第1回JTF翻訳品質セミナー『誰も教えてくれない翻訳チェック~翻訳者にとっての翻訳チェックを考える~』齋藤貴昭(Terry Saito)さん(2017/05/22)に出席して。

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ヨシダヒロコです。

このエントリもっと早く上げたかったんですが、強行軍で東京と往復し、帰宅後しばらくして強烈な風邪を引き、熱出して寝込んだり、今月は気温が低く持病の頭痛がひどかったりして、やっと落ち着いてきました。この話はきちんと書きたかったですからね。

このセミナーは昨年JTFの翻訳祭で伝説になったものだったので、早々と希望を出していました。続く石黒さんのお話も聞きたかったのですが、予算の関係でアウトでした。JTF翻訳品質セミナーは旧「標準スタイルガイド検討委員会」から名前が変わってから今回が初めてで、HPには「本セミナーは、翻訳の品質を真剣に考え、その向上に実践的に取り組む方のための講座です」と書いてあります。

https://www.jtf.jp/jp/style_guide/styleguide_seminar.html

テリーさんのお話は4年前にWildLight出だしのころ大阪で聞きました(下のリンク)。このツールはWord上で動くマクロなのですが、TagEditorの仕事がその頃多く使いこなせずにいました。今回お話を聞いて、あの時の話をバージョンアップさせた感じだと思いました。JTFセミナーで同年末に似た主旨のお話があったようです。

関西通翻勉強会SKITに参加しました(2014/07/20)。

会場は東京の土地勘が少しあってもちょっと分かりにくく、まあまあ早起きしたのに早くホテルを出なかったためもあり、3駅からアクセスできる分複雑でした。少々遅刻。

会場では噂のチェックマトリックスがハンドアウトとともに渡されました。A3 くらいで大きいです。チェック工程の1例が表で細かく書いてありますが、使いやすいようにアレンジしてくださいということです。

入っていったときは、前振りの話をされていたと思います。何語か分からない文章と数字、その日本語訳では明らかに数字が違っているという例を出して、「お客さんにも翻訳が分かる人とか分からない人色々いる(知らない人の方が多い)けど、言葉が分からずとも数字の間違いなら分かる→翻訳が悪いと言われる」という話がありました。

翻訳に関わる要素に5M(Material, Machine, Method, Mesurement, Man)がありまして、他に5W2Hも付け加えられてた気がしますが、5つのMとは翻訳材料(原稿、参考資料、用語集など)、情報機器・ツール・書籍(PC、翻訳支援ソフト、Officeなど)、管理方法(工程管理、チェック手法など)、基準(仕様、スタイルガイドなど)、(経営者、コーディネーター、チェッカーなど)で、これは翻訳会社の場合なので翻訳者の場合は最後を翻訳者の能力とします。

また、「翻訳の質」についても話があり、テリーさんは何が翻訳の質なのかまだもっさりした印象だそうだけど、翻訳者さんは流暢さとか読みやすさを大事にしているようだと。それももちろん大事なんだけど、まず正確さが大事とおっしゃっていました。「ルールへの適合性」という言葉で表現していましたが、スタイルガイド、用語集、文献など。優先度でいうと、1.正確さ、2.用語集、3.スタイル、4.流暢さということでした。

流暢さとルールへの適合性はどちらも大事で両輪であり、翻訳祭のときはそこがよく分かってもらえなかったのか、それを理解してブログにレポートを上げた翻訳者Sさんが「言いたいことをよくここまでくみ取ってくれた」と賞賛されていました。なので今回は少し強調したのかもしれません。普通に考えてテリーさんではなくとも、コーディネーターさんが流暢さは別にいいと言うはずないですけどね。

参考資料がすごく多いときのTipがあり、「これはどういう位置づけですか?」と聞いてみるといいとのこと。

そして今回のお題はヒューマンエラー、ポカミスですが、気合いではどうしようもありません。人がチェックして気をつけてるとか大丈夫ですか?と。人間の能力を過信してはいけません、といわれました。

ポカミスの例。

  • 「Shift」の”f”を忘れて全世界に文章(マニュアル的なものだったかと)を出してしまった……。
  • 以下のツイート。

人は思い込むものです。文の意味を理解した途端に勝手に意味を補完します。ミススペルはケアレスではなく「誤訳」です。

  • ビスの忘れ。ビスを付け忘れたかをチェックするために、工場で赤ペンチェックを入れました。2000~3000回繰り返すと、赤ペンだけチェックしたものが現れます。反復動作は記憶されて定着しますが、精神作用は定着しません。ちなみに人の集中力が続くのはたった50分間だそうです。

脳の使い方が違う項目を一緒にしてはいけません。

エージェントの出してくるQAチェックシートはあまりよろしくないというお話しもありました。

こういうポカミスを避けるには、チェックを分解(参照照合、単純照合、読解:参照照合は造語で、用語集やスタイルガイドなどとの照合)し、チェックツールを使います。他に、これはいろんな人がやっていると思いますが、と前置きして客観性を持たせるため時間を置いたり、場所を変えたり、プリントアウトしたりする方法や、ツールではFUGO、WildLight、色deチェック、JustRightなどがあります。ツールは刃物と一緒なので、勝手をさせない、例えば数字を変えさせたりしないようにしましょう。

ここまでで「気をつける」ではチェックできないことが分かりましたが、Easy To Noticeとして、チェックのポイントを絞ることを推奨していました。

  • 『ウォーリーを探せ!』で探すときと同じように、意識を集中する場所を際立たせる
  • 数字色分け
  • 知覚・認識力を総動員。パターンなど
  • “2”と”two”が混在するとき、色分けすると簡単(間違えやすいですよねー:筆者)
  • WildLightでの数チェック(色分け)
  • 用語集も色分け→単純照合へ

ミスをなくすには、「まずミスをしない」という発想が大事です。もしミスしてもその場で修正できる方法を紹介していました。人の能力に頼らないものです。

  • 数字入力を音声でフィードバック
  • タイプミスの場合
  1. Wordオートコレクト 間違いをしやすいものを登録、「日本に来日した」と入力したら「日本に●」と爆弾が出るようにする(これはWildLightの機能らしいです)
  2. AutoHotKey HotString Helper 日本語対応していないがTradosに使える
  •  原稿に色づけ
  •  自己鍛錬

ハンドアウトにはチェックフローがあるのですが、人力でやるクロスチェック・リライトが一番強調されており、これとスペルチェック以外はだいたいチェックツールで行うのがいいそうです。クロスチェック・リライトはツールをかける前に行いますが、それは翻訳者が「職人」だからです。ここでも自己鍛錬。順番を決め、守り、問題があれば最初からが大切だそうです。

フローの決め方として、ミスの多いものは前にするとか、最終チェックをするなどあったのですが、耳が痛かったのは「(手を抜いて)納期短縮の矛先にしない」「チェックをしない条件は、他で担保できる場合のみ」でした。

あと、チェックの前に対訳表作成は大事です。Trados Studioなどでもバイリンガルrtfファイルで出してくれますので。

レファレンスにあった、今まで知らなかった辞書を挙げておきます。日英向きですかね。1冊目と2冊目は同じ辞書で、セミナーでは上のKindle版が紹介されました。

最初に「東京から帰って風邪引いた」と書きましたが、そのころちょうど新しいエージェントから化学系のお仕事をもらっていました。セミナー後にトライアル結果待ちの会社の方とお茶していて、名刺で「え、これできるんですか?」と。アピールできる仕事の分野や簡単な内容を名刺には書いてあるんですが、その会社ではちょうど先日そんな人がいないかなあと言っていたところだったのです。ここまで即役に立ったのは初めてです(顔写真もありブログURL、趣味、使用ツールも書いてますが、一般の方にはとっつきにくいのでシンプルなの作るつもりです)。

かくしてチェックの仕事が来て、前にWildLightのセミナーに出たときにTradosはXbenchでチェックって何?と思っていたのが氷解しました。今までそう指定してきたエージェントがなかったこともありやり方が分からなかったのです。原稿はかなり直すことになりましたが、ちょうどセミナーで言われたことを人様の原稿でしたけどある程度実行することになりました。Xbenchにすぐに慣れず困ったし、セミナーで言われたことはかなり今後の課題でした。

それでも、そういう視点でチェック作業してみて、「最初からミスしない」は確かに有効と思いました。ツールをかけたとしても1回だけ出てくる誤訳は通り抜けてしまうことがあるし、それがcriticalな場合もありますから。ただ、チェックを頼まれて時間が読めない場合は自分が翻訳したときよりも厳しいかもしれません……。

チェックツールに関しては、今後WildLight辺りから手を付けていきたいです。DVDはまだ出てないようですが、翻訳セミナーと同じ場所で売るのでしょうか?過去の例だとレジュメが付いているそうで、嬉しいですね。わたしも買いたいのがあります。

余談ですが、他に東京で見たものはこれでした。

JTFセミナー東京道中(セミナー以外)(2017/05/20~23)。

MBS情熱大陸 同時通訳 橋本美穂さん――笑顔が武器のプロフェッショナル(放送2017/06/04)。

ヨシダヒロコです。

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simultaneous interpretation by  The International Federation of Library Associations and Institutions (IFLA)  https://www.flickr.com/photos/ifla/20920627518/ CC BY-SA 2.0

ブログの上の方に書いてありますが、わたしは翻訳者で通訳はやりません。両方できる人もいるじゃない、という依頼が来ることはありますが、せいぜいできるとしたら外国人の友達(多少案内を間違えてもいい)を案内するときに説明するくらいです。でも金沢とか歴史のあるところは難しいです。

この番組は翻訳者・通訳者の間でSNSで話題になっており、うちはピコ太郎の好きな(日頃通訳ってどうやってできるのと疑問や興味を持っている)母が録画していました。でも消されてしまい、11日夜まであった見逃し配信でギリギリで見ました。オンデマンドには見当たらないようで、Dailymotionで放送日で検索するとあるかも。

番組ページ。

http://www.mbs.jp/jounetsu/2017/06_04.shtml

魚拓

感想はひたすら楽しかったです。橋本さんの通訳やキャラクターが暖かく温かくすがすがしかったから。ピコ太郎やふなっしーなど、ポップな通訳は難しいだろうけど、見ていて感心したりこちらも観客のように笑ってしまったり。

2年前に大好きなFoo Fighters(初めて)見にフジロック行ったんですが、ヴォーカルのデイヴがずいぶん長く英語で喋ったんです。ブログに再現できるだけしたけど、ああいうときに通訳さんいたらよかったなと番組見てて思いました。デイヴはライブ中に骨折したいきさつをみなに知って欲しかったようだから。

化学式の出てくる資料があったり(医療だったらしい)、マーケティング関連や手術針への投資など、月に仕事が30本も入っているそうです。通訳者さんの資料読みは翻訳者より時間が限られている場合が多いとわたしは思っているので、すごいなあと。英語がニュートラルで耳に心地よかったり、ピコ太郎やふなっしーの通訳では演技しているかのようで(北島マヤとかイタコのような……)、投資の話し合いでは通訳をコンパクトにし投資家に考える間まで持たせていました。通訳の前後はニコニコ雑談したり、見てて飽きなくて30分が短かったです。

ふだん仕事相手に会わない翻訳者のキャラクターも(実力ももちろんですが)重要なのに、通訳ではもっとダイレクトに出ると思いました。それは仕事への姿勢にも出ていて、「お客さんは何も言ってくれないから、自己批判精神を持つ」「(うるさい場所での資料読みで、集中できますか?と聞かれて)条件が整わないとか言ってたらいつまでも条件は整わないから、雑音を押し出す力で集中する」「(インド人の英語が分かりにくいのは)まず覚悟することです。もうそういう英語なんだってことを認める。そこに拒否反応を感じてるから、まず耳にバリアができてるんです」などのキッパリサッパリした割り切り方をしていて、きっとそこに行くまでいろいろあったんでしょうだろうと思いますがかっこいいなと思いました。わたしよりずいぶん年下なんですけどね。こういうことに年上年下は関係ないけどまぶしかったです。

最近大学の勉強でストレス・コーピングについて学びましたが、疲れることはあってもその辺が上手なんでしょうか。悩んでも仕方のないことは悩まない、とか。

同時通訳を一瞬でやれているメカニズムの説明も分かりやすかったです。今まで「ブラックボックス」と言われてきたんですよね。

あと疲労回復のメンテですが、(2017/06/12 2:02追記:橋本さんは)すごく疲れて鍼に通っていました。実は国家資格があるのは鍼灸師と柔道整復師だけです。わたしは考えて整体とか行かなくなりました。今は何もしてないですが、アロマ系の勉強を楽しみつつしようかなと(補助的なものと思っていますが)。

こういう番組を見た人は、まだ通訳は簡単、東京オリンピック・パラリンピックにボランティア通訳者ウェルカムっていいますかね。ボランティアなんて甘いとかどうとかTwitterで以前話題になったんですよ。通訳ガイド試験は内容変わるらしいけど、今のところかなりの難関です。ちょっと外国語をやったからできる仕事ではないんです。

そういう難しめのことも考えたけど、仕事の本番中以外何してても朗らかな方だなーと。こういう明るさをまずお手本にしたいと思いました。

医薬(臨床)トライアル参考書と思うこと。

ヨシダヒロコです。

11月から治験(臨床)分野その他のトライアル受けていて、治験ではやっと初めて受かったので、参考までに最後のトライアルで参照した本を出します。受かったのは文章の性質上、ひな形になるものが見つかったのが功を奏したのかもしれません。

 


前から言っていることですが、繰り返しておきます。わたしは20代終わり、およそ20年前から翻訳しないまでも翻訳業界を見ていて、10年ほど前から「治験(医薬)翻訳は文系で知識ゼロでもできます」と翻訳学校があっさり言うようになるのを見てました。その前はそういうことは言われなかったので、需要が増えたか何かしたのだと思います。

治験翻訳には「型」があるとよく言われますが、逆に言うと、基礎知識がなくてもできるということですか?と疑問に思っています。

医学なら生物、薬学絡むなら化学、医療機器なら物理も分かったほうがいい。生物・バイオはわたしは自分で勉強しました。理数科でないと理科3科目は高校の時取れなかったからです。大学の時も生化学は授業あったけど肝心の生物が抜けていたので、最近まで分からないことだらけ。今は学生になって生物や物理を主に勉強していますが、「キリがない」の一言です。

もちろん苦手な分野の文章が来ることもあると思いますが、易しいところから基本的なことも勉強しませんか。化学に関して易しい文章(『五感で感じる~』)を書いているのはその目的もあります。翻訳学校の言うことを甘く見過ぎずに、きちんと勉強しましょう。もうちゃんと考えて勉強している人には要らぬ心配ですけど。

Excel翻訳用語集四苦八苦。

ヨシダヒロコです。

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以前翻訳スクール講師M先生のオンラインモデルレッスンを受ける機会があり、Excelで自分用の辞書を作っていると。別の所では「財産」とおっしゃっていた気がします。スクショを取ったのでまだあると思いますが、「それはいい!」と思い実行しようとしてもなかなか来るものをこなすだけで精一杯(今年は一昨年くらいからやろうと思ったことが実行に移せている気がします)でした。去年くらいから出たバイオ案件の時などに表現をメモるようになりました。上のものは医療機器用で、他に4ファイルほど分野ごとに分けています。

自分なりにしている工夫は、なにかの見てくれが分からないときなどに、説明を魚拓や画像で貼ってあることです。この用語、合っているかは分かりませんから!訳しながらさっさと書いておくのがいちばん早いようです。

こうやって作ったファイルを何かの検索ソフトで串刺ししようかなと思っていたら、最近便利なコラムを見つけました。井口富美子さんのものです。Windowsの検索機能で十分、と。辞書ソフトとブラウザをまとめて引くかんざしやAHKは、まだ導入できていません。

第4回 省力化の積み重ね – Windows、ブラウザ、スマホ/タブレットの機能を使いこなそう

今は無料のエディターしか持っていませんが、秀丸は昔から機能が多くて有名ですね。Grepをすっかり忘れていましたが、以前クライアントから来ていた巨大なWordファイル(表現集)が重くて。あれはエディターでGrepしたら早かったのでしょうね。
第5回 テキストエディタ ー 「秀丸」を使いこなす

さらに、テリーさんのブログより。わたしもやってみましたがこれでナントカ用語集というオフィシャルな用語集を自分用にExcelに落とせます。フォーマットによっては難しいかも?というのもありますが。

Web上の用語集をエクセルに取り込む

その他、医療機器やさらに機械の文書を訳していて、部品のビジュアルや役目が分からないとき、親切なサイトがありました。ここは簡単な手引き書(追記:無料pdf)も出しています。

「プランジャ」の項。

https://www.nbk1560.com/products/machine_element/plunger/

最近 応募・エントリーしたコンテスト(『花椿』の詩、イタリア語翻訳)。

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ヨシダヒロコです。

翻訳の仕事は、和訳なら読む人が読みやすくないとよい訳文とは言えないので、皆さんいろいろ努力しているわけです。解釈や用語に間違いがないのはもちろんのことで。

読む方はわたしは明治~戦前くらいまでの作家が好きです。現代では宮部みゆきの初期(『理由』のラストがつまらないと思い離れている)、横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(他のも読もうと思ってもう何年)、伊東計劃『虐殺器官』などです。恋愛ものは避ける傾向にあり、訳は現代物には面白そうなものが少ないので。話題になった作家で読んではみても「次はないな……」てのもあり、大々的に売れたものは避けてます。

翻訳者・通訳者の本だと米原万里(ロシア語通訳)・田丸久美子(イタリア語通訳)のお二方は親友でサービス精神旺盛なところが似ています。すごい通訳さんたちと聞いていますが。

田丸さんのエッセイ。
http://www.alc.co.jp/m-alc/tsuyaku/151112.html  魚拓

翻訳者でお手本にしたいのは須賀敦子さん(イタリア語翻訳・作家)。本当に綺麗な文章で、読んだのは大分前ですがこれです。

須賀さんは芦屋の出身ですが(2015年に横浜の回顧展に行って生い立ちについて見ました)、去年芦屋で展示があったのを今更知りました。

とにかく、好みはあれ文章を読んだり翻訳や文章についての本を読んだり(翻訳技術の本が溜まってますが)して日本語力を磨くのです。

詩歌をする人もいます。周りでは俳句が多いですが、子供の頃から詩に親しんできたので、俳句の17文字に言いたいことを入れられる気が全くしなくて。2014年に松山駅前で子規の石碑を見(博物館には行きそびれた)、最近やっと見たドラマ『夏目漱石の妻』でも子規の親友だった漱石の句が出てきました。俳句だとどうも「すごい。わたしには無理……」となってしまいます。詩の方は、洋楽好きで英詩にも興味があり、米MOOC講座や放送大の科目で多少読みました。
最近になって知った(日本人の)詩人さんに影響を受けて、『花椿』の募集に詩を応募しました。書いたことは色々あっても「応募」したのは初めてです。自分に似ていいても別人を作るのが面白かったです。
http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/poem-requirement/index.php  魚拓

2年ほど前から写真は植物園などに応募しており、何ももらってませんが、出すことに意義があると思っています。去年は飛騨市観光協会にも応募しました。

もう1つさっき応募したのは、日伊学院の作文&翻訳コンテストで、希望者には有料添削してもらえます。もうちょっと文法がマシになったら翻訳にもトライしたいですが、この間のイタリア語検定ではなんと作文にスペイン語が複数紛れ込んでまして、先生にかなり注意されました。翻訳だとそれは起こらないだろうから少しはマシですが。
http://nichii-gakuin.com/cms/news/archives/4114   魚拓

いずれかに興味を持った方、花椿は応募受付5/8まで、イタリア語は6/29(その後課題発表)なのでふるってご応募ください。

ショパン聞きながら化学レポート翻訳納品。

ヨシダヒロコです。

わたしを知る人は洋楽ロックのイメージが強いと思いますが、もともとクラシックを習っていました(フルート)。最初に弾きたかったのはピアノです。教えてあげると言われたこともあったんですが、諦めました。

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Piano by Dan Oliveira

https://www.flickr.com/photos/126942133@N06/15024146741/
CC BY-SA 2.0

飲み食いする関係の、自分としてはとても好みの化学系(だけでもなく、いろいろ要素が入った)レポートを海外からもらいました。ファイルはよく気づかなかったけど、memoQでもいいよと言うことだったのですが、テスト版で試していたら機能が限られていたらしく大変でした(ツール自体は気に入ったので、改めて書きます)。

ふと思い立ってSpotify(プレミアムに入ってます)でショパンを聴こうと。こないだ引退で話題になった浅田真央さんのソチでの演技で流れたラフマニノフもどの時点でか忘れましたが気に入りました。あの重々しい感じが。今回切羽詰まった間ずっとショパンが流れていました。

実は『名曲アルバム』をチェックしていて、自分は知らなかったけど知っている人にはすごく有名な音楽家や曲を大体2日に1曲くらい発掘しています。映像も綺麗で好きです。

別の日本エージェントが申し訳なさそうに小さな仕事を振ってくるので割り込みでやって、面白い仕事でしたというと喜ばれました。本当にそうだったのですが。

曲は忙しいときはさっぱり頭に入ってきませんでしたが、化学の方の仕事でPMさんを困らせてしまったり手が終盤の追い上げでつりそうになったり、それがぱたっと片付くと、綺麗な音がいっぺんに入ってきました。ちょうどアルゲリッチが演奏していました。これだけ有名な作曲家だといろんな人が演奏しているので、演奏がわたしの耳にも違うのが面白いです。今はポリーニが弾いていて、さっきよりいぶし銀という感じです。

多分土曜日に仕事振ってこないと思うし、5/1はバンクホリデーらしいので欧州からはないでしょう。疲れを癒やして溜まった用事を片付けたいです。

クリーンアップソフトで失敗した話。

ヨシダヒロコです。

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最近お出かけの話が多かったのは、暇したくてしてたわけではなく、トライアルと放送大学などの勉強しながら体調整えていたからです。それまで冬だったり何だりで外に出られませんでした。そしてやっとまとまったお仕事が入りました。まったく、フリーランスはフリーなのかなんだか分かりません。

この話は前から書きたかったのですが、スマホなどでもクリーンアップの機能は付いてますよね(わたしはタブレットですが)。外部からインストールしたものは、情報を渡すことになるからよくないと読んだことがあります。3ヶ月前ほどでしょうか、うっかりソフトダウンロードサイト(ちゃんとしたところ)で薦めていたクリーンアップソフトを試しにPCに入れてみました。その失敗談です。

そのソフトは、他もそうかもしれないのですがレジストリ(隠しファイルと言われる領域で、デフォルトでは見えないようになっていて操作しないと見えませんが、大事なデータが色々入っているためうっかり触ってはいけない)をクリーンアップする機能があります。うっかりやっちゃったら、定期的にストレッチを入れて入力の疲れをほぐしてくれるRSIGuardという英語ソフトのエクササイズのアニメーションが見えなくなりました。そこを消しちゃったらしいのです。ソフトの販売元に聞いたけどなしのつぶてなので、再インストールかなと思っています。

ただ、いい加減このマシンWin10に買い換えたいとはずっと思っているんですけど。まずは机(大学生協で買ったもの)が一部壊れたし、もっと広いものが欲しいので還付金で買い換えました。使い心地がよかったらレポートしますが、サンワサプライの製品です。モニタは以前より広いのを処分で譲ってもらって使っており、デュアルにしたいです。買う順番がしばし分からなくなったんですが、まず机を買わないといる面積が分からないので。

話が戻って、マシンはFireFoxが特に動きません。できることは全部やってみたのですが、ブラウザの再起動やマシンの再起動、Windows Updateの時に一時的に動きがよくなるくらいです。ブラウザが気づいたらJava非対応になっていたのも何か関係があるのかもしれませんが。Wordもフリーズすることがあるので、それだけではないのかも。

せいぜい頑張って働きます。クリーンアップソフトには気をつけましょう。

秋頃からトライアル、まだ挑戦中。

ヨシダヒロコです。

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トライアルは間を見て受けています。2014年くらいに受注が困ったことになり、2015年の頭までくらいにたしか10社ほど受かった気がしますが(データベース登録もある)、5社から仕事が来て、1社は仕事が来るのは早かったけどすぐ来なくなりました。適当な分野がないとのことでした。あと2社は仕事内容はともかく、内容や仕事の進め方がちょっとと思って辞めたり切られたり。切られたのはマイナンバー提出を拒んだからです。ちなみにデータベースに登録します的な会社からは今までの職歴で来たことあったかなあ?通翻ジャーナルムックとアメリアで探して受けました。

辞めた方の会社は、今号の『通翻ジャーナル』で遠田先生が書いていた「Googleで用法を確認するのを止めて!」をもろに実践していましたが、教えてくれた方は某スクールでそういうことを習ったとか。わたしもそれを真似してやる羽目になっていましたが、登録辞めると決心した頃に他の翻訳者さんが「それ何?」みたいに言ったのでやはりおかしいなと。

残るは2社となり、そこと過去に受かったところに履歴書送ったりトライアル受けたりしています。今回臨床・非臨床を英訳も含めて複数受けてみたのですが、はかばかしくありませんでした。もっと色々読まねば。化学は初めて英訳で受かりました。教科書的な内容だったので、「見たことある」「なじみがある」が大きいかと。ただそこは(特許ではない)化学案件あまりないんです。英訳は和訳よりもっと該当分野の英文読んでて内容分かってないとダメだなと感じました。わたし、仕事もらっている医療機器(英日)でもまだ落ちますし。

トライアルに受かると、その後は「これもできます」と言えば回してくれる会社があったり、たまに更新用の登録フォームを送ってきたり送ったりしてます。そういう「芋づる式」のところもあるし、「分野ごとにトライアル受けてください」という会社もあります。自分がなんでも首突っ込むのは分かっているけど、翻訳については柱となるものを決めておきたいです。

そういえば珍しいパターンとして、外資で契約書の1文がちょっとと翻訳者の間で言われていたところがあり、以前わたしは更新時に更新しなかったのですが、また再登録を考えてくださいとメールが来てました。バックがあれでなかったら、日本オフィスは悪くない取引先なのですが。

他に、まれにブログを通して問い合わせが来て、ある時「英語の資格は持っていませんか」と言われ、理系で英検準1級だったので先方は不安だったのですかね。資格とはTOEICらしく、こちらはあの試験はかなり前に見限っているので登録しませんでした。

最近は、案件としては大きくないものの外科系(医療機器)が来ます。自分には向かないような気がしていたのですが、すごく治療しているという気がしますね。その分手術を間違うと怖いと思いますが。外科系から転向した開業医と、総合病院の外科医が両方かかりつけなので、文化があるのかなと思うことがあります。

2年前に遠田先生の本買って、また1冊英文を書く本を買ったので少しでも参照できたらいいなと思います。テクニカルやメディカルライティングまで言い出すともっと本がありますが、多言語にかまけてあぶはち取らずになっていました。中山先生の本は工業英検対策らしく、いかにも「お勉強」という感じです。試験の過去問見たところ、わたしが受けるなら2級か1・2級の同時受験でしょうか(2級でも落ちたりして)。1級がこの量しかないのに受験に都会に行かねばならないのが納得いきませんが、内容は実践的だとは思います。3冊目の中山先生の新刊は読みやすそうで、上の遠田先生の本みたいな感じのようです。今本がたまっているので、片付いたら欲しいです。

先月くらいからイタリア語検定とgaccoにエネルギー取られましたが(gaccoのもう1つの講座については追ってまた)、今の医療機器トライアルも外科系で果たしてどこまでやれるかです。分析機器には物理が入るものがあり、こちらもどこまでやれるかです。

2017年を振り返って(仕事・勉強編)。

ヨシダヒロコです。

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年が変わらないうちにプライベート編も書こうかと思いますが、底を流れるものは一緒で、「この1年体調悪かった。大変だった」ということでした。持病のない人には健康状態は自分でコントロールできるものと思っている人もいるかもしれません。それができる人はまだ幸せで、わたしは21のときからそういうこととは無縁でいます。持病に遺伝も絡むと知ったのは割と最近で、わたしがバイオ関係を一生懸命読書していた時期があるのは、分かっている分だけでもメカニズムを知りたかった、ということもあります。

他に、天気もひどかった。普通の体の人がどうか分かりませんが、病院行くと頭痛持ちの人が困っている、などと医師から聞きました。去年くらいから、今まではぼんやりしていた「地球温暖化」とは具体的にこういうこと?と思いはじめています。

そういう体調の悪さや、持病の双極性障害が年の前半くらいに2、3回軽躁に転んだこともあって、仕事はうまくは進みませんでした。もらった仕事はほぼバイオで、働きにくいと思った会社(別エントリで書いたマイナンバーのこととか。ああいうの企業がやっちゃいけないらしいですね)は複数切りました。仕事がある時は、何とか動けるときを見計らってわずかでも進むという感じで、それでもそこそこ仕事が来たのは8月くらいまででした。仕方ないのであと4ヶ月は休んだり、興味のあるものをいろいろTV録画しといて見たり(放送大学も)していました。トライアルは4本受け、明日4本目を出します。新規開拓する気力がなく、既存の登録先に履歴書送り直したり、トライアルを出してもらったりしました。2敗しまして、3本目はこないだ出したばかりです。

年末年始は特に抱えた案件なく過ごすことになりそうです。

春にセミナーのため上京して登録先とイタリア語の学校の訪問に行ったのですが、あのときもたぶん軽い躁だったなあ。それとは関係なく、新幹線が強風で6時間くらい止まったのにはげんなりしました。約束守れなかったですし。富山駅は登山に来る人も多いのに、救護室みたいなところがなくて。ちなみに東京駅には(お世話にはならなかったけど)ありました。

勉強は、イタリア語で2回、スペイン語で1回資格試験を受けましたが、特にイタリア語はレベル的になかなか大変で、スペイン語は大阪のしかも枚方が受験地で遠く、受けた後しばらくぐったりという感じでした。先に挙げた登録先に「他言語の場合資格は見てない」と言われ、もう1社にも言われ、もう大概にしておこうかと思っています。スペイン語の試験は中級くらいでスペイン政府のものでしたが、いろいろかっちりしていて参考になりました。イタリア語はだめ押しでもう1回か2回頑張ってみるつもりで、次は春です。NHK TV語学講座も気晴らしにいいです。

英検・TOEICを受けなくなって10年は経ちます。人によって色々考えはあるでしょうが、最近欧州のレベル分けを取り入れているようで、でもきっと試験官に資格試験はまだないのかな、と思ったり。今年ブログを介して問い合わせのあった翻訳会社がやたら英語資格を言っていたので遠慮した経緯があります。英文(他の言語でもですが)を文法的に正しく書くのが下手で、昨日からトライアルのためにGrammarly無料版を試しています。英訳は今後の課題ですね。

他に、放送大学は正規に取っているのは院の生物学(『現代生物科学』)だけですが、学部をBSで自主的に見ています。学生なら実は全部ネットで見られます。春からは面接授業が取りやすくなるので2本だてで行こうかと。今年は前から興味のあった宇宙・素粒子物理学系の話に触れられるイベントが複数あってうまく参加でき、そこだけは成果がありました。今のところ「趣味」ということにしておきますが、仕事で来たら嬉しいなあと思います。多分あるとしたら英訳でしょうけど。

普段、体の調子が悪くてもそこをここで長々愚痴ることはしませんが、徒歩10分のスーパーに歩いて行くのが辛いレベルでした。普段引きこもってるんだから、散歩くらいは気分が上がるし好きなはずんだけどあまり実現できませんでした。語学の勉強ももっと着々とやりたかったし、一番お留守になったのは英会話学校でした。医学・科学系の本はもちろん、普通の本もあんまり読めなかったし、翻訳関係の本もたまってしまいました。勉強会で行けなかったのもあったし、開き直って「ダメだからもう休んじゃおう」ってのが下手なのでなんだか焦ってばかり。

毎週見ている番組に『あなたの知らないイタリアへ』というのがありますが、イタリアのクリエーターを前半取材して、後半はレストランでごはん食べてるところを撮ります。最後に「お仕事との共通点とは」と聞くんですが、盛りつけなど色々なものを見て彼らは仕事のことを考えながらリラックスもしているらしく、どうやって両立するんだろう?と思います。それに翻訳を始める前、Google Mapもなかった時代のお役所のデジタル地図を描いていたことがあるのですが、うちでやるとどうもオンオフがなくなるのです。外に出られなくてもうまく切り替えられたらいいのですが。

そんな訳で、今年の年末も結局体調コントロールが課題になりそうです。

段取り悪くて徹夜で納品でした。

ヨシダヒロコです。

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Ball and stick model of a single layer of the Kevlar crystal structure.

Ben Mills and Jynto

しばらく仕事は大きい案件来てなくて、久しぶりにまとまったのが来たと思ったら、分割納品4連続?ほぼ5連続?というあまり経験したことがないものでした。2案件あって、片方は急ぎの審美歯科(技術が高度。前に訳したことありますが、普通の歯科に健診行っても保険でできることには限りがあると言われます)、もう片方は納期があまりないのにバイオ系診断キットのマニュアルまる1本でした。バイオ系で医療機器が絡んだのは初めてでした。

化学で受かったエージェントですが、後で他にもできる範囲のことを伝えたり分野をアップデートしておいたので。会社によっては追加トライアルが必要なこともあります。

課題があったので書いておきます。来年のノートがもう12月からだからそっちにも書いておきたいです。

  • 急ぎの案件で体調が整ってないとき、というか段々ビハインドになってくるとき。元々夜型で、朝納品して仮眠を取り、疲れたら仮眠(寝過ぎないようアラームかける)してましたが、最後は徹夜になってしまいました。薬ないと夜の熟睡はできないのに寝そうでした。品質が気になります。今はぐったりしてますけど、もともと少し休むつもりだったので。
  • もう1つ品質面でQAチェックの話。まだツールなど導入できてません。

QAチェックの話は、先立つものと体調が揃わなくて行けなかった翻訳祭(同時期に神岡で用もあったし)の反響が(QAチェック以外にも)すごく、某さんのネットラジオも聞いて考えてみました。自分の翻訳品質については、ベースの背景知識は仕入れたつもりになっていても、個別案件に際して下調べが十分ではないとか、QAチェックで目視で一度にいろんなことをやろうとしているとか。最低限紙に打ち出すようにはしていますけど、少数からでもチェック項目を設けて自動化できるところはしたらいいのでは?と。

実は仕事が暇な間トライアル2つ落ちまして、1つは英訳だったので仕方ないとしても、1つは英和で得意範囲のはずだったのです。スタイルガイド的な原因もあったのかもと思います。全部時間制限のあるトライアルで、うっかり調べ出すと2時間半のうち1時間弱くらい行ってしまいます。

トライアルは年内にもう2つ(非臨床)の予定です。実験パートとかレポートとか訳すのは好きなのですが、特許は文体が苦手で、ハイキャリアのHPで非臨床の文面を2年ほど前に見たときやってみたいなあと思ったのでした。その後、有機化学の手順もあると製薬会社の方が教えてくれましたし、余計やってみたい。体壊さなければもっと実験やってみたかったので、たとえが違うかも知れないが「江戸の敵を長崎で討つ」みたいな感じで、代わりに翻訳できたらなあと思っています。

「原文読んでて背景というか景色が見えれば、調べ調べ何とかなるのでは」という認識は甘かったなあと思っているところです。そういう意味では、ネットラジオやブログでのレポートは訳に立ったし再読したいです。

今気がついたのですが、バイオマニュアル本を本棚に入れたまますっかり忘れていました。