ヨシダヒロコです。
「謎解き超科学」のレビューでちらっと書いていた、大阪大学の物理の先生(正確にはサイバーメディアセンターの所属)である菊池誠教授、ZABADAKのミュージシャン小峰公子さんとの会話調で話が進み、あと挿絵を漫画家のおかざき真里さんが描いた、分かりやすい放射線の本ができました。Amazonに書影が出たので大きく載せておきます。
わたしは、菊池先生が「草稿を誰か見て欲しい」とTwitterでおっしゃっていたときに手を上げて読ませて頂きました。正直、わたしは物理が苦手です。物理でも化学寄りのものはそんなに苦手でもないですが、原子核物理(化学にも出てきますけど)で分かるのは本当に基本だけで、ちょっと外れると分からなくなります。
震災からもうすぐ3年です。正直、あの災害の時、ベクレルとかシーベルトとか検出限界とかガイガーカウンターがどうこうとか色々出てきて、非常に混乱しました。本は「全然分からない」人に一からチャットで説明するという形を取っており、非常に分かりやすかったです。ベクレルは数字が非常に大きく出るとか、草稿を見た後はシーベルトの数値も大体大小の見当が付くようになりました。
菊池先生のブログのURLをここに貼っておきます。
「いちから聞きたい放射線のほんとう 今知っておきたい22の話」[kikulog 640]
確かに、今でも書店に並んでいる放射能本は危機を煽るものばかりで、わたしも歯がゆい思いをしていました。唯一の例外と言えそうなのが(他にもあったらごめんなさい)学習院大の田崎先生の本でしたが、実はわたしにもちょっと難しかったようです。
本はさっきAmazonで予約しました。リアル本屋で買えるe-honにはまだなかったので。
届いたらさっさと読んでレビュー上げます。だいぶ草稿には手を入れられたようで、ブログを読むと、わたしが読んだときより更に易しくなっているようですね。
こういう本が出て、東北の被災者の方々への言われなき偏見が少しでも減ってくれることを祈っています。
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いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話 (単行本)
菊池 誠 筑摩書房 2014-03-13 |