ヨシダヒロコです。
確か通訳翻訳ジャーナルにも載っていたと思うのですが、関西の有志が立ち上げたグループで、4人の代表者がおり、代表者と面識のない人は入れないFacebookのクローズド・グループです。SKITはSociety of Kansai Innovative Translatorsの略で、定期的に勉強会を開いています。
わたしはたまにこういう勉強会で関西に行くので、(たしかきっかけは同じくFBグループの「十人十色」だったと思います)そこでできたつてで入れて頂きました。メンバーは関西・中国・関東中心で、北陸方面はわたししかいないようです。
今回の勉強会は天王寺で、20日の午後から公的施設で開かれ、片付けて、近所のあべのハルカスで焼肉、その後お茶という段取りでした。勉強会の定員は24人、焼肉は定員はなかったようですが14人参加、その半分強がお茶に行きました。
この日、8時過ぎの富山駅行き鈍行に乗るべく7時前に起きたら、タブレットに「大雨警報が出た」との表示が残っていました。しかも珍しいことなのですが、雨のため鈍行だけでなく特急まで遅れました。今日現在、こちらはまだ梅雨明けしていません。最初10分くらい遅れだったのが、どんどん後ろに倒れていって(前を走っている特急も遅れてて、そのせいだったようです)新大阪に着いた時には30分遅れとなっていました。なので、天王寺までは御堂筋線1本でしたが、それくらい遅刻となりました。
この日のお話は3つ。
井口耕二さん「翻訳業界と 翻訳者の将来についてのお話」
Terrysaitoさん「翻訳のポカミス対策 ~WildLightの活用~」
藤田順弘さん「わたしの腰痛予防法 -末永く翻訳を続けるために-」
その1、井口さんのお話は、JTFの翻訳白書の解析です。最初から聞けなかったので良くは分かりませんが、白書を見られた人はお分かりの通り、単価の最頻値はどの辺り(10円前後)、例えば年収1000万円(区切りとしての数字だそうです)稼ぐ人はどれくらい月に働いているか(過労死しそうな人も多い)、そうでない翻訳者は月にどれくらい働いているか、単価の高い翻訳の分野は、などなど3Dのグラフにして見せて頂きました。この話は、Terrysaitoさんのブログによると、11月末のJTF翻訳祭にてまた発表されるそうです。この白書はサンプルが400名と多いので、参考になると思います。井口さんご本人もブログ記事にされています。http://buckeye.way-nifty.com/translator/2014/06/jtf-8c12.html
その2、WildLightはWordマクロで、「ポカミス」(例えば「ユーザー」と「ユーザ」の違い、化学式の下付付け忘れなど)を発見するために作られました。ミスを発見して色を付けたりできます。こちらからダウンロードできます。http://wordwildlight.wordpress.com/ 以前、これと似たようなことをプログラミングの知識がある方がPerlで書いて、チェックした出力結果を見たことあります。今回のセミナーでは皆の希望によりデモ中心だったので、プログラムの中身も見えましたが、去年セミナーを受けた新田さんのWordマクロなどと比較すると、自分の好きなようにカスタマイズしやすい(プログラムの部分が少ないので)という印象を受けました。Trados中心の人でも使えるらしいので導入したいのですが、現在HDDを入れ替えるため準備中で、まずはノートに入れてみようと思います。
その3、藤田さんのお話は、2009年だったかのProject TokyoでYuno Dinnieさん(杉本優さん)が話された”When translation becomes a pain”(だったかな?)というプレゼンと少し似た傾向の話でした。健康管理の話です。藤田さん自身、フリーになったすぐに安い椅子で働きまくって体を壊したそうで、一般にフリーは無理をせずに働くというのはなかなか難しいです。話の中身としては、腰痛対策のストレッチ、体を冷やさないこと、レカロシートのことなど。最後のは知らなかったのですが、車のシートから作る椅子だそうです。お薦めのお店はトレジャーチェアさんだそう。中古をヤフオクなどで落として脚を付けると6~10万で済む(新品は15~28万する)のだそうで。体格の小さい女性はトヨタなどの国産車のシートがお薦めだそうです。わたしは上半身に疲れが集中して、腰痛はほとんど経験が無いのですが、椅子買ったばかりなので次に椅子を買う時は覚えておきます。
さて、セミナーが終わって、焼肉。幹事さん曰く、「あべのハルカス行ったことないし冒険だった」そうですが、楽しかったです。皆で肉をつつくという機会が普段ほとんどないので。この日は連休だったので、予約のない人はずっと待ってたみたいです。
あべのハルカス。おニューのNexus7で撮ってます。
このお店。飲み放題付けても6000円でお腹いっぱいでした。わたしはお酒を冬にやめたため、ジャスミンティーを気に入って飲んでました。
これは甘いもの大好きな某氏が例のごとくスイーツを沢山注文してるところ。井口さんに新刊のサインをして頂きました。なかなか個性的なサインなので、多分照れながらなさると思うのですが、見たい方は本とサインペン買ってゆったりサインできる時にお願いしてみてください。
そんな訳で、散々喋って(主に雑談+少々翻訳の話も)、ホテルに着いたら夜の11時でした。
翌日は実はチェックアウトギリギリまで疲れ気味でぼーっとしていたので、予定通り京都には行ったのですが、帰りのバスをもう少しのところで逃しました。韓国人のカップルにホームで京都行きの電車を聞かれ、英語でゆっくり答えたのですが、そういえば以前東京でも韓国人らしい人に道を聞かれたことがあります。なんだかんだ言っても訪れてくれる人はくれるのだなあと。
目的地はここ。鳩居堂で、ライラックのお香(香りが良ければ別エントリで書きます)とカードなどを買いました。北欧のまだ会ったことない文通友達におめでたいことがあったので。三条でしたが、近くになにげに本能寺があってびっくり。
提灯あったし、何かお祭りでもやっていたのでしょうか?この日の京都は暑かったそうですが、JRの0番ホームはひんやりした風が吹いていて、自由席で途中まで立って帰りました。結局バスで帰るより早く着きましたが、2重の出費は痛かったです。
サインを頂いた、井口さんの最新刊訳書のその前の本だそうです。積ん読溜まってるんですが、レイアウトが読みやすそうなので順番に読ませて頂きます。
![]() |
ぼくがジョブズに教えたこと――「才能」が集まる会社をつくる51条ノーラン・ブッシュネル飛鳥新社
2014-05-01 |