ポスドクと羅生門と蜘蛛の糸と杜子春。

富山で化学を中心とする技術翻訳・医薬翻訳をしていますヨシダヒロコです。

(2/23、2/27に追加した追記が最後にあります)

修士課程を出られなかったわたしが言っても現実感がないかもしれませんが、不遇な博士号取得者の、せっかく学んだことが生かせない苦しさとか、親にかける金銭的な迷惑もろもろについては修士の延長で多少は分かるつもりです。もちろん、定職がなくて苦労したという経験は学生をやめてからずっとしています。ここは「働いて当然、専業主婦なんて存在しない、うちに昼間いる人はどこかからだが悪い」という土地柄ですので。

翻訳で少しは糊口をしのげるようになったのは、本当にごく最近のことなんですよ。わたしは事情で外には働きには出られないので。ある意味翻訳というのは、何かで挫折した人がやってくる場所なのかもしれないですね。そこで運良く輝ける方もいます。

で、ポスドクの話ですが、数年前から下のリンクの「5号館のつぶやき」さんで存在は知っており、わたしは中退した院の催し事になぜか呼んでもらっているのですが、ある時そこで任期付きの苦労を聞いたことがあります。任期最後の方は「次どうしよう」という話題しかない、ということでした。

一方では、「ちょっとやそっとではつぶれないだろう」という企業に勤めている卒業生もいるのにね。ちなみに、文系の事情はちょっと知らないので、理系の話をしています。

ポスドクは古くは任期付きを指し、今では無職博士も含むという話も聞きました。無職の方にはまだ遭遇したことはないのですが、任期付きの方には(詳しくは聞きにくいこともあってどういう待遇かは聞いていませんが)ネットやリアルでお会いしてます。わたしは博士の平均というものを知らないので、大卒としての感想になるんですが、普通に「賢いなあ」と感心する方ばかりでした。ここまでくるのにずいぶん勉強したんだろうな、と。そして、勉強や研究が好きなんだろうなと。もちろん、なにかすごく変わり者だと言うこともない。なのにそういう人たちが職にあぶれたり、次々と就職を探さなければならなかったり、待遇がよくなかったり。

何かが激しく間違ってますよね。

下は、昨日回ってきたツイートで、Wordpressではリンクがうまく入らないので改変しました。リツイートとお気に入りの数を見てください。芥川の小説を基にし、ポスドクを主人公にした創作小説です。そういえば、昨日も「日本の大学には元気がない」とある方から聞いたところでした……。

こういう事実をご存じなかった人には、是非読んで頂きたいです。

——

(2/23追記:大学関係者の方からご意見頂きました。簡単には言い切れない暗部が沢山ある模様で、ポスドク問題も上で書いたように単純ではないようです)

(2/27追記:ブログ「5号館のつぶやき」さんで、こんな記事を見つけました。2009年に東北大の院生の方が亡くなったと。大学時代の傷をまだ違う形で引きずっているわたしにも人ごととは思えませんね。)

 

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