こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。スペイン語、イタリア語勉強してます。
イタリア人のセックスや恋愛、情事の話がこれでもかというほど載っています。著者の田丸公美子さんはイタリア語通訳者さん。くどかれる男どもを蹴散らすために下ネタが得意になったそうですが、巻末の故米原万里さんとの対談でもあるように、たとえば須賀敦子さんに下ネタを振る男もいないだろうに……という(笑)。
結婚してても浮気は当たり前(らしいですよ!)、ヴァカンスでは出会いに期待してわくわく、中でもわたしが心に残った話は、うっかり気の強い女性との間の過ちで子供ができて結婚することになってしまった。妻は優しくない。その彼が来日した時に、ソープに行く。その日本人のソープ嬢の優しさに感激するという話です。かわいそうに……。
ちょっとネタバレになりますが、あとがきには故米原さんと親友だった田丸さんの、米原さんが病に侵され、亡くなったころの心のうちが書かれてあり、感動を誘います。米原さんがご病気になられたころ、「週刊文春」の読書欄で体のことばかり読み漁っていらっしゃるのを拝見しましたが、西洋医学から遠ざからなければ……と胸が痛みます。
学生のころ、通訳を始めたばかりの駆け出しの田丸さんのこともちょっと書いてあります。
第1作は「パーネ・アモーレ」なので、興味がある方はそちらからどうぞ!