NHKでしかドラマ化できなかった「クライマーズ・ハイ」。

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ
文藝春秋
やっと文庫本化。もう一度読みたい。

文庫本化も遅かったしね。

NHKの紅白の一件では「普段のパフォーマンスもチェックしないで選考してるのか」と白けた。かつての「爆笑オンエアバトル」などは例外的だけど、NHKのエンターテイメント系はつまらない。

それは置いておいて、スポンサーが絡むとドラマ化しにくい好例が横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」だ。ノンフィクションに極めて近いフィクションというのは一番書くのが難しそうだが、御巣鷹山での日航ジャンボ機墜落事件で、当時記者だった著者が実際体験したであろうことをフィクション化している。

ジャンボが落ちた場所が何県だったか、それによって地方紙だと1面にするかどうするかが変わってくるので、何人死んだよりもまずそっちが大事であったり、スポンサーである政治家の選挙の記事は外せなかったり、えらいリアル。

「週刊文春」の新年号がやはり一次情報を取ってくる大変さを特集していたが、「クライマーズ・ハイ」の中の記者たちは本当に体を張って記事を取ってきている。状況によっては生きて帰ってこれないかもしれない。それでもこの作品は映画にもならなかったし、NHKで2回枠程度のドラマにしかならなかった。ドラマDVDのアマゾンレビュー
にあったのですが、「日航を実名で出す」と言ったのはNHKだけだったそうです。なるほどね。

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