みんな読んだ方が良い、『知ろうとすること』&”We Want To Know”-English Version Kindle Out!(2015/07/26)。

ヨシダヒロコです。

Twitterなどの科学系の皆さんを中心にお薦めされていた本をようやく読みました。

知ろうとすること。 (新潮文庫)

早野 龍五

新潮社

2014-09-27

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

発売当時から「買おう」と思いつつ、買ったのが冬。それから積ん読になってました。

フジロックに富山から片道4時間ほどかけて鈍行で行ったのですが、行きの間に読み終わりました。対談形式なので文章も読みやすいし、難しい内容ではないからです。ページ数も少なく、さらっと読めますが、内容は軽いものではありません。よくこの値段で、と感心しました。

東日本大震災からもう4年以上、その間に放射線について勉強した人はいたけど、正直まだ分からない人も多いのではないでしょうか。この本では、「福島ではこんな試みがありますよ」ということを、最初はなりゆきで関わることになった物理学者の早野先生と、そのツイートをウォッチしていた糸井重里さんの、内容はあるし深いんだけど、ぐいぐい引っ張って行かれるような対談で書かれています。

ちなみに、化学式や原子など難しそうなものは一切出てこず、文章だけで分からせようとしてくれます。福島の方もまだいろいろあるでしょうから読んで頂きたいとともに、それ以外の都道府県の方が少しでも正しい理解をする助けになる本と思います。

例えば、こんなことが書いてあります。

糸井重里さんが言っているのは、

「デマや差別に対しては、当事者ではない第三者が分かっていることを伝えて、当たり前に『大丈夫だ』といったり、科学者などではない『弱い力』が大事。データがあっても、それを信じるかという心の問題は難しい」。

心の問題は全く難しく、後で出す菊池先生がよくツイートで「理解することと納得することは別」と書いていて、早野先生も「ベイビースキャン(赤ちゃんや小さな子供用のホールボディーカウンター)はお母さん方に納得してもらうためだけに作った」と。

P107で早野先生は、

「先ほども言いましたように、やっぱり放射線に関しては『量』の問題を踏まえなくてはいけない、放射線は、健康に関して無害なわけではない。ただ、デマとか間違った情報というのは、福島ではありえないような高い線量のケースを引き合いに出していて、それをあたかも福島で起こるかのように言ってるんです。それは2011年の早い段階では、仕方がないケースもあったかもしれない。ショッキングな警告としての役目はあったのかもしれない。それは、ぼくは否定しません。
だけれども、ここまでの時間が過ぎて、これだけのデータが出そろって、線量の低さも非常に明確に分かってきた。この今の段階で、そういう話をするのは、ありえないし、あってはならないと思う」

とおっしゃっています。全くその通りで、今でもこういう煽り方している人いますよね。

この本は、今日英訳されてKindleで売られていることを知りました。外国の方に是非薦めてみてくださいませ。3日前の発売で、ただ今プライム会員は0円です。

We Want To Know: A conversation about radiation and its effects in the aftermath of Japan’s worst nuclear accident (English Edition)

Ryugo Hayano

Tokyo Itoi Shigesato Office

2015-07-23

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

この本は入門なので、ベクトルとかシーベルトとか知りたくなった方はこちらをどうぞ。

いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話 (単行本)

菊池 誠

筑摩書房

2014-03-15

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

わたしのレビューはこちらです。

「いちから聞きたい放射能のほんとう いま知っておきたい22の話」の簡潔なレビュー。

それ以上の難しい本は、候補はあるのですがまだ読めてません。余裕できたらまたご紹介します。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中