こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。スペイン語、イタリア語勉強してます。
先週水曜日、21日に見に行ってきました。映画館は結構いっぱいで、若い女の子もいて、隣の2人組はどうやら主演の生田斗真のファンのようでした。
源氏物語は昔、大学生の時に「藤裏葉」まで円地文子訳で読んだのですが、さすがに大学生であの内容を理解するのは難しかったなと今になって思います。それからはもっぱら「あさきゆめみし」(マンガ)で、高校の時古典の先生にもおすすめされたものです。こないだの雨漏りでダメになってしまいました。
(2019/11/05追記:最近どうもアクセスが多く、どこかで参照されているのかもしれないので恐らく貼ってあった「あさきゆめみし」とトレーラー張り直しました。マンガはわたしの持ってるのは(古本で集めた)講談社コミックスmimiです。マンガ情報は末尾に。黒っぽい色の本はサイズ小さいので注意してください。バイリンガル版もあります。原作の現代語訳は、与謝野晶子なら青空文庫にありますが少しとっつきにくいかな)
キャストが気になる人もいるでしょうから、まずその話を。
生田斗真(光源氏)、中谷美紀(紫式部)、窪塚洋介(安倍晴明)、
東山紀之(藤原道長)、真木よう子(藤壺)、多部未華子(葵の上)、芦名星(夕顔)、蓮佛美沙子(彰子)、室井滋(弘黴殿女御)
田中麗奈(六条御息所)、榎木孝明(桐壺帝)、甲本雅裕(藤原行成)、尾上松也[2代目](頭の中将)、東儀秀樹(一条天皇)、佐久間良子(王命婦)
ストーリーは現実の道長と紫式部の関係、虚構の光源氏の恋愛模様の2本立てで進んでいきます。道長は彰子を帝につなぎとめるため、式部に物語を書くことを頼みますが、念願かなっても式部は執筆をやめません。そこには式部の黒い情念があるのでした。阿部晴明も出てきますが、みんなのレビューを見てみると、物語の中まで入ってくるのを邪魔と思う人もいたみたいですね。
「青海波」の舞や雅楽、美しい御所の風景、衣装などとても見ごたえのある映像ですが、2時間16分であの長い物語を映像化するのは難しく、話が途中になってしまい紫の上が出てこないのが痛かったですね。頭の中将も出番なかったですし。桐壷はとても可憐で、真木よう子(最近話題だったNHKのドラマ10で知りました)がぴったりでした。弘徽殿の女御は誰だかすぐに分かったので笑えましたし、王命婦は渋い配役でした。主役の源氏はイケメンだったけど、可もなく不可もなくという感じです。
なんというか、リアルの話を入れなければもっと楽しめたかも、と思いましたです。
まだ上映中です。見たい方は急いで!
年末ですが、ネタがたまっているので後でもう少し書きます。