ヨシダヒロコです。
北陸の寒い夜。フェレットたちはおニューの足温器が気に入り、膝掛け毛布もあるので2匹とも入り込んでぬくぬく寝ています。人工的でない暖かさがわたしのつま先にも伝わってきます。これだけなら微笑ましい光景ですが、実はこれがいつまで続くか分かりません。
16日のことなので2週間ほど前になりますが、この茶色の子、ミントは「多臓器不全になりかかっている」という診断を受けました。スキャンした画像を出すのはなんなので、pdfにしますから飼い主さんなどは参考にして欲しいです(pdfです。Mint_labtest_0001)。2012年真夏に拾われたフェレットでおよそ6才、腸閉塞で4才の時に危うく死にかけましたが一命を取り留め、6才時の触診(8月)でも問題はありませんでした。
ただ、本当のところは血液検査と、副腎疾患(フェレットに多い)などの場合はエコーもかけないと分かりません。高齢なので検診の予定はしていましたが今年は本当に入金が少なく、やっと検査できたと思ったら12月になっていました。その間、たしか11月くらいから痩せ細っていったので心配でした。
うちの獣医さんでは複数獣医さんがいますが、院長・副院長先生だけがフェレットを診ることができ、結果を聞くときおふたり揃っている時点で「悪い知らせだな」と思いました。
体重はベスト時から200g以上減って、1000gを切っていました。小動物では大事です。病状は
- 腎不全。嚢胞が複数あり、多嚢胞性というらしいですが、こういう場合腎不全になりやすいと。専門書を見せながら教えてくれました。腎臓が働いていないのでおしっこを作れず、多尿になると。よく水を飲ませてあげてくださいと。数値も振り切れてる感じです。腎機能が悪いのでひどい貧血です。
- 肝臓。エコーだと”Mass.”と書いてありましたが周りの組織と違うかたまりがあり、これは良性か悪性か分からないが腫瘍だろうと。多嚢胞でもあるそうです。
- 血糖値が低いので(検査前絶食させるのを忘れたにもかかわらず)インスリノーマ(膵がん)かもしれないそうです。
そんな訳で、またひどい値の検査値を見て、どこから何をすればいいか分からなくなりました。その場では大きく取り乱してはいなかったと思います。腎不全を少しでもよくするために、電解質の皮下点滴(20mlくらい?点滴というかほぼ注射です)をその場でしてもらい、なるたけ通うことになりました。1回が2000円と消費税なので、今は何かお金を使う場面が来るたびに、いろんなものが2000円の点滴に換算されています。
その日夜になって(わたしはわりと重い精神の病を薬でなんとかなだめているので)色々思うことがあり精神科専門の救急にかけて話を聞いてもらったのですが、ペットは口をきかないし苦しみを言葉にできないし、飼い主がしてやれることは限られています。もっと早く検査すべきだったとの後悔は、診察室で口にしていました。結局は苦しんで死ぬのだから、何をしても後悔しますし、何匹飼っても慣れません。看護師さんと色々話して、本当は自分はすごく動揺していたのを抑圧していたことをやっと知りました。
今でもこの子がいなくなるという実感が湧きません。2回目の点滴では「治ることはないけど、QOLをよくすることはできる」みたいに言われました。
クリスマスにはこれが最後かもしれないから、いつもあげているレンチン鶏むねではなくてわたしのを分けてあげようと親に買ってきてもらいました。2匹ともに異様に受けてしまって、あとで温かい肉にケモノとして反応したのではと知るのですが、そんなに喜ぶならともう1回買ってきてもらいました。1回目は肉をお宝と思ったのか隠して、あとでミントがほとんど食べ、後で隠したところに行ってまだ「ないの?ないの?」みたいになっていました。今では鶏むねはぬるいくらいにチンしてあげています。もともと奪い合って食べているのですがさらに激しくなったような。
ミントは食欲はまだあるし、固形食も食べます。でも弱ってはいるし、こういう小動物は悪くなると本当に早いので、診断後しばらくしてから療法食というか流動食をあげてます。元気いっぱいのりりも横から食べますがまあいいです。獣医さんと相談の上、猫ミルク(パックで猫用に加工してあり、その他特別な食べ物より安い)にふやかしごはんをまぜたものか、免疫サポートにすることにしました。こういうのも人肌にするといいらしいです。ちなみにアイソカルは人間用なので、そしてヤギ(ゴート)ミルクは草食動物用なので、獣医さんは「うーん……」ということでした。
他に、前から甘えてくるような気がしていたのですが、獣医さん曰く人恋しかったのではないかと。今も、りりもそうですけどわたしがケージの横を通ったとか朝起きてきたときなどに素早く反応します。先月上京していたときも母にさんざん甘えたらしいです。
今夜は何かミントの足元がおぼつかないし、前からたまに苦しそうな息をするのを先生に見せるために昨夜動画を撮りました。さっき危なっかしいのでケージに帰したけど、足元ふらついてるのも撮った方が良いかも。できれば午前中なるたけ早く病院に行った方が良いかも(病院は30日午前まで)。
フェレットはわんこのところで待つのですが、毎回犬の飼い主さんに捕まってこの動物はなに?と1回の通院で最高3人くらいに質問攻めに遭うのです。犬も吠えますし(吠えられるのはわたしはあまり気にしません。こっちに興味持ってるだけかもしれないので)。この状況で質問はさすがにやめて欲しく、車の中で待つことにしました。ブザーを貸してもらえます。犬なんかも吠えてしまうので車の中で待っている人がいるそうです。
体重も1日2回測ってて、ここのところ良い感じではあるのですが。キッチンはかり(2017/12/29 13:30追記:平らで小さなはかりで、フェレット専用です)の上に靴箱を置いて0gにし、バイトで釣られたフェレットが一生懸命なめていると、揺れていた数値が安定してきます。前回の3回目の点滴で、流動食のおかげか治療のおかげか、体重が1000gを超えました。抱いた感じが少し太った気がします。でもまだ油断できません。
わたしは多少事態が実感できているけど、何も知らないりりは本当に可哀想。お兄ちゃんが大好きなのになあ。金沢市神明宮のペットお守りがうちにありますが、少しでも御利益があることを祈ります。