富山の梨にEM菌?【追記あり】

こんにちは。富山で化学翻訳を営むヨシダヒロコ(@chiruru)です。医薬翻訳者の駆け出しでもあります。

DSC_0006.jpg

近所のショッピングセンターにて。

富山、それも市内で梨が採れるというのはあまり知られていないと思います。春に車で近くを通ると、外が梨の花で真っ白になります。もうすぐ今年もシーズンが始まるのですが、幸水などを中心に、甘くて水分いっぱいのおいしいのが店に並びます。

その富山の梨に EM 菌を使っているというのです。写真の箱のところに「有効微生物」の文字が見えるでしょうか。本来「有用微生物」のはずなんですが、これを英語にするとEffective Microorganism となり、頭文字をとったものが EM 菌です。1982年に琉球大学農学部の比嘉照夫教授が提唱したもので、役に立つ微生物群が土壌改良に使えるとされました。

しかし、どんどん使える範囲が広がってゆき、今では放射能を除去するとまで信奉者は言い出す始末です。「チェルノブイリのかけはし」など。


「科学とニセ科学」レジュメ(ver.2)(菊池誠)
より

1. EM菌:Effective Microorganisms(有用微生物群)。ここでは琉球大学農学部・比嘉照夫教授の提唱になるものを指す。数十種の微生物を安定的に共生させた系とされ、ゴミ処理・水処理・土壌改良に役立ち、食料問題や環境問題はEMで解決するらしい。また、EMの産出物を濃縮したEM・Xは強力な抗酸化作用によって人間の自然治癒力を高め、生活習慣病から果てはガンにまで効くという。と、効能を長々と書いたのは、「ニセ科学」という観点から興味深いため

2.土壌微生物の利用による土壌改良や微生物を使ったゴミ処理・水処理などは、重要な研究課題であり、考え方自体は決しておかしくない。少なくとも、最初はニセ科学と無関係だったと思われる

富山の梨は EM に頼らなくてもおいしいと思いますが、こんなところで見かけたので思わず写真を撮ってしまいました。

【追記】「有用」ではなく「有効微生物」(バクテリア)という記述があったので「?」と思って検索したところ、EM ではなく BMでした。BMとはB(バクテリア)M(ミネラル)の略とのことです。免疫力が上がるとか、やっぱり怪しいのですが。ここに訂正いたします。

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