「謎解き超科学」レビュー。

ヨシダヒロコです。

末席ながら、ニセ科学に反対する立場にいます。最近は、親しい人がはまっていても、命に関わらない限りスルーすることが多くなりましたが。指摘すると、下手すると嫌われるので本当に難しいです。

さて、月1で行く金沢では老舗書店「うつのみや」で内海聡医師の本が(注:トンデモという生やさしいものではない)医学書の辺りに置いてあったりして、一方富山でも紀伊國屋書店の医学書の棚にあったりします。いつか「ニセ科学はなくならないよ」とわたしに言った人がいましたが、この本を見るとニセ科学の多さに「そうだよねえ……」とため息をついてしまいます。

謎解き超科学

ASIOS
彩図社
2013-10-24

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

この本は様々なニセ科学(科学のように見えるけど、実は根拠がないまやかし)の主張を最初に書き、それに反論する形で現在の知見を書いています。1月頃に読みふけるようにしてさっさと読んでしまった本でしたが、紹介が遅れました。かなり身近にニセ科学があることが、下に抜粋した目次の内容から分かります。Amazonにはないので、書き起こします。

電磁波の健康被害/サブリミナル効果/牛乳不健康説/磁気はコリをほぐすか?/ゲルマニウムの治癒力/デトックス/「水からの伝言」/マイナスイオン/EM菌/ポールシフト/フリーエネルギー/隕石落下の危険性/百匹目の猿現象/動物の地震予知/キルリアン写真/ID論/血液型性格判断/『ゲーム脳の恐怖』/逆行催眠で蘇る記憶/母乳神話/千島学説/死者の網膜/人間は真空中で破裂する?/サプリメントの効果/健康食品の広告トリック/ホメオパシー/マクロビオティック/酵素栄養学/「オーリングテスト」/手かざし療法の危険

今はブログの巡回自体をほとんどしていませんが、わたしは阪大・菊池誠教授のkikulog読者でした。いつもTwitterでは「きくまこ先生」「きくまこさん」と呼んでいるんですけど、先生はかなりアグレッシブにニセ科学から目を覚ましてもらうよう以前から警鐘を鳴らしています。その関係で知ったことがこの本にも沢山出ています(ついでだから書いておきますが、今度きくまこ先生が放射能についての、文系の人でも分かる本を出すそうです。わたしは草稿を見せて頂いて茶々を入れさせてもらいました。ベクレルとは何か、シーベルトとは何かとかその辺から書いてある親切な本です。また告知します)。

話を戻します。この本は1章が短くさらっと読めるので、隙間時間にも読みやすいし、文系の人だって知識を深めるのに役に立つと思います。むしろそういう人に、分かるところだけでも読んで欲しいです。

わたしが知らなかったのは「キルリアン写真」、あとサブリミナル効果の真相、動物の地震予知の真相、逆光催眠の話(これは由々しい問題です)、網膜写真(「ブラック・ジャック」にあるとありますが、誤植があって、欄外には1巻と書いてあるのに章末には11巻となっています。今少しずつ再読しているので、探して読んでみます→2014/03/09追記:誤植ではないそうです。詳しくはコメント欄をご覧下さい)などなど。

東日本大震災の処理に使おうとしている人がいる、EM菌とかホメオパシーとかは本当にどうにかしてくれって感じなのですが、アメリカで取り入れられているID論なんかも頭の痛い話です。わたしは体が丈夫ではないので、人より色んな勧誘に会うことが多くて、だからこういうものに興味を持って自分を守っているんだと思います。

本当に身近なところに、分かる人が見ると「あれ?」ってことがありますので、だまされたくない人は分からないところを飛ばしても読んでみてください。「えー、そうだったの?!」ってことが必ずあるはずです。

ソチオリンピック終わりますね。

ヨシダヒロコです。

オリンピックは、あまりまじめではなかったけど見てました。今回もろ深夜になったので、あまり夜更かしできなかったのです。

まじめに見たのは、開会式ちょっと、フィギュア団体戦、女子フィギュアシングル、スノーボードハーフパイプ女子、フィギュアエキシビションくらいでしょうか。スキーのハーフパイプもちょっと見ました。男子フィギュアシングルは日本人選手のみネットで見たので、エキシビションでいろいろいい選手を見逃していたことが分かりました。閉会式は多分再放送のダイジェストで。

特に女子フィギュアシングルについて書きます。もう皆言っていることですが、浅田真央選手のフリーの追い上げすごかったですね。メダルの望みがなくなったから自分の滑りができたのではという意見もありましたが、それにしても。フリーは滑走順が早かったおかげで、ちょっと夜更かししてライブで見ました。ジャンプが決まるたび、他に誰も見てないのに拍手してしまいました。そして演技が終わって、こみ上げるものがある姿を初めて見た気がします。わたしも見ていて移りそうでした。そして、各国のスケーターから、失敗したときもフリーがうまくいったときも寄せられたツイートの数々。愛されてるな、と思いました。中国版Twitter「微博」でもトレンドに上がっていたそうで。

その他、鈴木明子選手は今回ピンと来なかった(プログラムの好みの問題です)んですが、この方はいつも弾けるような笑顔をしていますよね。村上佳菜子選手は、フリーでまあ納得のいける滑りができたのか、キス&クライでいつものなんか吸い込まれるような明るい笑顔を見せてくれました。

演技的に気に入ったのは、カロリーナ・コストナー選手(イタリア)です。キャリアの長い選手ですが、今まで琴線に引っかかってこなかったです。でも、今回見ていると、衣装を着てそこにいるだけでたたずまいが様になっていて、滑ると、気がついたらジャンプを決めていて、気がついたらスピンを回っていて、心地よく見ている間に演技が終わっているという。こういう選手はあまりいない気がします。演技が音楽にぴったり合っているんでしょうね。SPの「アヴェ・マリア」が特に好きでした。

あと、演技もキャラも気に入ったのがユリア・リプニツカヤ選手(ロシア)。キム・ヨナを知らないと言ってみたり、かなり強気なことを言ったかと思ったら、メディアに「年の差が2倍ほどの選手(鈴木選手のこと)と一緒に滑るのはどんな気分ですか?」と聞かれ「別に」的な返事をしたあとで、通訳を伴って鈴木選手のところに来て、「明子のことは尊敬しています。さっきは突然あんなことを聞かれて、どう言っていいか分からなかったの」と説明に来たそうで。チェ・ゲバラも尊敬しているという硬派さから、日本でも「兄貴」と既に呼ばれているんですって(笑)。今後が楽しみですね。この人しかできないキャンドル・スピンはとても素敵でした。

女子はSPからほぼ全部見ましたが、皆それぞれドラマがあって、それぞれの良さがあって、順位は付けちゃいけないなと思いました。

男子は全員はチェックしてなくて、日本人をさらっただけで、エキシビションを見て「演技の時見ておくべきだった」と思ったのはハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)です。わたしが好きなサービス精神が強いタイプの選手で、ユーモラスなエキシビションをしてましたが、なにげに難しそうなことをやっていました。本当に男女とも、リズム感がすごいなと思いました。きっと氷の上から下りても、素晴らしいダンサーになるのでは?わたしは氷の上はもちろん、地上でもきちんとステップがあったりするダンスはできませんが。

ところで、浅田選手のエキシビションに使われた曲は”Smile”でした。終始ニコニコ微笑みながら滑る浅田選手を見て、このところ感じていたことですが、笑顔でいるって本当に大事なことだなと思いました。周りもほっとしますよね。

最後に、棄権したエフゲニー・プルシェンコ選手は本当に残念でした。彼は日本がかなり大好きらしく、銭湯に行った映像までYoutubeにあります。日本のファンが「皇帝だから」とこのような絵を描いたところ、プルシェンコ本人が見つけて「ありがとう」と返事をくれたそうです。この人もいつもエキシビションでノリノリだった人でした。腰が早く良くなりますように。