翻訳フィードバックで心が折れた話。

ヨシダヒロコです。

edf

(2021/03/30 2:19追記:今でもたまに読まれています。この話の中にはよくよく考えると「あの方はこんな的を射たアドバイスもしていたな」と考え直すようになった人もいます。当時体調が悪すぎてかなりぶちまけましたが、今でもやっぱり言い過ぎたと思っているエージェントもあります。食ってかかるとかそういうことはしていません。自分も口に気をつけようと、他の経験からも思います)

なんでわたしが翻訳できなくなったか、書く書くと言いながら時間が経ってしまいました。今年はなんと4ヶ月も休養していて、何回もどう書くか考え考え、ずっと迷っていました。

心が折れた直接の契機はトライアルのフィードバックでした。トライアルのフィードバックは経験上ない方が多いのですが、医療機器で「この翻訳では医療事故が起きる」と言われました。Bで始まるメディカル専門の会社です。これくらいやり返してもいいでしょう。友達が知って「間違えたところだけ言えばいいのにひどい」と怒ってくれ、自分の判断能力が落ちていて呆然としていたことに気づきました。もちろん、そこでポッキリ折れるまでにいろいろありました。

一般に、いくら翻訳者が語学ができてもフィードバックで直しばかりだったら落ち込みます。

わたしは30年来の精神科患者、多分15年以上の頭痛患者(緊張性・片頭痛で重め)、胃・十二指腸を壊したことは数知れず、今でも薬がないと生きていけません。これに関しては多分一生害はないですが、良性甲状腺結節(結構皆さんにもあるかも)の経過観察中でもあります。

以前英語の勉強の仕方について長々と書きましたが、本筋を通すために省いたことがあります。なるたけ死なないように死なないようにしんどいことに対処し、悪影響のあるものは断ち切り穏やかに過ごせるように努力してきたこと。

エージェントは何も知らなかったのでしょうけど、こんなバリバリの患者に対し、「医療事故の可能性」はショック過ぎました。言われなくてもよーく知ってますし。

それに、アカハラ、モラハラ(バイト先など)、DVなど、しばしば言ってる方は気づかない言葉の暴力性に悩んできたわたしに、翻訳業界でもさまざまな問題が起こりました。何回か書いているように、翻訳に関わる人は必ず言葉に繊細な訳ではありません。他の経験からも言えます。

フィードバックに関しては、数年前に専属として雇われたある翻訳会社で、真っ赤になって返ってくる原稿の何をどうしていいのか分かりませんでした。社長さんは忙しくてほぼ答えてくれないので参り、主治医に心境の経過を電話報告し続けました。半年後「消えたい」と言ったところで辞めることを薦められました。ちなみに、他の登録者も大なり小なり悩んではいたようです。

その次に割と簡単に登録になった会社では、例えば日本語教師歴がある人から「申し送り」は違う、「コメント」だと言われ、ずいぶん育ててもらいましたがものの言い方にグサッとくるところがあり(フレンドリーな人でもあったので混乱)契約解除しました。

わたしも特に化学((M)SDSが多い)などのチェック仕事してて、翻訳者が全く化学を知らないことに気づいたりしたときはきついコメント入れてたかもしれないな、と振り返っています。この4ヶ月間返す返す。

今後どうするかいろいろ考えてますけど、もし場所を変えてもブログは続けます。

さっき仲良くさせてもらっている同業者さんに「やめてもいい、まずは生きること」と励ましてもらいました。それに関しては、まだ休みが足りないようです。

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