ヨシダヒロコです。
オリンピックは、あまりまじめではなかったけど見てました。今回もろ深夜になったので、あまり夜更かしできなかったのです。
まじめに見たのは、開会式ちょっと、フィギュア団体戦、女子フィギュアシングル、スノーボードハーフパイプ女子、フィギュアエキシビションくらいでしょうか。スキーのハーフパイプもちょっと見ました。男子フィギュアシングルは日本人選手のみネットで見たので、エキシビションでいろいろいい選手を見逃していたことが分かりました。閉会式は多分再放送のダイジェストで。
特に女子フィギュアシングルについて書きます。もう皆言っていることですが、浅田真央選手のフリーの追い上げすごかったですね。メダルの望みがなくなったから自分の滑りができたのではという意見もありましたが、それにしても。フリーは滑走順が早かったおかげで、ちょっと夜更かししてライブで見ました。ジャンプが決まるたび、他に誰も見てないのに拍手してしまいました。そして演技が終わって、こみ上げるものがある姿を初めて見た気がします。わたしも見ていて移りそうでした。そして、各国のスケーターから、失敗したときもフリーがうまくいったときも寄せられたツイートの数々。愛されてるな、と思いました。中国版Twitter「微博」でもトレンドに上がっていたそうで。
その他、鈴木明子選手は今回ピンと来なかった(プログラムの好みの問題です)んですが、この方はいつも弾けるような笑顔をしていますよね。村上佳菜子選手は、フリーでまあ納得のいける滑りができたのか、キス&クライでいつものなんか吸い込まれるような明るい笑顔を見せてくれました。
演技的に気に入ったのは、カロリーナ・コストナー選手(イタリア)です。キャリアの長い選手ですが、今まで琴線に引っかかってこなかったです。でも、今回見ていると、衣装を着てそこにいるだけでたたずまいが様になっていて、滑ると、気がついたらジャンプを決めていて、気がついたらスピンを回っていて、心地よく見ている間に演技が終わっているという。こういう選手はあまりいない気がします。演技が音楽にぴったり合っているんでしょうね。SPの「アヴェ・マリア」が特に好きでした。
あと、演技もキャラも気に入ったのがユリア・リプニツカヤ選手(ロシア)。キム・ヨナを知らないと言ってみたり、かなり強気なことを言ったかと思ったら、メディアに「年の差が2倍ほどの選手(鈴木選手のこと)と一緒に滑るのはどんな気分ですか?」と聞かれ「別に」的な返事をしたあとで、通訳を伴って鈴木選手のところに来て、「明子のことは尊敬しています。さっきは突然あんなことを聞かれて、どう言っていいか分からなかったの」と説明に来たそうで。チェ・ゲバラも尊敬しているという硬派さから、日本でも「兄貴」と既に呼ばれているんですって(笑)。今後が楽しみですね。この人しかできないキャンドル・スピンはとても素敵でした。
女子はSPからほぼ全部見ましたが、皆それぞれドラマがあって、それぞれの良さがあって、順位は付けちゃいけないなと思いました。
男子は全員はチェックしてなくて、日本人をさらっただけで、エキシビションを見て「演技の時見ておくべきだった」と思ったのはハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)です。わたしが好きなサービス精神が強いタイプの選手で、ユーモラスなエキシビションをしてましたが、なにげに難しそうなことをやっていました。本当に男女とも、リズム感がすごいなと思いました。きっと氷の上から下りても、素晴らしいダンサーになるのでは?わたしは氷の上はもちろん、地上でもきちんとステップがあったりするダンスはできませんが。
ところで、浅田選手のエキシビションに使われた曲は”Smile”でした。終始ニコニコ微笑みながら滑る浅田選手を見て、このところ感じていたことですが、笑顔でいるって本当に大事なことだなと思いました。周りもほっとしますよね。
最後に、棄権したエフゲニー・プルシェンコ選手は本当に残念でした。彼は日本がかなり大好きらしく、銭湯に行った映像までYoutubeにあります。日本のファンが「皇帝だから」とこのような絵を描いたところ、プルシェンコ本人が見つけて「ありがとう」と返事をくれたそうです。この人もいつもエキシビションでノリノリだった人でした。腰が早く良くなりますように。
奇跡が起きた……………あこがれのプルシェンコ選手がとんでもなく 広いフォロワーさんからこのツイートを見つけて、おそらく日本語を翻訳して読んでくださったんだ。うわぁぁぁぁぁ!!!!今日死んでもいいです。 pic.twitter.com/lJbLGi2Jiw
— Uchida Haruko (@tamalovepoaro) February 23, 2014