種村 有菜,ヤマザキ マリ 秋田書店 2013-12-16
もともとブラック・ジャックは広島にいたときに薦められたのですが、あそこでロクなことがなかったので、本やマンガのせいではないのにBJに限らず思い出したくない本やマンガがありました。段々傷が癒えてきて、BJ他のマンガはあえて古本で少しずつ揃えようと思っていたら、何年か前近くの古本屋が潰れました。
たまたま初夏から秋にかけて人間関係で疲れることが多く、ある医療関係者に「台風が何個も通ったようなもんやったんやね」と言われるくらいだったので、先月ネットのブックオフで他のマンガと探していたら見つかったのがこれです。
読むまでは期待していなかったんですが良かった。ピノコはけなげなところがあるかと思うと嫉妬したりぷーっとむくれたり、それがいちいち同性から見ても可愛くて目が離せない子です。BJとすれ違いがあっても話の終わりには大体仲直りしているし。
この1冊ではいろんな漫画家さんがトリビュート作品を書いていて、実際には18才(19才と書いている人もいる)のピノコがもし体も大人になったら的な話が多かったかな。名前は書いてないけどiPS細胞まで出てきます。ドクター・キリコもなにやらいい人の役で出てきます(このドクターに信念があってああいうことをしてるのは知ってますが)。2pしかないヤマザキマリさんの作品が一番気に入りました。
あとこの作品、2回も宝塚で上演されていたことをこれを読んで初めて知りました。
BJ本編もコンプリートしようと思っていますけどまだ入手したのは半分ほど。このマンガの中にも漫画家さん達が好きな作品を語るページがあるのですが、わたしは昔の恋人との話『めぐり会い』もいいですが、『六等星』の最後の方かな(今手元になくてちゃんと覚えてない)。六等星は人間の目で見える一番暗い星と聞いたことがあります。目立たなくてもちゃんと光っているような人になりたいですね。
余談ですが、解剖学の勉強にはBJを読むといいとお医者さんがツイートしていたような。影響されて医師になった方も多そうだなと思います。
こんな本もあって中身が気になりますが、実際は20編しか掲載されていないそうです。
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