが情報早いです。ブログにリンクしておきます。

サイエンスカフェの内容は以下の通り。

概要

日時 2018年6月24日(日)15:00~16:30
場所 名古屋市科学館 生命館6F学習室
共催 名古屋市科学館
テーマ 「動物の「うんち」の研究から、わかること
-野生動物の生存を助ける腸内細菌の世界-」
コーディネーター 小池田 聡 氏(天野エンザイム株式会社)
講師 牛田 一成 氏(中部大学創発学術院)
内容 野生動物の「うんち」を探して、ゴリラの住む森からヒマラヤの氷河まで調査旅行をしています。野生動物は、過酷な環境を生き抜くために様々な能力を発揮しますが、とりわけ消化や解毒は、彼らの腸内に棲みついた腸内細菌のおかげであることがわかってきました。
今回のサイエンスカフェでは、野生動物の超能力を支える腸内細菌の進化の不思議と、飼育下の野生動物の野生復帰のための腸内細菌研究についてお話ししようと思います。
参加費 600円(飲食費 ※高校生以上の方は入館料が別途必要です)
定員 40名
参加申込
お問合せ先
【往復はがき】
往信面:(1) イベント名、(2) 代表者氏名・住所・電話番号、(3) 全参加者の氏名
返信面:〒住所・氏名
を記入して、下記の「農芸化学会サイエンスカフェ」担当へ

【インターネット(名古屋市電子申請サービス) 】
パソコン用:https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/
携帯電話用:https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/m/
*「キーワード検索」に「名古屋市科学館」と入力

締切:6月10日(日)必着(応募者多数の場合は抽選)

〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番1号
名古屋市科学館 「農芸化学会サイエンスカフェ」担当
電話:052-201-4486  FAX:052-203-0788
ホームページ:http://www.ncsm.city.nagoya.jp/

名古屋では8月頭に天文関係のイベントがまた名古屋大で行われます。それも別個お知らせします(そちらはちょっと行きたいのでありました)。

『暗黒物質とは何か――宇宙創成の謎に挑む』(幻冬舎新書)レビュー。

ヨシダヒロコです。

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Galaxy Abell 1689’s “Gravitational Lens” Magnifies Light of Distant Galaxies: 重力レンズといえばかみのけ座銀河団が有名だそうだが、これはエイベル1689という巨大な銀河団。

この本てっきりレビューしたと思っていました。著者の鈴木洋一郎先生は、今は東大のカブリ数物連携宇宙研究機構に在籍、その前は暗黒物質探索装置・XMASSの実験代表者、宇宙線研究所所長だったこともある方です。いろいろな受賞歴もあります。太陽ニュートリノの研究で業績を上げた方です。

富山には縁がある方で、神岡で研究されてましたし、サイエンスカフェとやまのゲストには2回(栄えある第1回。暗黒物質(ダークマター)特集には行けなかったのですけど)、放送大学富山学習センターでは後期に面接授業(スクーリング)をされてます。授業では2日間物理どっぷりなので、多少勉強してても身体が付いてかないところがありますが、何回もお話聞くうちに段々いろんなことが理解できてきました。面接授業は別に感想を書いてあります。

去年秋の授業の時にこの本を持っている受講生さんがいて、ノーチェックだったためすぐ買って冬に読んでみました。授業で説明されたカミオカンデ→スーパーカミオカンデの実験のことや、ニュートリノ振動とはどういうことかとか、ダークマターのこととか書いてあります。ダークマターの話がほとんどです。読んで「なるほどそういうことだったのか」というのがありました。「装置は複数のテーマに対応するよう作られている」というのは知りませんでした。

ただ出版は2013年なので、最新の話ではありません。毎年の授業で聞くつもりです(去年はやはり重力波がちらほら話に出ました)。本の中のダークマターでその後決着が付いたことがあったり、XMASSにもいろんな運命が待っていたりして、まだ最終的にどうなるかは分かりません。基礎を知るにはとても良い本だと思います。授業で「いやあ……」みたいになってあまり答えてもらえなかった先生のライフヒストリーも最後の章にあります。白黒ながらも図表や写真が結構あります。

本屋サイトを見ると在庫僅少なところが多いのは、何かあったんでしょうか?

ダークマターを扱っている一般書は、知る限りあとは科学雑誌の特集とかなので、一般向け新書としては貴重です。見つかると大ごとなので、新しい発見がときどきネットニュースにもなっています。

宇宙線研究所の主だった方の本は、あと梶田先生の一般書を今読んでいるところです(語り口が気に入りました)。わたしは地元富山が神岡に近く恵まれているとも言えますが、前記事の名古屋のように市民向け講演会がある場合もあり、これは研究者サイドでも一般市民に研究内容を知ってもらえるようという気持ちの表れだろうかと思います。

ちなみに、富山市天文台ではニュートリノ振動の受賞以降、子供たちの質問がすごく増えたそうです。昨今日本の競争力が落ちたと言われていますが、少し明るい話ですね。

 

 

告知:日本農芸化学会 第113回 サイエンスカフェ in 広島「マッサンの故郷でお酒にまつわるサイエンスに触れよう」(2018/06/02)

ヨシダヒロコです。

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Credit: Adobe Stock

現在再放送中の朝ドラ『マッサン』は、本放送のときから好きでした。くしくも広島(市内)で被ったひどい傷のため、こういうドラマが見られなくなっていたわたしは、多少辛さが和らいだ気がしました。ドラマよりさらに、実際のマッサンと奥さんのリタさんにもニッカのHPにある息子さん(威氏)のエッセイで触れることができました。本当に素敵なカップルだと思います。今見るとニッカのコンテンツ、増えているような……。

今は持病に触るため、以前なんでも飲んでいたお酒をほぼ飲んでません。例外は風邪引いたときのホットトディー、テイスティング、ごくまれに付き合いで少しです。ブラックニッカの小瓶、マーマレード、レモン果汁を常備して風邪に備えています。お酒ができるときの不思議なメカニズムには興味があります。

そんなわたしが、たまたま1か月近く前にサイエンスカフェ関係のブログでこの催しを知りました。行きたいですし連絡も宿の予約(竹原近郊)もしてあるのですけど、翻訳フォーラム&大隅先生の特別公演など物入りで、このまま行くと無理そうな感じです。こんな機会はないと思うので竹原、行きたいですけどね。

概要は下のURLからコピーしました。農芸化学会は学生時代、先輩が学会に行くか何かしていたはずで、懐かしいです。

http://www.jsbba.or.jp/science_edu/sci_cafe/event_sci_cafe_20180602.html

概要

日時 2018年6月2日(土) 15:00~17:00
場所 竹鶴酒造株式会社(広島県竹原市本町3-10-29)
共催 日本学術会議農芸化学分科会
テーマ マッサンの故郷でお酒にまつわるサイエンスに触れよう
コーディネーター 河本 正次 氏(広島大学大学院先端物質科学研究科)
水沼 正樹 氏(広島大学大学院先端物質科学研究科)
金井 宗良 氏(独立行政法人酒類総合研究所)
講師 「人類の飲酒の起源と進化~上手にお酒を生活にとりいれる~」
伊豆 英恵氏(独立行政法人酒類総合研究所 主任研究員)「古くて新しい微生-酵母-」
宮川 都吉氏(広島大学 名誉教授)
挨拶 日本学術会議連携会員 稲垣 賢二氏
参加費 500円(茶菓代)
定員 20名(一般・中高生)
参加申込
お問合せ先
河本 正次(広島大学大学院先端物質科学研究科)

申し込みはEメールでお願いします。件名を「サイエンスカフェ参加希望」として下記Emailまでご連絡ください。
Email(青字「E-mail」の部分をクリックしてください)

 

日本酒

Credit: Adobe Stock

 

先ほどのURLにあるpdfをスキャンしたものですけど、下にチラシを貼ります。大隅先生にもここでつながるわけです。わたしはお酒そのものではないけれど、添加物と飲酒文化などのレポートを訳したことがあります。酒類総合研究所はこの件で初めて知って、その後で『サイエンスZERO』竹内薫&南沢奈央コンビの最終回でここの方がゲストで出演されているのを見ました。日本酒の回で、NHKオンデマンドなどで視聴可能です。

興味のある方は申しこんでみてください。未成年も対象なので残念ながらお酒が出るわけではないです。

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gacco『ようこそ、科学技術コミュニケーション』(北大CoSTEP講師陣、2018/03/07~)

ヨシダヒロコです。

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前回あった東北大災害科学国際研究所の震災についての授業は、レポートの評価が良かったので嬉しかったです。簡単に言うとゲームを使って遺稿を回るというレポートでした。ゲーム長らくしてないですけど。もっと動画見てみたかったので、来年また受けます。所長の今村先生が、震災のあった日辺りにシンポジウムに出席されているのをNHKでやってました。

さて、科学技術コミュニケーションとか科学コミュニケーションといわれてもなじみのない方も多いかもしれません。わたしの知っているのはよく行くサイエンスカフェなどで、普段はお話しする機会もないような研究者さんなど専門家の方々と対等にお話ができるものです。

北大CoSTEPは科学技術コミュニケーションに特化した大学院大学ではいち早くできたもののうちに入り、科学技術コミュニケーターを養成します。たまたま機会があって2005か2006年には存在を知っていました。サイエンスライティングなどやってみたかったのですが、その学科は札幌までたまに行かないとダメでした。科学館や科学博物館での学芸員さんのお仕事もサイエンスコミュニケーションに入るのかな。この科目では、科学技術コミュニケーションの歴史やスキルなどを垣間見ることができます。概要を見てみたかったのでありがたいです。

大学院の紹介など。

http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/html/introduction.html

例えば「欠如モデル」と言われる「分からない人に知識を与えれば啓蒙できる」的な考えは否定されていること、サイエンスカフェは興味のある人しか来ないという問題点の話がありました。

もう勉強は半分弱まで進んでいて、最終課題が17日なので急がなくては。慣れている方なら今からでも入れるかも。今回はいつもと違ってスライドをダウンロードできます。

わたしは今まで富山・新潟・金沢とサイエンスカフェに出席してきて、今年はちょっと変わったところに行くかもなんですが、札幌はいろいろ進んでいるなと思いました。この辺のカフェも頑張っているし、運営の手作り感というか、親しみが持てていいのですよもちろん。ただこの授業受けててこんな工夫があるんだと知ることができました。

わたしとしてはWeek3のライティングが楽しみなところです。ライティングの訓練は実は受けたことがありません。翻訳から一旦離れてやってみたいとは思っていますけど、今は余裕が……(すでに学生でもあるので)。

Week1 科学技術コミュニケーションとは 講義&課題: 2018年3月7日15時 公開 ← すべて日本時間 JST (UTC+9) とする

    • Part1 科学技術コミュニケーションとは
    • 1-1-1. 講義の流れと目標
    • 1-1-2. 科学技術コミュニケーションとは
    • 1-1-3. 科学技術コミュニケーションの定義
    • 1-1-4. 科学技術コミュニケーターとは
    • 1-1-5. 確認
    • 1-1. クイズ
    • Part2 科学技術コミュニケーションの歴史
    • 1-2-1. 目標
    • 1-2-2. 科学技術コミュニケーションの歴史
    • 1-2-3. 科学技術コミュニケーションのモデル
    • 1-2-4. 日本における科学技術コミュニケーション
    • 1-2-5. 確認
    • 1-2. クイズ
    • Part3 科学技術コミュニケーションの現在
    • 1-3-1. 目標
    • 1-3-2. 科学技術コミュニケーションの現在 科学者の状況
    • 1-3-3. 科学技術コミュニケーションの現在 市民の状況
    • 1-3-4. 科学技術コミュニケーションの危機
    • 1-3-5. 確認
    • 1-3. クイズ
    • Part4 科学教育からみる科学技術コミュニケーション
    • 1-4-1. 目標
    • 1-4-2. 科学的知識と関心の関係
    • 1-4-3. 学習観と科学技術コミュニケーション
    • 1-4-4. 確認
    • 1-4. クイズ

 


Week2 対話でつなぐ科学と社会 講義&課題: 2018年3月14日15時 公開

    • Part1 科学技術コミュニケーションとしての対話
    • 2-1-1. 目標
    • 2-1-2. 科学技術コミュニケーションとしての対話
    • 2-1-3. 対話の場の事例紹介
    • 2-1-4. 確認
    • 2-1. クイズ
    • Part2 対話の場を企画する
    • 2-2-1. 目標
    • 2-2-2. 対話の場を企画する
    • 2-2-3. プログラムデザイン
    • 1-2-4. プログラムデザインの事例
    • 2-2-5. 確認
    • 2-2. クイズ
    • Part3 対話の場を創る
    • 2-3-1. 目標
    • 2-3-2. ファシリテーションとは何か
    • 2-3-3. ファシリテーションのプロセス 場のデザイン
    • 2-3-4. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 議論の促進(発散)
    • 2-3-5. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 合意形成・まとめ(収束)
    • 2-3-6. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 共有
    • 2-3-7. 確認
    • 2-3. クイズ
    • Part4 対話の実践をめぐる対談
    • 2-4-1. 目標
    • 2-4-2. サイエンス・カフェ
    • 2-4-3. 討論劇とワークショップ
    • 2-4-4. 体験型ワークショップ
    • 2-4-5. 対話型展示
    • 2-4-6. アイディアを形にする
    • 2-4-7. 確認
    • 2-4. クイズ

 


Week3 文章でつなぐ科学と社会 講義&課題: 2018年3月22日15時 公開

    • Part1 科学技術コミュニケーションとしてのライティング
    • 3-1-1. 目標
    • 3-1-2. ライティングとは
    • 3-1-3. サイエンスライティングにおける注意点
    • 3-1-4. ライティングの媒体
    • 3-1-5. ライティングのフロー
    • 3-1-6. 確認
    • 3-1. クイズ
    • Part2 ライティングを企画する~多様な表現を目指して~
    • 3-2-1. 目標
    • 3-2-2. ライティングを企画する
    • 3-2-3. テーマの展開
    • 3-2-4. 実例で見るライティングの切り口
    • 3-2-5. 確認
    • 3-2. クイズ
    • Part3 インタビューという実践
    • 3-3-1. 目標
    • 3-3-2. サイエンスライティングとインタビュー
    • 3-3-3. インタビューとは
    • 3-3-4. インタビューの要素 傾聴
    • 3-3-5. インタビューの要素 質問
    • 3-3-6. インタビューの心得
    • 3-3-7.  確認
    • 3-3. クイズ
  • Part4 文章で科学をどう伝えるか
  • 3-4-1. 目標
  • 3-4-2. 文章のピントを合わせる1
  • 3-4-3. 文章のピントを合わせる2
  • 3-4-4. 説明とは何か1
  • 3-4-5. 説明とは何か2
  • 例文『生き物をめぐる「4つのなぜ」』
  • 『生き物をめぐる「4つのなぜ」』の答え合わせ
  • 3-4-6. 問うことの大切さ
  • 3-4-7. 確認
  • 3-4. クイズ

Week4 科学と社会をつなぐ多様なメディア表現 講義&課題: 2018年3月28日15時 公開

    • Part1 映像というメディア
    • 4-1-1. 目標
    • 4-1-2. 映像メディアの変革期
    • 4-1-3. ビジュアル表現の特性
    • 4-1-4. 映像メディアと科学技術コミュニケーション
    • 4-1-5. 映像メディアの注意点
    • 4-1-6. 確認
    • 4-1. クイズ
    • Part2 WEBというメディア
    • 4-2-1. 目標
    • 4-2-2. WEBの特徴と活用法1
    • 4-2-3. WEBの特徴と活用法2
    • 4-2-4. WEBの効果的運用
    • 4-2-5. 確認
    • 4-2. クイズ
    • Part3 グラフィックというメディア
    • 4-3-1. 目標
    • 4-3-2. デザインとは
    • 4-3-3. 適材適所のデザイン
    • 4-3-4. 発信者と受け手の間をとりもつデザイン1
    • 4-3-5. 発信者と受け手の間をとりもつデザイン2
    • 4-3-6. 確認
    • 4-3. クイズ
  • Part4 アートというメディア
  • 4-4-1. 目標
  • 4-4-2. アートについて考える-科学とアートの関係-
  • 4-4-3. アートの歴史
  • 4-4-4. コンテンポラリーアート1
  • 4-4-5. コンテンポラリーアート2
  • 4-4-6. 科学技術コミュニケーションとアート
  • 4-4-7. 確認
  • 4-4. クイズ

*  課題すべて : 理解度確認クイズ 1~2点、計21点
*提出締切日時: 2018年4月17日23時59分

* 最終レポート20点
* 提出締切日時: 2018年4月17日23時59分
* 採点締切日時: 2018年4月24日23時59分