こんにちは。富山で化学を中心とする技術翻訳をしていますヨシダヒロコです。
辞書串刺しソフトLogophileのユーザーです。「重い」との声があるようですが、わたしの環境ではそうでもありません。ちなみにPCのスペックは以下の通りです。Trados2009以降のインストールを考え、メモリを多めに積みました(カスタマイズできるTSUKUMOで昨年購入。今はもっとCPUなど新しいものが出ています)。新しい辞書が検索できるのが強みですね。
ただ、HPはちょっと必要な情報が見つけにくいので、根気強く読んでください。開発者の今井あさとさんは早めにメールを返してくださいますが、本業を持っていらっしゃるので。
PC : CPU インテル(R) Core i5-2400 プロセッサー DOS/V 機, 15inch 液晶モニタ, 8MB RAM, HDD 1TB
OS : Windows 7
熟語がどうもうまく引っかからないことに困って、開発者さんにメールしてみました。以下、許可を取ってあります。
わたし:もうひとつ質問です。Jammingのときと違って、熟語を調べても検索結果が現れてこないことが多いのですが、これはどうしたことでしょうか?「複数の語は成句として検索」にチェックは入っています。
今井さん: お問い合わせの件ですが、インデックス作成時に個々の辞書の「キーワード」がオンになっているか、検索時に「キーワード」がオンになっているかどうかの2点で検索結果が変わりますのでお試し下さい。
検索画面の「キーワード」にチェックを入れると、その単語が使われている表現(他の見出し語の文例も)が沢山出てくるようになりました。急いでいるときは検索結果の多さがうっとうしいのですが、訳語選択の助けになります。
もうひとつ質問してみました。
わたし:LogophileDicManagerからインデックスを参照してみましたが、同じようにインストールしているのに「キーワード」がオンになっている辞書となっていない辞書があるのは、辞書の仕様でしょうか?
今井さん:お問い合わせの件ですが、LogophileDicManagerでキーワードが選択できない辞書はその辞書自体にキーワード検索のインデックスが無いことを意味しますのでLogophileの方でキーワードをオンにしても検索結果は変わりません。それらの辞書では全文検索を行うことで熟語が検索できるようになる場合があります。
これ以降、英辞郎に必要以上に頼りすぎず、快適に検索できています。
(2015/07/28追記:この記事は翻訳フォーラムにリンクが張られ、かなり閲覧されました。Logophileの作者がメールに返事をくれるのは珍しいそうで。これ書いたの大分前で、その後どうしたのか覚えていませんが、フォーラムで言っている通りの設定で今熟語検索が出来ています。まだこられる方もいますから、ご参考まで)http://www.maruo.co.jp/honyaku/7/x03523_1fg8l.html?a=5
初めまして。
こちらの記事を興味深く読みました。私も熟語検索(ジーニアスG4)がうまく行かない件で試用期間中に開発者さんにメールをしましたが全くお返事がなく、見切りをつけてこのソフトは諦めました。
熟語検索がうまく行かないことについては、個人的には以下のように思っています。
たとえば「worse luck」という熟語を検索した場合、ジーニアスでは熟語の見出しにwórse lúckとアクセント記号付きで表記されています。これがlogophileではどうやっても引っかかりません。
もちろん外字の設定でアクセントつきのアルファベットをアクセントなしの文字に置き換えればいいのかも知れませんが、それでは辞書の情報が削られてしまいます。
そんなわけで、logophileの熟語検索は使えない、というのが今のところの印象です。
私はmacですので、若干事情が違うかも知れませんが。
でかだんすさん、こんにちは。初めまして。
興味深いお話をありがとうございます。
熟語は結局and検索のようにして使ってますかね。「成句」は付けたり外したり。発音記号はあまりわたしにとっては需要ではないので、今度アクセント削ってやってみます。
それにしても、返事がないとは……!
あ、ちょっと説明不足でした。
「成句として検索」でなく、and検索のような形ならば機能します。なぜか「成句として検索」にすると、文字補正にチェックを入れても、アクセント付きの文字が混じっている見出しは引っかからなくなります。
環境が違うのであまりお役に立たない情報だったかも知れません。お邪魔しました。
はじめまして。
ニュージーランドで医薬翻訳をやっている斉藤と申します。
Logophileはしばらく前から使っているのですが、昨日、ひょんなことから熟語検索がうまく機能していないということに気づき、検索してここにたどり着きました。
僕のところの固有の問題かと思ったのですが、そうではないのですね。
キーワードと全文検索にチェックを入れてみましたが、事態に変化は見られませんでした。
ちなみに市販の辞書、ネットで見つけた各学会の用語集から作成した辞書など合計16の辞書を串刺ししています。
例えば、「heart failure」を検索すると、出てきたのは3つの辞書だけ。そこで’間のスペースを削除して「heartfailure」で検索すると8つの辞書が出てきました。しかも見出し語はちゃんとどの辞書も「heart failure」となっています。
同様に「toll-like」などの場合も「tolllike」と間の「-」を削除するとうまくいくようです。
斉藤さん、初めまして。
わたしもLogophileはそこが困りものだと思っていました。
スペースをなくすというのはちょっと思いつきませんでした。
早速試してみます。ありがとうございました。