和む本(2)―パンクで楽しい短歌本『ビットとデシベル』。

ヨシダヒロコです。

夕べ(いろいろあってほぼ朝)まで食物やサプリ関係のお仕事してました。3月はヒマ目で、そのせいか沢山本を買いました。

ビットとデシベル (現代歌人シリーズ)

フラワーしげる

書肆侃侃房

2015-07-07

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

この本はフラワーしげること西﨑憲さんの短歌集ですが、去年出た頃から気になっていました。短歌は俳句より好きですが(あんまり短いと書くのが難しそうで……)古典作品に出てきた男女のやり取りが趣きあると思ったくらいで、現代のものは読んでません。詩歌では詩が一番好きですし、ここにも少しエントリあります。

この本は、ツイートから流れてくるお気に入り作品を見ると、何だか短歌じゃないみたいで。いい意味でなんですが。実際買ってみると、西崎さんはご本人も長年同業者だし翻訳書も読んでるしそこそこ存じ上げているつもりだったですが、全然知らないどこかワイルドな、どっか抜けた「おれ」がいて。夜中に歌集読んで爆笑していました。ご本人を知らなくても何か可笑しいと思います。フラワーしげるってまず何よ?と思います(たしか著者は「なんでそうなったか覚えてない」とツイートしてた覚えが)。脱力することこの上ないです。

もう五七五とかなくて、短い詩のようなんですが多分短歌と言えば短歌なんだろうと。

実験的という意見もあるでしょうけど、わたしが以前ギリギリで単位取れなくて次こそはと思っているこのアメリカ現代詩とか、いろんなことしてますよー。

Modern & Contemporary American Poetry (愛称ModPo)

10ほど気に入ったのを挙げます。
*****

明日の午後このカフェで事故が起こりますと書いた紙を置いて出る
犯罪ではないと思いながら

まず謝らなくてはむかしの恋人に会ったらすまない禿げてしまった

2040年の夏休みぼくらは懐かしいグーグルで祝祭を呼びだした

おれをみろおれをわらえすっきりしろおれはレスラーだ技はあまり知らない

夜の回送列車ゆっくりと過ぎひとりで乗っている死んだ父

元気でいてという願いはぼくのわがままで 積乱雲の切手はる

遠景になればきっとさびしくはないはず おれは早く遠景になれ

比喩でなくおれのあそこは小物でしかし普段はあまり差しつかえなく

じゃあ、成功した友人を憎んで失脚させたいと思ったことのある人は
用紙に○をしてください

ここから先の歌はくだらないので読む必要はない

******

これをどう形容するかと考えていましたが、「パンク」というのが一番かと。わたしはパンク全盛の頃のパンクをそんなに聴いておらず、今頃グリーン・デイとか聴いていますが、その精神は多少は分かっているつもりです。ご本人も「みんな考えすぎなんだから、この本でも読んで気を抜いたらいい」という意味のことをTwitterの会話でおっしゃってました。そろそろ残部が少ないそうなので、欲しかった人、興味持たれた方はお早めに。

写真集が多くなりそうですけど、ぼんやり眺められる本を見つけたらまた続きを書きます。

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