映画「かぞくのくに」鑑賞+井浦新・安藤サクラ舞台挨拶@富山(2012/11/11)

こんにちは。富山で化学を中心とする技術翻訳をしていますヨシダヒロコです。医薬との2本立てが夢なのですが、なんだか寄り道ばかりです。

先週末の話ですが、仕事でバタバタしながらもこれ観に行ってきました。
富山に来るのを楽しみにしてました。

大河で井浦新さんの崇徳院の演技をみて興味を持ち、NHK高松局HPの連載を読んだんですが、もともと崇徳院が好きで色々調べていたところに役が舞い込んで嬉しかった、とたしかHPでも「生清盛」なるツイッターでもおっしゃっていた記憶があります。なんでも、院の話になると延々喋るらしいですが。

井浦さんは故・若松監督ともに9月だったか、「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」「海燕 ホテル・ブルー」の2本立て上映があったときにも台風なのに来て頂いて、交通機関が止まったため帰れないので舞台挨拶が1回増えたという逸話があります。

三島の短編は高校の時授業で「サーカス」という短編を読んで、これが収録されている「真夏の死」や、古本屋で買った長編を持っていますが、正直彼の思想が理解できなかった。てなわけで鑑賞を見送ったら若松監督が亡くなってしまいました。


かぞくのくに オフィシャルサイト

さて、「かぞくのくに」は割とシンプルな筋立ての映画でして、在日朝鮮人(韓国でないことに注意/追記:呼称についてはかなり揉めているらしいですがこの一家は朝鮮籍です)の一家のうち、兄が若くして北朝鮮にわたり、治さなければならない病気にかかって帰ってきました。許可に要したのは5年です。平たく言うと国が別れても変わらない家族愛を描いています。在日(朝鮮人)であるヤン・ヨンヒ監督の個人的自伝を基にしたフィクションです。原作あります。

兄~かぞくのくにヤン ヨンヒ小学館2012-07-23 by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

シンプルなのに心に残るのは、主役2人を中心とした役者さんたちの芸達者さによるものでしょう。わたしは基本映画では泣きませんし、「感動」を表に出されると引くタイプですが、珍しくすこしぽろっと来ました。

心に残ったのは、お母さんとソンホ(井浦さん)が25年ぶりに再会するシーン。お母さん(宮崎美子さん)が本当に全身で喜びを表現している。甥っ子が可愛くてしょうがないおじさん(諏訪太郎さん)が色々おいしいものを持ってきたり、手術代だと言ってお金を渡したり。わたしはこの立場なので想像が付きます。極めつけはラスト近くのリエ(安藤さん)の演技ですが、詳しくは控えておきます。会場はいっぱいで(フォルツァってこんなに人が入ることもあるのね!)時々鼻を鳴らすような、すすり泣くような音がしてました。

映画が終わった後、質疑応答に入りました。
写真OKだったので何とかいいのをと思ったんですが難しかったですね。
監督は自分の体験に重ねながら「そう、そう演じて欲しかったのよ!」みたいな、時には泣いたりしながら撮影してたそうです。井浦さんは「ソンホは考えることをやめた役だったけど、自分はワガママに」と言っていたかな。映画の中にもそんな台詞ありましたけど。暗かったので写真は質悪いです。

その後パンフレットへのサイン会。ここでは撮影禁止。ほとんど女性でしたが、ここでカレーフェスタの時に一緒にお仕事した方と再会、今度は名刺を渡せました。

役者さんからのサインはですね、経験なかったので上がりました。コネでもらった外タレのサインや知人の本にサインなんかは持ってたり、してもらったことありますが、知らない方から面と向かっては初めてかも。安藤さんはその前日にUFOのような隕石のような不思議なものを見たとおっしゃっていたので、富山には大きい天体望遠鏡がある天文台があるんですよと話したんですが。井浦さんは上がりましたね。崇徳院みてましたと話して、外せない史跡は何ですかとお聞きしました。「霊廟のある白峯神社です」というお話でした。さっき思い出したのですが、井浦さんは院を演じる前にここに行ってお参りしてきたんでした。質問がちょっと悪かったです。「霊廟以外で」とお聞きするべきでした。

サインが押し寄せてきてそれ以上は声をかけられませんでした。

これが頂いたおふたりのサインです。今日天気悪くて……夕べからみぞれとか言ってます。サインのところ綺麗に撮れてなくてすいません(追記:光が少ないとわたしの機材ではうまく撮れません)。

富山での上映は23日まで(追記:総曲輪フォルツァです)ですので、是非。と書いて拡散、と言われたので書いておきます(笑)。既に諸外国での受賞歴があるし、韓国での評判もよかったそうです(シネマトゥデイの記事)。わたしはアカデミー賞のよいファンではないですが、この映画が日本代表になったことは素直に喜んでます。パンフによるとベルリン国際映画祭にも出品して、ティーチインで色々質問を受けたそうです。

上映劇場。ほとんど終わっていますが、まだやっている地方もあります。

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