イスパニカ「映画に学ぶスペイン語」2015年第2期最終回『靴に恋して』(2015/09/03)。

ヨシダヒロコです。

講義から1ヶ月経ってしまいましたが、これで終わりです。
普通に映画を観ても分からないことが学べるので楽しかったです。

今回は、ネットにあった(?)脚本をハンドアウトとして使いました。

靴に恋して [DVD]

エイベックス・トラックス
2005-05-25

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

(2015/10/06:トレイラー付け忘れたので追加)

わたしはこの邦題と、ぱっと見た原題の字面から原題は”Pierdas”(靴、と思ったら靴はzapatosだった)と思っていたのです。”Piedras”(石)でした。英題は”Stones”なのですよね。主要人物の中にマリカルメンという役どころがあって、割と最近マリカルメンという名の新しい担当者から(会社はイギリス。出身は聞いてないけど姓もスペイン語)短い仕事をもらって、本当にある名前なんだ!と。映画を教えてあげました。その時に検索していて、わたしの勘違いに気がつきました。

この映画をアルモドバル的とかよくある群像劇とかで片付ける評があって、わたしは群像劇はあまり沢山観てないせいか、筋や人間関係が複雑で2回半見たけど、まだ見直してもいいなと思う程度には気に入りました。見直すとまだ何か出てきそうな気がします。

レイレ(23)・・・靴屋の店員。クラブで踊るのが好き。ドラッグやってて、夢は靴デザイナーだった。クンと5年同棲していた。
アデラ(49)・・・売春宿のマダム。過激な題名の本を出すのが夢。知的障害の娘・アニータを持つシングルマザー。客としてきたレオナルドに口説かれる。
マリカルメン(43)・・・タクシードライバー。亡くなった夫からタクシーを譲り受け、これもシングルマザー。亡夫の子であるビクトルはまだ小さく、ダニエラは麻薬にどっぷりだし情緒不安定。
アニータ(28)・・・知的障害があり、散歩などのためにアデラが看護師のホアキンを雇ってくれるが、親切にされて恋してしまう。犬の散歩が日課で、飛行機が大好き。
イサベル(45)・・・裕福な夫を持つが、家庭は冷え切っていて、自分は情事を楽しむどこか空虚な女性。靴を集めるのが大好き。友達思いではある。

この5人+周辺人物が覚えきれなくて、DVD1時間見たところで止めて、最初から見直したらもう少し頭に入りました。その上で授業を受けたのですが、脚本って面白いです。
脚本は現場でかなりはしょったり、もともと未完成だったりいろいろ事情があります。今回の脚本は監督でもあるラモン・サラサール(出演もしている)です。
例えばイサベルは怪しい「脚の医者」にかかるのですが(何かセクシュアルな感じがする)、その医者との会話の中で、医者が靴のブランドを当てるのです。そこ、脚本では「クリスチャン・ディオールの新作でしょう?」みたいに言っているのですが、映画では別のブランドに変わっていて、きっとブランドの許可が下りなかったんでしょうと。そのすぐ後で、医者が「好きなワインは?」と聞くシーンがあるんですが、脚本は「なんでも好きなのを(El que sea)」と適当なことが書いてあり、イサベル役のアンヘラ・モリーナは自分の好きなワインを答えたんだろうとか。脚本にはト書きもあり、好きな映画のを探してみると面白いよと。

演劇については『ガラスの仮面』程度の知識しかないのですが、脚本は言いやすく変える程度のことかと思っていました。

英語だったら脚本を買ったことあります。『フォー・ウェディング(Four weddings and a funeral)』で、本文は結局読まなかったのですが、巻末のメールのやり取りを覚えています。題名を付けるのに沢山候補を並べて、メールの本文が一言、”Help.”だったり。

柳原先生は長めにレジュメを準備してきて、真面目に説明するため未消化なものが余ってしまうのですが、イサベルがよかったと。それもあってDVD見直したのですが、男性から見て何とかしてあげたくなる大人の女性、なのかもしれません。イサベルの友達がDV受けてて、それを必死にかばうところは優しい役どころでした。

わたしが「いいなー」と思ったのは若いですがレイレで、彼と2人のバカンスを予約してきて部屋に帰ってくると、なんか様子がおかしいのです。色々やり取りがあった後、恋人クンはレイレを振り払ってアパートを飛び出し、レイレは地下鉄のホームや車内でなんとか引き留めようとします。それでも行ってしまうのですが、そのシーンが特に好きでした。
レイレのお立ち台で踊る姿はとても優雅です。でもやけになってドラッグを決めているので、ある日幻覚を見て転げ落ち、救急の世話になります。そこまで面倒を見るのは、ゲイで同僚でもあるハビエル。クンには後日荷物の片付けしているところで会い、別れの理由を告げられます。きれいにデザイン画を描いたスケッチブックを見せられ、「これが君の夢だった」と。クンもアート系の仕事しているようですが、最初はまるでドラッグの売人のような描かれ方でした。

レイレ役はナイワ・ニムリ。歌手でもあるようで、しゃべっている声も好きだけど歌う声もいいですね。ペネロペが主役を演じた『バニラ・スカイ』(こっちは未見)がもともと『オープン・ユア・アイズ(Abre los Ojos)』というスペイン映画だったのですが、これに出てたそうです。見たけど知らなかった。しつこい女の役で、『バニラ・スカイ』ではキャメロン・ディアスが演じたそうですが、主演はどっちもペネロペです。他にも『ルート・アイリッシュ』に出演。イビサ島なんて出てきたっけ?

ナイワ・ニムリはヨルダン人の血が混じっているためか、エキゾチックな顔立ちをしていて、目がチャームポイントだと思います。
オフィシャルHP はスペイン語のみですが、トップページの下の方にアルバム1枚分あります。
http://najwa.info/

歌は例えばこんなの。タイトルの直訳は『動物のように』。

詳しいストーリーはここにあって、わたしも「あっ!」と思ったところがありますが、見た人でもっと知りたい方はどうぞ。ネタバレありとなしが選べます。ただ、俳優さんの表記など致命的なところで間違いが。
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画レヴュー 靴に恋して (2002)

ちなみにダニエラ役のロラ・ドゥエニャスは『ボルベール』にもメイン女優として出演してます。

今回はスペインの、アルモドバルとその影響が強い作品が多かったので「何だかエピソードが色々ある」的な映画が多かったのですが、次は何が来るか楽しみです。イスパニカはDELEが終わったらしばらく通信で文法を頑張ろうと思います。

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