ヨシダヒロコです。
この項、ずいぶんアップが遅れました。
この文学館は、特に煉瓦造りの雰囲気が大好きで何回も行っています。月1の通院先にも近いので。
色々なものがマンガになっていますが、なんと「文学者のマンガ」ってのは初めてでした。月刊アフタヌーンが何冊も文学館の展示に置かれ、その横には犀星の「叙情小曲集」の年代物が並んでいたり。読みたいと思いながらも、先月本代が自爆したのでまだマンガのチェックできてないのですが、文学者たちを多少改変し、現代に置き換えて例えば朔太郎が「朔」というキャラになっているようですね。
作者のブログ。 月吠ノート
パンフレットです。拡大できます。残念ながら9/30で終わっていますが。
もう閉館間際で時間がなかったので、本当に駆け足で見ました。
広津里香展は正直期待していなかったのですが、いい意味で裏切られました。金沢出身の多感な女の子が不治の病である再生不良性貧血になり(今でもなかなか治らないのでは?)、若くして亡くなるのですが、現代詩をあまり読まないわたしにも非常に訴えかけるものがありました。
彼女を記念して賞ができているそうで、上位受賞者の作品のパネルになったのを読みました。確かに高校生としては上出来なのですが、広津氏にはぜんぜん敵ってないなあ、と。詩を書かなくなってから長いこと経ちました。何か書いていた方が本当はいいんでしょうね。
ブログ「本の夢 夢の豆本」より「2012-09-28 広津里香『死が美しいなんてだれが言った』と『蝶の町』」
このブログから「死が美しいなんて誰が言った」からだと思うのですが、「私はいやだ」を引用します。
私はいやだ
切り取って
花瓶にさしても
バラはひらく
私はいやだ
花瓶のなかで
花開くのは
つかまえて
檻に入れても
豹は生きる
私はいやだ
金網のなかで
呼吸するのは
(2014/11/13 13:56追記、文学館では今後、島田清次郎展を予定しているそうです。Twitterを貼っておきます。「中二病」が分からない方はGoogle先生に聞いてみてください)
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