医薬翻訳者もマンガ『コウノドリ』読みましょう。

ヨシダヒロコです。

先月のことですが、あるエージェントから精神科CIOMS(副作用報告)のお仕事を頂きました。思いがけないことで、ちょっと無理して受けたのですが、エージェント所定の登録フォームに記載したか覚えてはいません。ただ、日頃からやりたいと言っていた受診科の1つで、自分がかかっているので「希望は書いておくものだ」と思いました。ただ当事者なら誰でも有利かというと、ある程度病状コントロールができないと、この分野を当事者が訳した場合余計なことを思い出すかもです。

それで、ドラマ『コウノドリ』は全部録画して、放送終わってからしばらくして原作を買い始めました。日曜日に読んだ分で9巻までになります(現在コミックスは12巻まで)。妊娠・出産経験なし、婦人科のチェックアップはなにもなくても年1回ほどですが、処方薬で生理が止まって困った程度です。なので、身内の経験しか知識がなくて。

実は最初に書いた仕事の中に、妊娠第何週がという言葉が出てきてちょっとググったのです。その時は6巻ぐらいまでしか読んでませんでしたが、後の方に予定日とは何か?ということが繰り返し書いてありました。わたしにはたまたま身内で大幅に遅れた例(2週間なので帝王切開だったかと)がありましたので、遅れることもあるもんだとは知っていたのですが、狙ったように産まれてくるものだと思っている男性もいるかもしれません。

考えてみればこのマンガもモーニングの連載で、読んでいるのはどっちかいうと男性が多いのかも。男性向け漫画誌でこういう連載をするのはすごいですね。サクラのモデルの先生は最近こんな本も出してます。本当にミュージシャンでもあります。この本も読みたいウェイティングリストに入ってます。見出しが関西弁だし語り口が面白そうなんですよね。

嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本 (講談社+α新書)

荻田 和秀

講談社

2015-10-21

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

見出し

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062729130

モーニングの『コウノドリ』サイト。絵の感じとか見られます。

http://morning.moae.jp/lineup/147

マンガでは悲しい話も結構多いのに次の1巻が読みたくなるのは、特に先生方やスタッフが皆熱心なのと、妊婦さんなどにも嫌な人があまりいないのと、医学的なところは台詞が説明的なのはしょうがないとして(実際のお医者さんもそうですし。婦人科にはそんなに行きませんが)、登場人物の心理描写が丁寧なのがいいのかなあ、と。心に残ったのはNICUの話です。未熟児って大変だなあ、それを医師監督の上とは言えドラマに出したのもびっくりでした。ドラマにもあった気がしますが、遺伝子異常などで余命がない赤ちゃんをその現実を受け入られない親御さんが段々受け入れて、沐浴させてあげたりしながら「かわいい」といったりするシーンはぐっときました。

わたしが産科に興味を持ったのは、10年ほど前に医療ミスとかいわれ、自分の知る限り2県ほど産科医療が壊滅的な打撃を受けたためです。このマンガ読んでると再確認できるのですが、医師がベストを尽くしてもどうしようもないことがたくさんあるのに。

萩田先生も上記の本の前書きで書かれてますが、「いきなりイクメンとか言われて戸惑っている」男性も多いだろうし、大体子供が宝なら、その子らを助ける産科医、新生児科医、小児科医などはやはり宝でしょう。前に聞いた話だとなり手少ないようですが。こういう漫画が書かれたことで、「とても大変な仕事をしている」ことがもっと知られて欲しいし、とくに医薬翻訳者さんにはもっと知って欲しいです。本当にいろんなケースが出てきてますから。

(2016/03/15 8:45追記:もともとこのマンガを知ってに興味を持ったのは、Twitter医師たちが褒めていたからです。実際、産科でネット上で問題になっているようなことがよく取り上げられていて、特に助産院で自然なお産をするか?のまとめ方が見事でした)

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