リチウムイオン電池って、どんな風になっているんだろう。

本田雅一の「週刊モバイル通信」第353回 ■
そもそもリチウムイオンバッテリは燃えるもの

ソニー製のリチウムイオンバッテリの回収が止まらない。デル製ノートPCのバッテリ炎上/回収騒動に端を発した問題は、ノートPC各社を巻き込み、とうとうソニー製ノートPCのバッテリ回収にまで至った。

 この間、新聞などでは一貫してバッテリ問題をソニー全体の問題、不適切な事後対応といった視点で報道しているが、問題はそれだけではない。ソニー自身の対応にも問題があったことは言及せねばならないが、この問題を伝える側の知識、スキル、モラルなどの低さも、騒動を大きくした原因のように思える。

リチウムイオン電池の原理はこちら。

リチウムイオン電池(lithium ion battery)
東北大学多元物質科学研究所 融合システム研究部門 複合系応用システム研究分野 (水崎研究室)のホームページより。

金属片が混じっていて、という話があったので「まさかリチウム単体ではないよね、はは」とか思っていたのだが。リチウムは空気中に出しただけでまずい。現物は見たことないが、同族のナトリウム単体は普通に空気中では保管できない。水と反応すると発火する(こんな感じ)。石油エーテル中で保存。リチウムはさらに激しい。でもこれは、単体、つまりリチウムのみの話。

東北大のサイトを見ると、リチウムはちゃんと化合物になっているそうだ。だけど問題は電池に使われている有機溶媒で、ものは何か知らないが、有機溶媒は燃えるものが多い。「そもそもリチウムイオンバッテリは燃えるもの」の文章もそこに言及している。多少バッテリがあったかくなったからと言って火が出るわけではないそうです、ご安心を。