「ハダカの城」試写を途中まで。

1時間だけ見た。改善点も含めて詳しいことはしばきゅ~さんに送ったのだけど、なんだか全般的に異次元なのだ。道路わきから延々撮るショットってのも(遠景も入るけど)あんまり見たことないし、社長は光熱費節約のため夜は懐中電灯で生活していたので、夜は真っ暗。わずかな明かりで料理をする。なので画面が暗い。

ガード上に、黄の地に黒抜きで「負けへんで!西宮冷蔵」ののぼりが立っている。

「これで死んだら、『西宮冷蔵の二の舞にはなりたくないから』と言うやつが出てくるやろ。だから死んだらいかんと思って」というようなことなど、自殺についてかなり語っていた。年末わたしが送ったのは太田氏の「クラッシュ」という、レーサーが全身熱傷から生還した話だったのだが、やはり本の選択は間違ってなかったか。「こん畜生」って力は、確かにしばしば自殺を止めてくれる。

空の倉庫も壮観。何度か出てくるのだが。株式会社だし、かなり大きい倉庫だった。それが役所につぶされ、中身がない。それが社長の無力感を見事に象徴している。

しばきゅ~さんは「『未来世紀ブラジル』みたいですよね」とメールをくれたが、確かに。わたしの大好きな映画だ。原作は「1984年」だが、映画のほうはもうちょっとラブストーリー仕立てになっている。ラストの解釈は何回か見た末、たぶんこうだろうと自分で思っている。

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一番好きな映画に入ります。

 

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