静かなる自殺。

「静かなる自殺」という言葉をご存知でしょうか。例えば、子どものいる家庭を支える大黒柱たる男性が、ある日、大腸がんになったとします。彼は休職し、6割のお給料を受け取って、そこから家族の生活費、子どもの教育費、そして自分自身の治療費を賄います。外科的治療を終え、これで、万全かと思いきや、その後、通院治療で良いものの、化学療法が始まります。退院し、通院となれば、仕事に復帰して、もとの額のお給料がまたもらえるようになりますが、それでも以前のような体力はなく、残業はできず、生活はようやくという状況です。そんな中でも子どもは日々成長し、それに伴って教育費諸々は上がる一方。家計はますます苦しくなります。その上、いわゆる「標準治療」と言われる化学療法の費用が待ち受けています。そこで男性は、死を覚悟で、高額の治療を中断する決意を固めるのです。家族のその後の生活費は保険金でカバーできることを見越して……。これが「静かなる自殺」です。

MRIC: 臨時 vol 77 「医療志民の会が発足します! (前編)」

日経メディカルにもほぼ同じ文が載っています。

医療志民の会

http://iryoushimin.cocolog-nifty.com/

上の「静かなる自殺」のほかにも、医療事故で罪もないのに訴えられる医師たち、晴れてママになる日を待っていたのにお母さんが亡くなってしまい、形見の乳児とともに途方にくれている人々。周産期医療をはじめとする医療崩壊。わたしたちに何ができるかわかりませんが、こんな試みがあるということを知っていただきたくて今日のエントリを書きました。

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