富山で化学を中心とする技術・医療翻訳をしていますヨシダヒロコです。
この映画はずいぶん前(8月)に見たのですが、幼くして白血病になった姉、その子の治療のために母親が産んだ妹、弁護士の仕事をなげうって看病する母親などを中心に話が進みます。
(2020/03/17追記:予告編が消えていたので。こっちです)
https://eiga.com/movie/54166/video/1/
以下、見たばかりの頃に書いた感想を。
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原題”My sister’s keeper”.
ケイト・フィッツジェラルド(ソフィア・ヴァジリーヴァ)は小さいときから白血病と戦っており、ラッキー医師(デヴィッド・ソーントン、シンディ・ローパーの旦那様だそう)は「人道的には薦められないが、他に手立てがない」とHLAが適合する可能性の高い兄弟を作ることをケイトの両親(ブライアン:ジェイソン・パトリック、サラ:キャメロン・ディアス)に勧める。
そして遺伝子操作で生まれたのがアナ(アビゲイル・ブレスリン)。幼い頃から姉のため、骨髄穿刺や入院など、辛いことに耐えてきた。母のサラは弁護士の職をなげうってケイトの世話に必死になる。
アナは11歳の時、なけなしの700ドルを持ってTVにも出演している有名弁護士、キャンベル(アレック・ボールドウィン)に会いに行く。自分は腎臓を悪くしている姉に腎臓を提供するのは嫌だし、一切の医療措置をしたくないと親を訴えたのだ(キャンベルには介護犬が付いているが、病名は終盤になって分かる)。
そして聞いたことのないような裁判が始まる。しかしアナにはある思惑があったのだ。
途中に回想で、ケイトと同じく癌患者で恋人のテイラーが登場(ベッドが隣でナンパされた)。病院にも患者の子たちのためのプロムがあって、ケイトは抜けてしまった髪を何とかしたいとがんばり、ものすごい美女に変身して階段を降りてくる。
ふたりきりになったふたりの会話が泣かせる。いい場面だから台詞は秘密。
サラはなんとしてもケイトを死なせまいと頑張っていたが、次第に娘が死にゆくことを受け入れるようになる。
この映画には「わたしのなかのあなた」という原作があり、最後に亡くなる子が実は違うのだという。監督は「きみに読む物語」のニック・カサヴェデスで、こういう人の心を動かすことに長けているらしい。
キャメロン・ディアスの母親役は予想以上に良かった。ラブコメはもういいので、こういう作品も見たい。
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