ヨシダヒロコです。報告がすっかり遅れました。
かなり近所のこの大学では、夏にオープンキャンパスを兼ね、一般向けに広く科学を知ってもらえるような夏祭りを開きます。サイエンスカフェもあったので、今回は徒歩で行ってきました。
確か梅雨が明けたかどうかで、暑かったです。大学前の大きな通り。
食べ物屋の移動車や屋台が出ています。
これは子供向けですね。家族連れも見かけましたし、昔理科好きの生徒さんを連れてきたこともあります。
もういっちょう、食べ物屋さんの様子。カレー屋、ラーメン屋、あと甘いものやアイスなどの車があったかな。
さて、サイエンスカフェです。これがチラシ。本当は告知したかったのに、夏ばてしてて余裕なくて。
「身近なものに隠された金属のヒミツ」
ゲスト:吉村泰治 さん(ヨシムラ・サイエンス・ラボ)
図書館の壁。
図書館の階段。
内容はもちろんメモったのですが、今回は軽く要点だけにしておきます。少々疲れ気味で。
1)今の500円玉って変な色していない?→97年の自販機荒らしによって成分が変わった。亜鉛が入って変色しやすくなった。
2)ステンレスはさびる?→もともと「さびない」という意味があり、山手線などの列車外装、韓国の箸などに使われている。ステンレスは鉄-クロム-ニッケルでできており、透明で緻密なクロムのサビができる。クロムとニッケルの含有量は高いほどよい。
お金に関しては、小学生も(なんかアイス食べようとうっかり座っちゃったようでしたが)いたので、こんな実験もありました。レモンで10円玉を綺麗にするのです。ちょっと見えにくいですけど。
3)アルミニウム缶はリサイクルの優等生→1971年に登場、1年で180億個を消費。ボーキサイト→アルミナ→アルミニウムという工程。アルミナからアルミニウム1tは、一般家庭の電力消費量の7年分。ボーキサイトからの工程を100%とすると、リサイクルすると3%の電力で済み、エコである。リサイクル率90%以上。今後中国のアルミニウム使用量は増加するので、日本にとってリサイクルは重要。
4)廃棄されたケータイはお宝満載?→入っている金属は、インジウム、パラジウム、金、銀、銅、タンタル、リチウム、コバルト。都市鉱山と呼ばれる。ケータイのリサイクルは伸び悩んでおり、目覚ましやデジカメとして使う人がいるため。ケータイ150~300kgから金塊が12~24本取れる。ハイテク機器は貴重な資源なので、是非リサイクルを。
という感じでした。
サイエンスカフェはもうひとつあって、それは分子模型を作るものでした。
非常に色合いの美しいサッカーボール分子(C60)です。うちにも欲しい。子供たちが数人、黙々作っていました。
昔はぱっとしない模型が多かったのに、今はこんなに色々あるんですね。
図書館を出、のど渇いたのでアイス買いました。これはあまり見かけない。懐かしいです。
こんな企画も。
学部生の時によく使った、懐かしい液体窒素。わざとこぼすと面白いですよね。
協賛企業です。元々この大学は、企業から教員を迎えていて、就職率がいいという評判です。
キャンパスからの帰りの空。
次のサイエンスカフェは、9/7,紀伊國屋書店でお題は「北極圏:いま世界のホットスポット」です。改めて何か書きます。
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