アップ遅れてすいません。
ここからは先生の関わっていらっしゃる活動や、今後の出版予定についてです。
1.翻訳ミステリー大賞
変わっているのは翻訳者が選ぶ本であること。今までの受賞作は、
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犬の力 上 (角川文庫)
ドン・ウィンズロウ 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-25 |
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犬の力 下 (角川文庫)
ドン・ウィンズロウ 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-25 |
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忘れられた花園 上
ケイト・モートン 東京創元社 2011-02-18 |
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忘れられた花園 下
ケイト・モートン 東京創元社 2011-02-18 |
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古書の来歴 (上巻) (RHブックス・プラス)
ジェラルディン・ブルックス 武田ランダムハウスジャパン 2012-04-10 |
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古書の来歴 (下巻) (RHブックス・プラス)
ジェラルディン・ブルックス 武田ランダムハウスジャパン 2012-04-10 |
「犬の力」以外は他では受賞していません。歴史ものが多いです。
はてなにあるブログで、わたしはたしか今年の初めに見つけて購読を始めましたね。毎日何か面白いミステリー界隈の話題を幅広いライターさん(翻訳者が多い)が書いています。
先生によると全てボランティアで、運営ははカンパとAmazonアフィリエイトの収益でまかなっているそう。
- 真夏の読書探偵
小中学校生の読書感想文コンクール。1行からでOK。現在選考中。
- 読書会
ブログを読んでいると、最初は少なかった開催場所がどんどん広がっていくのが分かりました。1年半前に始まり、今は9ヵ所でやっているそうです。金沢でも開催されるかも?というお話でした。その時は越前先生も駆けつけられるかも?
(注)金沢にはもう、金沢ミステリ倶楽部が開いている読書会はあるのですけど。この講演会の後、越前先生のすぐ後に書くクイーン4部作(4冊!)をお題に盛り上がったらしいですよ。
さてこれからは質問タイム。
Q. 出版翻訳に至る経緯について(という内容だったと記憶)。
A. 持ち込みと依頼があり、前者はほぼゼロです。ダン・ブラウンはもともと歴史ミステリーの小難しいのを沢山訳した経験があり、角川さんが原作をエーコなどの難しい作品だと勘違いして初めての依頼となりました。
また、作家が編集長になる企画が角川書店であり、あさのあつこさんが「Xの悲劇」を挙げました。2ヵ月で新訳をという話で、通常半年はかかるものなんですが、どうしても自分でやりたくて無理してやりました。新しい読者のためにそれ以降(注:後3冊)も訳しました。後出しじゃんけんというか、昔の訳を参照しているのでそれより出来がいいのは当たり前というか。
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Xの悲劇 (角川文庫)
エラリー・クイーン 角川グループパブリッシング 2009-01-24 |
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Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)
エラリー・クイーン 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-25 |
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Zの悲劇 (角川文庫)
エラリー・クイーン 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-03-25 |
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レーン最後の事件 (角川文庫)
エラリー・クイーン 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-09-23 |
そういえば、金沢ミステリ倶楽部の幹事さんらしき方も、先生の訳は読みやすいですよっておっしゃっていましたっけ。
Q. ジョークで、どうしてもいい訳が出てこないときはどうしますか?(自主的にジョークを訳している方の質問)
A. 意味が間違っていても笑わせる、稀に抜くこともあります。調べ物については、著者に聞いてもあまり意味がないです。調べ物を著者が間違っていることがあり、それがわかると逆に怒られます。
Q. 新作の予定は?
A. すいません。メモが抜けてますが、直近の作品を1作紹介してらしたので、これだったと思います。
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ローマ帽子の秘密 (角川文庫)
エラリー・クイーン 角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-10-25 |
もう1冊、翻訳ミステリーの名言集の企画があり、新しめの探偵を選ぶそうです。今言えるのはこれくらいだそう。
Q. 子供を英語が得意な子にさせるには?(年長さんのお父さんだそう)
A. わたしの息子は英語を勉強しなくて(笑)。小さい子供さんにはiPadはどうでしょうか?面白いのがいいです。あと、翻訳書に親しませておくこと。そうでないと、小学生になってメアリーが男か女か分からないようなことになります。慣れの問題です。まず親が読むことです。例えば子供の時に面白かったものを薦めるとか。自分の上の子(小学生の時)は正解を求める先生が担当したため、英語が嫌いになりました。
Q. (質問失念)ダン・ブラウンのことだったかもしれないし、雑談だったかも。
A. 調べ物が多い作家なのでまだまだかかるでしょう。映画現場をうろうろして俳優に声をかけたりして、「そんな暇があったら書けよ!」と思うんですけどね。
ここでツイ友が質問して、話は「忘れられた花園」は何故お薦めか、ということに。三層構造になっているそうです。ある人がある人の過去を探る。その人が更に別の人の過去を……。血なまぐさい殺人も出てきませんので、ミステリーに慣れてない人でも読みやすいです、ということだったかと。
講演会はこれでお開き。
上の階(3階)で月末まで越前先生の訳書の数々、そしてその2にあった「ハゲましのメッセージ」の一部を訳したもの、有名ミステリー作家のサイン入り原書等が展示してあります。お近くの方は是非ご覧になってみて下さい。下にチラシを貼っておきます。
生・越前先生はユーモアがあってお話が楽しかったです。子供相手に長年教えてらして身につけられたのでしょうか?ともあれ、「ハゲましのメッセージ」はなかなか面白そうな本だった、ということでこの長い講演会レポを締めくくりたいと思います。
おまけ:この日の金沢の風景をば。北陸には珍しい、いい天気でした。講演会前にお昼を食べた中央公園は、わずかに紅葉が始まっていて、とても気持ちがよかったのです。
石川四高記念文化交流館は元の石川近代文学館が改装され、金沢大の前身である四高記念館と合併したようです。展示物が変わっていなければ、文学の好きな方は楽しいと思います。美しい建物で好きです。公園のすぐそばにあります。