『洗礼ダイアリー』――あちこちにぶつかりながら懸命に生きる詩人の姿。

ヨシダヒロコです。

去年の秋口、文月悠光(2017/06/06読み訂正:読みはふずきふづき ゆみ、だそうです)さんのコラムで女性詩人についてのもの複数が話題になっていたころにそれを読んで、わたしも「男らしさ、女らしさ」とか必要ないと思っている人間なので共感しました。「詩人」とかなんとかレッテルを貼られる馬鹿馬鹿しさも分かるし。そのころ前からnoteで連載していたらしいエッセイ集が出たのですぐに買ったのです。しかし去年は本当に体調が悪く、読めたのはつい最近です。女性詩人関係のエッセイ1編を所収。

詩集にも興味があるので(昨年9月には買おうにも売り切れてた)おいおい買います。ネットでご自身が公開していますが、「中原中也賞最年少受賞」の名に恥じない作品が読めます。最新刊を本屋で見かけたら、ページがうすいピンクで素敵でした。すいませんこれからおいおい買って感想書きます。

ただ、このエッセイは詩集の大人びたところとは違って、「実際はわたしイケてないですよ」とかなり赤裸々に書いたエッセイ集です。新聞でのインタビューでは「嘘がつけなくて」だそうです。

例えば学生の頃女子の間での身の処し方とか。わたしはグループ行動がめんどくさくなって、友達がいたこともありましたがよく1人で動いてました。言い寄ってきた男性に慎重になっていたら掌返された話とか(まあこれは男性にとって図星だったのでは)恋愛でもトホホだったり、文章は綺麗でつるっと読めるんだけど、痛いと言えば痛い、覚えがあるといえば結構ある。

わたしにとっては40過ぎても痛い人生まだ続いているようなものなので、「いやー人ごとではないわ」という感じでした。20代の頃にうつがひどく、院生としてもダメダメで、山手線の中で涙が止まらなくなったことがありました。普段は1人の時でもおよそ5分で泣き止むのに。日記も詩も書いていましたが、一定の時間後何もかも全部捨てたくなる(そして実際捨てる)のですが、このブログは表向きのことも多いけど一応12年分残っています。

他に、感想ツイートにカップルアプリについて突っ込んでいる人を見かけましたが、やったことはないけどわたしも存在は知っています。カップルのTwitter共同アカウントと同じく、止めるときのことを最初に話しておいた方が良さそう。

「1人で立てるようにならないとダメですよ。恋人と別れるたびに、頼れる人を探すんですか?そんなの嫌じゃないですか?」と年下の友達に言われてはっとしたとのことだけど、わたしの場合は「お前が言うな」みたいな人に言われた記憶があって、結局今では当たり前のことになっています。大体がかなりの男性不信(友達除く)なので、1人の方が楽な部分もある。まあ、そのうち何とかなるかなあ。

そんな訳で、昔のことや今のことも思い出しながら、楽しい読書の時間でした。

これが出た後に、(2017/06/06訂正:お姉さんと間違えました)『ジェーン・エア』『嵐が丘』のエミリー・ブロンテは実際に恋人がいた記録がないと習いました。帯が雨宮さんです。ツイート読んでて詩作とは地味で孤独なものなんだなあ、と思いました。

書誌情報は既に知っていましたが、翻訳関係のFBページで紹介されていました。辞書と言えば翻訳者の好物でもあるので、気になりますね(多分、読んでいるであろう同業者の方も)。

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